特集

練馬区主催 「飼い主力」と「防災力」

2/2練馬区保険部主催のペット防災講演会「【飼い主力】と【防災力】家族とペットと地域を守るために一人一人ができること」に参加してきました。

講師は特定非営利活動法人アナイス理事長並びに公益社団法人東京都獣医師会事務局長の平井潤子さん。
息つく暇もないくらいテキパキと進められる公演は実践的な視点で語られていたため、とても勉強になりましたので、ご紹介致します!

ペットの避難対策が問われる

防災意識の高い人はおそらくペットと同行避難するにあたって、ペット用の避難セットなど既に用意していることでしょう。一週間分のペットフードと飲み水、キャリーバッグに…と、結構な量になります。しかし、本当にその準備だけで大丈夫なのでしょうか?

cameringo_20200218_160733予期せぬ災害の一つに地震があります。南海トラフ地震防災対策推進地域の指定されてる地域は西日本の太平洋側で広く指定されています。
過去ペットを飼っている人の中で災害が起きると、犬を島に置いて離島できずに被災地に残ったり、自宅に残してきた動物を保護するために立ち入り禁止区域に侵入したりと自らの危険を顧みない人がいました。
こうなると、次に起こることはこの人たちを救助に向かう人達が現れるということ。結果的に救助に向かった人たちを危険にさらすことになります。

なぜ、こういった自らの危険を顧みない人が現れてしまうのか、ここを見つめたときにペットの避難対策の重要性が問われるようになってきました。

台風は事前に来ることが分かってる

2019年の台風19号でペット動向避難に関する動向調査が世田谷区どうぶつフェスティバルにて行われました。
自宅が安全だったので避難しなかったの88%が一番多かったが、この調査で目を引いたのは「ペットを同行して避難所以外へ」が3%いたことです。
台風と他の災害との違いは事前に来ることが分かっている、という点にあります。来ると分かっているから事前にペットを連れて被害が起きない場所に避難してた、考えて行動していたことが非常に「飼い主力」が高いと言えるでしょう。

また、全国を対象にWebアンケートをとったのですが、その中に「台風19号通過時に避難しなかった理由は?」という質問があったのですが、【避難所がペット不可だったから避難しなかった】【避難所以外の避難先が見つからなかったから避難しなかった】【すぐに風雨が強くなっていたから避難をあきらめた】に回答している人が14%いた。そもそも、このアンケートは「アンケートに応えられる状態に居た人」が回答している。実際の被害にあい、死亡してしまっている人はこのアンケートには答えることが出来ないため、実数はもっと多いことでしょう。
ここからも言えますが、ペットが死の理由になってはいけないのです。
台風は先にも述べたように被害が予想されているので、避難所がダメだった場合どう考えて、行動に移せるかが重要になってくるのです。

台避難のしかたの違い

地震災害の場合は発災後、自宅が損壊などで中長期になることが多く、台風被害の場合は予防・自主避難が事前に出来、台風が通過すれば帰宅が出来る、短期的なものとなります。

災害の種類によって対応が変化してきます。例えば車。車は移動手段の一つですが、その他一時的な避難先となります。しかし水害や土砂災害時は車が流されたり、埋もれてしまって使えなくなってしまうこともあります。何かあったら車内へ避難、以外の方法も考えておかなければなりません。

このところ今までにない災害が毎年のように起きていることを考えるとあらゆる災害時の対応方法をしっかり考えておく必要があります。

例えば台風の場合は一時的な暴雨を防ぐために、立体駐車場に一時的に避難した、という方もいたそうです。安全が確認出来ればすぐ家に帰れるのです。

避難時の対応と対策

ペット同行避難の認知度が広がりつつありますが、避難先にはやはり犬や猫が嫌いな人もいます。避難してきたから、大丈夫というわけではなく、そういった人たちへの配慮を行う必要があります。

避難する時に持っていくと重宝するものは【カッター】【油性マジック】【ガムテープ】です。

まずは避難先ではペットとの居場所や動線を分ける必要があります。
esa_agenaide_cat注意したいのは、ペットを飼っていないが動物が好きな人。ペットの中にはアレルギーや病気で特定のご飯しか食べられない子がいることを分からずに、人間の食べ物を与えたりする場合があります。
誰でも立ち入りが出来るエリアであればあるほど、注意喚起が必要で、子どもが読めるように「ごはんをあげないでね」「さわらないでね」といったひらがなで書くといった一工夫をするようにしましょう。
またケージには飼い主がどこに避難しているかも記載しておくようにしましょう。そういった情報を記載する時にもガムテープと油性マジックがあるととても役に立ちます。

避難が長時間に及ぶとペット用にトレーラーハウスにエアコンを完備させ、クレーターやキャリーバッグを設置できるようになる場合がありますので、平時からハウストレーニングを行っておくようにしましょう。
また、紙ベースで情報が張り出されるのですが、膨大の量になると重ねて貼り付けていくので、必要な情報を見落とし、支援の対策が難しくなっててしまう状態になります。こういった掲示板もペット専用エリアを設けるようにしましょう。

備えておく「もの」を考えてみる

■ペットのフードや水の買い置きは十分な量をストックしておくようにしましょう。
例えば3袋ストックしておき、一袋消費したら、一袋買い足す「ローリングストック方式」を採用するようにしましょう。

■薬や治療食のストックにはゆとりを持つようにしましょう。
それがないと命や健康にかかわるものは不足がないようにストックとして約一ヶ月分用意し、手に入らないと思われるアレルギーや治療食の場合は、事前に獣医師さんに代用品を聞いておくようにしましょう。

■プラスチック製のキャリーバッグは経年劣化に注意しましょう。
もし、壊れた時はガムテープで巻いたり、風呂敷で包んだりして使用しましょう。

■家族全員の待ち合わせ場所は事前に決めておきましょう。
小さいお子さんがいる場合は、家族単位で避難訓練しておき、目的の避難先に行くまでの道も複数確認しておくようにしましょう。
また、避難先での待ち合わせの場所は具体的に決めておくようにしましょう。例えば体育館の入り口など。併せて伝言を貼る場所も決めておきましょう。その際もガムテープ&油性マジックが大いに役立ちます。

■連絡方法を決めておきましょう。
非常時は携帯電話はネットがつながりにくいので、固定電話を持つ遠くの親戚を連絡先にしたり、出来れば家族だけが目に触れることが可能な場所に伝言を貼っておくなど、事前に決めておきましょう。

避難先でのペットへの注意点

■人間と同様、ペットもメンタルダメージを受けることがあります。阪神淡路大震災の被害別診療状況の活動記録を見ると嘔吐や下痢、食欲不振等の後発の被害の方が圧倒的に多かったのです。
そのため、いつも以上にペットに注意を向けてあげるようにしましょう。

■長期的な断水、配給物資の不足が発生する場合があるので、水分含有量75%程度のウエットフードを備えるようにしましょう。

■携帯電話をうまく活用するようにしましょう。自分が飼い主であることを証明できるようにペットやペットと一緒に写ってる写真を撮っておいたり、服用している薬などは薬の写真を撮っておくようにしましょう。

yukuefumei_pet_cat■迷子になってからポスターを作成できるか、と考えると難しいです。事前に迷子ポスターを用意しておくと、すぐ貼るだけで済むので用意しておいた方がいいでしょう。無料で迷子ポスターのテンプレートをダウンロードできるサイトもいくつかあるので、利用するのも一つです。

多くの災害は突然やってきます。思いやりの心を忘れず、家族であるペットを守り抜く方法をしっかり考えておきましょう。

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