ちよだ猫まつり 2018【実践講座ペットを守る『遺言』】
今年も行ってきました、「ちよだ猫まつり2018」!!
2/17、18日に千代田区役所にて行われたこちらのイベント。
今年も気になるイベントが沢山あって、何に参加しようか考えちゃいました。
今回は17日のみの参加でしたが、朝から入場待ちが出来るほど大盛況!
その日はフィギュアスケートの男子フリー決勝日で羽生結弦選手の金メダル獲得なるかという、日本人ならとても気になってテレビ中継見たさに混雑しないのではないかと思っていたのですが、甘かったです(笑)
色々ショップを見たり、ワークショップを体験したり、チャリティーミニライブを聞いたりしてきました。
今回はトークイベントの一つ、ペットを守る『遺言』をご紹介したいと思います。
実践講座ペットを守る『遺言』
この日のイベントの中で、一番聞きたいなと思ったのは
川合会計事務所の川合忠信氏による、実践講座ペットを守る『遺言』のトークイベント。一人暮らしのご高齢で猫と生活し、飼い主の急病などによって、猫だけが取り残されるケースが増えてきています。
今、元気なうちに将来に向けての準備を整えましょう。
万が一に備えて
突然の別れや飼う事ができなくなり、ペットと別れなければならなくなった時、ペットは大きく分けて下記3つの選択肢を持つと考えられます。
- ①家族へ託す
- ②友人または近所の人へ託す
- ③遺言を残す
それぞれについて説明すると
①家族へ託す
家族ぐるみで飼っている場合は、特に問題なく継続して同じ環境で飼う事が可能となります。
問題は、一人で飼っている場合や一緒に住んでいる家族が猫をかわいがっていないといった場合です。そういった場合、次に考えられるのは
②友人または近所の人へ託す
猫を飼っていることを知っている人達であれば、迎え入れてくれる可能性があります。
しかし、こちらも愛情をもって飼ってくれるか分からず不安が残ります。
病気を持ってる猫は特に病院に通う費用などあり、託された側の負担も少なくはありません。
ここで実際にあった2つの例をあげてみましょう。
15歳 腎不全【実際にかかる費用/年】
-
週2で点滴のために通院と年に2回の健康診断を行っている場合
- 食事
- トイレ
- 病院代
腎不全用のフード(ドライ)36,000円 /(缶)251,800円
25,000円
点滴1回7,000円 / 健康診断40,000円
計672,000円
この高齢猫のケースの場合、1年間で70万~100万円費用がかかることになります。
3歳 兄弟猫2匹【実際にかかる費用/年】
-
年2回の健康診断を行っている場合
- 食事
- トイレ
- 病院代
80,000円
50,000円
40,000円
計170,000円
自分に何かあった時、高齢猫なら5年間で400万~500万円、若い猫なら2匹が10年元気に生活して170万円となり、新たな飼い主に負担されることになります。
友人または近所の人へ託すという中には、ペット仲間同士でお互いに何かあったら面倒を見ている約束している人達もいます。
そして、最後に③遺言を残す
今回この遺言について、ご紹介下さいました。
遺書は一方的に書いたものに対し、死因贈与は託す人と合意が成立したものとなります。猫を大事にすることを条件にお金を託す、というものです。遺書と死因贈与では契約書という観点から、死因贈与の方が効力は強いです。契約を締結すればペットも新しい里親さんに安心して託せます。
たとえ遺言に『猫に金銭を託す』と記載したとしても、法律上猫にお金を託す内容は効力がありません。十分気をつけて、自身の意思が反映できる手段を選んで、準備しておきましょう。
『負担付遺贈』と『公正証書遺言』
負担付遺贈は遺言として有効です。里親を探す事を条件に自分の遺産を信頼出来る第3者へ相続させる、というものです。
公正証書遺言作成にあたって、メリットもありますが、唯一デメリットとして、財産価格によって手数料がかかります。詳しくは公正証書遺言作成の流れという資料を頂きましたので、こちらを参考に最愛のペットを守る準備をしましょう。
公正証書遺言作成
さいごに
家族同然の生活をしているペットにとって、飼い主の不在はペット自身の命にもかかわりますね。
特に1人暮らしの人は、この機会にしっかり考えて、行動に移しましょう!