コラム

垂れ耳の犬は特に気をつけたい耳の病気3つ

この記事は2017年8月23日の記事を再編集しました。

犬の病気というとアレルギーや内臓疾患を想像しがちですが、じつは「耳」の病気も発症率が高く、慢性化しやすい病気の一つと言われています。
耳の病気はダックスフントやシーズーなど、耳は垂れている犬種であれば発症する可能性が高い病気で完治には家庭での日々のケアが欠かせません。耳のお手入れは垂れ耳の犬と暮らす場合、必須項目としてしっかり覚えておく必要があります。

垂れ耳の犬は特に気をつけたい耳の病気3つ

耳の病気の種類

垂れ耳の犬種に多い耳の病気には以下のものがあります。

外耳炎

キャバリア・キングチャールズ・スパニエル耳の病気の中でも、最も発生率が高い病気が「外耳炎」です。
垂れ耳の犬を飼っている場合、下記のような点に気が付くことがあると思います。このような耳のトラブルは、垂れ耳の犬種であれば、早ければ生後間もない時期から見ることができます。

  • 耳が臭い
  • 耳の内側に黒い汚れがついている
  • 耳を頻繁に掻いているのを見かける
  • 壁や床に耳をこすり付けている
  • トリミングショップや動物病院で、耳のお手入れについて指導を受けたことがある

外耳炎が起こる原因として以下が挙げられます。

  • 耳の中の細菌繁殖
  • 耳の通気性が悪い
  • 耳の中に汚れが溜まっている
  • 皮脂が汚れと混ざり合っている
  • 過度なお手入れ、誤ったお手入れ方法で、耳の中を傷つけてしまっている

外耳炎の症状は、耳の衛生管理ができていないことで発症することが多く、予防、再発には常に耳をキレイに保つ必要があります。

耳ダニ

耳ダニという病気は、寄生虫(ミミヒゼンダニ)が耳の中に寄生し、強いかゆみ等様々な症状をもたらす病気です。外耳炎になり黒い耳垢が溜まるほどの状態になると、それに伴いこの耳ダニに感染することもあります。

この耳ダニが寄生すると以下のような症状が見られます。

  • 頭を頻繁にふる
  • 耳を過度にかゆがる(中には、耳から出血をしてもなお搔き続ける事があります)
  • 耳から悪臭がする

寄生した耳ダニは、耳垢を食べ繁殖を続けるので、耳の中をしっかりとお手入れし、清潔に保つことが完治するためには必須です。

完治するためには動物病院で点耳薬の処方を受け、耳内部の洗浄を行い、常に清潔に保つことが必須です。
早ければ、数週間で完治しますが、完治後もケアを習慣的に継続する必要があります。耳内部が汚れ、耳垢が溜まると再発の可能性が高まってしまいます。
また衛生環境が悪い場所、耳ダニが寄生している犬と触れ合う事でも感染することがあるので注意が必要です。

ペットショップで購入間もない子犬の中には、誕生した時点で母犬や犬舎にいる耳ダニの寄生が起こる可能性もあります。

耳に関して何か気になる点がある時は、すぐに動物病院を受診するようにしましょう。

中耳炎・内耳炎

外耳炎は耳の入り口付近、表面的な病気の一種です。外耳炎発症後、適切なケアをせずに、耳が汚れた状態のまま過ごしていると次第に症状が悪化し、患部が耳の奥へ進行していき中耳炎、内耳炎になります。

内耳炎を発症すると、犬は非常に強いかゆみがあり、その不快感から耳に触られることを極度に拒んだり、攻撃的な行動に出ることもあります。重篤な状態になると、平衡感覚を失うこともあり大変危険です。

耳の病気は垂れ耳の犬種の課題と捉え、日々適切にお手入れを行ってあげることが必要です。

耳の病気を起こしやすい犬種とその理由

耳の病気を発症ししやすく、かつ慢性化しやすい犬種は、垂れ耳の犬全般です。さらに、その垂れ耳全般の中で、耳の病気、ケアが2パターンに分類されます。

  • 耳の中に被毛が生えている犬種
  • 耳の中に被毛が生えていない犬種

この耳の中の被毛の有無によって、必要となるケアは大きく異なっています。耳の中に被毛が生えている犬種で代表的な犬種は以下です。

  1. プードル
  2. シュナウザー
  3. シーズー
  4. マルチーズ
  5. コッカー

シュナウザーいずれの犬種も耳の中にも体の被毛と同様の被毛が少量生えています。この耳の内部の被毛も耳の通気性を妨げ、汚れの原因となります。
これらの犬種は定期的にトリミングが必要となるので、そのタイミングで耳の内部のケアを一緒に行ったり、動物病院に行った際に一緒にお手入れしてもらったりしてもらうことが多いですが、自宅で飼い主自身がトリミングを行っている場合は、忘れずに処理を行いましょう。

耳内部に被毛がある犬種のお手入れ方法

耳の内部に生えている被毛のお手入れ方法は下記の手順となります。

  1. 専用のパウダーを耳内部の被毛にしっかりとなじませます
  2. 被毛の根元をしっかりとつまみ、一気に引き抜きます
  3. 指では届かない場所の被毛は鉗子を使用し引き抜きます
  4. お手入れ中は、犬がむやみに動かないようにしっかりと頭部を抑え、安全に進めます
  5. すべての被毛を抜き終えた後は、専用のローションで残ったパウダーや汚れをキレイに拭き取ります

耳内部のケアは犬にとっても最も不快で苦手なお手入れです。その為、犬の中には、たとえ相手が飼い主であっても極度な攻撃性を見せる場合もあります。
愛犬が興奮しすぎて自宅ではケアが難しい場合は、月に一度を目途にトリミングショップや動物病院でお手入れを済ませましょう。

また、耳の内部の皮膚はとても薄くてデリケートです。耳内部の被毛のケアは月に一度程度を目安に行います。ただし、耳内部の皮膚が「黒ずんでいる」「出血がある」「赤く腫れている」等、健康な状態でない場合は、ケアを控える必要があります。この場合のケアは汚れを優しくふき取る程度に控え、動物病院を受診するようにしましょう。
内部の炎症が原因で他の病気を発症することもありますので、異常に気が付いた時は早い段階で病院の受診が必要です。

皮膚に異常がある時は、愛犬自身も耳に触られることを嫌がります。無理強いをしてしまい耳掃除が大嫌いとなってしまうことの無いように接することが大切です。

同じく垂れ耳の犬種でも、耳の内部に被毛が生えていない犬種も多くいます。レトリバー種やビーグル、パグ、フレンチブルドッグなどです。これらの犬種は耳が垂れているものの、本来は定期的な被毛のカットを必要としない犬種です。

しかし、垂れ耳は通気性が悪く、皮脂や汚れが溜まりやすい性質を持っているので、1,2週間に一度を目途に耳掃除を行う必要があります。また、ごくまれに柴犬のように耳が立っている犬種でも、生活環境の衛生管理が不徹底な場合、耳ダニの寄生や外耳炎を発症することもあるので油断は禁物です。

耳の病気の予防対策

耳の病気は垂れ耳の犬の場合、生涯を通じてケアしていく必要があります。病気発症後は、一旦は完治しても、何度も再発を繰り返すことがある病気です。その為、家庭では日頃から定期的に耳のケアをすることを習慣づける必要があります。

耳は非常にデリケートです。ケアする際は必ず専用製品を利用しましょう。もし少しでも耳を傷つけてしまった時はケアを中断し、様子を見るよう注意が必要です。

耳の病気を予防するためにできる対策は以下となります。

  1. 垂れ耳の子犬を家族に迎えた場合は、子犬のうちから耳掃除の習慣をつけさせましょう
  2. 正しい耳のお手入れの方法をトリマーや動物病院で指導を受け、専用製品を用いて行いましょう
  3. 健康な状態の耳内部の皮膚の色、臭いを把握しておきましょう
  4. 異常が見られた時はすぐに動物病院を受診しましょう
  5. 耳掃除を嫌がる場合は、無理強いをしすぎないこと、プロに依頼することも必要です

愛犬の体質によっては皮脂の分泌物が多く、耳内部の被毛がベタ付くこともあります。このような場合は、トリミングを利用するときに耳周りの被毛を出来る限り短く切って揃え、耳を軽くしてあげると効果的です。耳が軽くなるだけで、日頃の歩行や運動の中で耳がめくれ通気性を上げることが出来ます。

ペット保険を探そう!
  • Facebookでシェア
  • Twitterでシェア
  • Google+でシェア
  • LINEで送る
  • このエントリーをはてなブックマークに追加