コラム

特約や割引もあり!ペット保険に賢く入る方法

ペット保険というと、犬や猫のケガ・病気の治療費を補償してくれる保険が一般的です。人を対象としている保険の場合、掛けた保険料が一切戻らない「掛け捨て型」と、定期的もしくは満期時などに一定の金額が戻ってくる「積み立て型」があります。

現状ペット保険に積み立て型ができたという話はありません。これはなぜなのでしょうか?掛け捨てと聞くと損をしている印象がありませんか?

今回は、ペット保険が掛け捨ての理由と、ペット保険の特約や割引によって決して損ではないということについて見ていきたいと思います。ペット保険を知り、賢くペット保険へ加入しましょう。

特約や割引もあり!ペット保険に賢く入る方法

ペット保険が掛け捨ての理由

ペット保険が掛け捨ての理由は、大きく分けて2つあります。

1.保険を取り扱っている会社の登録によるもの

2006年に保険業法が改正され、医療保険と生命保険は1年、損害保険は2年の保険期間のみを募集できる少額短期保険会社が誕生しました。この少額短期保険会社が、ペット保険業界には多く参入しています。

積み立て型の保険は、長期間の加入で、満期金や5年に一度のお祝い金などの返戻金を受け取れる仕組みを作っているので、1年満期では販売が難しいのです。

2.ペット保険には節税対策が適用されない

ペット保険業界に参入してきた保険会社は、少額短期保険会社だけではありません。長期保険の販売も可能な損害保険会社も参入しています。
しかし、それでも積み立て型の保険は見当たりません。これはなぜなのでしょうか?

人を対象とする生命保険や医療保険では、積み立て型を選ぶことは、今後のライフステージ等を考えたり、万が一不幸があった際に、遺族へ負担をかけないため等、貯蓄をすることを計画として考えていることが多いようです。

こうした理由から、貯蓄の意味も兼ねて、その分の保険料が割高になってでも入ろうと思うのです。もっとお話しすると、人用のこれらの保険は節税対策にもなります。同じ金額を銀行に預金するのであれば、節税ができる保険で…と考える人も多いのです。

しかし、現状の保険業法ではこの節税対策は、ペット保険には適用されません。それならば、自身が入っている保険を積み立て型にしたほうがお得なのです。
ペット保険へ加入されてる方は、自身も保険に入っていることがほとんどです。そうなると、ペット保険で積み立て型を作るメリットは保険会社側にとっても「ない」ということになります。

また、積み立て型はどうしても保険料が割高になることも大きなデメリットです。掛け捨て型の保険でも、内容によっては保険料が高額になることもあります。さらにそれにプラスして積み立て分が加算される積み立て型の保険は、実際に保険商品として販売しても加入する方が少ないと予測されるのです。

ケガや病気以外で保険金が貰えるペット保険はある?

ケガや病気で治療を受けた場合、また、他人をケガさせてしまった場合(※オプションの場合あり)などに保険料が出るのは助かりますが、それ以外で保険金のおりるペット保険はないのでしょうか?

実は、オプションでいくつかの補償が受けられる保険商品はあります。そのオプションというのが「特約」です。

特約とは?

保険には、「主契約(メイン)」と「特約(オプション)」があります。
違いは、主契約はそれ単体で入れる保険なのに対し、特約は主契約とセットでなければ入れない、ということが挙げられます。

治療費の補償をしてくれるのが主契約の保険、その他は特約としての契約となるケースが主流です。まずは、主契約の内容を吟味することが先決で、特約はその後から追加するかどうかを検討することになります。

しかし、各社、特約の内容には違いがあります。そのため、主契約は気に入ったけれども、特約は別会社のものが良い、といったことも出てくる可能性があるのです。

特約はあくまでオプションですが、いざという時にあると無いとでは、大きな差が生まれることもありますから、ペット保険を選ぶ際には、主契約と特約のバランスを見比べながら選ぶことも大切です。

いろいろな特約の種類

では、特約にはどのような内容のものがあるのでしょうか?主な特約について解説します。

1.ペット賠償責任特約

保険対象のペットが、他人にケガを負わせたり、他人のものを壊したりした時に、法律上の損害賠償責任に対して、設定した金額を限度として補償が受けられる特約です。

損害賠償金はもちろんのこと、訴訟費用や弁護士費用等が含まれたり、個人同士では解決が難しいトラブルがあった際の示談交渉までが含まれたりする場合もあります。

2.セレモニー費用特約

ペットが亡くなってしまった時の費用を負担してくれる特約です。火葬費用のみが補償対象の場合や、葬儀費用や仏具の購入費用までが補償対象になっている場合など、様々なタイプがあります。

3.診断書費用補償特約

保険請求をする時に、診断書が必要となる場合があります。診断書は有料なことも多いのですが、主契約では「治療のため」の費用しか出ませんので、診断書費用が発生した場合に、その費用を支払い対象にするための特約です。

4.高度後遺障害保険金特約

ペットがケガや病気で障害を持った場合に、ペット用の車椅子などの補助器具の購入費用が、保険の限度額内で補償される特約です。「ペット用車いす費用特約」などとも呼ばれています。

5.その他

ペットに関連する施設(ペットショップ、ペットホテル)や店舗(カフェ等)の優待サービスや、ペットに関するしつけや病気を気軽に相談できる窓口を利用できるといった特典を用意している保険会社もあります。

割引はどういったものがあるの?

各保険会社が独自に実施している割引には以下のようなものがあります。

1.多頭割引

多頭飼いをしていて、一度に保険に入る場合、保険料が減額になる割引制度です。1匹につき、○○円割引とする形や、○%割引とする形、1匹目から割引対象になる会社と2匹目からが対象となる会社など、保険会社によって割引の方法や額に違いがあります。

また、多頭飼いの場合は「先住ペットはすでにペット保険に加入済み。その保険期間の途中から、新たなペットを飼うことになった」という場合も多いと思います。
その場合、新規のペットはすぐに多頭割引の対象となりますが、1匹目から割引対象になる保険の場合、1匹目は次年度の更新時から割引対象となることが多いようです。

2.マイクロチップ割引

マイクロチップとは、動物の個体識別をするために身体の中に埋め込む電子標識器具のことです。チップには、チップ番号と飼い主の名前、住所、連絡先などが登録されており、いわば小さな迷子札のような役目を果たします。チップを装着するためには、動物病院で獣医師に依頼する形になります。

このマイクロチップを身体の中に埋め込んでいるペットが保険へ加入するとき、割引になる制度です。

3.無事故割引

ペットが健康で、前年度の保険契約期間に一度も保険金請求をしていない場合に、次年度の保険料が割引となる制度です。

4.インターネット割引

保険会社のネット(WEB)上から、加入の申込をした場合、保険料が割引となる制度です。

おわりに

ペット保険の仕組みを見てみると、なぜ掛け捨ての保険しかないのかということが見えてきました。現状は、ペット保険の積み立て型があったとしても、加入者のメリットがあまりないこと、他にメリットのある加入方法(人用に入る)があることが分かりました。

しかし、これはあくまでも現状です。今後、ペット保険の内容が検討されていく過程で、積み立てに類似した保険商品が出てくる可能性はありますが、ペット保険の本分は「ペットのもしもの時」のためのものです。

一口に掛け捨て保険といっても、その補償範囲や内容は様々です。健康なペット、若いペット、病弱に思えるペット、年齢が上がってきたペット…、ペットによって最適な保険もまた異なることと思います。また、主契約と特約の内容についてもきちんと調べることで、より良い保険が見つかることもあります。

保険はいざという時に頼りになるものでなければ、意味がありません。どのような補償内容のペット保険が一番合っているか、まずは資料等を取り寄せて検討してみると良いと思います。また、特約は保険期間の途中から追加することができませんので、加入検討の段階で、特約の種類と内容も十分検討したいものです。
保険会社によっては約款や重要事項説明書などをサイト上でダウンロードすることもできるので、細かい事項が気になる場合には、そういったものに目を通すこともおすすめです。

いずれにしても、ペットの医療も進んできている昨今、治療費も高額になっている現状でもあるので、いざという時のためにペット保険へ加入しておくことは、飼い主さんにとっても安心に繋がることだと思います。是非この機会に検討してみてはいかがでしょうか。

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