コラム

災害時のペット同行避難と準備しておきたい防災グッズ

この記事は2017年1月18日の記事を再編集しました。

日本は地震大国とも言われ、これまでいくつも大きな震災が起こりました。これから先も地震災害が起こる可能性は高く、災害時にはペットを守り一緒に避難をする必要があります。

いざという時に困らないよう、日頃からペットとの避難について考え、必要な防災グッズを揃えて使える状態にしておくことが大切です。

災害時のペット同行避難と準備しておきたい防災グッズ

ペットの同行避難

日本では住んでいる場所がどこであっても、地域ごとに近くの公共施設や小学校、公民館などを災害時の避難場所として決められています

ペットがいる家庭において災害時に大切となるのが、「ペットの同行避難が可能な避難場所であるかどうか」という点です。指定されている避難場所へ、予めペットの同行避難が可能であるかを確認しておくようにしましょう。

「緊急時だから大丈夫だろう」「ペットも家族の一員だから」という考えは飼い主さんだけに過ぎず、ペットも家族の一員であったとしても、家族以外の全ての人たちがペットを受け入れているわけではありません。世の中には犬や猫をはじめとする動物アレルギーを持っている人もいますし、災害時のような緊急時には人間が優先されることが多くなります。

このようなことから事前に指定されている避難場所へ同行避難が可能であるかを確認しておくことが、万一の時の安心にも繋がります。また、決められた近くの避難場所では同行避難ができないとしても、他の場所で許可していることもあるので、少し離れた場所でもペット同行避難が可能な場所を見つけておくと、安心して避難することができるようになります。

避難ルートと非難場所の確認が大切

自治体によって災害時の避難に関する「防災計画ガイドライン」をWEB上で公開しているところがあるので、確認が可能です。
この時気をつけておきたいのが、避難場所の管理は県や郡単位ではなく、市区町村ごとになるという点です。役所の代表番号へ問い合わせ、「災害時のペット同行避難について知りたい」と伝えると担当部署へまわしてもらうことができます。

避難対策のために役所へ問い合わせる場合には、以下の項目を確認しましょう。

  • 同行避難の可否
  • 避難所にペット用の備蓄があるか
  • 避難中のペットの待遇

チェック

環境省によってペットの同行避難は推奨されていますが、まだまだ浸透していないのが現状です。そのため自治体によっては担当部署が存在しないところもあります。
しかし、それでも災害時はペットと同行避難をするのが一番良いです。

※東日本大震災の際、福島では「すぐに帰れるだろう」とペットを自宅に残したまま避難した結果、立ち入り禁止区域に指定されてしまい、ペットが取り残されてしまうということがありました。このようなことからも災害時にはペットと共に避難をするのが良いと言えるでしょう。

災害時の防災グッズと備蓄品の準備

非常用持出袋ペットを連れて避難することだけが災害時の大切なことではありません。避難時のペット用防災グッズを準備しておくことも重要です。

災害時の備蓄は「最低でも一週間分の蓄えがあると安心」と言われていますが、東日本大震災では二週間物資が届かなかったところもあったので、二週間以上の蓄えがあると安心できると思います。※最低でも一週間分

防災グッズとして準備しておきたいもの

  • ドライフードとウェットフード
  • フード入れ
  • 常備薬
  • 予備のリードと首輪
  • キャリー、ケージ
  • ペットシーツ、猫砂など
  • ポータブルトイレ
  • 保温用具やタオル
  • ビニール袋
  • 写真(ペットが行方不明になってしまった時に探すため)
  • 病歴のわかる手帳など

マイクロチップで逸れてしまった時に備える

ペットを所有する飼い主さんの情報、ペット自身の身元情報を皮下に埋め込むものがマイクロチップです。ペットの皮下へ埋め込むということに抵抗がある飼い主さんも多いと思いますが、万一災害時にペットと逸れてしまっても、マイクロチップを埋め込んでおくことはペットを探し出す上で有効な手段であることに間違いありません。※マイクロチップに抵抗がある場合は迷子札も有効です。

※参考記事
マイクロチップを使うメリットとデメリット

動物も災害時にはパニック状態に陥っているため、逃げ出してしまうことも考えられます。災害時だけではなく、ペットが行方不明になってしまった時は、ペットの写真を用意しておくことで捜索をすることもできますが、予めマイクロチップや迷子札を付けておくと安心です。
※犬の場合、狂犬病予防法によって鑑札及び注射済表の装着が義務付けられています。

避難所ではルールやマナーを守りましょう

避難所へペットと同行避難ができた場合、避難所でのルールやマナーを守りましょう。一人の飼い主さんの勝手な行動が原因で、他の飼い主さんやペットたちにまで迷惑をかけてしまうこともあります。

最低限のしつけと訓練を身に付けさせておく

ペットに関する避難所トラブルの中には、避難所で飼い犬を放して走り回らせたことによって、他のペットや飼い主さんたちまで避難所を追い出されてしまったという悲しい事例もあったようです。

ペットと非難もしもの時のことを想定し、最低限のしつけと訓練は身に付けさせるようにしましょう。ここで言う最低限とは、「おいで」「待て」「ハウス」等に加え、他人慣れをさせ無駄吠えや噛み癖がない状態を指します。日頃から訓練し、身に付けさせておきましょう。

ペットを安心して眠らせる

避難所での生活は、人間にもペットにも過酷です。眠れないことから夜鳴きをしてしまい、周囲に迷惑をかけてしまうトラブルが起きる可能性もあります。
安心して眠ることができるための対策をする必要があり、災害時に備えてシミュレーションしておくことが必要です。

安全のためにもキャリーやケージが安心できる場所であり、落ち着いて眠れる場所であるということを覚えさえ、慣れさせておくといざという時にも安心です。
少し難しいかもしれませんが、避難所であっても普段と同じ環境を作ってあげるのも一つの方法です。たとえば、ペットがお気に入りのタオルや毛布がある場合には、避難時にそれを持ってくると普段と同じような環境を作り出せます。もちろん飼い主さんがなるべくそばについて安心させてあげる気遣いも大切です。

避難所でのニオイやペットのトイレ問題

避難所は閉鎖された空間なので、ニオイに関して敏感になることから、ペットの同行避難でのトラブルとしても多い問題です。
避難所にはアレルギーを持った人、動物嫌いな人等、様々な人がいるので、ニオイ対策は「気にしすぎかな?」と思うくらいがちょうど良いのかもしれません。

ペットの同行避難が受け入れられている避難所の場合、ペット専用のトイレスペースが設けられていることが多いので、トイレはそこで済ませ、丁寧に後始末をする必要があります。トラブルの原因にもなるので、トイレ処理は丁寧にきちんと行いましょう。

避難場所で必ず守るべきことは、居住エリア内で粗相をさせないこと、もしも粗相をしてしまった場合には速やかに片付け、ニオイが残らないように処理をしましょう。また、フンの始末に関しては、避難所の管理者が指定する方法で処分をするようにしましょう。

おわりに

万一の災害を想定して普段からできる対策はたくさんあります。ペットの同行避難に関しては、受け入れを可能としている自治体によっては、ペット同行避難訓練を実施しているところもあります。
避難訓練へ積極的に参加することは、近隣住人との交流や情報交換もできますし、仮にもマイナスになってしまう要素はないでしょう。また、自治体での避難訓練がない場合には、ペットを連れて避難ができるかというシミュレーションをしておくことが大切です。

災害時は人だけでなく、ペットも怖い思いをしてパニックになってしまっているので、普段は考えられない、人を噛んでしまったり、吠えたり、威嚇したりという行動を取ることもあります。
ペットに普段とは違う行動が見られた場合には、むやみに叱らず、まずは安心させてあげましょう。防災グッズの中にペットのお気に入りおもちゃを準備させておくと、リラックスさせることができる一つの方法になります。

災害時に悲しい思いをするペットや飼い主さんを減らすためにも、今一度防災対策について考えてみてください。家族を含め、周りの人、ご近所さんとも防災について話し合いができると良いと思います。

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