コラム

ペット保険の契約更新と見直しについて

この記事は2016年5月25日の記事を再編集しました。

ペット保険へ加入していれば、人間の保険と同様に治療費の一部を負担してもらうことができるので安心です。

しかし、ペット保険加入中に保険金の請求をしたら「次年度の更新ができない」という通知が届いた、というような話を聞いたことがある方もいるのではないでしょうか?いざという時に必要な保険なのに、更新ができないとなると困ってしまいますよね。

また、更新ができないから保険の見直しを考えることもありますが、ペット保険のプランはたくさんあり、その内容も様々なので、見直しの際に注意したいこともあります。

今回は、先述のような例を踏まえた上で、納得のいくペット保険へ入るための選び方と見直し時の注意点についてのお話です。

ペット保険の契約更新と見直しについて

そもそも、なぜ今ペット保険なの?

近年、医療技術の進歩によってペットも高齢化してきています。そのため、生活習慣病や慢性的な病気にかかるリスクも増えてきています。また、ペット医療にも先進医療や高度治療が取り入れられるようになってきたことから、治療のためにかかる費用も高額化してきています。

ペットに関わる全ての治療費用が高額化してきているわけではありません。
しかし、動物病院での診療は、もともとすべて自由診療となるので、3割負担の人間の診療で実際に支払う治療費と同等の感覚でいると高額であり、全額自己負担となるのでビックリしてしまうこともあります。

そうした背景もあり、いざという時に「適切な治療を受けさせたい」「なるべく身体への負担の少ない方法での治療を希望したい」「治療費のことで悩みたくない」など、様々な思いでペット保険に加入される方が増えてきたのです。

現在、国内でペット保険に参入している保険会社は、少額短期保険会社と損害保険会社を合わせて13社ほどあり、その保険料や補償内容も様々です。その中から、自身に合った後悔しないペット保険を選ぶことが重要です。

保険商品の落とし穴!契約更新

各社の保険商品の中には、一見すると補償内容は同等で、保険料だけに格差があるように思えるものもあります。そうなると、安い保険商品を選びたくなるものですが、その前にもう一つ調べたほうが良いことがあります。

それは、約款や注意事項、契約者のしおりなどに書いてある、契約更新に関することです。

各ペット保険取り扱い会社のWEBサイトを見てみると、補償内容については保険金や保険料がいくらになるのかという説明は詳しく記載されていますが、契約更新時の取り扱いについて丁寧に説明がされているサイトはあまり見かけません。

しかし、これこそペット保険を続けていく上では重要な項目の一つです。

なぜなら、ペット保険のほとんどは「健康体であること」が加入条件だからです。(一部入れる保険もありますが、すでにかかっている病気などは補償から除外されます。)

「他のペット保険で更新を拒否されたから、別の保険会社のペット保険に入ればいい」と考えていると、実際に拒否された段階になって、もうどこのペット保険にも入れないと気付くことになるのです。

約款や契約者のしおりは、加入前でも保険会社のWEBサイトなどでダウンロードできたり、WEB上に記載されてあることも多いので、契約更新に関する項目も必ずチェックするようにしてください。

契約更新できないのはどんな時?

契約更新時に、審査の「ある保険」と「ない保険」があります。前者の場合、更新前の段階で高額な保険金請求があったり、治る見込みのない病気で継続して保険金が支払われたりした場合、契約継続の審査が通らないこともあります。

しかし、どんな病気でいくら以上の保険金請求があった際に、次回以降の契約更新ができない、という明確な基準を公表している保険会社はありません。

その理由は、保険金請求となる病状や治療にかかった金額によって支払われる保険金の金額が違うこと、そして治療の回数がどのくらいになるかというのが、それぞれのペットによって異なるからです。
こういった理由から、一律に「これ」という指標を出すことが難しいこともありますが、公表することによってそれを悪用して保険金を詐取するケースが懸念されるためです。

そうなると健全な経営ができなくなり、最終的には保険加入者の利益が損なわれてしまうということにもなりかねません。

審査のある保険は、そのすべてが何度か保険金請求をした場合に更新できないのかというと、そうでもありません。何年にも渡って同一の病気に関して保険金を受け取っているケースもあります。また、同等の内容の場合でも、保険会社によってその審査基準が異なります。

その点でも、保険に加入する際は1社のみの話ではなく、保険の比較サイトや口コミなどで、どこがおすすめか、評判の良い保険はどれなのかなどをチェックすると良いでしょう。

契約更新できても、補償内容が変わることもある

更新ができない場合以外にも、注意しなければならない点があります。それが「特定傷病等不担保特約」です。

特約というと、付加価値が付いてくるように思えますが、この場合は逆です。「更新はしますが、特約で指定した身体部位は、更新後は補償されません」という意味なのです。

たとえば、今後完治する見込みのない肝臓疾患で保険金請求をし続けていた場合、契約更新以降は、肝臓やそれが起因となって発症する見込みのある部位である胆道系疾患などは「特定疾病」となり、更新後は病気やケガに関わらず補償対象から外れるということになります。

これは更新時に審査のない保険でも、通知の来る時があります。その場合、約款などの「更新時の面積事項について」等の項目に、必ず「特定傷病等不担保特約」に関しての記載があるはずなので、ここもチェックしておくポイントです。

保険見直し時の注意点!「待期期間」

先述の通り、契約更新ができないケースもあるので、予めペット保険加入前には必ずどのような内容の保険商品であるのかということをしっかり調べる必要があります。
しかし、万が一契約更新ができなかったり、約款の内容を確認し保険の見直しを検討する際に、特に注意をしたいのが、ペット保険1年目に設けられる「待機期間」です。

待機期間とは、ペット保険加入後、一定期間が経過しないと補償が適用されないというものです。この待期期間中に病気にかかってしまっても、治療や手術、通院に関しての補償がされないことが通例となっています。(ケガの場合は該当外もあり)

なぜ、待機期間が設けられているのかというと、既に病気にかかっているペットに対して、保険金目当てで故意に加入してくる飼い主から保険会社を守るために必要な期間であると考えられているためです。

ですが、ケガの場合は不慮の事故で突発的に起こることが多いため、待機期間が設けられていないことが多くあります。(一部保険会社ではケガの場合も待機期間あり)

このようなことから、保険見直しをする場合には、待機期間のことを考慮し、早いうちから見直しの準備をする必要があるのが分かります。今加入している保険の契約が満了する数ヵ月前から準備をし、新しい保険の待機期間が終了し、補償が適用されるタイミングで、元々加入していた保険が満了する形になるのが好ましいと思います。

保険見直しの時は早めに準備しよう

ペット保険の契約期間は、基本的に1年満了となります。
待機期間を1ヵ月と定めているペット保険へ加入の場合、加入初年度、はじめの1ヵ月は補償を受けることができません。つまり、実質的に1年間の契約期間のうち、11ヵ月しか補償を受けることができる期間がないということになります。

ペットが若いうちは良いですが、高齢になってから保険を見直し、新しい保険へ加入し直すとした場合、待機期間中に病気になる可能性が高くなり、結果保険金をもらうことができないということが起こり得ます。

待機期間は初年度に限定されるものなので、保険の見直しをせず、同契約を継続して利用することで、そのリスクを無くすことができます。2年目以降は12ヵ月ずっと補償対象となるので、いつでも補償が適用されるので安心です。

更新することができず、保険の見直しをする場合はやむを得ないですが、待機期間のことを考えると、頻繁に保険見直しをすることは、いざという時に補償を受けることができない可能性があるので注意が必要です。

先にも書きましたが、見直しの際は待期期間を考慮して数ヵ月前から準備をするのがおすすめです。

ペット保険は加入前にしっかりと商品内容を調査し、何度も見直しをする必要がないようにしましょう。結果的に、継続して同じ保険へ加入し続けることが保険料自体も安く抑えることができるケースが多いです。

なぜペット保険をしっかり選ぶべきなのか

ペット保険は、加入対象年齢が限られているものが多くあります。人間の保険も、たとえば60歳を過ぎて医療保険へ加入しようとすると、非常に高額な保険料を毎月支払うことが多くなります。しかし、若いうちから医療保険に入っていると、毎月の費用も安く抑えられ、終身保険にも入ることができます。

これはペット保険も同じです。11歳、12歳など、一般的に犬猫の平均寿命年齢に近づいてくると、加入自体を断られてしまうケースもあります。
しかし、老齢になってもきちんと治療をして元気でいて欲しいと願うものです。

こういった時、終身保険を受けるためには、やはり幼いうちからペット保険へ加入し、継続利用をすることがおすすめです。老齢になっても病気やケガの治療をするときに、ペット保険の補償があれば長寿にも繋がっていくことだと思います。

ペット保険加入の際は、将来的に保険の見直しをする必要がないよう、補償内容をよく比較し、吟味して決定しましょう。
※待機期間のあるなしや、その期間に関しては各保険会社によって異なりますので加入前にご確認ください。

おわりに

万が一の時のためにペット保険へ加入したのに、更新ができなかったり、免責で補償対象から外れてしまう部位が出てくるなら加入する意味がないと思われる方もいるかもしれません。保険料と実際に受け取れる保険金額を天秤にかけてしまう気持ちも分かります。

ですが、少なくとも加入している年度は契約の範囲内で保険金は支払われます。支払保険金額に制限のないタイプであれば、高額な治療の際も安心です。また、更新時に特定部位が指定された場合でも、その他の部位が今後、ケガや病気にならないとも限りません。

保険は「万が一の時のための安心を買うもの」です。冒頭でも触れましたが、医療の進歩によって治療費も高額になっています。それを考えると、やはりペット保険の特徴を知った上での加入は、賢い選択ではないかと思います。
保険を見直す際にも、待機期間のことを忘れずに早めに準備してくださいね。

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