加入前にチェック!ペット保険の加入条件
この記事は2020年5月28日に記事を更新しました。
犬や猫といったペット達も、医療技術の発展によってより良い治療を受けることが出来るようになったり、動物病院の数も増えてきているので、かかりつけの病院を持つ人もたくさんいることでしょう。
一方で、動物病院は自由診療なので、ペット保険へ加入していないと、治療費の全額が飼い主負担となり、最低限しか病院に行ってないというペットも少なくないでしょう。
手術を必要とする治療を行わなければならない時に、高額になりがちな治療費をペット保険がその費用を軽減してくれることはとても心強いものです。
では、どんなペットでもペット保険に加入することはできるのでしょうか?今回はペット保険の加入前に確認しておきたい「加入条件」についてご紹介します。
1 小動物や爬虫類のペット保険もあります!
2 ペット保険、加入年齢の制限
ペットの平均寿命
医療費負担が増えるのははシニア期に入ってから
3 年齢条件がない保険も
4 補償内容はしっかりと確認!
補償対象になる病気
保険料の金額
補償内容(補償割合)
保険金の給付方法
通院・入院・手術、3つの補償
5 まとめ
小動物や爬虫類のペット保険もあります!
近年ではペットとして犬や猫以外の動物を飼う人も多くなってきました。ペット保険と聞くと「犬や猫」しか対象になってないのでは?と思う人もいるかもしれませんが、保険会社によっては加入できる動物の種類の幅が広がっています。
確かに、多くのペット保険の加入対象動物は家庭で飼育されている犬と猫に限定さてれいることがほとんどではあります。
しかし、一部の保険会社ではうさぎやハムスターのような小動物や、インコ等の鳥類、カメやイグアナ等の爬虫類を対象としたプランを扱ってる会社もあるのです。
※犬の場合、月々の保険料を一定額としている保険会社もありますが、同年齢であっても犬種や大きさ、体重によって変化することがほとんどです。
ペット保険、加入年齢の制限
ペット保険への加入はいつでもできると思っている人もいるかもしれませんが、ペット保険には加入年齢の制限が設けられていることが多いです。
ペットが若く、健康に生活していると病院に行く機会があまりないために「医療費がかさむ」というイメージがわきにくく、将来の医療負担も想像していたとしても軽いと思っているかもしれません。このような感覚があるとペット保険への関心はもちろん薄いでしょうし、保険に加入と聞くと「大袈裟」と思う人もいます。
ほとんどの保険会社で必ずと言っていいほど加入条件に年齢の制限が設けられています。加入時の年齢によっても、健康診断書が必要となることもありますし、指定された動物病院で検査を受けた上で加入審査が行われることもあります。年齢上限を上回っていた場合、持病がなかったとしても加入が認められないこともあります。
ペットが高齢になり、老化による体調の変化を感じた時に医療費の負担を実感したとしても、その時点で既に加入できる保険会社の選択肢が狭まっている、もしくは加入できない状態となってしまうのです。
一方で若い時から加入していれば、契約継続年齢が適用され終身補償対象となる保険が大半です。
新規加入の年齢上限は平均して犬10歳、猫8歳程となっています。ある程度は若くて病気もしないかもしれませんが、年齢上限に近づいてきたら、一度ペットと飼い主自身の生活力を踏まえ将来について考えてみることをおすすめします。
ペットの平均寿命
ペットを飼うということは、当然ではありますが「終身飼育」を行う、という事になります。ペットが寿命を迎えた時の飼い主である自分の年齢は何歳になっているのか、ペットが旅立つその日までペットの飼育に支障や不安がないかを考えている人も多い事でしょう。
ペットの平均寿命は以下のように言われています。
- 小型犬、猫
13~15歳(日本では20歳を超える猫の数が増えています。犬は20歳を超え、ギネス認定されたこともあります。) - 中型犬
10~13歳 - 大型犬
7~10歳
ペットの長寿化は、近年死因に「老衰」の比率が上がっていることからも伺えます。寿命を全うすることなく死亡した場合の原因も「交通事故」や「フィラリア症」等、本来の健康が要因となっていないものが多いです。
医療費負担が増えるのははシニア期に入ってから
ペットの青年期は健康な事が多く、その期間にかかる医療費は、犬の場合毎年接種義務とされているの狂犬病ワクチンやフィラリア予防薬てくると医療費負担も多くなって、犬猫共にノミダニの駆除薬等で、年間平均1万円から2万円程となります。概ね6~7歳頃まではこの程度の医療費が続きます。
その後、加齢と共に胃腸の調子を崩すことが増えると、通院する回数が増え始めます。通院を1~2度行い薬を処方してもらうと、医療費は数千円程度になると想定されます。
しかし、10歳を超えて来ると体にしこりが出来てきたり、皮膚や被毛に関するトラブル、白内障等様々な症状がみられるようになってきます。早ければ初期の痴呆が始まることもあります。
このようにシニア期に入ってから病院に行く回数が増え始め、治療が必要になってくると医療費負担も多くなり、そこで初めて、「ペットの医療費が高い」「保険がないから工面が大変」という言葉の意味を実感するようになります。
シニア期に限らず、もちろん若年期から病気を発症する場合もあるので、新規加入可能な年齢になる頃にはペット保険へ加入し、将来に備えておくと安心できるでしょう。
年齢条件がない保険も
今やペット保険も様々なプランがあり、各ペット保険会社は独自のアピールポイントを打ち出しています。その中には年齢制限がなく加入できる保険や、健康であればいつでも加入できるというプランの保険もあります。
ペット保険を検討する時に、年齢を理由に諦めたりせずに、どのような補償が受けられるのかしっかり確認してみましょう。
補償内容はしっかりと確認!
ペット保険のサービスの多様化により、補償内容も各社で大きく異なっています。ペット保険を検討する時には、以下を必ず確認しましょう。
補償対象になる病気
ペット保険は医療費に関する補償の条件がきちんと定められています。病名ごとに補償の可否を決めている場合や、治療期間、治療費用の上限額、治療方法等、対象が限定されているころもありあります。そのため、病気によっては保険適用外となり、請求したとしても補償を受けることが出来ない場合もあります。
また、プランによっては病気に関する補償はあっても、怪我に関する補償がない場合もあるので、予め補償対象はしっかりと確認しておきましょう。
保険料の金額
保険料の金額は、プランによっては月額数百円とリーズナブルなものから、高い物で1万円近くなることもあります。保険料は年齢によっても変わるので、高齢になった時に既に支払い済の保険料の総額が、医療費負担の実費を上回ってしまこともあります。
保険加入の必要性と、補償内容や保険料のバランスが適正であるかしっかり考え判断しましょう。
補償内容(補償割合)
各保険会社はもちろんプランによって補償される医療費の金額は大きく異なります。補償割合として設定されていますが、100%補償してくれるプランや50%まで補償するプラン、病気によって補償金額が定められてるプラン等、その補償内容は様々です。
どの程度の補償を受けたいのか、保険料と併せてこちらもしっかり検討しましょう。
保険金の給付方法
ペット保険の保険金給付方法は、以下の2つです。
- 立て替え払い
動物病院へ受診したその日は飼い主自身が医療費の全額を支払い、その後保険会社へ保険金を請求する方法で、この方法を採用してる保険会社がほとんどです。どこの動物病院に行っても補償してくれるので、外出先等で何かあっても安心です。 - 窓口精算
窓口精算が行える保険プランに加入すると、保険会社から保険加入証が発行されます。この保険加入証は私たち人間の健康保険証と同じように、病院の精算窓口に提示すると、当日の医療費は発生することはなく、動物病院から保険会社へ直接請求する流れになるため、飼い主側で保険金を請求する手間を省くことができます。
ただし例えば50%補償プランに契約している場合は、医療費の50%を当日自己精算します。
以上のように2つの方法がありますが、窓口精算が可能なプランは一部の保険会社にしかないのが現状です。また、動物病院がその保険会社と提携していなければならないため、いつも通う動物病院がその保険会社に提携しているか事前に確認しておきましょう。
犬が骨折をして手術をした場合、平均30万円程の医療費がかかります。これは大きな出費です。どちらの方法であってもペット保険に加入しておくと、こういった骨折やガンといった高額になる治療費の飼い主負担を軽減してくれます。
通院・入院・手術、3つの補償
ペット保険の保障範囲は「通院・入院・手術」が多いです。中には「入院・手術」の2つを補償しその分補償割合を90%と手厚くしているプラン等もありますので、プランを比較する時は補償の内容や割合をしっかり確認しておきましょう。
通院
ペットと一緒に生活する上で最も多く病院に通うのは「通院」の時です。通院補償は獣医師による診察を受けた時の治療費を補償してくれます。
入院や手術と比べると医療費が低いので、ペット保険未加入であっても家計的な負担は大きくならないでしょう。保険料を少しでも安く抑えたいという方は、通院補償がないものを選ぶ方法もあります。しかし骨折等で通院する回数が多くなると話は別で、通院補償を付ければよかったという声があることも確かです。
入院
入院補償は保険のプランによって、日数で補償金額が決まる場合と、入院から退院までを1回とみなして補償金額が決まる等、保険会社やプランによっても様々です。
もちろん無限に補償してくれるわけではありませんので、上限金額などもしっかり確認しておきましょう。
手術
ペット保険に加入する多くの方が手術を伴う治療の請求が高額になることを危惧していると思います。せっかく加入するなら手術への補償はあった方がいいでしょう。
ガンの手術は別として、その他の手術と分けて支払い設定さてれいるプランもありますので、必ず確認しておきましょう。
まとめ
プランによってその補償内容は異なりますので、ペット保険に加入する前にきちんと保険内容を確認しておきましょう。
犬種や年齢によっても必要だと思うプランは異なってくると思います。飼い主自身がアンテナを高く張り巡らせて、ペット保険を選び抜き、ベストな保険に加入しましょう。