コラム

第95話 不幸な猫を救うため誰にでもできることはある

2011年の2月に里親として龍馬と凜子を迎えたところから始まった私の猫ライフ(第1話第2話第3話)。その後に自分の不注意で龍馬を脱走させてしまい(第5話から第26話)、その捜索中に出会った沢山の野良猫の避妊去勢手術に関わったことで、猫ボランティアを予定外に始めることになる。最初のきっかけは、2013年11月に猫道と呼ばれる場所にて偶然猫の大群を見かけ(第26話)、人馴れした子猫の保護譲渡や、保護できない猫の不妊去勢手術をしたことだった(第28話から第35話)。それから4年以上、やめるにやめられずに続けた猫ボラ活動。色んな事件に遭遇した。(第36話から第93話

時は2014年の年末から2015年の初頭。近隣の野良猫のTNR(飼い主のいない猫を捕まえて、不妊去勢手術をして、元の場所に放すこと)もかなりの頭数やってしまい、それ以上手術をしていない猫を見ることがなくなった。早く終えて早く休みたいと思っていたのでホッとはしたものの、自分が猫を見ていないからと言って、殺処分は止まっていないし、寒さと飢えに苦しむ野良猫、避妊去勢手術をされてないが為にどんどん出産を続ける野良猫がいることはわかっている。そうなると、どんなに忙しかろうが猫問題に関して何もしていないことがとてももどかしく、休んでいられなくなるのだ。

どんなに忙しくても、辛くても、お金がなくなっても、やめられない。あぁ、これを猫ボラ地獄と言うのか…と、思い知る。

これは実際に現場に行き、悲惨な野良猫の姿を目の当たりにしたものでないとわからない感覚だ。私だって、私より遥かに深くベテランボラさんを見て、すごい、偉い、私にはできないと思ってしまうが、私を見て、偉いですね、頭が下がりますね、私にはできないです、と言われるとそんなことない、できることはある、そう言って逃げているだけだ、と思ってしまう。現に自分も最初はそうだったから。最初は忙しいから、やったことがないから、何もできない、と思っていたのに、成り行きとは言え、私でもここまでやれるようになってきたのだから。

このコラムを読んでくださる人は、少なからず、猫が好き、不幸な猫が沢山いることに心を痛めている人であろう。誰にでもできることはある。是非このコラムを参考に立ち上がってほしい。

私が前号(第94話)で検討したこととして紹介したのが、まずは保護活動をしている団体に寄付をすること、シェルターに手伝いに行く事、動物病院にボランティアに行く事、里親会に手伝いに行く事だ。
2015年の夏、ネットで見つけた里親会お手伝いの募集に応募してみた。ある団体が毎月里親会を開いており、募集していたのは、会場の設営か片付けのどちらかの手伝いでよいとのことだった。1回単位で、しかも最初の設営か、最後の片付けのどちらかで良いとのことだったので、数時間の拘束で済むのだ。里親会はそれまでに里親募集をした時に参加させてもらったことはあったので、どういうものかは知っていたが、また場所や主催団体が違うと、やり方や雰囲気も違い勉強になった。ここでは猫の譲渡会の他、物販やその他啓蒙のためのパネルの展示も行われていた。そのパネルには不幸な野良猫たちの可哀想な実態、福島の地震のあとの動物たちの惨状、そしてその子達を救うためのボランティアの活動内容が紹介されていた。

会場の設営が終わり、沢山の譲渡主が猫を連れて到着、一人で10匹近く連れてくる人もいた。譲渡会開始時間になり、多くの希望者が来場。受付を若干手伝って、私達会場設営ボランティアの仕事は終わった。他にも手伝いの人がいた。定期的に来ている人も多かったし、スポットで今日だけという人もいた。あ、これだ、自分にできることは!と私は思った。できる時だけ、一回数時間で良いのだ。しかも、猫が譲渡され幸せになっていく現場に関わっている。猫を助けている実感もある。こういうボランティアなら無理なく参加でき、そして自分に合っていると思った。主催者にまた来ますねと伝えて帰った。
その時は後にこの里親会に自分がまた譲渡主として猫を連れてくることになろうとは想像していなかった。

その場で私と同様にその日初めて手伝いに来たという仮名ユズさんに出会った。彼女は四国から来たと言う。前日都内で開かれた地域猫セミナーに参加し、今日は時間があったので、一日だけでもできるボランティアを探したのだそうだ。一緒にランチをし、色々な話を聞くことができた。まず地域猫セミナーというもの、その時初めて知ったが、その後私もその地域猫についてセミナーに参加し勉強し、今ではこの地域で、地域猫活動を推進するまでになった。そしてその後このユズさんとは、フェイスブックを通じて猫友達になり、彼女の四国での活動を参考にさせてもらっている。

このように、何かやりたいと思っている人は、決して自分にはできないと思わないでほしい。誰にでもできることはあるはずだ。

他にも、あるボランティアを始めたばかりという人に出会ったが、その人は何かしたいがどうしたらわからないとき、近隣で開催されている譲渡会へ行き、主催者に直接なにかやりたいけどどうしたらよいかと相談してみたそうだ。会場にはベテランボランティアが沢山猫をつれて来ている。その中に自分の近所の人がいたので、紹介してもらい、その後、その人の活動を手伝っているそうだ。主には野良猫の不妊去勢手術のための捕獲の手伝いや、その人が保護した猫を里親探しするのに、猫の保護場所がないとのことで、その猫を預かることもやっているとか。

また他にも知り合った人も、SNSで犬猫を救うために何かやりたい、という人を募り、一緒にグループを組んで、里親会を主催しているという。その人は自分では現場で猫を追いかけたり捕獲したり、保護したりできないが、場所を提供してくれる人を見つけ、猫の里親会を毎月主催する側に回っている。それも有難いボランティアだ。

またフード、活動資金を寄付するということを続けている人もいる。

他にも、猫を保護して里親募集している人の中には高齢で、ネットが使えない人もいる。私は自分でネットの里親募集サイトを使うが、それができない人の代わりに、私がネットへの掲載を代行してあげることもある。そのネット対応だけやってあげるというのも立派なボランティアである。

SNSの投稿の「いいね」や「シェア」だけに留まっている人、もっとできることはある。気持ちがあるなら、是非、一歩踏み出してほしい。

コラムニスト:Candy (キャンディ)
ネコジルシ:保護猫日記

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