コラム

第94話 現場に出なくても猫を助けられる方法

2011年の2月に里親として龍馬と凜子を迎えたところから始まった私の猫ライフ(第1話第2話第3話)。その後に自分の不注意で龍馬を脱走させてしまい(第5話から第26話)、その捜索中に出会った沢山の野良猫の避妊去勢手術に関わったことで、猫ボランティアを予定外に始めることになる。最初のきっかけは、2013年11月に猫道と呼ばれる場所にて偶然猫の大群を見かけ(第26話)、人馴れした子猫の保護譲渡や、保護できない猫の不妊去勢手術をしたことだった(第28話から第35話)。それから4年以上、やめるにやめられずに続けた猫ボラ活動。色んな事件に遭遇した。(第36話から第93話

時は2015年の夏。近隣の野良猫のTNR(飼い主のいない猫を捕まえて、不妊去勢手術をして、元の場所に放すこと)もかなりの頭数やってしまい、それ以上手術をしていない猫を見ることがなくなった。不妊去勢手術をした猫は耳カットをする(私の地域ではオスは右、メスは左)ので外見から一目でわかるのだ。

ホッとしたといえばホッとした。もともとこんなに幅広く猫ボランティアをする暇があったわけではなく、たまたま遭遇した目の前の猫に1匹づつ関わっていたら、次々と遭遇してしまっただけだ。早く辞めたい、早く片づけたい、そう思いながら1年半以上活動を続けてしまっていた。それがふと止まった。
ほっとしたものの、不思議なもので、今度は何もしない時間がもどかしくなった。今こうしている時間にも沢山の猫がまだ殺処分されているのだ。それを止めるためにも何かしないではいられなくなっていた。

もちろん外に出て猫がいそうな場所を歩き回れば猫に出会う。助けを必要としている子は五万といる。病気の子、人馴れしている子を見たら保護せざるを得ない。不妊去勢手術をしないで餌やりしている人も必ずいるはずだ。見つけて避妊去勢を勧めようとすると拒否されたり、丸投げされたり、そしてそういう餌場に通っていると、近隣の猫嫌いから餌やりと一緒に見られ怒鳴り込まれたり、これまで現場に出ると本当に辛いことばかりだった。せっかく私の生活圏で手術や保護など対応してやらなければならない猫を見なくなったのだ。もうここで現場での活動は一旦終わりにしたいが、他の方法で何か少しでも猫を救うために貢献しようと思った。

何が出来るのだろう。まず考えたことは、団体に寄付することだ。自分が現場で活動するのは本当に辛い上にお金もかかる。だったら私の代わりに活動してくれる人達にお金を寄付すればいいではないか。その時はお金を出すだけですむならこんな楽なことは無いと思ったのだ。

特に知っている団体があるわけではないので、ネットで寄付を募集している犬猫愛護団体を見つけ、少額づつではあるが寄付を送ってみたり、毛布やフードなどを募集しているところに物資を送ってみた。
しかし…。手応えを感じないのだ。お礼が欲しいわけではないが、送った支援が何にどう使われたのか、わからないことが多く、実際犬猫の命を救った実感がなかった。
現場で実際自分のこの手で猫を捕まえて自宅に連れてきたり、病院に運んだり、里親さんの手に引き渡したりしてきたからか、やはり動物がいる現場で、この手で直接動物達に何かしてやりたかった。

次に考えたことは、シェルターに手伝いに行くことだった。殆どのシェルターが募集しているのが、定期的にシフトで入るボランティアだ。私は仕事が不規則なので、定期的なボランティアはできない。

残念ながら諦める。
次に、いつもボランティア割引をくれ、お世話になっている動物病院にボランティアで手伝い要らないかと聞いてみようかと思ったが、それも一日だけではどうしようもないし、第一何の役にも立たない。
これじゃダメだ。ちょっと勉強しないと。と、動物看護師の専門学校行ってみようかとか、いやいや、この際だから前から興味あった動物福祉やアニマルサイエンスを海外留学で学んでみたいとか、非現実的な夢が勝手に膨らんでいく。

いやいや、もとい、もっと現実的なことを考えねば…。
1日単位でできることは…とネットでヒントを探す。

里親会開催のお手伝い募集を見た。あ、これだ!
里親会を毎月開催している団体が、お手伝いを募集していた。会場に机を運んだり、保護猫活動紹介のための、写真やパネル展示、資金集めの為の物販の陳列、里親会開始のちの来場への案内、誘導、そして片付け。
これなら、1日単位で、しかも自分の目の前で、猫が里親さんに迎えられる為のお手伝いをするのだから、猫が救われ、幸せになっていく瞬間を見られるのだから、手応えを感じられるのではないかと思い、早速応募してみた。続く。

コラムニスト:Candy (キャンディ)
ネコジルシ:保護猫日記

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