コラム

第91話 地域猫活にまたもや苦情者が!

2011年の2月に里親として龍馬と凜子を迎えたところから始まった私の猫ライフ(第1話第2話第3話)。その後に自分の不注意で龍馬を脱走させてしまい(第5話から第26話)、その捜索中に出会った沢山の野良猫の避妊去勢手術に関わったことで、猫ボランティアを予定外に始めることになる。最初のきっかけは、2013年11月に猫道と呼ばれる場所にて偶然猫の大群を見かけ(第26話)、人馴れした子猫の保護譲渡や、保護できない猫の不妊去勢手術をしたことだった(第28話から第35話)それから4年以上、やめるにやめられずに続けた猫ボラ活動。色んな事件に遭遇した。(第36話から第90話) 

第83話から野良猫餌やり苦情者への対応の話をしてきて、第90話で一旦終了したはずだったが、このタイミングで、またさらに酷い苦情に直面しので、今回もう一話そのトピックで、ホヤホヤの事件をシェアしたい。

これまで紹介したように、野良猫を減らすことは猫好き猫嫌い双方にとってメリットであり、そのためには餌やり禁止では逆効果、きちんとした餌やり及び不妊去勢手術をしていく地域猫活動しか解決策はあり得ない。私個人が訴えても、単なる猫好きおばさんの趣味だと思われてしまうため、第88話第89話で紹介したように、自治会の名前の回覧板で周知を図ってもらう作戦に出た。自治会役員の人達の反応がよかったため、住民の理解と協力を得られるかと期待したのだが、残念かな、そんなに甘くなかった。

昨年の話。
ある餌やりのお婆さん(クッキーさん)とその友人が近隣数か所で餌をやっており、猫の手術をしていないらしいという噂を聞き、気になって見に行ったところ、猫の大群がいて、しかたなく、数カ月かけて全頭私が捕獲して手術したことがあった。地域猫活動はそれで終わりではない。外に放した猫達を一代限りの命として見守っていかねばならないのだ。本来は全ての住民に協力してほしいが、そう簡単にはいかない。まずはボランティアと餌やりさんが中心になって見本を見せていくしかない。
餌やりさんは高齢のお婆さんが多く、地域猫活動のパンフレットを渡しただけでは理解できいないので、具体的に何をどうするべきか指導し、そのあとも時々私が現場を見周りに行く必要があった。

私から助言したことは、他人の私有地では絶対に餌やりをしない。道路、公園など公共の場で、置き餌をせずきちんと片づける。糞尿も見つけて掃除する。不妊去勢手術していない猫を見つけたら私に連絡するということだ。

そこまでやっても、とにかく猫が嫌いな人は猫がいるだけで我慢ならないらしく、誰かに苦情言わないと気が済まないらしい。

つい先日クッキーさんの餌の時間に同行し様子を見に行く事にした。ある公園の前で餌をやり片づけていると、向かいの豪邸から初老の夫人が怒鳴り込んできた。

「貴方たちここで餌やらないで。うちの敷地に猫が入ってきて昼寝したり、糞をして困るのよ。」

『まあ、それはすみませんね(と一応あやまる)。でも猫がここにいるのは餌やりが悪いのではなく、もともと捨てた人が悪いのです。私達はボランティアで、こうやって捨てられた猫とその子孫の不妊去勢手術をしています。ここの子は全部私が手術しました。
野良猫でも駆除したり殺したりできません。行政も殺処分ゼロに向かって動いていて、地域で管理する地域猫活動を推奨しています。それに従って私達はここでこうやってきちんとした餌やりをしながら管理して、未手術の猫が来たら捕獲して手術しています。管理していないと猫が散らばってしまい、捕獲できなくなります。一代限りの命なので見守ってください。」
ときちんと説明したつもりだが、苦情者は苦情が言いたくて来ているのでそう簡単に引き下がらない。

「何いってんの?あんたたちが餌をやるからこうやって猫が集まってきてうちの敷地で糞をするんです!ここでやらないで向こうでやって!」

典型的な自己中だ。自分ちの前でやらないで、他の人の家の前でやればいいってことなのだろう。こういう苦情は多い。弱い動物に同情できない人間は、他の人間にも冷たいものだ。

『猫は縄張りがあるから移動できません。猫はもともとここにいたのです。ここに捨てた人が悪いので、文句があるなら捨てた人間を探し出して警察に突き出してくださいよ。それに猫がお宅の敷地に糞をするといわれるのは申し訳ないので、いつでも掃除に行きますよ、門を開けていただければ入って掃除しますよ』

すると、向こうは「入れませんよ、うちは、セキュリティーしっかりしてるんだから。」
そうだろう、そうだろう、すごい豪邸だもの。これまでの糞尿苦情者みんなそうだった。いつでも掃除に行くといえば全員拒否。じゃやっぱり糞尿への苦情ではなく、猫がいることへの苦情なのだ。
残念かな、猫の存在を消すことはできない。文句があれば捨て猫犯を捕まえよと思う。

そしてさらにまた生半可な知識で反論してきた。
「猫は移動できますよ、私は良く知ってるんだから。ここの猫と向こうの大きな公園とみんな行き来してますよ、あっちの大きな公園でやればいいじゃない?」

ちゃっかり2か所で餌をもらっているモバイル猫は確かにいるが少数派だ。移動できない子の方が多い。それに真っ黒やキジトラなど、そっくり猫が沢山いるのだ。頻繁に見に来ている私でも見分けがつかないくらいなのに、このおばさん、よく見もしないでいい加減なことを言う。

『手術もしているから、一代限り数年の命なので見守ってくださいよ』と言っても、とにかく文句言いたいだけなので、主張も支離滅裂だ。
   
「最初は手術してなかったわよ!」
何で今更昔の文句?だから私が関与して全頭手術したんだじゃないか!良く聞いてよ、と思う。

「私だって猫もらって育てたことあるわよ」
ふーん、猫嫌いじゃないんだ。でも猫好きでも自分の猫だけが可愛くて、野良猫には冷たい人本当に多い。
   
『ここで餌やりやめたら、猫が餌を求めてちらばってごみを漁ったりして余計被害が広がりますよ』というと

「私はね、きちんとゴミ出ししているからうちのごみは漁られることはない!」という。自分のことしか考えてない。
   
もうこのおばさんにそれ以上付き合ってる暇もないし、第一、罵声を聞いて近所の人が何事かと出てきた。近所迷惑になっている。

『とにかく、ここにいる猫は命尽きるまで見守るしかないので、どうしても私のいうことに納得できないなら保健所に電話して聞いてください』と区の地域猫活動のチラシを渡した。それでも収まらずわーわー言ってくるので、じゃあ警察にでも相談してくださいよ、というと何とこのばあさん、
    
「ああ、してやる、してやる。餌やりを見るたびに毎日110番してやる!」と言い捨てて帰って行った。

毎日110番とはどういう神経なのだろう。公務の私物化、自己中はなはだしい。

この方、見る限りは上品そうな大豪邸のご婦人である。 

私はすぐその足で交番へ。区のパンフレットと先日自治会名で作ったチラシをもって、自分の活動内容を説明した。

話を聞いてくれたおまわりさんは猫好きで理解し、同情してくれた。
そしてとんでもない理由で頻繁に110番してくる非常識人間がとても多いこと、110番されたらどんなに些細な内容でも出動しなければならず、困っていることも聞いた。私も同情した。
地域猫活動は地域の環境を守る問題だ。おまわりさんとは仲良くし協力すべきことだと思った。

コラムニスト:Candy (キャンディ)
ネコジルシ:保護猫日記

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