コラム

第63話 号外 櫂(カイ)君 緊急里親募集と譲渡条件解説 その1

2011年2月に里親として龍馬と凜子を迎えたものの(第1話第2話第3話)、その数年後に自分の不注意で龍馬を脱走させてしまったところから(第5話から第26話) 全ては始まった。その捜索中に出会った沢山の野良猫の避妊去勢手術に関わったことで、悲惨な野良猫生活の実態を知り、野良猫救済ボランティアをすることになったのだが、その経緯を時系列でコラムに書き始めて早63話。
これだけ書いてもまだストーリーは3年前の2014年7月までしか進んでいない。それだけいろんなことがあるという事だ。真実は小説より奇なり、を実践する猫ボラ界である。

そのストーリーをここで一旦中断して、今回は緊急里親募集をさせて頂きたい。
ご希望の方はこのコラム下の募集要項(リンク) をクリックください。

期せずして保護した子猫の櫂(カイ)君。一旦は譲渡会にてすぐに里親さんが決まったものの、とある事情で話が流れてしまったのだ。次の譲渡会の予定は9月。2か月先だ。そこまで待つと一番可愛い時期を逃してしまい譲渡が難しくなる。
そこでこのコラムのスペースを借りて、櫂君の里親募集のPRと、多くの人から疑問に思われている厳しい里親条件の理由について解説したい。

櫂君
63話163話2

まずは櫂君のPRから。
キジトラのオス 推定月齢3か月。

保護の経緯:商店街の花屋さんのお婆さんが裏庭で餌をやっており、そこで生まれた子猫3匹の内の1匹。他に兄弟2匹と母猫がいる。櫂君は風邪をひいて目がぐちゃぐちゃで殆ど見えておらず、餌もしっかり食べられなかった為、やせ細ってフラフラと一人で道路に出てきたところを、通りかかった別のお婆さんのO(オー)さんに保護された。Oさんは自分が飼うつもりで櫂君を保護したが、目がつぶれた子をどうしてよいやらわからないと言って、シマコさん(第26話)のところに連れて行った。シマコさんはいつも野良猫の避妊去勢手術でお世話になっているN動物病院を紹介。そこに10日間ほど入院させてもらうことになった。退院したらOさんが飼うことにしていたのだが、婆さんによくある話で、自宅で娘に反対されたため、保護して入院させた後になって、「やっぱり飼えない。シマコさんが餌やりをしている公園に放しに行こうかしら。」とのたまう。
10日間も保護入院させた後また捨てる、しかも元の場所ではなく、別の場所で捨てるとは、とんでもない事だ。猫には縄張りがあるので、いきなり別の場所に行っても餌にありつけない。ボス猫がいた場合にはコテンパンにやられる。
このように猫を別の場所に移動させるのも遺棄に当たり、立派な犯罪だと聞いた。猫はいきなり知らない場所に放されたら生きていけない。生きていけない場所に移動させるのも、遺棄に当たり立派な犯罪と見なされる可能性があると聞いた。
Oさんのように善意で保護する人と違い、猫嫌いの人が自分の家の周囲にいる猫を別の場所に持って行くという人も多いが、犯罪に等しいこと知っていてほしい。

話を櫂君に戻すと、シマコさんは毎日午前3時にパンジー公園で餌をやっているが、決して趣味や道楽でやっているわけじゃない。辞めたいのはやまやまだが、可哀想で仕方なく継続しているのに、それを利用して子猫を押し付けるような行為はとんでもない。保護した責任というものもあるはずだ。
困ったシマコさんが私に相談してきたので、また仕方なく私が里親探しをすることになったのだ。

こんなに可愛い櫂君が、なぜ破談になったのかはまた後で述べるとして、

私が設定している条件は、
1、終生愛情をもって飼育。
2、ペット可住宅。
3、お留守番が少ない(子猫や甘えん坊の場合)
4、うちから一時間以内。
5、定収入があること。
6、適切な飼育環境を維持、完全室内飼いのこと。
7、完璧な脱走対策をすること。
8、医療費の一部を負担。
9、子猫の場合、時期が来たら避妊去勢手術をすること、
10、毎年のワクチン、定期的な健康診断、必要に応じて医療を提供すること。
11、高齢者、一人暮らし、同棲者 は不可。
12、必須条件ではないが、小さい子供がいない家庭、賃貸より持家、一軒家よりマンション優先。 

一見 ギョッとするほど条件が多いのはわかっているが当たり前のことばかりだ。当たり前すぎる内容や、里親会の主催者やネットの里親募集サイトの管理人の方で課している条件は募集要項から省略することもある。また、脱走対策やワクチン、健診などは「愛情をもって飼育」や「適切な飼育環境で」という抽象表現でカバーするとし、具体的に何を示すかは申し込みがあった時点で口頭で説明したり、契約書に盛り込んだりする。

よく、譲渡会の条件は厳しすぎると言われるが、声を大にして何回でも言いたい事は、私達譲渡主は猫を手放したくないわけではない、むしろ少しでも早く手放し、手元の猫を減らし、まだ外にいる可哀想な猫を救いたいと思っている。しかし、里親さんにまつわる問題が後を絶たないのである。
どんな問題があったのかも含め、私がつけた条件の理由を一つずつ説明していこう。

1.終生飼育、愛情を持って飼育というのは当然のこと、条件として挙げる必要はないのだが、実はそれが出来ない人が余りに多いので、敢えて条件として挙げている。現実、私達ボランティアが、次から次へと保護せねばならないのは、相変わらず、捨てたり、引っ越しの際に置き去りにしたり、逃しても探さない無責任飼い主が多いのだ。そして、愛情持ってということの定義も主観によるので、劣悪な環境に閉じ込めておいて愛情持って終生飼育している、と主張する人もいる。昨今問題になっている多頭飼育崩壊もそれに当たる。その話はまた後日。

2.ペット可住宅:猫は犬と違ってバレないから、ペット不可の住宅でも良いかと質問を受けることがある。人柄が良い方からペット不可住宅だけど、、と言われると、私も心が揺らぎ、話を進めようとしたことが何度かある。
しかし、お断りの決定打は 飼育ではなく、脱走時の捜索にある。つまり、猫を内緒で飼う事は出来ても、内緒で捜索することは出来ない。万が一にも脱走したら、大家さんやマンションの管理人のみならず、街中に猫飼いの事実が知れたとしても躊躇なく猫を探してくれますか?と聞き、私が龍馬を逃した時の地獄の捜索体験(第5話から第26話)を話すと 大抵は諦められる。しかし、これにまつわる壮絶なエピソードがあった。
続く。

コラムニスト:Candy (キャンディ)
ネコジルシ:保護猫日記
猫の里親募集:
かわいい甘えん坊の櫂くん

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