コラム

第160話 女王様猫 メイの波乱万丈 その10 苦節1年半 ついに赤い糸か?

このコラムは、2011年2月に私が里親として迎えた龍馬(第1話から第3話)を脱走させてしまい、地獄の捜索体験をした(第5話から第22話)ことから、野良猫の悲惨な実態を知り、期せずして始まってしまった野良猫救済活動の体験記である(第23話から第159話)。 

2016年の夏に保護したメイの波乱万丈の話のこれまでは第150話から第159話を参考に。 
時は2018年1月後半。参加した譲渡会も数知れず、主催者からは「こんなに可愛いのにどうして決まらないのかしら」と言ってもらえる。たびたび投稿するSNSでもメイのファンは増えてきて、何度このままうちの子にしようと思ったことか…。

しかし何度も書くようにメイは女王様。三毛はそもそも気が強い子が多いがメイは特にそう。他の猫とうまくやっていけない。他の猫に対してはすれ違うたびに猫パンチ。さすがに他の猫も許さない雰囲気になってきて、真央、ミク姉妹がメイを挟み撃ちにしたり、集団リンチを食わせることもあるよう。
帰宅してみると大量にメイの毛が落ちていて、襲撃されたのではと心配になったり、メイの鼻が傷だらけだったり、それに対してメイの腹いせなのか、玄関の靴が臭い液体で水没していたり、台所のごみ箱の後ろが連続3日黄色い水たまりになっていたり、時には茶色いブツが落ちていたりする。それが頻繁になってきたのでやはりどうしてもこの子は出さねばならない。
 
1月後半、こたつの代わりに猫が欲しくなるシーズン。子猫はいなくなり、メイだけでなく他に里親募集していたほかの大人猫にもネットで申し込みが入ってきた。やっぱり冬は大人猫のシーズンなんだな。
そこへ丁寧で好印象の申し込み文。なんとご自宅がうちから歩いて行ける距離!そして40代のご夫婦、お子さん無自分達には子供がいないので、子供同然に可愛がると。こういうプロフィールの方はこれまで私には縁が多く、うまくいくことが多かった。聞けば、猫歴も長いし、これまでは2匹の野良猫を保護され、最期まで看取られたと。2匹目の猫ちゃんは高齢ではなかったのに、乳がんになってしまい、手を尽くして治療された様子、悲しまれた様子も描写してあった。メイがその子によく似ているのだそう。募集サイトでのメイの紹介に、いろいろやらかすやんちゃぶりを正直に書いてあるが、その子もいろいろやらかす子だったらしく、全然平気だと言ってくださった。台所漁りも問題ないと。長期留守番時もシッターを雇うとか親戚に来てもらうとお考え。そこは意外と理解が得にくいところなのですんなり理解してもらえてほっとした。

自分の猫を脱走させた前科のある私は、完全室内飼いという条件について、散歩やベランダに出すことはもちろんのこと長期で留守にする際に、実家や友人宅、ペットホテルに預けることも禁じている。要するに病院に行くとき以外は絶対に家から出してはならないということだ。環境が変わると猫はストレスになる。パニックして脱走しようとするかもしれない。ペットホテルで脱走させられた話を聞いたことがある。だから絶対に自宅から出してはならないのだ。完全室内飼いということには皆さん賛同されるのに、何故か実家に預けてはならないということには理解されない方も多い。また他人が自宅に入ることに懸念されるのか、留守時はペットホテルに預けたいと言われること多い。またはシッター代を支払うことに躊躇されるのか、大量の餌と多めのトイレを置いて猫だけで2泊くらい置いていくという人もいる。シッターを使うか猫だけ留守番させるかについては、猫さえ無事なら厳しくこちらで指定することもないので、シッター使用を強制はしていないが、自宅から出すことはどうしても禁止している。 
これもすんなり受け入れられ、脱走リスクということにも理解が深いのだろう。

何も問題がなさそうで心躍らせながら、お見合いに移る前に、念のための最後のチェックとして、この人のこのサイトでの利用履歴を見た。里親募集においては、里親詐欺の問題、逆に譲渡する側にも悪質な人がいるので、そういう問題を防ぐために、募集サイトの管理者が注意喚起のメッセージを発したり、サイト利用者の過去の利用履歴が見られるようにしている。 
私もいつも応募があるたびにチェックしているが、応募文を見て印象の悪い人は、他にもたくさん応募しても一度も猫をもらえていなかったりする。20回応募してもことごとく断られている人にはそれなりの理由があることが多い。18歳だったり、70歳超えているのに子猫に応募し続けたり。また一度に9匹にも応募している人もいたりする。応募文を見てもコペピであることは明白、うちの子に対する強い思いを感じないことが多い。残念ながら最近のコロナ渦で、緊急事態宣言が出されている間のみわーっと殺到した応募についてはそういうタイプが多かった。そういう人は質問しても返事すらしてこないことも多い。一度、大量に申し込んでいる人に、どういうおつもりでたくさん申し込んでいるのか、全部飼うつもりなのか聞いてみたら、「応募が殺到してすでに決まってしまいましたと言われることが多いので、一応たくさん申し込んでおきました」との回答。あのねぇ、商店街の抽選会の申し込みじゃないんだから。そういう考えだから当然、まともな譲渡主からは断られますよね。

で、メイの応募者に話を戻そう。履歴を見るとびっくり。半年ほど前に保護団体に里親として応募して譲渡を受けている。え?この子の話は聞いていない。どういうこと?応募した猫のプロフィールを見ると、福島の被災地で保護された年齢不詳の大人猫。半年前ということはまだかわいい子猫がたくさん募集されていたはずなのに、この子に手を挙げるというその気持ちはとても高く評価する。その子は一体どこへいったのだろう?こんな良い人が猫を捨てるわけもないし、私に隠し事をするわけもない。ドキドキしならが、その事について聞いてみた。
続く。

コラムニスト:Candy (キャンディ)
ネコジルシ:保護猫日記
猫の里親募集:
三兄弟の一匹だけ保護されたラッキー男子 仁
ビビリ..でも甘えたい好青年 隼人
工場で保護された兄弟① 黒猫 コウ君
工場で保護された兄弟① ② シャムMIX ジョー

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