コラム

第136話 里親募集 骨折と頭蓋骨むき出しで餌場に現れた強者 くりちゃん

このコラムは、2011年に私が里親として龍馬を迎えたところ(第1話から第3話)、その後、その猫を自分の不注意から脱走させてしまい、地獄の捜索体験(第5話から第22話)をした際に、野良猫の不妊去勢手術にかかわったことや、可哀想な猫を沢山見てしまったことがきっかけで、猫救済ボランティアを始めることとなってしまった体験記を時系列で綴ってきたものである(第23話から第135話)。 
そのストーリーも第135話、2016年夏まで進んだが、ここで体験記を中断し、緊急で里親募集したい猫の告知をさせて頂きたい。

その猫は4年位前に、UPさんという餌やりさんが通っているY神社(UPさんもY神社も今度このコラムには頻繁に登場することになる)の餌場にふらりと現れた巨大で、発情期には近所から苦情が来そうなほど大声で鳴くワイルド君で、他の猫が逃げ回るほどの嫌われ猫だったよう。去勢の為、餌やりのUPさんが捕まえようとしてもなかなか捕まらず。その後姿を現さず。

月日は流れ、1年半位前にクリちゃんが再度Y神社に登場した時は、口内炎だったのか、よだれを垂らし痩せ細っていたとか。幸いお腹を空かせがっついていたので、UPさんが自ら捕獲して病院へ連れて行った。診察の結果、左手は骨折してすでに時間経過して、そのまま固まっており、もうどうすることも出来なかったものの、びっこはひいているが歩行には問題なさそうだった。口の問題は、口内炎ではなく、顎の皮膚がめくれ、骨、つまり頭蓋骨がむき出しになっていたとか。猫同志の喧嘩なのか、または人間の虐待なのかわからないけれど、病院の先生もどうしたらよいか頭をかかえるほどひどい状態だった様子。病状だけでなく、ガイコツがむき出しのままガツガツご飯を食べられとはファイターだなあと、先生もびっくり。

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UPさんはその子をそのまま放置することができず、去勢のみならず、顎の手術もしてやることに。それは、長期入院の可能性、その結果、もう外に戻すことができなくなり、自分が自宅に保護してやらねばならなくなることを意味していたが、UPさんはその覚悟をしてくれていた。

覚悟を決めたら先生も早速手術に。顎の傷は、めくれた皮膚を伸ばして縫合し、何とか骨をカバーして感染症を防ぐ。そして顎にはワイヤーを入れる手術へ。その後1カ月の入院を経て、UPさんの自宅へ。 

年齢不詳のオス。根拠ない推定年齢は5~6歳。体重7キロ。血液検査の結果は、白血病は陰性、エイズ陽性。ワクチン済み、去勢済み、駆虫、ノミダニ駆除済み。くりちゃんと名付けられる。

しかし、またいつ縫合した皮膚が剥がれ出血するかもしれないので、ケージに入れたものの、もともとワイルドな野良猫なので、威嚇はするわ、手は出すわ、噛みつくわでUPさんも苦労した模様。それだけではなく、体も声もでかくて、食べる量、トイレの量も半端なく、お世話が大変だったとか。

それが何と、2か月ケージにいる間に別猫のようにゴロスリになり、すぐにお部屋にフリーにできるようになり、くりちゃんは他の猫とも遊びたがったのだが、巨体で遊ぼう遊ぼうと追いかけ回すので、他の猫が怖がって逃げ回るため、可哀想にクリちゃんはロフトに一人閉じ込めとなってしまった。
喧嘩をしかけるわけでもなく、ただただ遊びたいだけなのに、なぜか嫌われるくりちゃん。なんだかそんな子、小学校にもいたようだなあと思いながらUPさんの話を聞いた。

すっかり甘えん坊になったくりちゃんは一人ぼっちが寂しいらしく、いつもロフトから顔を出して、下のみんなの様子を見ているとか。

136-3UPさんの事は今後コラムで紹介予定であるが、Y神社にて猫への餌やりだけでなく、片付け、掃除、避妊去勢手術に、このような病気の子の治療までする珍しく「良い餌やりさん」なのである。私はUPさんと知り合ってから、できる限りのサポートをしていくことに決めている。これまでもこのY神社で見つけた子猫や人馴れ大人猫の里親募集を私がやってきたが、くりちゃんのように訳アリで、なかなか里親探しが難しそうな子は沢山UPさん宅に残っている。高齢の一人暮らしのUPさんが全て看取ることができるのか不安もある。エイズ陽性やびっこの猫でも、人馴れさえしていれば、慈悲深い里親さんに出会える可能性もなきにしもあらずだ。やってみて損はないだろうと私が思い立ち、人恋しくてワオンワオン鳴いているくりちゃんの里親募集を買って出ることにした。

136-4UPさん宅に様子を見に行ったときのくりちゃん。全く見ず知らずの私にすり寄って甘えてきた。

可愛い盛りの子猫が沢山里親募集に出されている今の時期に、こんなオッサン猫など見向きもしない人が大半だとは思う。しかし、それでも中には慈悲の心をもって下さる人もいるかもしれない。
これまでの経験から、里親さんが見つかるか否かはその猫の持っている運だと思う。それをトライせずに無駄にしては猫に申し訳がない。くりちゃんも強運の持ち主かもしれない。

下記の条件にあてはまる方で、くりちゃんを家族に迎えてくだされる方、どうかご連絡ください。
メルアド candycandy3661@yahoo.co.jp

      ・東京大田区から1時間以内のペット可住宅にお住まいでお引越しの予定のない方。
      ・猫の飼育歴のある方で、現在先住猫がおられない方。
      ・譲渡主の助言に従い、脱走対策を講じてくださる事。
      ・家族全員が積極的にくりちゃんを迎えたいと思い、終生適切な環境で愛情をもって家族として飼育してくださる事。
      ・室内禁煙の事。
      ・完全室内飼いの事。
      ・毎年のワクチン、必要に応じて医療を施してくださる事。
      ・高齢者のみのご家庭、男性単身者、同棲カップルの方はご遠慮ください。
      ・保護活動に理解があり、これまでにかかった医療費の一部(2万円)と訪問時の交通費をご負担くださる事

譲渡の流れ

ご希望の方はメールにてご連絡ください。メールにて具体的なご家庭、飼育環境の確認をさせていただき、条件に合致していることが確認された場合には、当該猫とお見合いをしていただきます。
場所はまた別途ご相談。
その後、ご自宅に伺い、飼育環境の確認と脱走対策の助言をさせて頂きます。
その後、脱走対策と飼育用品の準備が整ったら猫をお届けに行き、トライアル開始となります。
その際に身分証明書のご提示と、譲渡契約書に署名頂きます。
トライアル期間(2週間)の間に、問題なければ、正式譲渡に移行します。

どうぞよろしくお願いします。

コラムニスト:Candy (キャンディ)
ネコジルシ:保護猫日記

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