コラム

第135話 脱走の季節到来 脱走対策の事例

2011年に私が里親として龍馬を迎えたところ(第1話から第3話)から始まった私の猫ライフ。ところが2013年の5月にその龍馬を脱走させてしまい、地獄の捜索体験(第5話から第22話)をした際に、野良猫の不妊去勢手術にかかわったことや、可哀想な猫を沢山見てしまったことがきっかけで、猫救済ボランティアを始めることとなってしまった。その体験記を綴ったのがこのコラムだ(第23話から第134話)。

私が龍馬を脱走させたのも丁度この季節だった。クーラーを使うにはまだ早く、窓を開けて風を入れる季節だ。勿論 意図的に窓を解放するのは論外としても、開け放したつもりはなくともうっかりミスによるペットの脱走事件は後を絶たない。私の捜索体験にもあるように、脱走させたらペットにとっては勿論のこと、そしてそれを捜索する家族にとっても過酷な日々となる。何度でも注意喚起したい。気をつけますだけでは駄目だ。人間はうっかりする生き物なのだ。 窓、ベランダ、玄関には脱走防止用の柵など物理的な対策をして頂きたい。

飼い主さんのみならず、保護猫の里親探しをされている方にも是非注意していただきたい。きちんとしたボランティアさんが譲渡する場合は、脱走対策を講じることが譲渡の条件にされているはずだが、最近は心ある一般の方が子猫を保護し、自分では飼いきれないからという理由で、里親さんを探される場合もあるが、その場合は是非とも保護活動のベテランさんに助言を求め、脱走対策を含め、厳しい条件を設定した上できちんとした里親さんを探して頂きたい。

実はこの脱走対策が譲渡においてはネックとなることが多い。私にも実際あったし、周囲のボランティアさんにもよくあるのだが、猫は気に入ってもらったものの、脱走対策の話になると希望者さんが難色を示され、破談になることが多い。何故難色を示されるのかというと、色々パターンがあるが、

  • ①これまでの猫が脱走しなかったらそのようなものは必要ない。
  • ②見栄えが悪くなるから嫌だ
  • ③人間が不便になるから嫌だ

大体このような主張されるケースが殆どだ
①については単なる無知である。猫それぞれ個性がある。うちでも私が龍馬を脱走させた時、全くの私の不注意でベランダの窓が少し空いているのに気づかなかったのだが、当時2匹いた猫のうち、出て行ったのは龍馬だけで、もう1匹の凜は出ていかなかった。譲渡主はボランティアとして数多くの保護猫に接しており、猫によって性格が違うことを良く知っているし、万が一のことを考えて脱走対策を譲渡条件としているのに、自分の数少ない猫体験だけで判断し、助言を聞き入れない人には残念ながら譲渡できない。このようなタイプの人は、脱走対策だけでなく、何事も助言など聞きたくないと思われることが多いので、それ以外の条件にも難癖つけてきたり、何かがあれば揉める可能性が高い。そのような人への譲渡は避けた方が安全だ。

②は論外。猫の安全より見栄え重視の人はその価値観からして、大切な命を託せる相手ではないと思われる。

③は若干共感の余地があると私は思う。人間が毎日生活する場なので、それに支障が出るようだと結局対策を外してしまうというようなことになってしまっては元も子もない。私が脱走対策をお願いする時は、取り外してしまいたくなるような物では意味がないので、私からの事例を参考にしながら、自分にとって使い続けられる物を考えて頂いている。

具体的にどのような対策を講じたらよいのかは、それぞれの住宅環境によるので、普通は里親として申し込みを入れて頂いたら、保護主がご自宅に伺い、飼育環境を確認した上で、具体的に参考例を提案をさせて頂く。

具体例は、猫、脱走対策をキーワードに検索をかけると、色々ネットでも参考になる例が出てくるが、私の里親さんは実に優秀な方多く、私からのシンプルな提案以上に素晴らしい対策を講じてくださっているので、是非それをいくつか紹介しておきたい。あまりに素晴らしいので、私の方が写真撮らせてもらい学ばせてもらっている。

まずは玄関。 
135.1これは本格的な二重扉だ。ネットで注文し、大工さんが来て設置してもらったものだそう。料金も安くはないのでここまでは私も強制はしていないが、見栄えも良いのでご参考に。

135.2次はネットで買えるペットゲート。このくらいの高さだと猫は飛び超えるし、体当たりしたら倒れてしまう可能性もあるので、ぴったりドアにくっつけないと意味がない。この里親さんは内廊下式のマンションにお住まいなのに、とても意識が高く、自発的に対策を充分すぎるほどなさっている素晴らしい里親さんだ。

135.3これは、100均やホームセンターの安い材料でシンプルに作成されたものだ。ツルツルのパネルをはめることで猫が登らないよう工夫されている。

135.4一番シンプルな対策はこちら。ただワイヤーネットとそれを立てるスタンドを飼って来れば良いだけだ。一番の危険はドアを開けた時の足元からのすり抜けなので、最低でもこのくらいの対策は必須。

それからベランダ。
135.5DIYお得意の里親さんによる傑作です。女性お一人での手作り。

135.6その他これもホームセンターの材料で。 磁石をボンドで張り付けてドアのような仕様に。

上記 全て私の里親さんの作品。私なんかより随分手の込んだ物ばかり。本当に優秀な里親さんが多くて有難い。

他にもまだまだ素晴らしい作品があれど、紙面の都合上、ご紹介は以上となるが、後悔先に立たず、是非とも脱走対策を怠りなく!

コラムニスト:Candy (キャンディ)
ネコジルシ:保護猫日記

ペット保険を探そう!
  • Facebookでシェア
  • Twitterでシェア
  • Google+でシェア
  • LINEで送る
  • このエントリーをはてなブックマークに追加