コラム

第120話 ジャニーズ系 ジュノン その5 突然消えた話と突然湧いた話

このコラムは、里親として龍馬と凜子を迎えたものの(第1話第2話第3話)、その一年半後に自分の不注意で龍馬を脱走させてしまい(第5話から第22話)その捜索中に沢山の野良猫に出会い、悲惨な現実を知ってしまったことから始まった猫救済のボランティア活動記録である(第23話から第119話)。

時は2016年6月。人馴れした美猫ジュノンを保護し、里親探しすることに(第117話)。いつも訳アリの猫が多い私にしては珍しくハイスペックの猫なので、さぞかし簡単に里親さんが決まるかと思いきや、意外と苦戦することに(第118話第119話)。
ある日ネットからお問い合わせ(第119話)。前の猫も丁寧に看取り、感じも良いし、ざっと聞く限り、条件を満たしているようであったので、お見合いの日程を設定するため電話で話す。感じよく話が進んでいったが、ご家族の状況、お留守番の状況確認をしているときに、急に声のトーンが変わり、キッとなった様子で、「そんな事言わなきゃいけないんでしょうか?」と、急に別人になったような対応に私は非常にびっくりした。当たり前の確認をしていただけで、私の聞き方の何がいけなかったのか皆目見当がつかず、面食らったが、その方は、すぐに正気に戻ったように、「あ、すみません」と言われた。実はこの時のこの妙な空気が私の心にひっかかった。そのひっかかりが何だったのかの答えは、後に出るのだか(*1)、その時は、とりあえず前に進むことにした。

数日後、ジュノンを預かってもらっていた病院から連絡が。ずっと下痢が続いており、推定8ヵ月にしては、違和感を感じるほどに小さくて、体重が増えず、大きくならないと。下痢が続くことと関係あるかもしれないので、調べてみたいと言われた。フードアレルギーかもしれないし、もっと重篤な病気かもしれないとのことだった。

折角ハイスペックの子猫が来て、問題なくスムースに譲渡が出来ると思ったのに…。どの子もどの子も結局はみんな訳アリで苦労する。これが私の運命なのか。簡単に譲渡先が見つかる可愛い子猫にはさっぱり縁がない。誰にも保護してもらえないような大人猫ばかり私の目の前に現れる。私にしか救ってやれないとわかって私のところにくるのだろうか。。。そう思った。

早速私は交渉を続けていた希望者さんに早速電話で伝える。インフォームドコンセント、つまり情報はきちんと全部伝えた上で決断、同意をもらわねばならない。ジュノンは健康状態良好として里親募集したのだ。新たな情報が入ったら伝え、それとわかった上で迎えてもらえるか再度検討お願いした。

すると希望者さんは丁寧に辞退したいと言われた。前の猫を亡くしたばっかりなので、またジュノンを迎えてもすぐに何か起こってしまう可能性があるのなら辛いから、と。それは私も理解した。まだジュノンに面会もしていない状態だ。これが正式に譲渡された後であったら、基本的には何があっても飼育放棄できないことになっている。ここでわかってよかった。

うまくいきそうだったのに、私が断ったわけでもないのに、なぜか自然と途中で壊れてしまった。不可解な出来事があると私は運命だと思うことが多い。これにもきっと何か意味があったのだろう。壊れるべきであったと言う運命なのだろう。
運命とはその時にわからないものである。後になって、そうなる運命だったのだろうと思うものだ。
このジュノンの良さげな希望者さんが、運命の人なのだろうかと思い始めていたが、あっという間に消えた。運命ではなかったのだ。その人に決めなくてよかったのだ。運命の人は別にいるということだろう。上記の*1で感じた妙な違和感はそれを暗示していたのだろう。
既に赤い糸の人が別にいたということだったのだ、と後になって分かった。

そして、その違和感は、決定的な事件の予兆だったのだ。実は6ヵ月後、既にジュノンの譲渡も終わり、私はその人の事を忘れかけていた頃、朝の8時過ぎに、まだ携帯から消していなかったこの人の電話番号から着信があった。なんだろうと思い出てみると、べろんべろんに酔っぱらっているような口調のこの方が、「電話くれましたかぁ?」と聞く。は?いつの着信履歴を見ているのかわかならい。大昔の留守電が残っていたのだろうか?事情はわからないが、朝の8時に酔っぱらって訳の分からない電話をして来た。奇妙ではあるが、私だって自慢じゃないが、よく酔っぱらう。しかし朝だ。
それが一度だけならまだ良いが、翌朝8時にもまた同じことが起こった。
これがジュノンを譲渡したあとであったら、どんなにか不安になったことだろう。
何か不安な違和感があったら要注意だという教訓は、実はその後も生かされることになった。というおまけ付きの話だ。

時計を半年戻して、ジュノンの譲渡のプロセスに戻ろう。

ジュノンの健康不安が浮上してきて、その人が消えるか消えないかのタイミングで、実はもう一つ有難い話が来ていたのだ。それこそが運命の人だったのだ。 

その人は、私の仕事の取引先の会社の社員さんだった。丁度仕事でその人の会社に行った時にトイレで猫好きのとある社員さんに久しぶりに会い、私がやっている猫ボラについて話した。彼女も猫を飼っている猫好きさんだった。私は当時はうちの子にしてしまった猫5匹、保護して里親探し中だったジュノン、後にこのコラムで紹介するひかる、そして、以前紹介した骨肉腫で入院中の珠子と、それまでに無い頭数の猫を抱えていた。その話をするとHさん、大変共感してくださり、会社の猫好きさんに、里親募集している猫の情報を流してくださると言われたのだ。

なんと有難いお話なのだろう。早速、猫達のプロフィールと譲渡条件を書いて、メールを回してもらう。
ほどなくして、その回覧を見た社員のAさんからジュノンの里親になりたいと連絡が!ご家族と同居で高齢のロシアンブルーが1匹。子供の頃からお兄さんが野良猫をよく拾ってくるので、ずっと猫と一緒に暮らしてきていると。今はたまたまブランド猫を飼っているが、保護猫にも理解があり、どんな猫でも可愛いと。Aさんは私とも仕事で直接やりとりすることが多い。直接の知り合いなので、性格、年齢、大体のライフスタイルも想像できる。何より、信頼できる人であるとわかっていることが心強い。

私はこのふって湧いた幸運に期待が膨らむ。  
しかも、Aさんはジュノンの病院からの話にひるまない。前にも同様の症状の猫がいたというのだ。結果はフードアレルギーだった、だから合ったフードを選べば大丈夫よと、実におおらか。有難い。
私はそれですっかりこの人こそ赤い糸の人だと思い、早速手続きを進める。知り合いでも、決まったプロセスは踏むと決めている。アンケートに答えてもらいながら、私はもう勝手に決まったような気がしていた。しかし、神様はそんなに簡単に幸運を与えてくれなかった。実は、知り合いであるが故のネックがあったのだった。
続く。

コラムニスト:Candy (キャンディ)
ネコジルシ:保護猫日記
猫の里親募集:
大田区の虎徹 コテツちゃん
大田区のW字の髪型が可愛い6ヵ月 蓮くん
大田区の半長毛 貴公子 6ヶ月 ルイ君

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