コラム

第119話 ジャニーズ系 ジュノン その4 新たな里親探し、意外と苦戦

このコラムは、里親として龍馬と凜子を迎えたものの(第1話第2話第3話)、その一年半後に自分の不注意で龍馬を脱走させてしまい(第5話から第22話)その捜索中に沢山の野良猫に出会い、悲惨な現実を知ってしまったことから始まった猫救済のボランティア活動記録である(第23話から第118話)。

時は2016年6月。人馴れした美猫ジュノンを保護し、里親探しすることに(第117話)。ネットの里親募集サイトで猫飼い初の若い夫婦から応募が来た件は、最後は警察沙汰にまで発展し、想像を絶する結果で収束(第118話)。それを機にますます私は応募者の審査に慎重にならざるを得なかった。

119気を取り直して、その事件の翌日、予定通り里親会に参加。これまでは私の保護猫はいつも不細工な大人猫か、美猫や子猫でも人馴れしてないか、エイズの爺さかと、どちらかというと条件の良くない子たちばかりであったので、里親探しにも苦労した。しかし、今回のジュノンは、顔よし、性格良し、人馴れ良し、それにまだ子猫の部類。今回こそは苦労なく素晴らしい里親さんに出会えるはずだと期待していた。

里親会場にて早速ジュノンに若い夫婦が声をかけてくれた。現在先住猫1匹。ただ、住まいがうちからかなり遠いことと、お留守番が長いことが条件に外れていた。とても感じの良いご夫婦だったので、心が揺らいだ。が、前回の件を教訓があったので、条件から外れた場合には即決できなかった。そこでそのご夫婦には、条件から外れている点を説明し、だから即決はできない、その日まだ里親会の残りの時間、他の希望者も探したい、翌日まで返答を待ってほしいと伝えたところ、とても感じよく理解してもらえた。電話番号をもらい、翌日必ず連絡する、と伝えた。

自信満々で参加した里親会、その後はお申し込み無く、がっかりして帰宅した。
希望者さんに連絡しなければなぁと思っていたところ、ネットから一件応募があった。ざっと状況を確認させてもらうと、うちから1時間以内、一人暮らしではない、お留守番短い、ペット可住宅、などとりあえず物理的な条件は満たしていたように思え、メールの文章もとても丁寧、猫に対する思いもきちんとしたものであるように思えたので、そちらを優先したく、待ってもらっていた希望者さんにお断りの電話をかけた。すると、条件に合致した人が見つかってよかったですね、と理解してくださった。その頃の私は、それまで全く見ず知らずの人に、なかなか大事な保護猫を託すことができず、譲渡会で話しかけられるのが怖いという思いをしていたのがウソのように、良い人って沢山いるんだなぁ、という思いに変わっていた。

メールでやり取りしてみると、前の猫さんを病気で亡くしたばかりとか。それもしっかり看取っていらした模様。医療関係のお仕事だとかで、知識も豊富なのか、かなり手厚い医療で看取られたようなことが書いてあり私はすっかり期待した。一人暮らし不可、お留守番不可という条件にしたのも、ジュノンが甘えん坊でまだ子猫であったことから、たっぷり構って甘えさせてやってほしかったからだ。話を聞けば、その方はお仕事週に3~4日、ご高齢のお母様とお二人暮らし、広い一軒家にお住まいとのこと。一軒家はマンションより脱走リスクが高いので、ご自宅を見せていただくこと、脱走対策を徹底的にしていただくことをお願いすると快諾くださる。すっかり気を良くした私は、訪問の日程を決めるために、お電話でお話させていただく。

とても感じよく会話が進む。どうやら広い敷地に、母屋と離れがあるようだ。お母様は母屋にお住まいで、ご本人は離れにお住まいのようなことだった。お母様とお二人暮らし、お留守番は無しだと言われていたので、若干疑問が湧いた。同じ敷地内であれば、別棟に別々に住んでいても、留守番がなければよしとしようと思った。状況を確認するため、電話で、「別棟に住んでいらして、ご本人がお仕事の時は、お母様がお宅にお留守番に来られるのでしょうか?」と聞いてみたら、急に声のトーンが変わり、キッとなった様子で、「そんな事言わなきゃいけないんでしょうか?」と言われた。
急に別人になったような対応に私は非常にびっくりした。

私の方からは「いや、お一人暮らし不可、お留守番なしという条件でしたので、確認させていただきたいのですが」と丁寧に言うと、急に、正気に戻ったように、「あ、すみません、そ、そうです。」と回答が来た。
この時のこの方の対応が私の心にひっかかった。そのひっかかりが何だったのかの答えは、実は半年後に出ることになったのだが、その時は、とりあえず前に進むことにした。

ジュノンは病院に預けていたので、人間の家に連れて帰るとどのようなふるまいをするのか、譲渡主として私は知っておかねばならない。ということで、一度うちに連れて帰り、一泊お泊り保育をすることに。普通は猫は環境の変化に弱いのでそのようなことはしないが、ジュノンは平気そうだったのでやってみた。

うちでもリラックス。問題なかった。夜寝るときは娘の部屋に入れた。私の部屋はいつもの猫の定位置だ。それは新入りが侵してはならない聖域だ。ジュノンは緊張もなく、娘のベッドにもぐりこむ。
すると深夜3時ごろ、ぎゃーっという娘の声で目が覚め駆けつけると、娘のベッドはジュノンの下痢便の海となっており、娘は怒りながらシーツを交換していた。

そんな猫が見たことがなかったので、びっくりして翌日病院に問い合わせると、先生は笑いながら、やっちゃいましたか、お腹が緩くよく下痢するんですよねぇ、と。その時は特に心配もせず、「せんせ、笑い事じゃないですよ」。と言っておいた。

それから暫くして、病院から連絡が。推定8か月にしては、違和感を感じるほどに小さくて、体重が増えず、大きくならないと。下痢が続くことと関係あるかもしれないので、調べてみたいと言われた。フードアレルギーかもしれないし、もっと重篤な病気かもしれないとのことだった。

何でこうなんだ。折角ハイスペックの子猫が来て、問題なくスムースに譲渡が出来ると思ったのに…。
どの子もどの子もみんな訳アリで譲渡には苦労する。 
続く。

コラムニスト:Candy (キャンディ)
ネコジルシ:保護猫日記
猫の里親募集:
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