コラム

ミックス犬の保険ってどうなるの?

日本ではここ数年、以前に比べて犬を家族に迎える際に、血統や血統証を重視しない方が増えています。しかし、中にはあえて人気犬種同士を掛け合わせ新犬種やオリジナル犬、デザイン犬として高額で販売をするペットショップもあり、ミックス犬には様々な意見が生じています。
ミックス犬を家族に迎えるにあたってはまず家族でミックス犬についてしっかりと考える事が必要です。

ミックス犬

ミックス犬は病気になりやすい?

犬は、本来優性遺伝の性質を持つ動物です。両親の遺伝子のうち、優れた部分を優先して受け継ぐので、誕生した子犬は体が丈夫で、知能も高く、優れた性質を持ち合わせます。つまり、犬は世代が受け継がれるほど、より優れた個体が誕生し続けるのです。

しかし、これは犬が野生の環境下で暮らす場合、もしくは交配相手を自身の本能で選択出来る場合に限ります。

ここ数年で急激に頭数が増えているミックス犬と呼ばれる犬達にはこの交配の法則が当てはまりません。これは交配相手の選択肢がなく、飼い主やブリーダーの意図で交配をするためです。

その為、中には優性遺伝の法則を外れてしまう場合や、本来持つべきではない形質を受け継いでしまう子犬も多々誕生しています。その結果、ミックス犬は病気にかかりやすい、体が弱い、短命といった問題が生じるのです。

ミックス犬の子犬に多い先天性疾患には、以下が見られます。

  • 心臓疾患
  • 呼吸器疾患
  • 骨格形成異常
  • 未熟児、未発達児
  • 聴覚異常
  • 視覚異常

この他にも成長と共に生じる不調や病気もあり、個体によっては非常に短命で生涯を終えることもあります。

世界的に警鐘を鳴らされているミックス犬の故意な繁殖

ミックス犬の誤った繁殖及び、その結果誕生する先天性疾患を持った子犬の増加は日本だけでなく、世界各国で警鐘が鳴らされ、問題視されています。

本来、充血腫の交配は繁殖時期の計画を立て、母体の健康を最優先に考えた上で、それぞれの親犬の持つ欠点を補うことができる相手を交配相手として選出して行われます。

例えば、歯並びの悪い犬が母犬の場合は、歯並びの良い犬を父犬として選びます。このようにお互いの欠点を補うことができる可能性のある相手を選ぶのです。血統の良い子犬、血統の良い両親を持つ子犬というのは、先天性疾患の可能性が低い上に、それぞれの親犬が持つ欠点を補い合った優性遺伝の結果となるのです。

問題視されている具体的な交配の事例は、以下を挙げることができます。
そして、このような交配は、親犬同士のもつ欠点を補う以前の問題が生じています。

  • ダックスとチワワの交配
  • プードルと柴犬の交配
  • マルチーズとスムースコートチワワの交配

例えばダックスとチワワを交配した場合、ダックスの太い胴にチワワの細い足を持った子犬が誕生する可能性があります。将来的には胴の重さを支えることが出来なくなり、ヘルニアや股関節、膝の不調を高確率で発症することでしょう。

同様にプードルと柴犬といった、本来まるで異なる形質を持つ犬同士の交配も大変危険です。プードルの被毛は、水辺の猟で体が濡れても直ぐに乾くように薄い一枚の布のような形状をしています。しかし、柴犬は日本の雪深い地域でも屋外で生活出来るほどに被毛の量が多く、2層の綿毛で全身が覆われています。お互いのどの点が欠点でどの点を受け継ぐべきかが明確にならず、誕生した子犬はあべこべな形質を持ち合わせることになってしまいます。

このようなケースが世界的に頻発し、各国の愛護団体や血統証発行団体が問題視して様々な活動を始めています。

ミックス犬はどのように区分される?

トリミングサロン等のペット関連サービスを利用する際、ミックス犬は利用時の体重で似通っている犬種にあてはめてサービス料金を算出することが一般的です。

ただし、トリミングの場合は体重と合わせて被毛の長さも料金換算の基準となります。
体重が5kg未満の場合は小型犬、15kg未満は中型犬、15kg以上が大型犬の部類に分類されることが一般的です。ミックス犬の場合は一律での設定が難しいため、利用にあたっては事前に店舗へ足を運び、実際に犬を見せた上で料金を確認しておくとよいでしょう。

両親の犬種が分かっている場合は?

ミックス犬の子犬をペットショップやブリーダーから購入する時に、両親の犬種が明確に表示されていることがあります。
この時、両親共に小型犬だからと言って、必ずしも子犬が将来小型犬サイズに収まるとは限りません。また、子犬の時点での外見、被毛のタイプは成長と共に大きく変化することもミックス犬の特徴です。

購入にあたっては、あくまでも将来の成長後のサイズや被毛のタイプの確定がないことを承知しておく必要があります。

具体的なミックス犬の事例を挙げてみましょう。

両親のうち片方がダックス、片方がチワワという組み合わせで誕生した子犬の場合

生後60日頃の外見はチワワそのもので、垂れ耳でやや耳が大きめという程度の印象でした。しかし、成長に合わせて次第に体形が変化し、生後一年を迎えるころには、体形はすっかりダックスに似た姿になり胴が長く、がっしりとした体形に変化しました。顔立ちはチワワによく似ていて、大きな目と短い鼻が特徴的です。

両親のうち片方がプードル、片方はパグという組み合わせで誕生した子犬の場合

生後間もない頃は、まるでプードルの血統を感じさせないほどに被毛が短く、スムースコートの状態でした。将来も毛質はさほど変わらないかと思っていたものの、生後半年頃から次第に被毛が伸び始め、成長後は顔を除く体の部分は被毛の定期的なカットが必要なほどです。予定外のトリミング費用の出費が嵩むようになります。

ミックス犬、年齢不詳でも加入出来る保険制度を活用しよう

ミックス犬にはペットショップがオリジナリティによる高額な取引を前提に繁殖したケースと様々な理由から血統証を持たない場合、自然現象的に誕生した場合など様々なケースがあります。
近年、保健所や愛護団体等から引き取る形で犬を家族に迎える方も増えており、血統証が付与されない、正確な誕生日や犬種の特定ができないという意味合いから「ミックス犬」と分類されるケースもあります。

どのようなケースであれ、家族として迎えた以上は大切な存在です。日々の食事の管理や健康管理、病気治療などはしっかりと考え、十分な備えをしておくと安心です。

ペット保険が普及する中で、このような背景を踏まえ、誕生日や犬種の特定ができない場合でも加入することができるペット保険もいくつか誕生しています。この場合、保険会社の所定の申請内容に基づき動物病院で健康診断を受けたり、サイズの特定をしてもらうことで加入要件を満たすことができるように準備されています。

ミックス犬だから、誕生日が分からないからと漠然と将来の医療費や治療について不安感じるよりも、まずは最寄の動物病院に相談をし、ミックス犬の加入を受け付けている保険について調べてみるとよいでしょう。

ミックス犬と暮らす醍醐味は、将来を通じて様々な変化が生じることです。子犬から成犬になるタイミングだけでなく、その後も被毛の毛質や色合いの変化が続くこと、その年齢によって変化が生じることを多いに楽しみましょう。
撮りためておいた写真を振り返ってみると、懐かしさと共に今後どのような変化が生じるのかを想像する楽しみもあると思います。

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