コラム

マイクロチップを使うメリットとデメリット

この記事は2017年3月21日の記事を再編集しました。

ペットショップで販売されている子犬たちの紹介されている記載に「マイクロチップ装填済み」と書かれているのを目にしたことはありませんか?
マイクロチップは、近年積極的に推奨する動物病院や医師が増えています。

体内に埋め込む名札とも言われるマイクロチップですが、メリットとデメリットを知ることで実施するかの判断もできるかと思います。今回は、マイクロチップのメリットとデメリットを紹介します。

マイクロチップを使うメリットとデメリット

メリット

1.マイクロチップは「外れない迷子札」

マイクロチップを装填する一番のメリットは、体内に埋め込むため「「外れることがない」という点です。市販の迷子札やリード、首輪に名前を書くという従来の方法もありますが、この場合咄嗟のタイミングでペットの体から外れてしまうこともあります。
外れてしまった場合には、どんなに飼い主が探してもなかなか見つけ出すことが困難になります。

マイクロチップが外れない迷子札と言われることには、大規模災害が起きたことでさらに関心が高まっています。
近年ペットとして飼育される犬は小型犬が多くなり、室内では首輪をしない、名札や鑑札を常に装着しないことが当たり前になっています。猫であればなおさらです。

ペットたちが「いつ、どのような状況で」飼い主の元から離れてしまうかは予想できません。しかし、飼い主の元から離れてしまった場合でも、飼い主の連絡先が分かることがマイクロチップのメリットなのです。

2.情報量が多く、飼い主へたどり着くことができる

マイクロチップは、わずか数㎜サイズの機器の中に「飼い主の名前・住所・連絡先・犬の生年月日・DNA情報」等を記録することが可能です。この全ての情報は、市販されている迷子札には書ききれない情報量です。

これだけの情報が記録されていれば、ペットが万一飼い主の想像以上に遠くへ離れてしまった場合でも、飼い主の元へ帰ることもできるでしょう。

そして、マイクロチップはペットの迷子札としての役割はもちろん、個体識別データとしても活用できます。そのため、マイクロチップを装填している場合、海外へペットを連れていく際の渡航手続きも、個体識別データから過去の医療情報をすぐに確認できるため、短時間で手続きを終えることができます。

3.医療現場でも積極的に情報化が進んでいる

名札を付けた犬近年ペットの医療技術も高度化が進んでおり、より専門的な分野で治療を受けるために、いくつもの病院を掛け持ちして受診するケースが増えています。

このような状況の対応をするため、病気の治療研究を発展させるために、マイクロチップに基づいた治療歴のデータベース化が進められています。いわゆる電子カルテのような構築をするのです。

この取り組みが完成すれば、いつどこで病院を受診することになっても、治療歴や投薬履歴を動物病院同士で共有できるため、今後期待が高まっています。

デメリット

1.装填に対する抵抗感がある

一番のデメリットは、体内へマイクロチップを埋め込むということから、飼い主に抵抗感があるということです。

医療器具の一部とはいえ、まだ導入されてからの年月が短く、将来健康上のトラブルが起こるのではないか、体内で癒着してしまうのではないか、機器を埋め込むことが可哀想といった声があります。

この点に関しては、なかなか医学的な考え方と飼い主側の思いが相容れない部分でもあることから、解決が難しいとされています。

2.情報の管理元が一元化されていない

マイクロチップのメリットとして、万一ペットが飼い主の元を離れてしまった時に、事前に登録した情報を検索することができるということがあります。

しかし、この情報の管理について以下のようなデメリットもあります。

  • 飼い主がペットのマイクロチップIDを把握していない
  • マイクロチップのデータは、民間機関が管理しており、全国統一のデータベース、窓口化がされていない
  • マイクロチップのデータによる検索、飼い主への連絡は保護主任せとなってしまい、飼い主側から情報発信や検索をすることができない
  • 保護したペットを返却する際の慣例や費用負担に関する取り決めが一般化されていなく、トラブルが起こることもある

3.知名度が低く、周知さてていない

マイクロチップの存在は、まだごく一部の医療関係者、ペット業界関係者、飼い主の間でしか周知されていません。

このことから、犬や猫を保護した場合に以下のような課題があります。

  • 保護主がマイクロチップのリーダー(読み取り機)を所有していないと、読み取ることができない
  • 保護主がマイクロチップデータの取り出しや、検索方法、アクセス先のサイトを知らない
  • マイクロチップの存在を知らないため、飼い主不明の迷子犬、猫として扱われてしまう

おわりに

海外ではマイクロチップの導入が進んでおり、データベース化も進んでいます。しかし、日本はまだまだ取り組みの途中と言えます。しかし、「もしも」の時を考えると、マイクロチップを上回る「迷子札」は、未だ誕生していないということも事実です。

マイクロチップのデメリットも気になるところですが、全国の保健所にはマイクロチップ専用リーダー(読み取り機)が標準装備されています。つまり、飼い主不明の迷子犬や猫が収容される場合には、必ずマイクロチップの装填を確認する取り組みがされているということです。この取り組みは、ペットを殺処分から守る砦でもあります。

万が一のことを考え、大切なペットには「外れない迷子札」を付けてあげることを前向きに検討してみてはいかがでしょうか。

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