コラム

生涯飼育施設 老犬・老猫ホームのメリットと注意点

この記事は2017年9月20日の記事を再編集しました。
長年生活を共に過ごしてきた大切な家族である犬や猫。できれば最後のその瞬間まで一緒に居たい…。それが多くの飼い主家族の本心だと思います。しかし、転勤等によってペットの飼育がどうしてもできない環境へ引っ越さざるを得なかったり、自分が高齢のため、いつまで面倒を見ることができるのか分からず不安等、ペットと分かれなけばならないことが先々あるかもしれません。

そのような時に、ペットの命を託せる場所として存在するのが老犬・老猫ホームです。今回は老犬・老猫ホームについて、メリットとデメリットなど織り交ぜ、説明したいと思います。

生涯飼育施設 老犬・老猫ホームのメリットと注意点

老犬・老猫ホームとは?

元はペットホテルから始まった経緯があると言われる、老犬・老猫ホーム。簡単に言えば、様々な事情で飼えなくなった犬や猫を、一時期もしくは生涯、有料でお世話してくれる施設です。

基本的には、就寝は各ペットに割り当てられたケージ内で、日中は共有スペースで過ごす形式が多く、食事・散歩・グルーミング・共有スペース&ケージ内・トイレ等の清掃が料金に含まれています。

こうした日常のケアに関しては、ペットそれぞれによって習慣があるため、ある程度の要望を聞き入れてくれる施設が多いので、相談してみると良いでしょう。

また、飼い主家族の面会については、制限のないところがほとんどで、面会の予約を事前に入れることで会うことが可能です。

尚、病院にかかる費用・介護費用・葬儀費用等については、預け入れ時の料金に含まれる施設と、別途になる施設があります。

施設の規模は、個人経営の場合は小規模になりますし、大手企業が参加している場合は大規模な施設になったりと、その大きさも様々です。現状ではケアのきめ細かさや環境にも大きな差があるのが実情です。

どんな犬猫が入所できるの?

医療の進歩、優良ペットフードの開発等によって、ペットの高齢化も進んでいます。そのため、介護が必要になった犬や猫、高齢の犬や猫を専門に請負う施設があります。

また、住宅の事情でペットを手放さなければならないケースもあります。転勤・転居で飼う事が無理になってしまった、飼い主の高齢化により飼い続けることが難しくなったり、ペット不可の老人ホームに入居することになったりなど、飼育の継続が困難な理由は多岐にわたります。

こうした犬や猫を受け入れてくれる施設では、年齢制限や介護の有無に関係なく入所が可能です。

尚、吠え癖や攻撃性のあるペットに関しては、受け入れ不可の施設も多いのですが、可能な施設もありますので、諦めずに施設に相談してみましょう。

老犬・老猫ホームでの生活を知ろう

ペットの状況や施設によっても異なりますし、一日の流れをご紹介致します。

あるホームでのペットの一日

  • 朝8時~ … 起床。共有スペースもしくはドッグランでの遊び時間。
           その間にケージ内清掃と食事の準備
  • 9時~ … 食事の時間
  • 10時~ … 共有スペースもしくはドッグランでの遊び時間
  • 13時~ … おやつ、お散歩、ブラッシング・マッサージなどのケア時間
  • 犬のマッサージ

  • 16時~ … 食事の時間
  • 17時~ … 共有スペース、ドッグランでの遊び時間
  • 20時~ … 各ケージ等での就寝時間。
          ケアが必要なペットは24時間体制の介護。
           (食事・薬・排泄・マッサージ等)

老犬・老猫ホームのシステムと費用

費用に関しては、その施設独自となっており、大きな開きがあります。施設の立地、規模、環境、ケアの範囲、犬か猫か、大きさ(体重や犬種等)、健康か要介護か等によっても変わります。

預かりシステムにはどのようなものがあるの?

預かりシステムは大きく分けると、一時預かり(不可なところもあり)と一生涯預かりがあります。

費用は?

一般的に同じ施設内でも、猫は一律で、犬の場合は大きさによって数通りに分かれて設定されていることが多いです。

また、この費用の中には基本的な医療費や介護費が含まれている場合とない場合や、前者であっても手術や入院が必要になる場合は別途請求となる施設もあります。

入金時期に関しても、月払い制、数か月~1年前納、一括前納など、施設によっても様々です。

具体的な金額として、年額36万円~150万円以上必要となる施設もあります。しかし、先述の通り、立地や規模・環境・保障されるケア範囲等が異なるので、一概に金額を見て判断することは難しいです。

老犬・老猫ホームのメリットとデメリット

老犬・老猫ホームのメリットは、なんと言っても飼い主自身が飼う事が出来なくなった場合でも、安心して終生面倒を見てもらえることでしょう。
さらに、食事・散歩&運動・寝る時間などが管理されているため、規則正しい生活が送れます。

では、デメリットにはどのようなことがあるのでしょうか?

最大のデメリットといえば、飼い主家族から離れて暮らさなければならないようになることです。ペットにとっては不安な日々を過ごすことになります。しかし、これは時間が解決してくれることでしょう。

その他、大半の施設は多頭飼育になるため、人間が個々に接する時間、コミュニケーションを取る時間が少なくなる点がデメリットです。内向的な性格のペットであれば、多頭という時点でストレスを感じてしまうかもしれません。
しかし、こうした内向的なペットには専用のスペースを確保するなど、対応してくれる施設もあります。

尚、施設の倒産などで老犬・老猫ホームが閉鎖されてしまうことも今後起こりうるかもしれません。こうした場合に、ペットはどうなるのか等、視野に入れて施設選び、及び施設の対応を確認する必要も出てきます。

施設選びの注意点

最愛のペットを生涯預けることになる施設ですので、施設選びは疑問を残すことがないように、納得いくまで行う姿勢が大切です。ではその際どのようなところに注意したら良いでしょうか?

パンフレットやオフィシャルHPなどで確認

まず、『動物愛護管理法』に基づく『動物取扱業者(第一種動物取扱業)』であるかを確認します。

老犬・老猫のホームの施設を経営するにはこの登録が義務づけられています。この登録のない施設は論外です。また、この登録には5年ごとの更新が必要になりますので、登録が最新のものになってるか確認しましょう。

次に、立地・施設の外観・内装、ケア内容などパンフレットやネットを通じて確認します。一日の流れや、施設の写真、施設内で預かっているペットの写真等を通し、清潔か、ペットの表情は明るいかなども確認します。

稀に、パンフレットやホームページで掲載している写真が現地のものではなく、WEBサイトから購入した写真を貼り付けていることがあります。実際のペットの様子や施設の写真があんまり掲載されていないこともあるので、注意しておきましょう。

口コミ、評判を検索

検索するオフィシャルHPやパンフレットでは分からない問題があるかもしれません。ネット上にみる事が出来る評判や口コミが必ずしも正しいことを言っているかどうかの判断もつきにくいところです。誹謗中傷等の可能性もありますが、心に留めておくことで確認すべき点が見えてくることもあると思います。

現地での確認

パンフレットやHPだけを鵜呑みにして契約することはおすすめ出来ません。パンフレットやHPには一番良い場面を載せるのが当たり前だからです。

実際の施設を見学することはもちろん、周囲の環境の確認なども時間帯や曜日などを変えて数回に渡り確認することをおすすめします。

その際は、以下を確認するようにしましょう。

  • 施設や外観の規模や清潔度(ニオイなども含む)
  • スタッフの人数と勤務時間
  • スタッフのペットに対する態度とペットのスタッフへの態度
  • ペットの表情と清潔度
  • パンフレットに掲載されていることは実践されているか
  • 犬の場合は、お散歩のルート
  • 個別対応(フードや介護など)はどの程度可能か
  • 面会とその時間など
  • 病院との連携はどうなっているか
  • オプション内容
  • 万が一閉鎖等の場合、ペットの処遇はどのようになるのか
  • 施設周辺の環境(近隣住宅の有無や、できれば評判なども聞く)
  • 葬儀の内容に関して

数箇所の候補施設を訪問

一箇所の訪問だけでは気づかないことも出てくるでしょう。数箇所訪問することで、見えてくるものもあります。できれば数箇所を現地で見学、確認し比較してみましょう。

同じ対応をしてくれる施設でも、街中なのか自然豊かなところなのかでも、生活の質は異なってきます。また、スタッフの考え方にもそれぞれ異なっていますので、より共鳴できる施設はどこかを考える良い機会になります。

おわりに

老犬・老猫ホームは、経営者の理念や立地・設備、スタッフの思いなどで、ペットの生活環境が左右されます。

大切なペットを今後預けるのですから、パンフレットに書かれているメリットや施設の規模等、表面上のことだけでなく、スタッフ環境が少人数で酷使されていないか、知識や既に入所しているペットの飼育状況を表情を見て判断することも重要です。

また、預けた後でも面会が出来る施設を考えている場合は、立地面も考えなければなりません。少し遠くても、交通機関を利用することが可能であれば、視野に入れるなどして考えてみると良いでしょう。

愛犬・愛猫がこれから過ごす環境と料金とを鑑みて、一番ベストな選択をしましょう。

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