コラム

子猫の社会化期って?その時に飼い主がするべきこと

動物には、社会の中で生きていくための必要な知識学ぶ「社会化期」というものがあります。この時期に何を学ぶかはとても重要で、その動物の一生を左右するといっても過言ではありません。

そこで今回は、猫における社会化期とはどういうものか、また、その時飼い主さんは何をすれば良いのかをお話ししていきたいと思います。

子猫の社会化期って?その時に飼い主がするべきこと

子猫の社会化期とは?

猫の社会化期は、生後3週~7週齢と言われています。この時期は、様々なことを素直に吸収しやすい時期です。生まれ持っている習性とは別に、世の中で暮らしていくための術を身に付ける期間なのです。

そのことから、この時期の育て方によっては、誰にでもフレンドリーに接する事ができて、トイレや爪とぎなども所定の場所でしかしない賢い猫になれる反面、他人を寄せ付けずに威嚇したり怖がったりするような臆病な猫になる、噛みぐせが酷かったりどこでも爪とぎをしてしまうような困った猫になる…ということもありうるのです。

では、この時期にしておくべきこととは、どのようなことなのでしょうか?次章では、具体的な躾の例も絡めてご紹介していきます。

社会化期に学ばせたい4つの基礎

トイレの場所を覚えさせよう

自分で排泄できるようになってきたら、まず始めに覚えさせたいのは、トイレの場所です。

猫は、自分の排泄物のニオイがするところをトイレと認識する性質があります。そのことから、トイレにしたい場所に子猫のおしっこのニオイを付けることで、すんなりトイレと認識してくれることもあります。

しかし、何度試しても別の所で粗相してしまう場合には、次のことを試すと良いでしょう。

  • トイレをしたいという素振りを見せたら、トイレに移動させる
  • トイレの場所を変えてみる
  • トイレを清潔に保つ

トイレに子猫のおしっこのニオイをつけてもそこでしてくれない場合には、トイレの素振りを見せる都度に、子猫をトイレまで運ぶようにしてみましょう。

それでもまた、別の場所でしてしまう場合には、もしかしたらトイレの場所が良くないかもしれません。見通しの良い場所や人通りの激しい場所、大きな音がする場所、猫の嫌いなニオイがする場所などに設置されている可能性もあります。

できるだけ静かで落ち着ける場所に設置、行動出来る範囲が広い場合には複数箇所に設置するなど、トイレの場所や数を変えてみましょう。

また、猫は清潔好きですので、トイレが汚れているとそこでは排泄しなくなります。排泄物等を放置することは厳禁です。雑菌が繁殖することもあり、衛生面でも良くありませんので、排泄後はあまり時間を置かずに清掃するように心がけましょう。

ペットシート猫なお、排泄したところにニオイが残っていると、また同じ所でしてしまう可能性があります。排泄されると困るところのニオイは完全に取るように、洗剤や消臭剤なども駆使してニオイを完全に消すようにしましょう。

爪とぎの場所を覚えさせよう

猫は、爪が引っかかりやすい平坦なところを爪とぎの場所として選ぶ傾向があります。壁や家具などもその範ちゅうに入りますので、ここが快適だと学習してしまうと後々大変なことになります。

そこで、爪とぎを始める前から猫用の爪とぎを用意することが肝心になります。猫用の爪とぎには、マタタビやキャットニップなどのニオイを付けると最初からそこで研ぐようになることも多く効果的です。最近の市販品には初めから添付されていることも多いので、確認してみましょう。

爪切り・歯磨き・シャンプーなどのケアに慣れさせよう

爪切り・歯磨き・シャンプーなどは猫を拘束することになり、好んでこの行為に甘んじる猫はいないと考えたほうが良いでしょう。

そこで、社会化期を迎えた子猫には、なるべく早い段階から爪切り・歯磨きをする時の態勢(後ろから抱え込むように体を優しくホールドして手を掴む、マズルを引き上げる形で歯を露出させて歯に触る)などを行うなど、その態勢を取ることを慣れさせる必要があります。

その時に、無理強いして嫌な印象だけを与えてしまうことのないように注意しましょう。社会化期は様々なことを学ぶ時期ですが、嫌な思いをするということもまた学習してしまいます。

スキンシップの一貫として、初めは短い時間からスタートして、慣れたら実際に爪切りや歯磨きをするなど段階を踏むようにしましょう。

なお、猫は基本的にグルーミングをすることで、自身で体を綺麗にすることが出来ます。逆に、シャンプーを頻繁にすることは、必要な皮脂などを奪ってしまい皮膚炎になることもありますので良くありません。

シャンプーに慣れさせることを目標にする場合には、桶にお湯を入れて短時間だけ水遊びさせるなど、水に抵抗をなくすことを目的にすると良いでしょう。

噛み癖を付けさせないようにしよう

子猫の前に手を出すと、100%近い子猫は、手をおもちゃと勘違いしてじゃれついてくるはずです。その延長線上で手を噛んでくるのですが、これを許してしまうと手は噛んで良いものだと学習してしまいます。

そのことから、子猫と遊ぶ時には手を使わず、必ずおもちゃを用意して、おもちゃだけに噛み付かせるようにする必要があります。

しかし、興奮してくると手や身体など噛み付ける所ならどこでも噛んでこようとするでしょう。その時は以下の対応で躾てみてください。

  • 指に噛み付いてきたら、指を口の中に数センチ押し込むようにすると、嫌がり離すので、これを繰り返す
  • 手にじゃれついてきても動かさない(遊ばない)
  • 噛み付いてきたら、「痛い!」「ダメ!」など大きな声(猫にとって不快な声)を出す

以上を続けてもダメな場合には、猫の嫌がる味のするしつけ用の人の体に付けるローションが市販されていますので、それを利用してみるのも一案です。

なお、子猫に噛み付かれたら、速攻で噛み返して痛いことを分からせるといった方法も紹介されることがありますが、どの程度ならケガしないか等の加減が難しいこと、猫が飼い主さんを嫌う可能性等もあることから、あまりおすすめ出来る方法ではありません。

フレンドリーな猫にするための社会化レッスンとは?

ペットショップから迎え入れた子猫は、フレンドリーなことが多いのはなぜでしょうか?実は、ショップ内で様々な動物や人と接することで、知らず知らずのうちに社会化学習が出来ているのです。

社会化期には、なるべく老若男女、様々な人に接することで誰にでもフレンドリーな猫にすることが出来ます。

pet_nekojarashiこの時に重要なことは、子猫が人間やその他の動物と一緒にいて楽しいと思うことです。

この時期に人間に対して嫌な感情を持ったり、動物に威嚇されて恐怖を感じてしまったりということがあると逆効果で、成猫になっても人嫌い、他の動物に萎縮してしまうといった性格になってしまいます。

そこで、おもちゃで遊んだりフードを与えたりといった子猫が喜ぶことを、家族以外の人にもしてもらうようにすると良いでしょう。

移動や災害時の備えのためにできること

社会化期に慣れさせておくことのひとつには、非常時の行動に関してのことも含まれます。

それでなくとも災害などがあった場合、人や周りの環境の変化を敏感に感じ取り、ストレスに感じているものです。避難などでさらにストレスが増えてしまうことを考えると、少しでも軽減させるために普段からある程度、慣れさせておくことが重要です。

ケージ内で一日のうち数時間は過ごす、キャリーケースを開放して置いて、安心出来る場所のひとつと認識させる、たまにキャリーケースに入れて近所を散歩し、帰ってきたらおやつをあげるなど、ケージやキャリーケースに慣れさせておくと良いでしょう。

キャリーケースに慣れさせておくと、病院に行く時にもキャリーに入ることを嫌がらずに済むというメリットもあります。

おわりに

子猫の社会化期はわずかな期間です。そしてとっても可愛らしく、ついワガママを聞いてあげたくなる時期でもあります。

しかし、この時期を逃してしまうと、社会性を学ぶのが格段に難しくなってしまいます。子猫の社会化期には、厳しい躾をするのではなく、子猫に楽しい・嬉しいという感情を持って貰いつつ、躾をする機会となります。

良い飼い主さんになるためにも、子猫と一緒に自分も成長するつもりで、子猫の社会化について取り組んでいただけたら幸いです。

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