コラム

ヨークシャー・テリアを飼う時に知っておきたいこと

動く宝石とまで例えられる優雅で繊細な犬種であるヨークシャー・テリアは長年に渡る人気犬種です。抜け毛が少ない、体臭も強くなく、小柄な体形は年代を問わず共に暮らしやすい犬種です。
ただ一方で繊細な骨格は怪我を負う事も多く、高齢期の病気も目立つ傾向にあります。ヨークシャー・テリアの特質をしっかりと理解し適切なケアを施してあげましょう。

ヨークシャー・テリアを飼う時に知っておきたいこと

ヨークシャー・テリアの性格・特徴

ヨークシャー・テリアと言えば床まで長く伸ばした艶のある被毛と頭のてっぺんに結んだリボンという特徴的なスタイルが印象的な犬種です。大人になってからも常に子犬と間違われてしまうというほどに小柄で、繊細な体形です。
でも実はヨークシャー・テリアは本来ヨーロッパでネズミ捕りの狩猟を担うための犬として輩出された歴史があります。

  • 家や納屋の狭い隙間に入り込むことの出来る小さな体
  • ネズミを追いかけ続けることの出来る強い執着心
  • 飼い主が都度指示を出さずとも自身の判断で行動できる知能と独立心
  • 些細な怪我にもひるまない強い精神力

これが本来のヨークシャ・テリアの姿です。
つまり家庭のペットとして飼い主の膝の上に座り、穏やかな表情で過ごす犬とは根本的に違います。ヨークシャ・テリアがペットとして貴族の寵愛を受けるようになったのは

・小さな体形
・被毛が生涯で数回変色をすること

が理由です。
つまり性格よりも外見が重視されたことがわかります。
今でもドッグショーの世界ではヨークシャー・テリアの審査基準には

・気品
・気丈さ

があります。
ヨークシャー他犬を見ても動じない、おどおどしない、しっかりと前を向き、堂々としていることがこの犬種らしい良さだと評価されます。このような点を考えると、ヨークシャー・テリアのしつけには、飼い主にも十分な知識と経験が必要なことがわかります。
ヨークシャー・テリアはその名の通り「テリア種」の1つです。テリア種と言えば特徴的な「テリアキャラクター」と呼ばれる

・勝気
・頑固
・粘り強い
・上下関係に敏感

という特徴があります。プロのトレーナーでもテリア種のしつけを苦手とする方も多いほどで、決して小型犬だからと甘く見てはいけません。

ヨークシャー・テリアのしつけ

しつけにおいては

  • ルールを理由なく変えない
  • 犬に妥協をしない
  • 過度な甘えをさせない
  • 体罰を与えない

という点を常に意識しましょう。
テリアキャラクターを持つ犬種は飼い主のしつけにおけるブレや曖昧さをすぐに見抜きます。その上、体罰や我慢の限界を超える行為には強い反発で応戦をします。無理強いや体罰はお互いの関係性の悪化を招くだけです。きちんと家族でルールを決め、頭で理解させる事を心がけしつけに取り組みましょう。

ヨークシャー・テリアは非常に高い知能を持つこともテリアの特長です。そのためしつけの覚えは早く、明確なタイミングでの指示だし、褒めることでスムーズに進みます。ただ食への関心が薄い場合が多く、ご褒美のオヤツでは誘導が出来ないこともあります。遊びを取り入れ、褒めることを主体に教えるとよいでしょう。

室内での骨折、事故が多発

ヨークシャー・テリアはその外見的なイメージとは異なり大変活発で好奇心が旺盛で、自分より体の大きな犬にも果敢に立ち向かう特性があります。
そのため、室内では常に動き回り、走りまわることが多く、気が付くと飼い主の足元にいたという事も多々あります。
この時、愛犬の存在に気が付かず踏んでしまった、ぶつかってしまったという事で骨折に至ることもあるので、日ごろから常に注意を払う必要があります。

ヨークシャ・テリアの様に大変華奢な骨格の犬の外科手術には特殊な器機が必要になるため、治療費は30~50万円ほどが相場です。もちろん術後のリハビリや通院にも費用が嵩みます。自宅での不意の衝突が思わぬ出費につながることもあるので、日ごろから十分な備え、対処法について考えておく必要があります。
室内でヨークシャ・テリアの事故が起きた実際のケースは

・キッチンで飼い主が愛犬の存在に気が付かず、前足を踏んでしまった
・ダイニングチェアの上から飛び降りた時に両前足を骨折してしまった
・ソファから飛び降り、骨折をしてしまった
・洗面台でシャンプーをしていたところ、ドライヤーの音に驚き落下してしまった

などです。
怪我した犬大変活発な犬種なのでソファやダイニングチェアの上にも軽々と登り、降りをしますが不意のタイミングで体勢を崩し大きな怪我につながることが多々あります。
また小さな子供が抱き上げ、床に下した瞬間にお互いのタイミングが合わず骨折というケースもあります。生後一年までの成長期は大変骨がもろく、様々な事故や怪我が起こりうるので十分な対策と目配りを心がけましょう。

気をつけたい病気と予防方法

ヨークシャ・テリアは子犬期と成長後とで大きく健康管理の内容が異なります。生後数か月の時期は、想像以上に食が細い事から

  • 食欲不振
  • 低血糖
  • 脱水症状
  • 低体温症

といった生命の危機に関係する症状をたびたび起こすことがあります。健康を維持するための食事ですが、強制することが出来ず、試行錯誤しながら食べてくれるものを探すのですが、なかなか十分な量を自ら食べることが出来ず、一日に何度も低血糖を起こす子犬もいます。
この場合、点滴で栄養剤や水分の補給を行いますが家庭での処置は難しく体調が安定するまでは、頻繁な通院と経過観察が必要になります。飼い主が長時間の外出で留守番をさせる場合も獣医師の協力がかかせません。
成長後は、体質的に丈夫になり18歳、20歳と長寿記録することの多い犬種になります。しかし一方で

  • アレルギー疾患
  • 膝関節の老化、脱臼、痛み
  • 脱水症状
  • 内臓疾患
  • 痴呆
  • 白内障
  • 歯垢、歯石による口内トラブル

など長寿ならではの病気も目立つようになります。
体の小さな犬ですから自身の体力だけでは乗り切ることが出来ない場面も多く、かかりつけ獣医師との綿密な連携が必要になります。ヨークシャ・テリアの治療は大変デリケートな問題なので、早期にかかりつけ医獣医師を選び、末永く連携姿勢をとれるよう備えておくと安心です。

まだまだ謎の多いヨークシャ・テリアの生態

ヨークシャ・テリアは大変歴史が長く、古くから認定されている犬種の1つです。しかし今でもその生態は謎が多く、ベテランブリーダーでも見極めることが出来ないことが2つあります。それは

・成長後の毛色の変化
・成長後のサイズ

です。
ヨークシャ・テリアの被毛は生涯で7回変色をすると言われています。しかしいつどのタイミングで変色が起こるのか、何色に変わるのか、次はまた変色があるのか誰にも予測が出来ません。兄弟、親子でも変色のパターンは様々で必ずしも同じ毛色になるとは限りません。ただ全ての子犬は誕生時には真っ黒な被毛をもって生まれます。その後生後3カ月ほどでシルバーに変わる子犬もいれば、3歳を過ぎてもまだ黒いままの事もあり何かと謎の多い犬種です。

同様に体のサイズも予測が難しいとされています。ヨークシャ・テリアと言えば2㎏未満に収まることもあり小柄なイメージがありますが、中には5㎏、8㎏と大柄に育つこともあります。サイズや毛色はそれぞれの持った個性と思い、成長や変化を楽しめることもヨークシャ・テリアの魅力です。

ヨークシャー・テリアに保険は必要?

ヨークシャ・テリアはしつけやお手入れの面では大変飼いやすい犬種ですが、健康管理の面では獣医師との連携が欠かせない犬種です。生後一年未満、10歳以上での動物病院受診頻度が大変高くなることを踏まえ、家族に迎えるタイミングでの動物保険加入が望ましいでしょう。

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