コラム

ミニチュア・シュナウザーを飼う時に知っておきたいこと

特長的な口ひげを生やし、知性的な風貌が魅力のミニチュア・シュナウザーはペットとして大変優秀なパートナーになります。体臭が薄く、抜け毛も少ない事から室内で飼うにも適した犬種です。
ただ日本では家庭犬というイメージの強いミニチュア・シュナウザーですが本来はテリア特有の気質を持つ猟犬でもあるので、その特性をしっかりと理解してあげましょう。

ミニチュア・シュナウザーを飼う時に知っておきたいこと

ミニチュア・シュナウザーの性格・特徴

日本では都心部を中心にお洒落、スマートと人気の高いミニチュア・シュナウザーですが、元来はドイツ生まれの猟犬種です。本来の姿は体重が30㎏を超えることもあるほどの大型犬で、特殊な気質から番犬としても活躍が目覚ましい犬種です。
この大型犬種の気質、能力をそのままに小型化されたのがミニチュア・シュナウザーです。
ミニチュア・シュナウザーの気質は

      ・知能が高い
      ・我慢強い
      ・気が強い
      ・負けず嫌い
      ・忠誠心が強い

などの特長があります。番犬、猟犬としてはこの気質は大変すばらしいものですが、家庭犬として暮らすうえでは、しっかりとしたしつけが必要という意味になります。
ミニチュア・シュナウザーは猟犬種特有の我慢強さ、反抗心があり、一旦苦手意識をもってしまうとたとえ相手が飼い主であっても強気な姿勢に出ることがあります。
子犬の頃から、噛みつき、威嚇、攻撃は禁止事項として教え、大目に見ることの無い様徹底しましょう。

ミニチュア・シュナウザーのしつけ

ミニチュア・シュナウザーは大変忠誠心が強く、家族の中で自身の認めた相手からの指示には絶対服従をする傾向があります。しかし一方で自身が認めていない相手には反発や威嚇、攻撃を容赦なく行います。
例えば家族の中で父親の指示には常に瞬時に従い、どのようなお手入れも従順に受け入れるものの、母親や子供へは牙をむくことがあるというようにです。
このような習慣がついてしまうと日々のお手入れや散歩に手を焼くことが増えるので、家族全員の指示を正しく聞き入れるよう子犬の頃からしつけに取り組みましょう。

ミニチュア・シュナウザーは実は「テリア種」の1種です。
そのため「テリアキャラクター」と呼ばれる特殊な気質をもっています。テリアキャラクターとは猟に役立つように勝気で、我慢強く、知能が高い傾向があります。しかしこの勝気さが人間に向くこともあり、扱いにくいと言われることもあります。もし子犬の甘噛み、トイレのしつけ、無駄吠えなど問題行動がみられる時は、早々に専門家に相談をし、テリアに即したしつけ手法で改善を図りましょう。

犬は一年で人間の18歳程度の精神的な成長を遂げます。18歳になるまで人間社会のルールを身に着けずに育ってしまうと、その後のリセット、学びなおしには長い期間を要します。しつけは生後半年、一年を目途に成長過程に合わせ行う事が理想的です。もしすでに問題行動があり、威嚇行動が目立つ、無駄吠えがあるという場合は、叱る、叩くという手法はかえって反発心を招き逆効果になります。テリアキャラクターの場合、叩かれた時はぐっと耐え、表情にも出さずにじっと反撃にタイミングを待ち、反撃に出るからです。これではお互いが疑心暗鬼になるばかりで関係性はますます悪化します。ミニチュア・シュナウザーのしつけには、旺盛な食欲を活用し、オヤツでの誘導や成功した瞬間にオヤツを与えるという方法で教える方法が最も効果的です。

ミニチュア・シュナウザー本来のトリミング手法

ミニチュア・シュナウザーのトリミングは背中部分を短く切りそろえ、口ひげを長く伸ばすスタイルが主流です。大抵の場合、トリミングショップでは背中部分をバリカンで切りそろえ、足の飾り毛をハサミで切りそろえます。しかし本来の手法では、トリミングナイフと呼ばれる器具を用いて、被毛をつまみ、勢いよく引き抜く方法でお手入れをします。
もちろん健康な被毛を引き抜くのですから、多少の不快感はありますがさほど痛みを感じることもなくミニチュア・シュナウザーは施術されることが出来ます。

この特徴はテリア種の多くが持ち、テリア種の正当なトリミング技法をされていますが、テリア種以外の犬種ではこの引き抜く時の痛みに耐えることが出来ないと言われています。テリア種はこの技法で被毛を引き抜くと次第に被毛が硬くなり、強いハリが出ます。手触りはごわごわとした感触になり、まるで鎧をまとっているかのようです。しかしこの鎧が狩猟の際に身を守る役割を果たしてくれるので多いに重宝するのです。ミニチュア・シュナウザーは長年ハサミとバリカンによるトリミングを繰り返していると徐々に被毛の色は薄くなり、被毛は細く、柔らかい感触になります。一旦このような感触の被毛になった場合、本来の手法を用い硬い感触にまで戻すことは困難です。トリミングの方向性は担当トリマーとよく相談をして、どのような手法を用いるかを検討しましょう。

気をつけたい病気と予防方法

ミニチュア・シュナウザーは数ある犬種の中でも上位に入るほど食欲が旺盛で、食べることが何よりの楽しみです。
また太りやすい体質であることから、大抵のミニチュア・シュナウザーは肥満もしくは肥満傾向にあります。一旦肥満になってしまうとその食欲旺盛な気質から食事制限によるダイエットはストレスをためやすく、問題行動につながることもあります。
日ごろから適正体重を意識し、食事やオヤツの与えすぎには注意をしましょう。
犬の肥満は万病の元となり

  • 高血圧
  • 心臓疾患
  • 脂肪肝
  • 関節痛、腰痛
  • 内臓疾患
  • 糖尿病

などを引き起こします。くれぐれも注意し体重を管理しましょう。
また避妊去勢手術の直後は食事や運動量に関わらず肥満になる傾向があります。動物病院では術後のケア専用ドッグフードの取り扱いもあるので、術後は特に注意が必要です。

ミニチュア・シュナウザーは他にも
・アレルギー
・腎臓疾患
・肝臓疾患
・皮膚トラブル
・外耳炎
・癌
などの発症が多くみられます。年齢が上がるとともに発症率も高くなるので、若く健康なうちから将来の治療費に関する計画を立てておきましょう。
ミニチュア・シュナウザーに多くみられる皮膚トラブルに脂漏症があります。本来被毛の根本はしっかりと立ちあがり、サラサラとして皮膚に手触りで、薄いピンク色です。しかし脂漏症を発症すると被毛の根本や皮膚はべたつき、皮脂についた汚れで体臭が強くなり、全身にかゆみが出ることもあります。

さらにミニチュア・シュナウザーのように耳が垂れている犬種は大抵の場合慢性的な外耳炎を発症します。垂れた耳は通気性が悪く、内部で雑菌が繁殖しやすいためです。その上、ミニチュア・シュナウザーの耳には内部にまで長い被毛が生え、定期的に引き抜くお手入れが必要です。この引き抜きも毛穴から雑菌が繁殖する原因となり外耳炎を悪化させます。いずれのトラブルも慢性化しやすく、多くのミニチュア・シュナウザーが抱える共通の悩みです。もし痒みや不調を見つけた時は動物病院を受診し食生活の見直しに取り組みましょう。

ミニチュア・シュナウザーに保険は必要?

ミニチュア・シュナウザーは本来とても丈夫な体を持つ犬種ですが、高齢になると慢性疾患を発症する確率も高くなります。定期的な通院や手術には高額な費用が必要になるので、保険に加入し備えを万全にしておくと、いつでも病院を受診しやすくなり、大変心強いでしょう。

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