コラム

チンチラを飼う前に知っておきたいこと

まんまるとしたシルエットとふんわりとした感触で誰もが癒されるチンチラを家族に迎える前にぜひ知っておいていただきたいことをご説明させていただきます。
あまりに愛くるしい外見から今人気が急上昇のチンチラですが、ペットとして生活をするのは意外にも難しい事をきちんと知っておいてあげましょう。

チンチラを飼う前に知っておきたいこと

チンチラの性格

チンチラはウサギなど他小動物と同様に夜行性の動物です。性格はおとなしく、落ち着いています。攻撃性や激しさがないことから小さな子供でも飼えるペットとして注目を集めています。
でも実際はペットと言っても人間に懐く、名前を呼べば駆け寄ってくるという親密な距離感を期待出来る存在ではありません。
チンチラはとても警戒心が強い動物です。ただ毎日丁寧にお世話を続けることで次第に飼い主の存在を受け入れ、飼い主への警戒心を解くようにはなります。
基本的には人間との触れ合いや写真撮影などを苦手、ストレスと感じる性格なので、人間のペースに巻き込みすぎないよう注意してあげましょう。
チンチラの外見に魅了され、ペットとして迎えたものの期待していたような反応がない、コミュニケーションがとれず物足りないと感じると早期に飼育を断念する方も増えつつあります。
チンチラは本来野生でひっそりと暮らす動物であることはくれぐれも念頭においておきましょう。SNSやインターネット上には多くのチンチラの画像や動画が投稿され、かわいらしい仕草につい期待過多になってしまいがちです。インターネット上には無数の動物画像が世界中から日々投稿されています。その中で話題になるという事は、いかに稀で偶然の産物であるかという事を考えてみると、毎日共に暮らすチンチラがごく平凡であることも納得できるでしょう。

飼育環境

チンチラとの生活でもっとも重要視されるのは室温管理です。チンチラは本来南アメリカのチリ,ボリビアのアンデス山脈の高地にある岩陰で生活をする動物です。厳しい自然環境に耐えることが出来るように被毛は密集し高い保温性と通気性をもっています。
チンチラの被毛は人間用毛皮として珍重され大変な希少品、高級品として一時は売買が盛んにされたほどです。
このような野生環境で暮らすチンチラを高温多湿な日本でケージに入れ飼育するには、年間を通じて常に室温を適切に保ってあげなければなりません。

室温と湿度

チンチラが過ごす部屋の室温は25度以下の環境温度であれば快適に生活が出来ます。人間にとってはやや肌寒いと感じる程度がちょうどいい感じです。部屋の日当たりや換気の状況に応じて温度は調整しチンチラが快適に過ごせる温度に設定してあげましょう。
さらに日本は大変湿度が高いので部屋には除湿機器を設置し常に稼働させておくと安心です。室内の湿気でチンチラの被毛が湿り気を帯びると被毛の絡まりやまとまりが出来、ストレスをため込んでしまう原因になります。
また冬は人間用に高温の室温設定になりがちですが、チンチラは涼しく、湿度の低い場所で過ごせるよう工夫をしてあげましょう。

夜間の照明

チンチラは夜行性の動物です。昼間は眠り、夜間に起きだして活動を始めます。かといって夜間に部屋の照明をつけておいてあげる必要はありません。夜間の家族の就寝時間はそのまま部屋を暗くしておいてあげると安心して活動が出来ます。
ケージ内に回し車や遊び道具が設置してある場合、夜間に稼働音が気になるという方もいます。購入する際は稼働音のすくない工夫がされて製品を選ぶと、飼い主の睡眠不足を予防出来ます。

必要な用品

チンチラとの生活に必要な用品は

・広いケージ
・回し車
・砂浴びようトレー
・浴び砂
・フード
・給水器(飲み口ステンレス製)
・巣箱
・齧り木

です。ケージはチンチラ用の大きなサイズのものを選び、快適に過ごせるよう工夫してあげましょう。昼間はケージにカバーをかけておくと、適度な暗闇が出来安心して眠ることが出来ます。
チンチラの専用製品はまだまだ品数が少なく、他動物用用品で代用することもあります。ウサギ用製品を活用するとサイズ感もちょうどよく重宝します。
おもちゃなどをケージ内に入れる場合は、安全性を確認し丈夫な製品を選びます。
使用を経て次第に噛み傷や臭い残りが起こります。製品に細かな傷口に汚れや雑菌が残留することもあるので定期的な買い替えも必要です。

食事、ケア

animal_chinchiraチンチラを家族に迎える場合は必ず年齢を確認しましょう。チンチラは年齢によって与えるフードを切り替えてあげる必要があります。もし一年未満の赤ちゃん、成長期であればチモシー(草)などの少量で高栄養を摂取できる柔らかい食事を用意します。チモシーは小動物専門店で購入することが出来ます。製品の品質には様々あり、チンチラ自身の好みもあるのでまずは少量を購入し好みを確認してあげましょう。
生後一年を過ぎ、成長が終わっている場合はチンチラフードやペレットを主食として与えます。入手が難しい場合はウサギ用製品でも代用が出来ます。
チンチラは草食動物なので、動物性たんぱく質を含む製品は食事として不向きです。
また太りやすいという体質ももっているのでオヤツの与えすぎにも注意してあげましょう。

かかりつけ医を見つけておく

チンチラは大変デリケートな動物です。本来の生育環境を離れ日本の高温多湿な環境で暮らす中では様々な病気や不調を発症します。
家族に迎えたいと考える時はもしもの時のことも事前に考えておかなければなりません。

  • 自宅近くにチンチラの診療が可能な動物病院があるか?
  • 医療費の捻出を無理なく出来るか?
  • ペット保険の加入はどうするか?

ペットの医療品は時に想像以上に高額な費用が生じることもあります。特に小動物の場合、治療可能な動物病院が限られていることから、セカンドオピニオンや転院も難しいでしょう。もしもの時に困る、飼育を断念することなく乗り越えることが出来るかをしっかりと考えておきましょう。

その他注意点

チンチラのペットショップでの販売価格は5~8万円と大変高額です。小動物の販売価格でここまで高額になるペットは類をみません。
そのため多くの販売業者が安易にチンチラを仕入れ店頭に並べるケースが増えています。一匹数百円でハムスターを販売するよりも各段に効率がよいためです。
ただ販売業者自身にもチンチラの正しい知識、飼育経験がない場合が多く、適切な環境で管理されているとは限りません。

購入をする場合は

      ・誕生日の把握、管理をしているか
      ・店内は悪臭がせず衛生的に保たれているか
      ・チンチラが健康的か(毛並みや体形、表情などで判断)
      ・販売するペットへの正しい知識、情報をもっているか
      ・販売時に契約書の締結があるか
      ・医療費やペット保険に関する情報の提供や勧誘があるか

などを確認項目として念頭においておきましょう。中には大変安価な価格でチンチラを販売するペットショップもあります。そのような場合、価格設定における理由を確認しましょう。中には
・生後数年が経過している
・食欲不振がある
・店舗での飼育管理が困難
・チンチラコーナーを別の製品に変える

などの理由がある場合があります。購入後のリスクを受け入れることが出来るかどうかをしっかりと検討しましょう。
チンチラのような海外の山脈高地で暮らす野生動物をペットにするという事は、様々なことが手探り状態になり、決して容易なことではないと家族全員で認識しておくことが大切です。

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