コラム

増えた!大きくなった!そんなペットを譲渡できるの?

一人暮らしでも飼える、子供でも飼えると小動物や魚、鳥、爬虫類をペットに迎える方が増えています。最近はSNSの流行をきっかけにこれまでよりペットとして販売される動物の種類が増え続けています。
ただ中には当初想定していた以上の問題が起こり、飼育継続が不可能になるケースも多く、飼い主の責任のあり方について考える必要があります。

増えた!大きくなった!そんなペットを譲渡できるの?

金魚や亀、メダカなど外来種の飼育放棄による環境問題

お祭りの金魚すくい、ペットショップで数百円で販売される亀や昆虫、初めてでも飼いやすいとされる小動物など手軽に購入が出来、飼育にも手間がかからないことをセールスポイントにする動物が増えています。でも実際に飼い始めてみると、

・掃除の手間がかかる
・特有の臭いがある
・家族がアレルギーを発症してしまった
・医療費がかかる

などの問題が生じます。犬や猫に比べ小さく、手軽で安価なことからこれらの手間や負担も小さいと考えられがちですが実際にはそうではないのです。
特に医療費は犬猫以上にかかることも珍しくありません。ただこのような事態に直面をするとその手軽さから、

・公園
・河川
・海
・田畑

へ安易に放出してしまう方が多くみられます。野生でも生きていける、他動物と共存できると安易に考えてしまいがちですが、この行為が実は国内の生態系に深刻な影響を及ぼしています。
ペットショップの店頭で販売されているこれらのペットの多くは外来種です。国内の自然環境へ放出をすると日本固有の生態系を破壊します。外来種は日本固有の生態にくらべ繁殖力が強く、途端に日本固有種を駆逐してしまいます。
その結果、わずか数年で生態系は崩壊し、自然環境にまで影響をもたらします。

例えばその一例は

  • 祭りの金魚すくいで購入した金魚を公園に放流したところ、金魚が成長し肥大化したことで他生物が死滅した
  • ペットとして飼育されていたオウムが大量に繁殖し街路樹を埋め尽くし、糞が公害化している
  • ミドリガメを池に放流したところ、固有種が死滅した
  • アライグマやハリネズミなど外来種が異常繁殖し農作物に被害が出ている

たかが小動物、魚と安易に考えていると想像以上に大きな被害が起こります。中にはカミツキガメの様に危険性の高い外来種が街中や公園で発見され大騒動になるケースもあります。このような理由で一度破壊された自然環境や生態系をもとの状態に戻すには数百年かかるとも、不可能とも言われるほどに事態は深刻です。
安易な行動が思わぬ結果を生むことを十分知っておきましょう。

増えてしまう前に対策が大事

ペットとして販売されている小動物、魚、鳥、爬虫類は想像以上に繁殖力が強いものばかりです。野生の習性を強く持っているのでそのスピードは想像以上に早く、気が付けば過剰飼育に陥りがちです。
もちろん頭数が増えれば都度飼育環境の見直し、増設も必要になります。
小動物、魚、鳥、爬虫類などを購入、飼育する場合は必ずオス、メスの確認をし繁殖のリスクを十分に調べておきましょう。
安易な多頭飼育はせずに個々のケージで飼育をすることも必要です。
例えばハムスターを同一ケージ内で複数頭飼育している場合、半年もたつとその数は倍以上にも増えています。
ハムスターの繁殖はとてもサイクルが早い上に、多産型で気が付けば想像以上に増えています。

寝るハムスターあるご家庭ではハムスターを数頭ずつプラスチックケースに小分けにして飼育していたものの、気が付けば日に日にプラスチックケースの数が増え、一部屋を埋めつくすほどの増殖してしまったというケースもあります。
当然食費はかさみ、臭いが部屋に充満し、全てのプラスチックケースを清掃し終えるには半日かかるというほどになりました。また夜行性のため夜は鳴りやまない騒音に飼い主が不眠症になるほどでした。その結果、一旦全てを里親に出す決心をしたものの、なかなか思うように飼い主が見つからないという問題も起きたほどです。

ハムスターはペットショップでは数百円で販売されていますが、飼育に必要は用品一式を購入すると10000円ほど初期費用が掛かります。ペットショップなら生体を安価に販売しても用品販売で採算があうので問題ありませんが、里親の場合そうはいきません。中には飼育用品の無償譲渡を希望される方もいます。
またインターネットで広範囲に里親募集の情報を掲示すると、遠方からの問い合わせがあり、引き渡し方法という課題が生じます。中には空輸や陸送など高額な費用が掛かるケースもあるので安易に了承せずに事前に送料の金額や負担者、支払い方法について十分打ち合わせをしましょう。

手に負えない、飼い続けられない場合には?

小動物や魚、鳥、爬虫類の寿命はわずか2,3年と短い種類もいれば、数十年と長いものもいます。オウムの中には30年ほどが平均寿命という種類もいます。
この点も飼育を始める前、繁殖を行う前に必ず知っておくべき情報です。
もちろん何等かの理由で飼育継続が不可能になることもあり得るでしょう。
そのような場合は、

  • 専門店へ相談をする
  • SNSを通じて里親を探す

という対策を講じましょう。
基本的に専門店や販売店での引き取りは行われていませんが、来店する愛好家たちの情報を活用し里親希望者を探すことにつながる可能性があります。

有料での譲渡は法律違反

たとえ高額で購入したペットや希少価値の高いペットであっても個人が有料で売買をすることは法律で禁止されています。動物の売買はあらかじめ自治体に届け出をして開業許可を得た事業主に限るためです。
no_man飼育継続が出来なくなり、新たな飼い主を探す場合は、里親として無償譲渡を前提に考えましょう。
もちろんペットショップに買取を依頼することも同様に法律違反になります。
高額だから、希少種だからと安易に飼育を始めてしまうとこのような計画外の事態が起こるので注意しましょう。

飼い主の最後の責任。譲渡は出来る?どこで?

譲渡先を見つける方法は

      ・SNS
      ・ネット上の里親募集掲示板
      ・動物病院や店舗の張り紙
      ・新聞広告
      ・フリーペーパーへの情報掲載

など様々な方法があります。
まずはこれらの方法で情報を発信しましょう。ペットの種類によっては愛好家の数が少なく、飼育希望者を探すのみ時間がかかることもあります。
十分な時間的余裕をもって早期に活動を始めましょう。
飼育に必要な用品も併せて譲渡をする旨を記載するとよりスムーズに里親を見つけることが出来ます。

ペット保険出来るの?

これまで動物病院と言えば犬猫の受診を前提と考えられていましたが、最近ではハムスターやモルモットなどの小動物や小鳥、爬虫類の受診を受け付ける動物病院が増えています。
中には腫瘍手術など高度な医療の提供が可能な施設もあります。ただ高度な治療には数十万円もの費用が掛かることもあり、ペット保険の加入者が増えています。
里親としてペットを譲渡した場合、基本的にペット保険の引継ぎはできません。ペット保険は掛け捨て型なので解約払い戻し金もありません。
飼い主が変った場合は新たな飼い主名義での再契約となります。ただしペットの寿命や加入年齢の制限から新規加入が出来ない場合、保険会社によっては名義変更が可能な契約もあるのであらかじめ確認をしておきましょう。
里親への譲渡に当たっては、無断でペット保険を解約してしまう前に、継続の意思を里親に確認しておくことも忘れずに置きましょう。

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