コラム

想像以上に大変?ハリネズミの飼育の注意点と病気

可愛らしい表情と背中のトゲとのアンバランスさでここ数年一大ブームが巻き起こっているハリネズミは意外にも飼育が難しい事をご存知ですか?専門店やハリネズミカフェも出来話題になることも増えていますが家族として暮らすうえでは健康管理もきちんと考えてあげることが大切です。

想像以上に大変?ハリネズミの飼育の注意点と病気

難しい?ハリネズミの飼育

最近ハリネズミがペットショップの小動物コーナーで販売されている姿を目にする機会も増えています。きっかけはSNSの投稿が話題になり、愛くるしい姿や表情に癒されると話題になった事です。これまでのウサギやハムスター、フェレットに新たに仲間入りし、比較的大人の方を中心に購入者が増えています。

ただハリネズミを飼育することは想像以上の難しさがあり、ハムスターやウサギの飼育とは比較にならないほどだという事をしっかりと理解しておく必要があります。

実はハリネズミの生体はまだ医学的に十分に解明されていません。ペットとして飼育が増えたのもここ数年の事でから動物病院はもちろんペットショップ関係者、ブリーダーでさえも十分な経験値がありません。巷にあふれる情報もそれぞれの飼い主が経験上発信している内容が多く、必ずしも正解とは限らないものもあります。
ペットとしての期間が短いがゆえにこのような手探り状態にあることを承知しておかなければなりません

ハリネズミの飼育が難しいとされる理由

ハリネズミの飼育が難しいとされる理由をいくつか挙げてみましょう。

  • 年間を通じた室温管理
    (暑すぎず、寒すぎず適度な気温を年間を通じて維持する必要があります)
  • 生餌を必要とする食事管理
    (雑食性の動物ですが動物性たんぱく質が必須でミルワームやコオロギなどの生餌を定期的に与える必要があります)
  • 内臓疾患の発症
  • 定期的な爪切りの必要性
  • ストレスに弱い

ハリネズミの特長と言えば全身に広がる尖ったトゲです。このようなトゲで身も回るという事は、それだけハリネズミは臆病で神経質、警戒心が強いという現れでもあります。つまりとてもデリケートな気質をもっているので、日々のお世話は丁寧かつ繊細さを求められるのです。

ハリネズミの平均寿命は3~5年ほどです。同サイズのハムスターであれば2,3年ほどですからより長く生きるハリネズミの人気が高まっているとも言われています。しかしその一方で高齢になるにつれて内臓疾患や腫瘍の発症が目立つようになり、場合によっては専門医での手術が必要になることもあります。

ハリネズミの飼育の難しさには、万が一の体調不良や毎月の爪切りなどお世話の際に依頼できる専門医が少ないという事も理由に挙げる事が出来ます。小動物の診察を受け付けている病院であっても、ハリネズミが警戒しトゲを立てている状態では診察を行う事が出来ないからです。診察や処置内容によっては麻酔を使用する場合もありますが、麻酔に関する耐性は十分なデータがなく手探りの状態であることを承知しておく必要があります。このようにハリネズミは寿命が長い分、飼い主や獣医師の様々なフォローが必要になることを理解しておきましょう。

飼育する時の注意点

ハリネズミの飼育で毎日気にかけるべき点は「室温管理」と「食事管理」です。
室温管理は人間にとっての適温ではなくハリネズミにとっての適温で管理する必要があります。必ずハリネズミのケージ傍に温度計、湿度計を設置し日々確認を行いましょう。温度の目安は25~27度で湿度は60%前後を目安にします。特に夏はエアコンで室温を下げすぎてしまう事の無い様に注意しましょう。人間用に室温を下げておきたい場合はケージ内にペット用ヒーターを設置しハリネズミが適温を保てるよう工夫をしましょう。

温度計 湿度計また留守や不在、夜間の間も室温の管理は必須です。ハリネズミは暑さにも弱く熱中症をおこす危険性があります。また冬の寒さ管理にはペット用ヒーターや保温球を使用し十分な暖を取れるよう工夫が必要です。室温が一定以下に下がるとハリネズミは冬眠をして仮死状態になります。一旦冬眠してしまうと回復させる事は難しく死に至ることを理解しておく必要があります。

ハリネズミはタイなど温暖な気候の地域を好み生息する動物です。そのため日本のように寒暖差が大きい地域での生活自体が本来の性質に合っていないという事を理解し十分な気温管理をしてあげましょう。

もう1つ飼育をするうえで重要な事は食事管理です。
ハリネズミは大変グルメな動物です。単に市販のフードを与えるだけでは食欲不振、好き嫌いなどを起こし、下痢や絶食状態に陥ることもあります。ハリネズミはまだペットとしての飼育数が少なく、飼育歴も浅い事から専用製品にはさほど品数が多くなく、選択肢も限られてしまいます。その為好き嫌いや体質に合わないという問題が起きた時に対処法が少なく手を焼くことがあります。

ハリネズミが専用製品を食べない場合にはフェレットなど他の小動物用フードやドッグフードでの代用も可能とされています。ただし必須栄養素である動物性たんぱく質の欠乏が起こらないように生餌を与え栄養を補給することも併せて行います。万が一、食欲がない、元気がない、下痢をしているなどの異変が起きた場合は早急に動物病院を受診し点滴などの処置を受ける必要があります。体の小さな動物なのでわずか1日の断食も深刻な状態を引き起こす危険性があるからです。

ハリネズミに多い病気とは?

ハリネズミをペットとして飼育するうえでの生態はまだまだ十分に解明されていません。ただ比較的多くみられる体調不良や病気には

・食欲不振
・下痢
・熱中症
・低体温証
・子宮筋腫
・腫瘍

などが挙げられます。
症状や病気の特定には血液検査が必須ですが、血液採取のためには麻酔を行う必要があり大変なリスクを伴う事を承知しておく必要があります。

ハリネズミの治療にかかる費用

ハリネズミを飼育する場合、近隣で診察可能な動物病院を数件把握しておきましょう。小動物の診察を引き受けてくれる動物病院でもハリネズミは例外とするケースもあります。

ハリネズミの診察、手術には麻酔を必要とする場合が多く、爪切りであっても500~2000円と料金の設定は様々です。食欲不振や下痢を起こした場合、栄養剤や水分を注射や点滴で補給します。この際の処置は3000~5000円ほどですが、回復までに数回の通院が必要になります。場合によっては入院をして一日数回の処置を受ける場合もあり、入院費が3000~5000円かかる場合もあります。切開手術を必要とする処置の場合、小動物用小型器具の手配が必要になるため、費用は3000~50000円と高額になります。
ハリネズミは日ごろなかなかふれあい遊ばせる機会がないことから、病気の発見が遅れがちで、不調に気が付いた時には大きな腫瘍が出来ているというケースも少なくありません。突発的に高額な医療費が必要になる場合が多いため日ごろから経済的な準備が必要です。

ペット保険に加入で初めての飼育も安心

ハリネズミは大変環境の変化に弱く、ストレスにも敏感です。特にペットショップから購入した直後や引っ越し、ペットホテルなど生活に変化が起きた場合には体調を崩しやすくなります。その上日々の室温管理や食事管理を完全にこなすことは大変難しい事です。万が一の場合に備え十分な医療費の工面が出来るようペット保険に加入しておくと安心して飼育することが出来ます。

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