コラム

保護犬を迎え入れたら、まずやるべきこと5つ

この記事は2016年9月27日の記事を再編集しました。

近年ペットショップからではなく、保護犬を迎え入れる家庭が増えています。しかし、保護犬は何かしらの理由があり、保護されているわけですから接し方には気を付けたいこともあります。

そういった不安を解消し、保護犬との暮らしが楽しいものになるよう、家庭へ迎え入れたらやるべきことを5つにまとめてみました。

保護犬を安心させる

保護犬たちは、それぞれ前の飼い主に捨てられたり、不適切な飼育をされていたところをレスキューされたり…など、大なり小なり心に傷を負っています
また、捨てられたあとに放浪したり、保健所から愛護団体に引き出してもらったりした場合、何度も何度も状況が変わり不安な思いと、これからどうなってしまうのだろうという緊張が張り詰めている状態ではないでしょうか。

まずは安心してリラックスしてもらえる環境づくりをしましょう。そのためには、構いすぎることなく、ゆっくり心も体も休むことが重要となります。

好みの場所を見つけてもらう

日向ぼっこができるところにクッションやベッドを置いておくこと、安心できそうな部屋の隅のほうにもいくつかベッドを用意しておきます。すべての部屋にクッションや敷物、毛布やベッドを用意し、犬の好みの場所を見つけてもらいましょう。

犬のペースを大切にする

犬が一人でいるほうが落ち着くのか、一緒にいるほうが落ち着くのかをきちんと見極め、犬に負担のないパーソナルスペースを確保した距離感を持つようにします。
1日2回はお散歩へ行き、起きた後や食事の後、寝る前など、排泄のペースも見ながら庭や外へ排泄に連れて行きましょう。

大切なのは、決して無理をさせない範囲でお世話をしていくということです。
食事の時は、サッとご飯ボールを犬の近くに置いてすぐに立ち去ります。エサを食べ終わったかな?という頃に見に行き、犬が近くにいないようであれば回収するようにしておくと良いでしょう。

まずは程よい距離感で、積極的に関わらず、犬自身の体を休めてもらうことが一番大切なことです。

動作はゆっくり、ゆっくり歩こう

人は犬よりもとても大きな生き物です。大型犬も大きいですが、それでも人間のほうが大きいです。大きな生き物がせわしなくパタパタとあっちへ行ったり、こっちに来たりしていると、その慌ただしい雰囲気だけで、犬はとても疲れてしまいます。

本来、犬は静かな空間、ゆっくりした雰囲気をとても好みます。せわしなく人間が動いていると、見ている犬は目が回ってしまい、興奮してしまいます。興奮はストレスになるので、なるべく興奮は控えたほうが一日のストレスも少なくなり、ゆっくりのんびり過ごすことができます。ゆっくり動き、ゆっくり歩くことを意識してみましょう。

決まったサイクルで規則正しく生活しよう

一日の予定が分からず、毎日変わっていくということは自分の暮らしを予測することができずに、「何があるんだろう…」といつも構えていなければなりません。
人間でも変更や仕事の見通しがつかないときは、モヤモヤすると思います。犬も同じです。

完璧にぴったり、同じではなくても良いですが、朝起きて、朝ご飯を食べて、お散歩。お昼は昼寝、夕方の散歩、夕ご飯…などのパターンを決めておくと犬たちは安心します。

犬の言葉(ボディランゲージ)を覚えよう

犬は、”言葉なき動物”と表現されていますが、人間のように言語的なコミュニケーションが上手でなくても、「犬の言葉」、すなわちボディランゲージや表情やしぐさを見てみると、犬が気の優しいお喋りさんであることが分かります。

犬の言葉はボディランゲージです。ボディランゲージと聞くと、なんだか覚えるのが難しいように感じ、通じるのかが心配になると思います。ですが、犬たちをよく観察し、始めは犬の模倣をして練習すると面白いように会話ができます。

ちょうど外国の友だちと仲良くなる感覚のようではないでしょうか。英語を喋る人と仲良くなりたい人は英語を学びます。手話を使って話す人とお友だちになって話をしたいと思うと手話を習います。
犬も同じです。犬と仲良くなりたいから犬の言葉を学ぶのです。犬も人間とコミュニケーションを図るために、よく分かるように、分かりやすくボディランゲージを工夫してくれることも多いです。

学びたい犬の言葉はたくさんありますが、まずは「犬が嫌だな~、やめてほしいな~」と思っているときのボディランゲージと、相手に「友好的だよ、安心してね」と伝えることのできるボディランゲージを紹介します。

「嫌だな」「不安だな」のサインを覚えよう

犬は「嫌だな」「不安だな」と思ったときに自分を落ちつけたり、相手に敵意がないことを伝えたり、なだめたりすることがあります。よく見られる犬のサインは以下です。

  • 舌をぺちゃぺちゃ舐める
  • まばたきをする
  • 横を向く
  • 固まる
  • 座る
  • におい嗅ぎをする

嫌がることは取り除いてあげる

よく観察をしていると、不安そうな顔をしている時は、顔にしわがよくできていたり、しょんぼりしていたりするので、「パッと見た感じ+犬のサイン」を参考にして、嫌がっていないか、不安を感じていないかを確認する必要があります。

一番大切なことは、嫌がったり不安を感じたりしていることは、すぐにやめてあげること、そして今後そのような状況にならないように気を付けてあげることが大切です。

うちの保護犬はセロハンテープがぺリぺリいう音がとても苦手で怯えるので、一時期使わないようにしていました。今は、そーっと取り出して音が鳴らないように使うのはOKになりました。

このように、怖がるものや緊張するもの、興奮するものは取り除いてあげることが必要になります。犬が「嫌だな」「不安だな」「緊張するな」と思っているサインをいち早く見つけて、そこからなるべく早く脱出させてあげることがとても大切です。
嫌なことに慣れさせたり、克服させようとするのではなく、ただただ快適に安全だと思う居場所作りを考えると良いでしょう。

「安心してね」のサインを覚えよう

犬と目が合ったら横を向いてまばたきをしてみましょう。横を向く・まばたきする行為は友好的な挨拶になります。「私は嫌なことは何もしませんよ、こんにちは」と言っているような感じです。

犬をじっと見たり、目線でいつも追いかけていると監視されているようで犬自身がとても疲れてしまいます。しかし、不意に目が合ったときなどに「安心してね」のサインをしてあげると、犬も安心することができます。

ゆっくり散歩する

散歩はハーネスを使い、ゆったりとしたペースで行います。長い距離を歩いたり、長い時間を歩いて運動量を多くするのではなく、ゆっくりと歩いて、犬の好きなところを自由ににおい嗅ぎさせ、散歩をします。

ゆっくりとした散歩は、犬にとって最大の楽しみであったり、リフレッシュするものです。場所は交通量の多い騒がしいところではなく、静かな自然公園や、草や木がある静かな場所、河川敷などがおすすめです。

おわりに

保護犬を迎えたら、早く生活に慣らすためにいろいろとトレーニングをしてしまったり、過剰に働きかけをしてしまったりという間違いがとても多いです。しかし、まずは焦ることなく、のんびりゆっくりというのが基本になります。

バタバタ慌ただしく過ごさずに、時間がゆったり過ごすように心掛けてあげましょう。ゆっくり休養を取ってもらい、心身ともに元気になることが最優先だと思います。
スキンシップをしたり、撫でたりするのは犬のほうからやってきたときだけにしてみましょう。

自分に置き換えると分かりやすくなります。収容所からやってきた自分、初めての場所、知らない人たち、心身ともにクタクタだ…。こんな時、どうして欲しいかを考えてみてください。
静かにゆっくりとまずは休みたいと思いませんか?周りが騒がしかったりするのは嫌ではないでしょうか。自分だったらどうして欲しいか、そう考えるとうまくいきます。

コラムニスト:アニマルライフアドバイザー ソラ

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