コラム

トイレは外でも大丈夫、犬の散歩の大切さ

この記事は2016年9月20日の記事を再編集しました。

犬と言えば散歩のイメージがありませんか?イメージ通り、犬にとっての散歩はとても大切なことです。

トイレは外でも大丈夫、犬の散歩の大切さ

散歩の目的

犬の散歩の目的は主に以下のことが挙げられます。

  • 五感に適度な刺激を受けること
  • リフレッシュ、リラックスすること
  • 他の犬や動物と関わり、社会性や欲求を満たすこと

散歩は運動をさせるためにするものと思われがちですが、実はそうではありません。散歩の道中で、いろんなにおいを嗅ぎ、気持ちよい刺激を受け、リフレッシュとリラックスをするためです。

リフレッシュやリラックスをさせるための散歩

犬は嗅覚がとても良いので、前に通った猫やイタチなどの小動物や、虫、そしてに人間のにおいを嗅いで、どのような動物や虫が通ったのかが分かると言われています。においを嗅いで、いろいろな想像を膨らませているのでしょう。
また、風を感じたり、風に乗ってくる木々の香りの変化を楽しんだりもします。草の上に寝転がったり、木の実を食べたりすることもあります。

このように、犬の散歩は運動をしてエネルギーを発散させるためではなく、「外を散策するため」だと考えましょう。散策はゆっくり、のんびり、気の向くままに歩きませんか?犬の散歩もゆっくり、のんびり、気の向くままに歩くことが良いのです。たくさんの距離を歩くことでも、走らせることでも、疲れさせることでもなく、人間が森林浴をするような感覚と捉えてみましょう。

交流から社会性を身に付けるための散歩

散歩では、他の犬や動物との関わりを取ることも大切です。犬は社会性の高い生き物なので、他の犬や動物との交流も必要となります。

他の犬との交流というと、一緒に散歩をしたり、挨拶をさせたりすることを考えるかと思います。しかし、実際はそうではなく、他の犬が通った後のにおいを嗅ぐだけでも十分な交流になるのです。つまり、ゆっくり歩いてにおい嗅ぎをする散歩が犬にとってはとても大切だということになります。

散歩は犬のペースでゆっくりと

散歩の風景を見ると、犬をどんどん早足で歩かせている人や、一緒にジョギングをしている人、携帯電話で話しながらの人、バイクや自転車で散歩をしている人が目にとまります。
足の短いダックスフントや、超小型犬が引きずられそうになりながら必死に足を動かして付いて行っているのを見ると、体は大丈夫だろうか、何のための散歩だろうかと心配になります。

散歩は犬にとって大切な時間です。ゆっくり歩き、におい嗅ぎを十分にできる、質の良い散歩をすることによってストレスを発散し、帰宅してからもリラックスし落ち着いて過ごすことができます。

散歩は犬を知ることができる機会

散歩は犬と飼い主の心が通じ合う楽しい時間です。犬が何に興味を持つのか、知ることができます。また、同じ景色を見て、同じにおいを嗅いで、同じ木の実を食べることでコミュニケーションが生まれます。
このように散歩は犬のことをよく知る良い機会でもあるのです。

不思議なことですが、犬たちがリラックスして楽しめる散歩をしていると、飼い主も今まで気付かなかったことに目がとまります。たとえば、植物の色の変化が分かるようになったり、鳥やの花を見つけたり、犬と一緒にリラックスして散歩を楽しめるようになります。何気ない日々の散歩風景が素敵なものに変わりますよ。

首輪よりもハーネスがおすすめ

散歩をする際は首輪ではなく、ハーネスの使用をおすすめします。
首輪は、犬の首に大きな負担がかかり、頸椎を損傷したり、気道が圧迫され狭くなったりと、大変危険な状態を作り出してしまいます。

「犬の首の筋肉はとても頑丈だから首輪で力がかかっても大丈夫」と聞くことがありますが、これは大きな間違いです。
犬の首も人間と同じようにデリケートな部分になりますので、首輪ではなくハーネスを利用してみてください。

犬のトイレは室内より外のが良い

犬は室内トイレが普通だと思っている方も多いのではないでしょうか?私自身、初めて犬と暮らし始めたときは、室内トイレとトイレシートを購入しました。しかし、本当は犬は外でトイレをすることがとても良いのです。

犬の習性が理由

犬の習性として、「巣を汚さない」というものがあります。犬は自分の住処から離れたところでトイレをすることが、快適に過ごすことができるための一つのことでもあるのです。とは言え、トイレのたびに外へ連れ出すのも億劫だったり、雨の日は外に出なくなるかもしれないから、やはり室内トイレのほうが良いのではないかと思うかもしれません。

しかし、犬はそれほどトイレを頻繁にするわけではありません。朝起きてすぐ、散歩のとき、寝る前など、リズムがだいたい決まっているので、その時に外へ少し出るのが良いのです。散歩でも排泄をするので、トイレに出るのは1日2回程だと思います。

室内トイレはなかなかしつけることが難しく、トイレシートから排泄物がはみ出してしまったりすることもあります。はみ出して床に染みたりするとにおいも付きますし、掃除もしなければならなくストレスが嵩みます。

排泄は人間にとっても犬にとっても、すべての生き物にとって重要なものです。
私は女性ですが、男女一緒のトイレにとても抵抗があります。外出時にトイレを探すときも必ず女性専用のトイレを探しています。これと似たような感じで、犬も自分の納得のいく場所で排泄ができないと、とてもストレスを感じると思います。

最近では自宅のトイレシートで排泄をすることが一般的にもなっていますが、実際には「とても嫌だな」と思う犬もたくさんいます。
先にも述べたように、犬は本来、巣穴を汚さないという習性があるので、家の中ではなく外で排泄するほうが負担がないと言えます。

我が家の犬の話

私と暮らしている犬は、保護犬です。この子は排泄は完全に外でします。
朝起きてすぐ、朝と夕方の散歩、夜寝る前の4回程排泄をします。朝は小さい庭で排泄をしますが、夜寝る前は家から少し離れたところにある空き地で排泄をします。以前、寝る前のトイレも庭でしたら良いと思い、促したことがありますが、「庭でするならもうしないよ」と言うように寝てしまいました。

排泄は大切で、とてもデリケートなことなので、犬の習性と意向に沿うことが体にとっても、良いことだと思います。

間違った排泄トレーニング

室内トイレのしつけをする場合は、トレーニングをしますが、頻尿になったり、排泄コントロールができなくなったりする恐れがあります。

よくあるトレーニング方法として、おしっこをしている時に、「ワンツーワンツー」と掛け声をかけ、トイレの後にご褒美のおやつをあげるようにしたとします。
犬はおやつが欲しいので、トイレシートの上でトイレをするようになりますが、おやつをもらいたい気持ちから頻繁に尿を絞り出す犬もいます。きちんと正しくトイレシートの上におしっこをしているので、どんなに少量でもおやつをあげるというルールを続けた結果、頻尿になってしまうことがとても多く起きています。

また、散歩に行く前や飼い主が出掛ける前など、飼い主の都合で犬の排泄のタイミングを決めることが多くなってしまうと、尿意を感じにくくなり、自分で排泄のコントロールが難しくなってしまうことも、とても多いです。
おしっこがしたくて不快だけれども、尿意を感じにくいので不快な原因が分からず、イライラしてしまうこともあります。
排泄トレーニングをすることが、犬にとって非常に苦痛になってしまいます。

やはり生活にリズムを作り、外で排泄を自由にできるほうが、犬の体にも良く、ストレスを与えることなく、飼い主の手間もあまりかからないです。排泄を外ですることは大切なことなので、今一度見直してみませんか?

外トイレに切り替えてみよう

室内トイレにしている方も、思い切って外トイレに切り替えてみましょう。

切替方法

外トイレへ切り替える方法は、起きてすぐ、ご飯の後、寝る前など、排泄をしそうなタイミングで外へ誘います。この時、「さぁ、早くトイレをするのよ」とプレッシャーをかけたり、じーっと見たりすると排泄しにくくなってしまうので、のんびりしておきましょう。
慣れてくると排泄のための外出ということを犬も理解し、スムーズになります。

マンションなどで、すぐに外へ出ることができない場合、ベランダにトイレを作ると外に出るのが間に合わないときも対応することができます。あくまでも室内ではなく、外なので心地よく排泄をしてくれると思います。

しかし、犬によっては「ここまでが家の中」という範囲が異なります。たとえば、庭も家の中と認識している犬もいますので、そこは犬に合わせて外へ出してあげるのが良いでしょう。

おわりに

犬にとっての散歩やトイレは生きるために、とても大切なことです。排泄は、気持ちよくできると体にも良く、生活の質も向上します。
外へ出ることが面倒なこともありますが、虫の声に気付いたり、風邪が季節ごとに変わっていることに気付いたり、素敵な発見もあります。

犬が気持ちよく過ごすためにも、日々の散歩や外での排泄を見直してみてください。

コラムニスト:アニマルライフアドバイザー ソラ

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