コラム

初心者にもオススメ!ヒョウモントカゲモドキの飼育ポイント

レオパード(豹)のような模様があることから、レオパとも呼ばれているヒョウモントカゲモドキは、ヤモリ科の爬虫類。動作がゆっくりで鋭い爪や牙等もなく、瞬きする姿がかわいいこと等から、日本だけでなく海外でも人気があります。

今回はこの、爬虫類飼育の初心者の方にもおすすめのヒョウモントカゲモドキの性格や特徴、飼育方法やかかりやすい病気などについてお話しします。

初心者にもオススメ!ヒョウモントカゲモドキの飼育ポイント

ヒョウモントカゲモドキとは?

ヒョウモントカゲモドキはヤモリの仲間で、アフガニスタンやインド、パキスタンの砂漠地帯や亜熱帯の乾燥林地域に生息している爬虫類です。

特徴

  • 体長 … 20~25cm
  • 体重 … オス:約65~80g、メス:約55~70g
  • 寿命 … 10年以上(飼育下では20年以上生きる個体も確認されています)
  • 頭 … 頭には耳の穴を見ることができます。
  • 目 … 瞼があり、瞬きする姿を見ることができます。
  • 口 … 舌は太めで先は割れていません。
  • 足 … 通常のヤモリにはある「趾下薄板(しかはくばん)」と呼ばれる足の裏にある壁面にへばりついて移動することのできる器官がないため、地上を歩きます。また、指の先には爪がありますが、鋭くはありません。
  • 尾 … 危険を察知すると尾を切って逃げることがあります。また、尾は栄養を蓄えるためのタンクのような役目もします。
  • 色柄 … 様々な色や模様の個体がいます。また、名前の由来になっている豹柄以外の特徴を持つ個体も近年増えてきています。
  • 寿命 … 飼育下では10年以上(中には20年以上生きたという例もあり)

人気のひみつ

ペットとして人気の訳は、ゆっくりした動作、瞼があるので瞬きする瞬間が見られること、蛇のような二枚舌ではなく先が割れていない舌、様々な色柄があることなどの身体的特徴が挙げられます。

また、飼育では爬虫類に必要とされている紫外線照射も必要なく、餌の面でも一度気に入らないと拒食をしてしまう他の爬虫類に比べて、拒食する傾向を持たないことも飼いやすさという点で人気です。

そして、最大の人気のひみつは、人馴れする性質で触られることも嫌がらないので、ハンドリング(手に持つこと)が可能なことにあります。

ただし、ハンドリングされることが好きな訳ではありません。特に飼い始めでのいきなりのハンドリングは、ストレスになってしまいます。ハンドリングをしたい場合には、徐々に慣らしていくようにすると良いでしょう。

飼育に必要なものは何?

最低限、必要なものは8つあります。

      飼育ケース 40cm以上のケース(爬虫類用でなくても可)
      水入れ 深さは浅く、安定の良いもの(重さのあるもの)
      シェルター 隠れる場
      パネルヒーター 温度管理
      温度湿度計 温度湿度管理
      底材 キッチンペーパー、新聞紙、ウッドチップ、パームマット、爬虫類用の砂等
       コオロギ、ミルワーム、子ねずみ(ピンクマウス)、人工餌など
      給餌に必要な道具 ピンセット

飼育ケースは、成体になった時の大きさの2倍以上が推奨されています。材質にも様々なものがありますが、傷や匂いの付きにくさや耐久性などを考えると、ガラス製のケースがおすすめです。

底材は、排泄物などで汚れることを考えると、キッチンペーパーや新聞紙などの利用が掃除し易く便利です。

見た目に良いのは、ウッドチップやパームマット、砂などですが、誤飲やチップの角で目などを傷つける可能性も指摘されています。入れる際には誤飲などが起こらないように、見守る必要があります。※幼体の場合は、誤飲などで死に至るケースがあるため避けましょう。

machine_ondo_shitsudokei温度湿度の管理では、温度湿度計で温度26度~32度、湿度40~60%の範囲になるように設定します。飼育ケースの外側にパネルヒーターを半分だけ敷くような形にして、ケース内にも温度差を作り、ヒョウモントカゲモドキが自由に移動できるようにします。

餌については、ミルワームのみを与えることはやめましょう。コオロギと同じく生き餌(活餌)として普及していますが、消化が悪く栄養も偏っているために、主食にはオススメできません。

また、生き餌でも使用しますが、生き餌以外を与える時に必須なのがピンセットです。餌をつまんで生きているように動かしながら餌を与えるために必要になります。

なお、その他に用意すると良いものは、表面がザラザラした石です。数ヶ月に一度の脱皮時、脱皮した皮を取るために、体を岩などにこすりつける習性があるからです。そのため、表面がツルツルしたものでは意味がありません。石の代わりにレンガなどもOKです。

飼育方法は?

買う前に行う「エア飼育」

まずは、基本の飼育環境を準備します。そしてヒョウモントカゲモドキを迎え入れる前に、数日間、エア飼育をすると安心です。エア飼育とは、飼っているのと同じ環境で数日過ごすことです。この時に、パネルヒーターで温度調節が適正になされているかを確認します。

温度管理が大丈夫であれば、いよいよヒョウモントカゲモドキの迎え入れです。

餌の与え方

幼体の時には、毎日1cm程度のコオロギ、もしくは人工餌を食べるだけ与えます。成体になったら、頭の大きさより1周り小さな大きさの餌を2~3日に一度、食べるだけ与える形でOKです。 

また、成体の場合、十分に餌を与えていれば、10日程度与えないことがあっても尾に栄養を蓄えて置くことができるので、通常は生き抜くことができます(推奨はできません)。

なお、餌については、コオロギの生き餌が主食です。

人工餌や市販の乾燥コオロギなどを与える場合には、ピンセットでつまんで、生きているように動かす必要があります。小さい頃から食べ慣れていない場合は、食べてくれないこともありますので、食べてくれるか様子を見ながら与えましょう。

環境が変わったり、餌を変えたりした時なども食べないことがあります。この場合は、慣れると食べますので様子を見ましょう。

サプリメントについて

ヒョウモントカゲモドキは、カルシウムが不足になることがあります。これにより、クル病などの病気を発症することがありますので、成体になったらカルシウムパウダーを餌に振りかけて定期的に与えると良いでしょう。

水の入れ替え

清潔を保つようにする必要があります。夏場は毎日、冬場でも2~3日に1回は水入れごと回収して容器を洗い、清潔な水に交換しましょう。

糞尿(排泄物)の清掃

ヒョウモントカゲモドキは、体臭はあまりないのですが、糞尿が臭いので、匂い対策としてはこの管理が重要です。

糞尿は、見つけたらその都度回収します。決まった場所にすることが多いので、確認してみましょう。床材も糞尿のあった周りのものは一緒に回収して捨てます。キッチンペーパーなどを敷いている場合には、フンと一緒に回収して新しいものを敷くだけですので、手入れが簡単です。

ケースの清掃

月に2回ほど、ケースからヒョウモントカゲモドキを他のケース等に移して、全清掃することをおすすめします。移動するときには、普段おっとりしているヒョウモントカゲモドキが、思いもかけない速さで逃げることがありますので、注意しましょう。

かかりやすい病気とは?

animal_hyoumon_tokagemodokiヒョウモントカゲモドキは大変丈夫なので、衛生的で適切な飼育環境(温度管理など)・餌や水の管理がされていれば、病気にかかる確率が非常に少ないペットであると言えます。しかし、完全に大丈夫という訳ではありません。

ヒョウモントカゲモドキがなりやすい病気とはどのようなものなのでしょうか?

クル病

これは、カルシウムが不足することが原因で、顎や手足の変形・骨折などを引き起こし、重症になると死に至ることもあります。それを防ぐには、カルシウムパウダーが有効です。

普段から餌に振りかけて与えることで防げます。また、成長期や産卵期には容器にカルシウムパウダーを入れてケース内に置いておき、いつでも舐められるようにしておくと安心です。

脱皮不全

脱皮が上手くできずに、体の表面に残ってしまい、それが原因で体の一部が壊死してしまう病気です。脱皮時には特に湿度が肝心で、湿度が低いと上手く脱皮できないことがあります。また、脱皮の時に体をこすりつけることのできる石などの設置も大切です。

脱皮した後に、皮が残ったままになっていたら、適正な湿度になっているか確認することと、キッチンペーパーやガーゼ等をぬるま湯で濡らして容器に入れ、その中にヒョウモントカゲモドキを30分程度入れて保湿した後に丁寧に皮を取ってあげることで、回避しましょう。

マウスロット(口内炎)

これは、不衛生な飼育環境の場合に起こる病気です。口の周りにチーズ上の膿が見られたり、口を不自然に動かしたりしていたらマウスロットかもしれません。

不衛生にしていないのに発症した場合には、購入前の環境が不衛生だった可能性もあります。いずれにしても、飼育環境の確認と、動物病院で炎症を抑える薬を貰って与えることが必要です。

腸閉塞

餌などが腸に溜まり排泄出来ない状態になる病気です。体力の低下や消化機能の低下で起こることがあります。また、冷凍餌をきちんと解凍せずに与えた場合にも起こる場合があります。

ヒョウモントカゲモドキは、栄養を蓄える場所は尾にあります。尾ではなく、お腹が膨らんで餌を食べない日が続くようでしたら腸閉塞を疑いましょう。

腸閉塞は、動物病院でレントゲンを取れば直ぐにわかります。腸閉塞だった場合には、開腹手術が必要になりますので、日頃から飼育環境や餌の管理には目を配るようにしましょう。

おわりに

ヒョウモントカゲモドキは、見た目にも可愛くて体も丈夫、長生きし、飼育に用意するものも他の爬虫類に比べて少なくて済むことが“人気のひみつ”だということが分かりました。

適切な飼育環境を用意すれば、病気にもかかりにくいのですが、問題は病気になった時です。

動物病院が増えてきたとはいえ、爬虫類を診察してくれる病院はまだまだ少ないのが現状だからです。また、爬虫類を見てもらえる病院でもトカゲやヤモリなどは除外されている場合もあります。

そのことを考えると、健康な内に診てもらえる動物病院を探して置くことが大切です。

また、いざとなった時の治療費負担を考えると、ペット保険の加入も検討されることと思います。

実は、ヒョウモントカゲモドキが入れるペット保険はまだまだ数が少ないです。爬虫類がOKの所でもヒョウモントカゲモドキは加入出来ない場合がありますので、早めに問合わせてみることをオススメします。

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