コラム

犬が吐く白い泡は病気が原因なの?

愛犬の口元に白い泡がついている時、「これは病気?」「動物病院へ救急搬送すべき?」と考えることでしょう。
犬の口元の泡は基本的に唾液であることが大半ですが、唾液がそれだけ大量に出るにはそれなりの理由があります。しっかりと症状を見極め、適切な処置を施してあげましょう。

犬が吐く白い泡は病気が原因なの?

犬が吐く白い泡は何?

犬が吐く白い泡は大抵の場合、唾液や胃液です。しかし、吐くことには理由が様々あります。

  • 興奮したことで、唾液が大量に出て、口周りについてしまった
  • 嘔吐をした時に、唾液と胃液が混ざりあい、口元についてしまった
  • 異物を飲み込んでしまった
  • てんかんなどの突発的な発作が起き、唾液や胃液を嘔吐している

口元に多少の泡があっても、元気な素振りを見せている場合はさほど気にすることはありません。ただし嘔吐をしたことで口元に泡がついている時は、嘔吐後数時間は飲食を控え、安静に過ごさせてあげましょう。
泡を洗い流したり、口の中をすっきりさせるためにと水等を与えてしまうと、胃腸の調子が悪い時は繰り返し嘔吐を起こす原因となります。嘔吐を繰り返すと最終的には脱水症状につながる危険があるので数時間は注意が必要です。

てんかんの持病や、原因不明のけいれん、発作等を起こして口から泡を吐いている時は、至急動物病院へ連絡し、救急搬送もしくは往診を依頼しましょう。
このような症状が起きている時、愛犬は自我を失っている場合があり、正常な判断が出来ないことがあります。たとえ飼い主であっても身の危険を感じ、咄嗟に噛みつくこともあるので無暗に刺激をしないように注意が必要です。

犬が吐く白い泡の種類別見分け方

愛犬が白い泡を吐いたという時、その種類は大きく2つに分けることが出来ます。

1つは、嘔吐した時に嘔吐物ではなく胃液だけが大量に吐き出される場合です。この時透明な液体に混ざった白い泡が大量に出ます。
白い泡だけであれば一過性の胃腸の不具合やストレス、興奮による場合が多く、しばらく安静に過ごすことで自然と解消されるでしょう。
ただし、頻繁に嘔吐を繰り返す場合や泡が黄色く濁っている、強く酸っぱい臭いがするように症状が悪化した場合は、早急に動物病院を受診しましょう。

中大型犬に多く見られる症状で興奮時や運動の後に口元に白い泡が生じていることがあります。
これは興奮したことで唾液が過剰に分泌されているだけで、落ち着きを取り戻せるように冷静にさせれば問題ありません。
ただし、過度な興奮で呼吸が荒くなり過ぎるようであれば、一旦体を冷やし休憩をさせましょう。

また、ごく稀に犬も発作やけいれんを伴う激しい病状を見せることがあります。この時、口を閉じたままの状態で口から大量の白い泡を吹き出すことがあります。
大抵の場合は、発作が治まると同時に泡も治まりますが、何らかの病気のサインではあるので発作時の状況を把握した上で動物病院を受診し、検査を受ける必要があります。

このように犬が泡を吐くという現象は、ごく日常的な生理現象でもあり、病気の可能性もあります。飼い主自身で判断が難しい場合は、まず動物病院を受診しましょう。

白い泡を吐くのは病気が原因?

てんかんの可能性があるケース

白い泡を吐く理由は持病の悪化ということもあれば、突発的な問題が原因のこともあります。

持病の悪化で多いのはてんかんなどの発作を伴う病気です。てんかんの発作は朝方に起こることが多く見られますが、なかなか事前の予測ができない上に持続時間も程度も都度異なります。
全身を激しくけいれんさせ、泡を吐く症状が多く、数十秒から数分で自然と落ち着きを見せます。軽度な場合は数か月に一度という頻度での発症ですが、重度な場合は、数分おきに発作を繰り返すこともあります。

てんかんには完治させる治療法はなく、家庭では対処療法でケアを行います。発作の最中に体を家具にぶつけないように、舌を強く噛まないようになど、家庭ごとの対処を動物病院と相談しながら模索してあげましょう。

異物飲み込みの可能性があるケース

突発的に嘔吐をくり返し、泡を吐くほどに重度な場合は異物を飲み込んでいる可能性があります。

犬は飲み込むことが困難な食べ物や胃に異物感を感じた食べ物をとても簡単に吐き出すことができます。また、母犬は一旦飲み込んだ食べ物を吐き出し、子犬の離乳食にすることもあるほどです。
その為、嘔吐自体にはさほど身体的な負担はかかりません。しかし、簡単に吐き出すことができないような異物を飲み込んでしまった場合、何度も無理な嘔吐を繰り返すことで胃が荒れ、大量の胃液と唾液を吐き出します。この液体が泡になり口元に付着します。

吐き出したい仕草が見られるのに内容物が吐き出されない場合や、ぐったりしている様子が見られる時には、早急に動物病院を受診してレントゲンやエコー検査を受け、内容物の確認をしましょう。
吐き出すことも便として排出することもできないままの状態だと、体調の急変に繋がる危険があるので、状況次第では開腹手術が必要となることがあります。

胃炎や胃に関する病気を発症しているケース

高齢化やフードの切り替え、生活環境の変化等、何かしらの理由によって胃腸に負担がかかっていると胃炎等のトラブルを起こすことがあります。初期症状は少量の白い泡が混ざった胃液を吐いていたものが、次第に回数や嘔吐物の量が増え、泡が黄色く濁り、強い酸の臭いがするようになることがあります。

この症状は病気の悪化を意味しており、嘔吐する度に愛犬の体に相当な負担が掛かっています。早急に動物病院を受診しましょう。

胃腸に関する病気はなかなか原因の断定が難しいものですが、嘔吐の回数があまりに多い場合は脱水症状を食い止める為に吐き気止めや点滴の処方を受けることも出来ます。

病院へ連れて行ったほうがいい?

泡を吐くほどに異常が見られた上に、下記の症状を併発している時は至急動物病院を受診しましょう。

  • 発作やけいれんを繰り返す
  • 泡を吐いた後にぐったりとしている
  • 自力で立ち上がる事が出来ない
  • 失禁をしている
  • 目つきが定まらない
  • うつろな表情をしている

この時、事前に動物病院へ連絡をし、診療の待ち時間の有無や急患対応の可否を確認し病院への到着時間を伝えておくと安心です。
家族内で、思い当る原因や直前の食事内容、日ごろの体調や持病に関する情報を確認し、スムーズな診察が出来るように準備をしておきましょう。

嘔吐をしている時は以下のことを把握しておくと、問診がスムーズに進みます。

  • 嘔吐物の形状
    (ドッグフードの場合粒の形状の有無など)
  • 血液の混入の有無
  • 臭い

病院へ搬送する際の注意点

救急搬送をする際は、飼い主もつい運転を焦りがちです。愛犬の症状を気に掛けつつも落ち着いて対処をしましょう。

一人で搬送をする時

  • 運転中の安全のためにも愛犬をキャリーケースに入れましょう。
  • キャリーケースの用意がない場合は、リードを短く結び車のシートに固定します。
  • 移動中に愛犬が嘔吐を繰り返すこともあるので、ビニールシートやレジャーシートを車内にひくと安心です。
  • 走行中は窓を開け、換気をしてあげると愛犬のストレスを軽減することも出来ます。
  • 動物病院へ到着後は、まず受け付けに確認をし、許可を得たうえで院内に搬送をしましょう。

二人以上で搬送をする時

  • 搬送中に急変や再度の発作を起こすこともあるのでバスタオルや毛布、ゴミ袋などを多目に用意しておくとよいでしょう。
  • 嘔吐の素振りがあった時は、頭を高くする姿勢を保ち、嘔吐物が喉に詰まらないように工夫をしてあげましょう。

胃腸に関する病気は、早期発見早期対処が何より大事です。特に、子犬やシニア犬は驚くほどに早く症状が進行することもあるので、気にかかることがある時は出来る限り早急に動物病院を受診しましょう。

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