コラム

犬が病院を嫌がる時の対処法

動物病院の診察が苦手、噛みつく、座り込む、全身で拒絶の意思表示をすることがあります。中には、動物病院へ向かう道に立っただけで、行先を察知し拒絶しようとすることもあります。動物病院は高齢になるにつれて利用頻度が高くなるので、ぜひ早期にこの問題を解決してあげたいものです。

犬が病院を嫌がる時の対処法

犬が病院を嫌がるのはなぜなのか

愛犬が動物病院を極度に嫌がる場合、まずその理由、何が嫌なのか?と考えてあげましょう。比較的多い理由は

      ①病院特有の臭いが苦手
      ②他犬と待合室で顔を合わせることが苦手
      ③獣医師、看護師が体に触れることが苦手
      ④診察台の上に上がることが苦手
      ⑤以前に入院の経験があり、トラウマになっている

などです。
まずは理由を見つけることが解決への近道です。

獣医師、看護師に触れられることが苦手な場合

動物病院を利用する頻度は、生後半年前後まではワクチン接種のために高い頻度で足を運びますが、その後は年に一度のフィラリア、ノミダニ予防の処方を受けるときだけというご家庭が大半でしょう。
その為、愛犬自身も獣医師、看護師と日ごろから顔を合わせる機会がないので

  • 特有な薬剤の臭いのする服装
  • 処置のために体を抑えられること
  • 注射や検査など日常生活で生じない接触をされること

を極度に苦手とします。
これは私達人間でも同様でしょう。日ごろ病院が縁遠い方の場合、久しぶりに通院をするとなんだか緊張をしたり、居心地の悪さを感じるものです。

このような状況で犬の取る行動は

  • 攻撃的になる
  • 威嚇、噛みつきをする
  • 硬直し、身動きが出来なくなる
  • 泣き叫ぶ
  • 飼い主にしがみつく

などです。

どのような場合も愛犬にとっては極限状態にあり、助けを求めているサインです。
この状況下で飼い主までもが獣医師や看護士と協力し、愛犬を押さえつけてしまうと愛犬はもはや頼る先をなくしてしまいます。
その為、このような状況では、飼い主は完全な見方である必要があります。

  • 決して叱らない
  • 優しく体をなで、愛犬をリラックスさせる
  • 大好物のおやつを持参し、診察の合間に少量ずつ与え、気をそらす
  • 診察が終わった時点で獣医師、看護師からも愛犬におやつを与えてもらう

などの方法がおすすめです。
もし食欲がなく、おやつに反応しない場合は、お気に入りのおもちゃでそらしてあげてもよいでしょう。
診察を受ける犬
この方法はとても効果的で、診察の最後におやつをもらう事で、動物病院、獣医師、看護師と接することでおやつをもらえると愛犬が理解し、次第に友好的な姿勢を見せるように変化します。

病院の施設が苦手な場合

犬の嗅覚は人間の数千倍の能力があり、動物病院特有の臭いを感知し、条件反射的に警戒態勢になっていることもあります。
このような場合、愛犬は施設の入り口、待合室で待機している時間にすでに緊張状態が高まっているので、下記のような対策を講じてあげましょう。

  • 待合室を利用せず、屋外、車内で待機させる
  • キャリーバックに入れ、待合室内ではキャリーバックで待機させる
  • 他犬を刺激しない程度に、おやつを与えリラックスさせる

などの方法で愛犬が安全地帯を思える場所を作ってあげましょう。

また動物病院へ向かう道の時点ですでに拒絶反応を見せる場合は、日ごろの散歩道のルートの一環に動物病院を組み込んであげましょう。
病院の前を通っても、立ち寄らずに通り過ぎること、毎日通っても嫌なことが起きないことを愛犬に理解させます。
あえて動物病院の前で立ち止まり、持参したおやつを与えることもとても効果的です。
毎日通う習慣が付き、時には顔を合わせた獣医師や看護士からおやつをもらうというサイクルが定着すると、次回の通院もとてもスムーズになり、愛犬に余計な警戒心を抱かせずに済むでしょう。

動物病院併設施設は積極的に活用を

愛犬が若く健康なうちは、動物病院とも疎遠になることが多いものですが、高齢になるにつれて利用する頻度は高まり、時には数日おきに足を運ぶことや入院が必要になることもあるでしょう。
愛犬が病院を利用する際のストレスを少しでも軽減するためには、日ごろから病院施設、スタッフに慣れておくことが効果的です。
動物病院にトリミング室やペットホテルが併設されている場合は、ぜひ積極的に利用をしましょう。
健康な時期は、トリミングやペットホテルは専門店を利用することが多いことでしょう。専門店の方が明るく、華やかな上に、最新のサービスやおしゃれなカットを期待できるからです。
また料金体系も明確で、動物病院を利用するよりも気軽でしょう。

ただ愛犬にとっては、日ごろから通いなれた施設、顔見知りのスタッフがいること、お世話をしてくれることはとても大きな意味があります。トリミング中の犬
体調を崩し、通院、入院の必要性が生じたタイミングで通いなれたトリミングショップから動物病院へ切り替えるのではなく、将来の健康管理を見据え、日ごろから動物病院と懇意にしておくという方法がベストでしょう。

施設に入る前にトイレを済ませる

動物病院に通院する際は、施設内へ入る前に、愛犬のトイレを済ませてあげましょう。たとえ自宅で、道すがらにトイレを済ませている場合でも、入り口を通る前に一旦立ち止まり、ゆったりとした雰囲気でトイレを促します。
この一手間を加えるだけで、愛犬のリラックス度合いが大きく変わります。

可能であれば持参した器で水を飲ませ、一旦休憩させたうえで入り口を通るとさらに効果的です。
真水を飲まない場合は、少量のミルクやスポーツ飲料を水に混ぜ、風味をつけると飲みやすくなります。

緊張状態のまま入り口を通るのではなく、一旦間を空けるのです。
犬にとってトイレを済ませるという事は、本能的にリラックスした状態になるという行為でもあります。きちんとトイレを済ませることが出来たという事が愛犬がリラックスできたというサインです。

ただし動物病院近辺は多数の犬が行き来し、様々な臭いが付き、周囲への迷惑行為となる場合もあるので、愛犬がトイレを済ませた場所はしっかりと水を流し、後片付けを済ませておきましょう。

飼い主が動じないことも効果的です

愛犬が動物病院を拒絶する、待合室で騒いでしまう、獣医師や看護士に攻撃的な態度をとってしまう時、飼い主としてつい厳しい態度で接してしまいがちです。
もちろん周りへの配慮や危険回避という意味はあり、ある程度のコントロールは必要ですが、過度に厳しく叱る、押さえつけるなどの方法はかえって愛犬を精神的に追い込むことにもつながります。

このような状況下で大切なことは、愛犬をリラックスさせ平常心を取り戻させること、飼い主が傍にいるので安心していいと理解させることです。
飼い主は愛犬の行動に同調し、振り回されてしまうのはなく、平静を保ち、ゆったりとした態度で愛犬に接してあげましょう。次第に愛犬も飼い主の雰囲気を察知し、自然と平静を取り戻せるはずです。

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