コラム

犬のしつけと体に関する悩み

犬のしつけに悩んでいるとき、本を読んでみたり、インターネットで情報を集めてみたりすると思います。しかし、何度叱っても、用品を買い替えてもなかなか解決しないような悩みには、犬本来の習性が関係しているかもしれません。

犬のしつけと体に関する悩み

トイレの悩み

おもらしをした犬犬のしつけで一番多いのが、「トイレ」に関する悩みです。以下のような悩みが多くみられます。

  • なかなかトイレの場所を覚えてくれない
  • 目立たない場所で隠れて排泄してしまう
  • トイレ以外の場所で排泄してしまう
  • トイレの近くまで行くものの、トイレから体の一部がはみ出している

トイレを失敗する理由

犬は元々群れで生活をする習性があり、トイレはその中で最初に覚える大切なルールです。そのため、通常であればトイレの場所を覚えることができないということはあり得ないのです。

犬がトイレを失敗するのは、トイレの場所を覚えていないのではなく、何らかの理由があり「あえて失敗している」のです。

犬がトイレの場所を覚えないような行動は、先述した犬の習性が強く関係しています。
犬が本来持っている野生の本能では、トイレは自分の居場所・縄張り・性別・年齢などの様々な情報を相手に知らせるツールです。

安心して眠りたい寝床は、できる限りトイレのニオイを残したくないと考え、「トイレはできる限り寝床から離れた場所で済ませたい」という本能が働きます。
この本能に沿って考えると、ハウスの中にトイレとベッドを並べて置くことは、犬からすると本能的に拒絶したいことになります。

その他、お風呂が苦手な犬の場合は、お風呂までの導線にトイレを置かれることを不快に感じます。普段過ごすリビングや、人の出入りが激しい玄関付近も不快と感じることが多いでしょう。「嫌だ」という意思表示のために、あえて別の場所で排泄をするようになってしまうのです。

トイレの場所を工夫しよう

愛犬がトイレではない場所で排泄をしてしまうことがあると思います。このような時、まずはトイレがどういった場所に設置されているのか、そしてなぜ別の場所を排泄場に選んだのかを見極めてあげましょう。

たとえば、「人目を避けれる」「自分の寝床から遠い」「薄暗がり」など、愛犬が落ち着いて排泄できる理由があるはずなのです。

もしも「ここで排泄をされては困る」という場合は、ただ叱るのではなく、家具やゴミ箱などを置き、物理的にその場所が使えないよう工夫し、愛犬に明確に理解をさせる必要があります。

多頭飼い・マーキング対策

多頭飼いの場合、一ヵ所のトイレを複数頭で共有することを嫌がる犬もいます。他犬のニオイが付いていると思うと、あえて別の場所で排泄をするようになります。
この行動は生理的なものなので、しつけで制限したり強制することは難しいものです。

こういった場合、トイレを完全屋外で済ませるようしつける工夫が効果的です。

オス犬はトイレとは別で、縄張り誇示のためにマーキングを行います。
マーキングはトイレの排泄よりも量が少ないですが、臭いが強いのが特徴的です。散歩で外出した際にトイレを済ませていても、室内でマーキングをすることもあります。

マーキング行為は、足をあげるのが特徴的です。マーキングを指摘する際には、愛犬が足をあげようとした瞬間に、短く厳しい口調で叱ることが効果的です。
マーキングの習性が治らない場合には、マナーベルトを着用することで掃除の手間を改元できます。

胴長の犬種によるトイレの失敗

ダックスフントやコーギーをはじめとする胴が長い犬種には、トイレの失敗がよくみられます。トイレの場所は分かっていてもトレーのサイズを把握できていないことから、体の一部がはみ出てしまっていることに気づかず、排泄を失敗してしまうケースがあります。この失敗も何度叱っても治らないため、飼い主が悩む問題です。

このケースは、犬自身がトイレから体がはみ出てしまっていることを認識できていないので、何度叱っても効果はありません。

排泄をする時、犬はトイレの近くに行けば良いのか、体の一部が乗っていれば良いのか、体の全部が乗っていなければならないのかを判断することが難しいのです。

ペットシート子犬のうちは体が小さいので、意識をしなくてもトイレトレーの上に全身が入っていましたが、成長と共に、犬自身が意識しなければ体がはみ出てしまうのです。
犬の体がトイレからはみ出てしまう場合には、トイレの大きさを意識させるためにトイレトレーの周りをサークルで囲ったり、トレーサイズを変更する等の工夫をしてあげましょう。

小型犬が足腰を鍛える方法

小型犬は加齢と共に足腰が弱くなり、日常的な歩行が困難になるケースが増えています。加齢と共に筋力が低下してくることが大きな原因ではありますが、若くて健康な時期に運動不足だった場合、これも大きく関係してくるのです。

たとえばダックスフントは、本来猟犬ですので相当な量の運動が必要となります。毎日散歩をしていても、飼い主のペースに合わせるようなゆっくり歩く散歩では、十分な量の運動ができているとは言えないのです。
その結果、高齢になって足腰が弱ると途端に歩行困難となってしまうのです。

足腰を鍛える工夫

  • 定期的に全速力で走れる場を設ける
  • 全力で遊ぶことができる相手を見つけ、犬同士で遊べる機会を設ける
  • 愛犬が足腰に力を入れて歩行できるような場所を散歩ルートに組み込む(例:土手等の斜面)
  • 日々室内でも遊べる準備をする(ロープ等を使って引っ張り合いができるのが好ましい)

注意

パグやフレンチブルドッグ、肥満気味の犬は、体型と比べて足が細い犬種の場合は、長時間の運動が逆に足腰、関節に負担をかけてしまいます。
筋力向上を意識した運動は、10~15分程度を継続時間の最大値とし、適度な休憩を取りながら行うようにしましょう。

シニア期に向けた準備

犬の平均寿命が延びていく中で、シニア期に向けてどのような準備や心構えが必要なのかを考える機会が増えます。

これまで犬の平均寿命は10歳程となっており、シニアという言葉の定義は6歳以上とされていました。これは、人間の年齢に換算すると50歳程です。
しかし、最近では平均寿命が10歳を軽く超え、13~15歳という高齢犬も珍しくありません。

13~15歳くらいになると、当然犬も体に不自由を感じます。聴覚や嗅覚、視力の衰えも目立つようになってきます。住み慣れた環境なのに、衝突をしたり、失敗することも増えてきます。犬によっては体内時計が狂ってしまい、昼夜逆転の生活になってしまうこともあります。

長寿化に向けての心掛け

長寿化に向けて、若く健康なうちから以下のことを心掛けましょう。習慣化することで、シニア期以降もこれまでの生活を維持することができます。

  • 虫歯、歯周病予防のために、添加物の多い食事を控える
  • 適度な運動を日々行うことを習慣化する
  • 朝夕は屋外に出て、体内時計を常に正常化させるよう意識する
  • 飼い主以外の人間に触られる機会を積極的に設ける(飼い主以外への無用な警戒心を払拭するため)
  • 食事は置き餌をせず、毎回の食事量と食欲の状態を把握する
  • 排便、排尿に異変がないかを意識し、観察する
  • 過度な肥満は食事療法を用いて、若く健康なうちに解消しておく

些細な変化も見逃さないようにしましょう

高品質なドッグフード、医療技術は日々進歩し、犬の健康管理は一昔前と比べても飛躍的に進歩しています。しかし、元気に見える愛犬も、加齢と共に体が不自由になってきますし、内臓機能の低下も始まってきます。

犬はとても我慢強く、体に不調を感じていても表に出さないように、飼い主に悟られないように意識し、生活をしています。動物病院

一見いつも通りに見えますが、些細なところで「いつもと違う」ことが起こっていることは確かです。小さなことでも異変を感じたときは、病気の早期発見、早期治療のためにも早急に動物病院を受診するよう心掛けましょう。

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