コラム

犬のしつけと体に関する悩み

この記事は2017年7月11日の記事を再編集しました。

犬のしつけに悩んでいる時、多くの飼い主は本を読んでみたり、インターネットで情報を集めたりと、改善できる方法を模索することでしょう。しかし、何度叱っても、アイテムを買い替えてもなかなか解決しない場合、もしかしたら犬本来の習性が関係しているかもしれません。

犬のしつけと体に関する悩み

トイレの悩み

おもらしをした犬実は、犬のしつけで一番多くの飼い主が悩んでいるのは「トイレ」に関する悩みです。
悩みとしては以下があります。

  • なかなかトイレの場所を覚えてくれない
  • 目立たない場所で隠れて排泄してしまう
  • トイレ以外の場所で排泄してしまう
  • トイレの近くまで行くものの、トイレから体の一部がはみ出している

トイレを失敗する理由

犬は元々群れで生活習性があり、トレイはその中で最初に覚える大切なルールです。そのため、通常であればトイレの場所を思えることが出来ないということは考えられません。

犬がトイレを失敗するのは、トイレの場所を覚えられないのではなく、何らかの理由によって「あえてそこでしない」ためです。飼い主の立場から見ると、決められた場所以外でトイレをされると失敗したと思うことでしょう。

もし、覚えずに失敗して…と悩んでるのであれば、それは犬の習性に関係している可能性があります。

犬が本来持っている野生の本能では、トイレは自分の居場所・縄張り・性別・年齢などの様々な情報を相手に知らせるツールになっています。

安心して眠りたい寝床は、できる限りトイレのニオイがしない場所を選ぶため、「トイレは出来る限り寝床から離れた場所で済ませたい」という本能が働きます。

この本能に沿って考えた時、ハウスの中にトイレとベッドを並べて置くことは、犬からすると本能的に拒絶反応を起こしやすい配置になっていることになします。
このような配置関係になっていて、粗相しているというのであれば、この配置をすぐ改善してあげる必要があります。

その他、お風呂が苦手な犬の場合は、お風呂までの動線にトイレを置かれていることに対して不快を感じます。普段過ごすリビングや、人の出入りが激しい玄関付近も不快に感じる場所の一つです。「嫌だ」という意思表示のために、あえて指定した場所以外で排泄するようになってしまうのです。

トイレの場所を工夫しよう

愛犬がトイレ以外の場所で排泄を止められい場合は、まずトイレがどういった場所に設置されているのか、そしてなぜ別の場所に排泄場として選んだかを見極めてあげる必要があります。

例えば、「人目を避けれる」「自分の寝床から遠い」「薄暗がり」など、愛犬が安心して排泄できる理由が必ずあります。

もしも、指定した場所以外で排泄を止めて欲しいと思うのであれば、ただ叱るのではなく、家具やごみ箱などを置き、物理的にその場所が使えないように工夫し、愛犬に明確に理解させる必要もあります。

しかし、これでは根本的な解決になっていないため、愛犬をしっかり観察して、トイレの場所移動と空間づくりに努めるようにしましょう。

多頭飼い・マーキング対策

多頭飼いの場合、一か所のトイレを複数頭で共有することを嫌う犬もいます。他犬のニオイが付いていると思うと、あえて別の場所で排泄するようになります。
この行動は生理的な現象になりますので、しつけで制限したり強制することは難しくなります。

こういった場合は、トイレを完全屋外で済ませるようにしつけるほうが効果的です。

オス犬はトイレとは別で、縄張り誇示のためにマーキングを行います。マーキングはトイレの排泄よりも量が少ないですが、ニオイが強いのが特徴的です。

散歩で外出した時に、トイレを済ませていても、室内でマーキングをすることもあります。

マーキング行為は足を上げることが特徴的です。マーキングを指摘する際には、愛犬が足を上げようとした瞬間に、短く厳しい口調で叱ることが効果的です。

マーキングの習性が直らない場合には、マナーベルトを着用することで掃除の手間を軽減できます。

胴長の犬種によるトイレの失敗

ダックスフントやコーギーをはじめとする胴が長い犬種には、トレイの失敗がよくみられます。トイレの場所は分かっていても、トレーのサイズを認識出来ずに体をはみ出している状態で排泄してしまい失敗してしまうケースがあります。この失敗も何度叱っても直らないため、悩む飼い主は多いです。

このケースは、犬自身がトイレから体がはみ出ていることに気付いていなにので、何度叱っても効果はありません。
なぜなら排泄する時犬は、トイレの近くに行けば良いのか、身体の一部が乗っていればいいのか、身体の全部が乗っていなければならないのかを判断することが難しいからです。

ペットシート子犬のうちは身体が小さいので、意識しなくてもトイレトレーの上に全身が入っていましたが、成長と共に犬自身が意識しなければ、必然的に体がはみ出てしまいます。
この場合の対策としては、トイレの大きさを認識させるために、トイレトレーをサークルで囲ったり、トレーサイズを変更する等の工夫をしてみると良いでしょう。

小型犬が足腰を鍛える方法

小型犬は加齢と共に足腰が弱くなり、日常的な歩行が困難になるケースが増えています。加齢と共に筋力が低下してくることが大きな原因ではありますが、若くて健康な時期に運動不足だった場合も大きく関係してきます。

例えば、ダックスフントは本来猟犬ですので、相当な運動量が必要となります。毎日散歩していたとしても、飼い主のペースに合わせるようなゆっくりとした散歩では、十分な運動量を確保できているとは言えません。
その結果、高齢になって足腰が弱ると途端に歩行困難となるのです。

足腰を鍛える工夫

  • 定期的に全速力で走れる場を設ける
  • 全力で遊ぶことができる相手を見つけ、犬同士で遊べる機会を設ける
  • 愛犬が足腰に力を入れて歩行できるような場所を散歩ルートに組み込む(例:土手等の斜面)
  • 日々室内でも遊べる準備をする(ロープ等を使って引っ張り合いができるのが好ましい)

注意

パグやフレンチブルドッグ、または肥満気味の犬等、体型と比べて足が細い犬種の場合は、長時間の運動が逆に足腰、関節に負担をかけてしまいます。
筋力向上を意識した運動は、10~15分程度を継続時間の最大値とし、適度な休憩を取りながら行うようにしましょう。

シニア期に向けた準備

犬の平均寿命が延びていく中で、シニア期に向けてどのような準備や心構えが必要なのかを考える機会が増えます。

以前、犬の平均寿命は10歳程となっており、シニアという言葉の定義は6歳以上とされていました。これは、人間の年齢に換算すると50歳程です。
しかし、近年では平均寿命が10歳を軽く超え、13~15歳という年齢になる犬も珍しくありません。

13~15歳という年齢になると、当然ではありますが不自由が出てきます。聴覚や嗅覚、視力の衰えも目立つようになってきます。住み慣れた環境であっても、衝突したり、失敗することも増えてきます。犬によっては体内時計が狂った結果、昼夜逆転の生活になってしまうこともあります。

長寿に向けての心掛け

若く健康なうちから、長寿に向けて以下のことを心掛けましょうう。習慣化することで、シニア期以降もこれまでの生活をなるべく維持することが出来ます。

  • 虫歯、歯周病予防のために、添加物の多い食事を控える
  • 適度な運動を日々行うことを習慣化する
  • 朝夕は屋外に出て、体内時計を常に正常化させるよう意識する
  • 飼い主以外の人間に触られる機会を積極的に設ける(飼い主以外への無用な警戒心を払拭するため)
  • 食事は置き餌をせず、毎回の食事量と食欲の状態を把握する
  • 排便、排尿に異変がないかを意識し、観察する
  • 過度な肥満は食事療法を用いて、若く健康なうちに解消しておく

些細な変化にも見逃さない

高品質なドッグフード、医療技術は日々進歩し、犬の健康管理は一昔前と比べても飛躍的に進歩しています。しかし、元気に見える愛犬も、加齢と共に体の自由がきかなくなってきますし、内臓機能の低下も始まってきます。

犬はとても我慢強く、体に不調を感じていても飼い主に悟られないように表に出さないようにして生活する習性があります。動物病院

一見いつも通りに見えていても、些細なところで「いつもと違う」ことが起こっているのです。ある程度の年齢になったら、小さなことでも異変を感じたときには、病気の早期発見、早期治療のためにも早急に動物病院を受診するよう努めましょう。

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