コラム

犬の病気、こんな症状が見られたら要注意!

犬の病気は日常生活の中で様々なサインが発せられています。このサインにいち早く気がつくことが病気の早期発見に繋がります。今回は犬が出している様々なサイン(症状)から疑われる病気が何であるかみてみましょう。

犬は人間の7倍ものスピードで歳を重ねます。その為、病気の進行も人間に比べ数倍早いものです。いち早く異常を発見し、早期治療を行うことで愛犬の負担をやわらげてあげることが出来ます。

犬の病気、こんな症状が見られたら要注意!

「水をよく飲む」サインから疑われる病気

水を飲む犬日常生活の中で、愛犬の飲み水を常時置いておくことは当然ですが、気がつくと「最近水の減り具合が早い」「がぶがぶと勢いよく飲む姿が目立つ」「大量に水を飲む」ということがあれば病気のサインかもしれません。

このような行動から考えられる病気は以下のようなものが挙げられます。

  • 腎臓機能のトラブル
  • 薬の副作用
  • 療法食の影響
  • 精神的なストレス

中でも腎臓に関する病気が比較的多いケースです。腎臓は体内の毒素を排出し、排尿に関わる大切な臓器です。この臓器の働きが不調になると、様々な不調が起き、体内の水分不足、喉の渇きを感じるようになり、異常と思えるほどに水を飲むようになります。
また、すでに腎臓に何らかの不調を抱えている場合や尿路結石などの病気を抱えている場合、服薬や療法食を用い治療を行うこともあります。

尿路結石の場合、塩分含有量の多い食事をあえて与えることで、愛犬の水分摂取量を増やし、尿の排出量を増加させ、結石を体外へ流し出す治療法を取ります。この時、人工的に塩分過多の食事をさせることで、かえって腎臓に負担がかかり結果的には尿路結石以外の病気を引き起すリスクも高まります。

つまり、どのような目的があっても、何らかの異常行動を伴う行為は犬にとって負担が生じるということなのです。

「咳」のサインから疑われる病気

犬も人間同様に咳をするものです。原因も人間同様で軽度の風邪や体力の低下、肺に関する病気など様々です。軽度の風邪であれば、数日で自然と完治し、通常の生活に戻ることが出来ますが、咳の種類によっては看過できないものもあります。

咳で多く見られる種類は「ケンエルコフ」と呼ばれる症状です。生後間もない時期の子犬やペットショップの店頭に並ぶ子犬、環境の変化やストレスが生じた時に多く見られる症状です。
咳は、軽く乾いたようなものを頻繁に繰り返します。十分な食事と睡眠、安心出来る環境が整っている状態であれば数日で完治しますが、次第に咳に痰が絡む、鼻水や発熱、食欲不振などの症状を伴うようになった場合は、単なる風邪と考えずに動物病院を受診しましょう。

免疫力が不完全な子犬の時期は、咳のウイルスに感染し、体力が瞬く間に低下します。咳を発症している子犬が身近にいる場合は、完治するまで隔離することが望ましいです。
咳のウイルスは空気感染するので、動物病院を受診するときは、事前に咳をしていることを伝え、待合室でどのように過ごすべきかの指示を仰ぎましょう。

もし、発熱、鼻水など別の症状を伴っている場合は、早期に原因を究明する必要があるので、動物病院で検便検査も併せて受診すると安心です。

高齢になってからの咳の症状は、風邪や肺炎、癌などを考えることが出来ます。高齢犬は運動量も減り、新陳代謝も低下します。若く健康な頃は負担にならなかった気温の変化や寒暖差が負担になり、体調を崩すこともあります。咳は想像以上に体力を消耗するもので、高齢犬にとっては相当な負担になります。

咳の症状がある時は早期に動物病院を受診し、原因の究明と咳止め薬の処方を受けましょう。咳が長期化する場合は、その間の体重の変化を把握しておくことも必要です。体重の減少が目立つ時は、食事を見直し栄養価の高いメニューに変えてあげるとよいでしょう。

「頭を振る」サインから疑われる病気

犬が時々頭を振るような仕草をすることがあります。頭を低く下げ何度も振る時は、何らかの不快感がある、もしくは神経系の病気のサインと考えてあげましょう。

頭を振る病気には、耳に関係したものも多々あります。外耳炎、耳ダニのように耳の不快感から頭を振り、かゆみを取ろうとするためです。この場合、単に頭を振るだけではなく、かゆがる行動も伴います。気がついた時は早期に動物病院を受診してあげましょう。

頭を頻繁に振るものの、かゆみを伴わない場合、躓きやよろめき、食欲不振などを伴う場合に考えられる症状は、神経系の病気です。この病気は家庭でのケアが難しいので、動物病院に相談をしましょう。
病院の診察台の上では症状が表れない、上手に説明が出来ないという場合は動画などを事前に準備しておくのがよいでしょう。必要に応じて血液検査やレントゲンなどの処置を受け、最善の対処法を考えてあげましょう。

「血尿」のサインから疑われる病気

トイレシーツにうっすらと赤い色がついている、排尿の時に痛みを訴えることがあるなど、血尿を起こすことがあります。血尿が見られるのはオス犬に多く、尿道に何らかのトラブルを抱えていることが原因です。
病院
オス犬は尿道に小さな結石が出来ることがあり、その結石が排尿の度に尿道を傷つけ、痛みや出血を引き起しています。この病気は、排尿の時にふとしたタイミングで結石が自然と体外に排出されることもあれば、排出されないまま体内で肥大化することもあります。
いずれにせよ食事や生活習慣の見直しをしなければ再発が起こるので何らの対処が必要になります。

初期状態で発見することが出来れば、食事療法や飲み薬で結石を分散させ治療を終えることも出来ますが、肥大化してしまった後では手術で結石を取り出すことになります。
万が一、愛犬に血尿の症状が見られた際は早期に対処をしてあげましょう。

未避妊のメス犬の場合、生理が起こることで尿に少量の血液が混ざることもあります。この場合、未去勢のオス犬と遭遇してしまうと相手の犬を刺激してしまう可能性があるので大変危険です。生理期間が終わるまでは無暗な外出、他犬が集まる場所への出入りは避けましょう。

血尿の治療には、出血部位、原因を突き止めることが大切です。どの程度の出血量であったか、どのような色であったか(鮮やかな赤色、黒ずんでいる赤色、薄いピンク色など)を把握しておくと診察がスムーズに進みます。

屋外でトイレを済ませる習慣がある場合、血尿の発見が遅れてしまいがちです。血尿の症状が起こる時は内臓機能に何らかのトラブルがあるというサインです。日常生活の中で気になることがあれば早期に動物病院を受診しましょう。

「下痢」のサインから疑われる病気

犬の便は健康のバロメーターと言われ、病気の早期発見に最も役立ちます。下痢の程度、判断の基準を覚えておくと日々の健康管理に役立てることが出来ます。

主な下痢の原因は以下のようなものが挙げられます。

  • 寄生虫
  • 消化不良、食べ過ぎ
  • ドッグフードの切り替えなど、食べ慣れない食べ物によるもの
  • 風邪
  • ストレス
  • 胃腸の病気
  • 老化
  • 伝染病

中でも食べ物に関する不調の場合は、数日で自然と完治します。排便の度に次第に便の形が固まり、快方へ向かっていることも把握できます。

一方で寄生虫や伝染病など自然治癒が難しい病気が原因の場合は、排便の度に便の軟度があがり、次第に水状に変化していきます。この場合、単なる下痢だけでなく脱水症状を併発していることもあり大変危険です。すぐに動物病院を受診し、処置が必要です。
もし他犬と同居している場合には感染が拡大する可能性もあるので、別の部屋へ隔離する処置を講じましょう。

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