コラム

可愛いだけじゃない、犬のいびきは病気のサインかも!?

この記事は2017年10月2日の記事を再編集しました。

動物のおもしろ動画として、犬がまるで人間のように大きないびきをかく姿が紹介され話題になることがあります。愛犬も同じかそれ以上に大きないびきをかくという飼い主もいることでしょう。
特に鼻の短い犬種は日頃から息づかいが荒く、いびきをかくことも多く、愛嬌があると捉えられていますが、実は中には単に愛嬌では済まされないこともあります。
今回はそんな犬のいびきについてご紹介致します!

可愛いだけじゃない、犬のいびきは病気のサインかも!?

いびきをかきやすい犬種とは?

本来犬はいびきを激しくかくことはありません。それは野生の環境下でいびきをかくほど熟睡してしまっては、身の危険があるからです。人間と違って犬は熟睡しているように見えて、常に神経を張り詰めており、些細な物音でも反応し、とっさの対処ができる姿勢を持っています。

しかし、ペットとして人間と共に生活を送ることによって、元々持っていた敵の存在を全く意識することがないまま育ってしまい、自分専用のスペースが与えられていることが当たりまえとなり、寝起きにぼーっとしていることや、飼い主の生活音を気に留めることもなく熟睡してしまうことが多々あるようです。リラックスして過ごせていることはもちろん良いことではあります。

いびきが話題に上がりやすい犬種は、
シーズー

  • パグ
  • フレンチブルドッグ
  • シーズー
  • 大型犬

が多い傾向があります。
これらの犬種は短鼻種と言われ、独特な喉の構造から息づかいが荒くなり、いびきをかきやすい犬種です。日中であっても息をするときにいびきと似たような音を出す時があります。
また、大型犬もいびきをよくかくと言われていますが、これは短鼻種とは意味が異なり、体の大きさに比例した正常な生理現象であることが多く見られます。

いびきの原因とは?

本質的な意味として、動物が就寝中のいびきは大変危険な行為でありながら、犬がいびきをかくには理由があります。

犬のいびきは以下の原因が考えられます。

  • 生まれつき喉の奥にある軟口蓋と呼ばれる部位が長い
    (本来のサイズよりも長すぎることで気道を塞いでしまっている為)
  • 喉の腫瘍やトラブル
  • 心臓疾患
  • 肥満

軟口蓋による呼吸器系のトラブルは特に小型犬に多く、過度な興奮状態になった時や散歩、激しい運動をした直後に逆くしゃみやアヒルのような息づかいをすることがあります。
この症状が就寝中に起こると、いわゆるいびきのように聞こえます。

いびきが数秒で治まる程度であれば、健康上さほど問題ありませんが、もし長時間続く場合や呼吸困難によって失神をする等の重篤な症状が見られる場合は、獣医師に相談し、切除手術を行いことも検討してみると良いでしょう。

また、今までいびきを気にすることが無かったのに、突然いびきが気になるようになったり、徐々にいびきが大きくなるような変化が見られたときは、早い段階で動物病院を受診するようにしましょう。病院で症状を説明することが難しい場合は、携帯(スマートフォン)で動画を撮影したり、発症の頻度や持続時間をメモに残しておくと良いでしょう。

後発的ないびきの原因は、肥満により気道が狭まってる場合や腫瘍が出来たことで気道が確保できないということもあります。

特に小型高齢犬はいびきの原因を軟口蓋によるものと考えてしまいがちです。しかし、若く健康なうちに軟口蓋による呼吸困難を多発しており、高齢になったことによって別の病気が併発している場合もあります。いびきに関連する病気として、心臓病や期間虚脱など、いずれも危険性の高い病気です。

小型犬が体の大きさに見合わない大きないびきをかいている場合や、若い時と比べるといびきが目立ってきたり、生活している中で、息切れや食欲不振、体重の減少等の変化が見られる場合は、早期に動物病院を受診して、精密検査を行いましょう。

病気が原因のいびきとは?

心臓が原因の場合

心臓早期な対処が必要とされる「病的ないびき」とは、軟口蓋による軽度な症状から腫瘍による重篤な症状まで様々な要因があります。そのため、飼い主の感覚だけで原因の緊迫さを判断することは難しいです。そのため、症状が気になった時は、まず動物病院を受診してみましょう。

心臓病を発症した時のいびきは、心臓の筋肉が肥大したことによって気道が圧迫されて起こります。後天的な理由で心臓病を発症する原因は、肥満や高血圧など生活習慣に関係する理由が多く挙げられます。

心臓病は早ければ4~5歳で発症する場合もあり、必ずしも高齢犬に限った病気ではありません。始めの段階は単なる肥満でも悪化することで心臓病になることもあります。

肥満や運動不足など生活の中で思い当たるような、いびき症状が気になる場合は動物病院へ受診しましょう。症状によっては聴診器をあて呼吸時の雑音を聞くこともできるので早期発見が可能です。

腫瘍が原因の場合

犬も犬同様に腫瘍ができることがあります。腫瘍には悪性と良性の2種類があり、悪性はいわゆる「癌」と呼ばれます。良性の場合は脂肪の塊など、単なるしこりでさほど健康面への影響はありません。

しかし、腫瘍は外見や診察だけでは、悪性、良性の判断が出来ません。一旦切除し、検査を行うことで初めて悪性、良性を見分けることが出来ます。

例えば、腫瘍が呼吸器に出来てしまった場合、気道が常時圧迫された状態になり、就寝時はいびきとなって聞こえます。もし以前いびきをかかなかった愛犬がいびきをかくようになってしまった、いびきが次第に大きくなっているなと感じた時には、動物病院を受診しましょう。
初期の腫瘍は、飼い主が触れただけでは、見つけることができないほど、とても小さい場合もありますが、検査やレントゲンを撮れば早期に発見することも出来ます。

また、呼吸器に病的な異常がある場合は、いびき以外にも鼻水が出る。平常時でも鼻血が出るという症状がみられる場合もあります。このような症状がみられた時にも動物病院を受診しましょう。

肥満が原因の場合

いびきを病気と呼ぶほど深刻な問題ではないと考えてしまう原因に肥満があります。
日本で飼育されている犬の実に6割以上が肥満傾向か肥満状態にあると言われており、さらに日本は犬の運動不足、食事の管理不足がとても深刻な国です。
しかも、犬の肥満は愛嬌ととらえられることが多く、さほど深刻に取り組もうとしない家庭が多く見られます。

人間同様、犬の肥満も様々な合併症を引き起こすリスクを抱えています。肥満を放置し続ければ足腰の関節に負担がかかり、心臓に負荷がかかり、血圧も上がります。高齢になればなるほど代謝が悪くなるため、ダイエットも難しくなります。

また、肥満傾向の犬は気道の周りにも脂肪がつくため、気道を常に圧迫してしまいます。そのため、就寝時(横たわってる)の姿勢になると余計に気道が圧迫され、小型犬でも驚くほどに大きないびきをかきます。
この状態を放置し続ければ、肥満による直接的な不調が起こらなくとも、別の内臓機能に不調をもたらすことになります。

愛犬が肥満傾向にある場合は、シニア期に差し掛かる前に適正体重になるようダイエットに取り組み、シニア期には現状維持に努めることが大切です。体重が減少することでいびきも自然と解消されていきます。
解消されれば、当然ながら日中の呼吸も気づかぬ間に楽に行えるようになり、愛犬の健康状態も自然と回復していくことでしょう。

いびきの対処法とは

短鼻種は、いびきや荒い息づかいがつい当然のことと考えてしまいます。いびきは加齢と共に大きくなることもありますが、あまりにも大きい場合は、念のため動物病院を受診しておくと安心です。

いびきが単なる生理現象であり、病気でないことをしっかりと確認出来さえすれば笑い話になりますし、そうでなかったとしても病気の早期発見、早期治療につながることですので、動物病院の受診は決して無駄にならないでしょう。

ペット保険を探そう!
  • Facebookでシェア
  • Twitterでシェア
  • Google+でシェア
  • LINEで送る
  • このエントリーをはてなブックマークに追加