コラム

犬を飼っている家庭の引っ越しとご近所付き合い

愛犬にとって引越しをするということは、家族が想像する以上にストレスがかかり、新しい生活に馴染むまでにそれなりの時間を要します。
環境が変わることで一時的に生活のリズムが崩れることをしっかりと理解しておいてあげましょう。

犬を飼っている家庭の引っ越しとご近所付き合い

引っ越しをすることが犬のストレスにもなる

犬にとっての引越しは、たとえどのような環境であってもストレスになります。引越しをすることで庭が出来る、広いスペースで生活が出来るなど、これまでより生活環境が改善される引越しであっても、その状況を犬が理解するまでにはある程度の時間が必要になります。

犬にとっての引越しは、私達人間が言語の通じない、知り合いもいない、全く土地勘の無い場所で生活を始めることに似ています。その上、犬は人間と違って引越しの日程を事前に把握できないので、ある日突然その変化が起こることになります。
事前の日程の把握と心の準備が出来る人間でさえも、これほどまでに生活環境が大きく変わるとなれば相当なストレスになります。こうして考えてみると、犬の心の状態を理解してあげることが出来ると思います。

ただ、犬は必ず環境に順応します。環境に慣れるまでの間は一時的にトイレの失敗やいたずら、食欲不振などの変化がみられることもありますが、厳しく叱るのではなく、優しくフォローをしてあげるとよいでしょう。

引越しをスムーズに進める為の準備

犬を連れての引越しは、事前の準備、現地での段取りを考えておくとスムーズに進みます。
引越しにあたっての準備を以下にまとめました。

  • ハウスやキャリーケースで過ごす練習をする
  • 食事は引っ越しの前後1,2カ月は切り替えずに同じ物を与える
  • 食器やベッドなど、愛犬の日用品の買い替えは、引っ越し後、環境に慣れてから行う
  • 引越し先の最寄り動物病院を事前に調べておく
  • トリミングや動物病院の受診は引越し前に、行きつけの店舗、病院で済ませておく

このように新しい環境に慣れるまでは、極力これまでと変わらない生活をすること、自宅でのんびりと出来るようにしてあげるようにしましょう。

引っ越し後のストレスでトイレができなくなるトラブル

引越しをして環境が変わることで、これまで完璧に出来ていたトイレを失敗してしまうこともあります。失敗の理由は以下のようなことが考えられます。

  • 環境が変ったことでトイレの場所を正しく認識出来ていない
  • 家族の関心を引きたい
  • 屋外でのトイレに不安があり、仕方なく室内で済ませてしまう

新居でのトイレの失敗は極力叱らずに、優しく、根気強くトイレのしつけをやり直すつもりで接してあげましょう。

引っ越し後のトイレトラブルの対処方法

トイレを失敗してしまう

使い慣れたトイレトレーを設置してもトイレを失敗してしまう場合には、犬の行動範囲を制限することで場所を認識できるように工夫してあげましょう。
犬が自由に行動出来る範囲を一部屋だけに限定し、その部屋の中で寝食、トイレが完了できるようにしてあげます。トイレトレーは犬から見えやすい場所に設置します。

正しい場所でトイレが出来た時は大いに誉めてあげましょう。限られた一部屋の中でトイレが完璧に出来るようになったら、次第に行動範囲を広げ、別の部屋へも自由に出入りをさせてあげましょう。

食糞行動や寝具への排泄が見られる

引っ越し後の片付け、新居での生活にと家族が慌ただしく動き周っていると、犬はリラックスすることが出来ずに不安に駆られ、関心を引きたいと考えるものです。
例えば、家族にとっては今後長きにわたって生活をする新居と考えていても、犬にはその考えは理解できません。「今度はいつ引越しをするのか?」「この場所は安全なのか?」と不安を感じるのです。

この時期、それまでになかった食糞行動を見せる犬も少なくありません。犬が不安を感じていると、少量ずつ何ヵ所もオシッコをしたり、飼い主の寝具にトイレをしたりという行動を見せることもあります。
この行動に対して厳しく叱る、叩く、犬を驚かせるという行為に出るとかえって犬の不安感を煽ってしまい逆効果です。

犬が失敗をした場合は、あえて何も声をかけずにさっと片付けを済ませる、上手に出来た時は大いに褒めるという対処が望ましいでしょう。

屋外トイレを失敗する

トイレは完全屋外という犬でも、引っ越し直後はトイレの失敗をすることがあります。いつもはしない室内でトイレを済ませてしまったり、飼い主の寝具に済ませたり、中にはトイレ自体を何日も我慢してしまうこともあります。

これは新しい環境で、屋外には知らない犬の臭いばかりの環境に戸惑っているサインです。犬にとって屋外でトイレを済ませるということは縄張りの主張であり、自分の存在を周りに知らせる合図の意味があります。そのため、むやみに屋外でトイレをすることで敵を刺激し、攻撃を受けるかもしれない、自分より強い犬の縄張りに侵入してしまうことになるかもしれないと考えます。

このような場合、犬の散歩時間を工夫し、早朝など他犬の行き来が少ない時間に散歩に連れ出してあげると、安心してトイレを済ませることが出来る場合があります。また、芝生や草が生い茂る場所は比較的犬がトイレをもよおしやすい場所です。近隣にそのような場所を見つけ、毎回の散歩時に真っ先に立ち寄ってあげるとよいでしょう。

犬は一旦屋外トイレの習慣を身に付けると、生涯にわたって継続します。引越しを境に室内トイレにしつけ直しをすることは難しいものです。犬の習性を理解したうえで、安心してトイレが出来る場所をまずは見つけてあげましょう。

引っ越し後、ご近所への挨拶は大事

引越しをすると新しい環境でのご近所付き合いが始まります。この時、心掛けておきたい事は以下のような事柄です。

  • 挨拶の時に犬がいることを合わせて伝えておく
  • 犬は玄関、門扉付近には近寄らせない
  • 無駄吠えの癖がある場合は、騒音に十分に配慮する
  • 散歩ルートは事前に下調べをしてから決める

特に中大型犬を飼っている場合は、近隣の方へ事前に伝えておくとよいでしょう。とてもしっかりとしつけが出来ている場合でも、その外見のイメージだけで誤解や恐怖心を抱かれることもあります。犬が苦手な方にとっては散歩中にすれ違うだけでも恐怖を感じるものです。
良好な人間関係の構築には、犬を好きでない方への配慮も忘れないようにしましょう。

引越し直後は犬自身も大変ナーバスになっていて、些細な物音にも無駄吠えをしたり、訪問客に吠え立ててしまうこともあります。宅急便の配達や業者の出入り、近隣の方の訪問等もあるので不快な印象を与えないように配慮をしましょう。

室内用のサークルは犬が環境に慣れるまでの間は、リビングなど訪問客が利用する部屋以外に設置しましょう。
庭で自由に遊ばせる時は、飼い主が立ち会えない時間は必ず係留し、通行人や宅配業者、訪問客に無暗に吠えたり、飛びついたりすることの無いよう十分注意が必要です。

散歩のルールもご近所付き合いの要

犬に関するご近所トラブルで騒音と並んで多いのは、トイレのマナーについてです。ウンチをした後のゴミを持ち帰ることを心掛けている方は非常に多くなっていますが、トラブルの原因はオシッコです。

電信柱、標識、マンションの外壁、植栽など、一見個人の所有物ではない物でも、何頭もの犬が毎日オシッコを掛けることで次第に変色し、悪臭を放つようになります。
これらの行為も近隣トラブルの原因となるので、オシッコをした後は必ず水で洗い流す様心掛けておきましょう。散歩の際は洗い流し用にペットボトルで水を持参するようにしましょう。

犬が引越し先の環境に出来る限り早く溶け込めるように、散歩の時は積極的に近隣の方や他犬との触れ合いをさせてあげるとよいでしょう。

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