コラム

犬の医療費、相場はどれくらい?

将来愛犬にどの程度の医療費が必要になるのか、どのような備えが必要かを考えるためには、医療費の相場をまず把握する必要があります。漠然と不安を感じるのではなく、具体的な計画を立てることで安心してシニア期を迎えてあげましょう。

犬の医療費、相場はどれくらい?

発症率が年々増加する犬のガン

この10年ほどで犬のガン発症率は年々増加しています。これまでガンの原因はドッグフードに含まれる原材料ではないか?とされ現代病とされていましたが、実は遺伝や長寿なども複雑に関係し、その原因の完全な特定、予防法はまだ確立されていません。
その為、完全な治療法も確立出来ず、治療は症状と飼い主の意向を踏まえ都度対処するという事になります。
ガンの発症部位は

  • 皮膚
  • 大腸
  • リンパ
  • 乳腺

などまるで人間と変わりがありません。
治療法も

  • 手術による腫瘍の除去
  • 放射線
  • 抗がん剤

が一般的です。手術による対処の場合、患部の位置にもよりますが費用は30~50万円とガン治療においては費用を抑えることが出来ます。ただこの方法は断脚や顔の一部の切除など外見上の変化が大きくなる場合もあり、治療を躊躇されることもあります。
外見的な変化がなく、治療効果、再発予防にも期待が持てる方法が放射線や抗がん剤治療です。
この方法はまだまだ施術可能な施設が少ないものです。治療には期間も長く要し、費用も100万円をこえることも珍しくありません。また完治、再発の完全な予防につながる補償がない事、副作用が強く日常生活に支障があることから必ずしも推奨されている方法ではありません。

ちなみに渋谷駅の有名なハチ公も、ガンを発症していたことが判明し話題になりました。これまでハチ公の死因は寿命、フィラリア、食当たり、中には焼き鳥の串を飲み込んだことで内臓壁に傷をつけたことなど様々な意見が上がっていましが、先日ハチ公の組織を検査したところ、ガン細胞が確認されたそうです。
ハチ公は秋田犬で11歳で死去しています。当時の大型犬の平均寿命を大きく上回る長寿でした。そのため、高齢になってからガンの発症があっても不思議なことではありませんが、犬のガンは当時からすでに事例があったことがわかり話題になっています。

近年医療技術の発展と共にペットにも最先端の先進治療を施すことが可能になっています。ただ費用があまりに高額になること、施設が限定されてしまっていること、愛犬への負担が過大なことから別の方法を選択される方も増えています。
その方法は、緩和ケアです。痛みや吐き気などを軽減することで、生活の維持を最優先とする方法です。この方法は鍼灸、点滴、温浴など様々な方法がありますが、ペット保険の適用を受けることが出来る内容が多くあります。ガンの治療はかかりつけ医と十分な相談をし、愛犬にも家族にも裁量を思える方法を選択しましょう。

高齢になると増加する心臓病

犬も高齢になると心不全、心筋梗塞、心臓麻痺と呼ばれる症状を発症します。比較的大型犬に多くみられ、中には朝いつも通りに散歩に出かけたものの、帰宅直後に心不全を起こし亡くなってしまったというケースもあります。
一方で慢性的な症状がみられることもあります。

      ・先天性心疾患
      ・不整脈
      ・弁膜疾患
      ・心筋症
      ・感染性心内膜炎
      ・フィラリア症
      ・心臓腫瘍

これらの症状は病名は多々あるものの、体の中で一番重要な臓器が問題を抱えているという事です。
咳や食欲不振、元気のない様子から飼い主は不調に気が付き早期発見を出来ることもあれば、まるで異変を感じずに動物病院で指摘を受け気が付くこともあります。
いずれの場合でも、心臓疾患は自然治癒することはなく、日に日に症状が進行する一方なので、何等かの治療が必要です。
心臓疾患の治療は完治、対処を目指すには治療に高度技術が必要になり、費用50万円、100万円ということも珍しくありません。
中には一度の手術では処置が終わらずに再度の手術や術後の通院、治療が必要になることもあります。
獣医さんと犬&猫どのような治療を施すのか、どの程度の費用が必要になるのかは事前に獣医師としっかりと相談をしましょう。
また治療の内容によってはペット保険の適用外となり自己負担となることもあるので、この点はペット保険会社の窓口にも相談をし、無理なく治療を続けることが出来るかを検討しましょう。

慢性的な症状は長期治療になる腎臓病

腎臓疾患は人間だけでなく犬や猫にも発症が増加傾向にあります。腎臓という臓器は体内でフィルターの役割を担っています。食事から取り込んだ様々な成分を腎臓が一旦フィルターにかけ、エネルギーに変え体に蓄えるもの、不要分として排泄するものとで分別します。そのため、体の中でつねに稼働し続ける臓器です。また取り込まれる成分も必ずしもすべてが体によいものだけではなく、中には体に悪疫な成分もあることから、腎臓が生涯受けるダメージは計り知れません。
このような役割を担っているため、腎臓も加齢と共に疲弊してしまい、次第に不調を見せるようになります。
腎臓が機能を停止してしまうと、体内のフィルター機能が失われてしまうので、体内に毒素が充満してしまったり、不要分として排泄するはずの成分が体内に残留してしまうという事も起こります。
このようなトラブルが起こると次第に他臓器へもトラブルが広がり、様々な不調が立て続けに起こります。
腎臓は加齢とともに疲弊し、トラブルを起こすことはすでに解明されていますが、なかなか日ごろの生活で腎臓の働きをフォローすることが出来ていません。
腎臓病を発症した後の治療法は

  • 食事療法
  • 点滴
  • 服薬

が一般的です。つまり手術という単発の治療ではなく、日常的に治療を継続させる必要があります。食事は動物病院で処方される療法食が主流です。愛犬の症状に応じて製品や給与量を調整し、腎臓の症状がこれ以上悪化しないようコントロールを続けます。
点滴による治療は、腎臓の機能低下、日常的な服薬によって尿の量が増えやすくなり、体が脱水気味になるので病院や自宅で皮膚の下に点滴(皮下補液)を行います。皮下補液を行っても脱水状態が改善しない場合には、病院で静脈点滴を行う場合もあります。
腎臓の機能は体全体と密接に関係しているので、腎臓が出来る限り本来の働きを維持できるようフォローをすることが治療の方針です。
治療自体には痛みがなく、愛犬への負担もありませんが、たびたびの通院がストレスになることもあるので、どのような方法での治療がベストかをしっかりと相談をしましょう。
治療にかかる費用は、手術の様に一度に高額な費用の支払いが生じるのではなく、通院の都度支払いとなります。一回当たりの支払い額は5000円~10000円ほどが相場ですが、この費用が毎週、毎月、何年もと継続して生じると家計への負担も大きくなります。

愛犬が病気を発症した時、最初に考えることはこの先の寿命です。治療と今後の生活を天秤にかけ考える時、多くの飼い主が長生き、延命が出来るのならという条件付きで治療に取り組むでしょう。
でも治療には必ず費用負担が伴います。家族の納得のいく治療を施し、経済的負担を軽減するためにもペット保険はぜひ前向きに検討し、活用をしましょう。

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