コラム

犬の腎臓病で多い腎不全の症状と対策

この記事は2017年6月30日の記事を再編集しました。

犬は内臓がとてもデリケートで、哺乳類の中でも特に腎臓機能が弱いと言われています。そのため、加齢等が原因となり腎臓疾患にかかりやすい特徴があります。

今回は犬がかかりやすい腎臓疾患に焦点をあて、早朝発見のために注意しておきたいことや予防方法などまとめてみましたので、参考にしてください。

犬の腎臓病で多い腎不全の症状と対策

犬の腎不全とは

腎臓は、血液中の老廃物をこして、尿を作りだす臓器です。また、血圧や造血に関わるホルモンを分泌する大切な機能も持っています。

腎臓の機能が失われると、血液中に老廃物が溜まり、尿が出なくなる「尿毒症」といった症状を引き起こします。また、血圧のコントロールが出来なくなる弊害も出てきます。

犬の腎不全は急性症状と慢性症状があり、突然腎機能が働かなくなる急性腎不全は命を落とす可能性が非常に高い疾患となります。慢性腎不全は加齢とともに少しずつ腎機能が衰えたことにより発症します。慢性の場合は治療を施すことで命をつなげることも出来ます。

急性腎不全の原因と症状

急性腎不全は以下のようなことをきっかけに発症します。

  • 熱中症等によって起こる脱水症状
  • 心臓病
  • 細菌感染や事故によって腎臓が損傷
  • 薬の副作用や中毒症状
  • 尿路感染症

この他にも急性腎不全では、嘔吐や脱水症状、排尿をしない、ぐったりしたり、背中を丸めて痛がるような様子等の症状がみられます。

慢性腎不全の原因と症状

慢性腎不全は以下のようなきっかけで発症します。

  • 老化による腎機能の低下
  • 糖尿病の合併症
  • 遺伝性疾患
  • 塩分やタンパク質の摂取過多による腎臓への負担

発症した時に見られる症状には、多飲多尿、食欲低下、すぐに疲れるため散歩に行きたがらない等が見られます。このような症状が見られ病院を受診した時に、慢性腎不全であることが分かることが多く見られます。

腎不全の治療

  • 急性腎不全の場合
  • 輸血療法や腹膜透析等を用いた急性期治療が行われます。また、尿毒症になっている場合は緊急透析等で症状を緩和させた後、慢性腎不全と同様の治療へと移行していきます。

  • 慢性腎不全の場合
  • 慢性腎不全は根治が不可能な病気です。そのため、残された腎臓機能を長く保つための治療を行います。手作りに特化した食餌療法や低たんぱくの療養食によって腎臓への負担を減らしていきます。

若年層の犬や体力のある犬に対しては、造血剤の投与、人工透析、腹膜透析、点滴治療等の選択も考えられます。

意外と気づかない腎臓病の症状とは

急性腎不全は、発症前に犬に起きた出来事が分からなければすぐの治療が難しいと考えら急性腎不全は、発症前に犬に起きた出来事を分からなければ、すぐの治療が難しい場合があります。一方で、慢性腎不全は加齢によるものがほとんどです。そのため、初期症状というものは特になく、それまで症状がなかったため飼い主も見過してしまうケースが多いです。

散歩中に異物を口に入れてしまった、リビング等で飼い主が落とした医薬品を犬が口にしてしまった、腎臓病が悪化していたのにも関わらず、医師の見立てで風邪の治療を受けたりと、「こんなことで?」と思うような小さな事故だったとしても突然大きな病気になる可能性があります。

以下のような症状が見られた場合、腎臓疾患の疑いがあります。医者

  • 水を多く飲む
  • トイレの回数が多い
  • 排泄量が多く感じる
  • 散歩に行きたがらない

今までの生活と比べた時に「おかしい」と異変を感じることがあれば、健康診断も兼ねて病院を受診しましょう。

高齢になると病気の進行は遅くなりがちですが、治療回数が増えることもあるので、「加齢だから」と見過してしまうことなく、何よりも早期発見に努めることが大切になります。

腎臓病の予防法や対策

腎臓病の予防は、パピー期と言われる子犬のころから食餌には気を遣うことが大切になります。人間の食事は犬にとって塩分が高いので、人間と同じ食材を与えることは腎臓に大きな負担をかけさせてしまいます。
また、腎不全は糖尿病が原因となって発症することが分かっています。犬の食事量は犬の大きさに合った適切な量を守るように心がけましょう。

また、散歩の際の誤飲には注意が必要です。寄生虫症からの腎不全を予防するためには、水たまりの水を飲ませたり、フンがある場所を歩くことは避けるようにしましょう。

家の中では、醤油・不凍液・灯油等の誤飲に注意しましょう。ペットフードのダラダラ食いも避けましょう。また、家族の中に日常的に薬を飲んでいる方がいる場合には、薬をこぼしたり、落としてしまうことがないよう、気をつけるようにしましょう。
犬は人間が口に入れるものは食べられるものであると学習してしまいます。もしも薬を落としてしまった場合は、必ず見つけて適切に処分するようにしましょう。

腎臓病を早期発見するために

動物病院腎臓病は生活習慣が原因となっている場合があるので、子犬の頃から生活習慣に気を付けていくことが大切です。
慢性的な腎臓病はゆっくり進行します。日々の生活の中で様子がおかしいと感じた時には、健康診断のつもりで動物病院を受診してみましょう。病院へ行き診断してもらうことは安心材料となりますし、早期発見への鍵にもなります。

病気を早期発見出来れば、通院回数を減らすことだけでなく、犬にも負担の少ない治療を選択する事が出来ます。

動物の病気は医療費が高額になりかねません。特に腎臓病になると通院が必要になり、長期化する場合もあります。必要な時に必要な治療を悔いなく行うために、ペット保険へ加入しておくことも一助となることでしょう。

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