コラム

抜けすぎと感じた時の犬の抜け毛対策

犬を飼い始めてから想像以上に抜け毛が多いことに驚かれる方もいるでしょう。犬の中には毛が抜けない種類もいるという話しを耳にしたことがある方もいるかもしれませんが、実際には毛が抜けないのではなく、毛が抜け変わるサイクルが非常に長いので、抜け落ちていないように感じるというだけなのです。

また、犬の抜け毛は単なる生理現象ではなく、実は病気のサインという場合もあるので見逃さないように日頃から注意をしてあげることも大切です。

抜けすぎと感じた時の犬の抜け毛対策

抜け毛が多い犬種、少ない犬種

ペットショップの店頭やペット関連の情報サイトなどで犬の中には毛が抜けにくい種類がいると書かれていることがあります。このような犬種は室内で飼育する場合に掃除の手間がかからない、カーペットや洋服に抜け毛の付着が少ないと言われ、大変人気があります。

抜け毛が少ないと言われる犬種の代表格は以下です。

  • プードル
  • ヨークシャーテリア
  • シーズー
  • マルチーズ
  • シュナウザー
  • コッカー

これらの犬種の共通する特徴は、毎月定期的に被毛のカットが必要になるという点です。つまり抜け毛が少ないのではなく、一本の被毛が抜け落ちるまでのサイクルが非常に長いので、定期的にトリミングを利用することで抜け落ちる前に取り除くことができていることから、室内での抜け毛が気にならないという意味なのです。

一方で非常に抜け毛が多い犬種もいます。

  • チワワ
  • ポメラニアン
  • パピヨン

上記のような人気愛玩犬種です。これらの犬種は本来愛玩犬をとして輩出されているため、見た目の華やかさに重点をおいた改良が重ねられています。その為被毛は量が多く、また定期的なカットをせずとも一定の長さで生え変わるため、抜け変わりのサイクルも非常に短いことが特徴です。カットが必要ないからと安易に購入したところ、その後の抜け毛の多さに驚いたという方も少なくないでしょう。

そしてさらに抜け毛が多い犬種が以下です。

  • ダックス
  • ーギー
  • レトリバー

これらの犬種は本来屋外での使役や狩猟に活躍することを前提に輩出されています。屋外での寒さや体を守ることが被毛の役割であり、被毛は2重構造になっています。表面の長い被毛の下に短い綿状の被毛が生え揃い体を保護しています。
この2重構造の被毛が年に2度抜け変わるのですから、抜け毛の量も想像以上でしょう。

ちょっと待って!その抜け毛は病気かも

抜け毛が多いとされる犬達も、抜け毛が実は単なる生理現象ではなく、病気のサインを発しているということがあります。健康な状態の抜け毛と病的な抜け毛の見分け方を覚えておくと万が一の病気にも早期発見・早期対処が出来るはずです。

健康な状態の抜け毛は以下のような状態です。

  • 被毛が一本一本バラバラの状態で抜けている
  • 被毛の根元に毛根などは付着していない
  • 軽いブラッシングなど、力を加えない状態で簡単に抜ける
  • 抜けた部位が特定できない

反面、病的な抜け毛は以下のような状態です。

  • 大量に束になって抜ける
  • 抜け毛の根元に毛根がついている
  • 抜け落ちた部位の特定ができる(円形脱毛症など)
  • かゆみや湿疹、出血などを伴う

健康な状態の犬の場合、本来は春と秋の2回が被毛の生え変わりの時期になります。野生の環境下で生活をしている場合、季節の変り目に合わせて被毛が抜け変わることで健康を維持する役目があります。

しかし、近年室内で生活する時間が多い犬が増えているため、夏はエアコンのある涼しい環境、冬は暖房のある暖かい環境で生活するという、気温が逆転してしまう現象が起きています。その結果、目立った生え変わりの時期がないことや年間を通じて常に抜け毛がある場合、夏用の細く尖った被毛が冬に生えてしまうという現象も目立っています。

病的な抜け毛が見られる場合、まず考えるべきことがその原因と感染の有無です。犬の抜け毛に関する病気には以下の代表的な原因をあげることが出来ます。

  • 皮膚トラブル
  • ホルモンバランスの乱れ
  • ストレス
  • ダニ、ノミの寄生
  • カビ

中でもダニ、ノミ、カビは人間にも寄生、感染する可能性があるので早期対処が必要です。
脱毛の原因がホルモンバランスなど個々の体調に関係するものか、ダニなど感染のリスクがあるものかは家族だけでは判断が難しいものです。このような症状が気になる時は動物病院を受診し、皮膚の組織検査を受けましょう。

組織検査は脱毛部位の皮膚組織を検査するだけで、痛みや難しい処置を伴うものではなく、数分で検査を終えることが出来る簡単な検査です。費用も数千円程度とさほど負担にはなりません。
特に、小さい子供や高齢者のいる家庭では感染性のある抜け毛症は早期対処を講じましょう。

抜け毛に対するお手入れ方法

愛犬の抜け毛が健康的な理由から起こる場合、体に付着している抜け毛はしっかりと取り除くことが必要です。
毛根から抜け落ちた被毛が体に残ったままの状態では皮膚の通気性が低下し、新陳代謝にも影響があります。その為日々定期的にブラッシングをしたり、抜け毛が多い時期は月に2回程度シャンプーをしてあげると良いでしょう。

最近では、海外製の刃先付のブラッシング用品も多数販売されています。これらの製品は驚くほどに抜け毛が取れると好評ですが、誤った使用方法をとると皮膚表面を傷つけてしまったり、まだ抜けていない被毛まで取り除いてしまうこともあるので注意が必要です。
ブラッシングは、長毛種の場合はスリッカーブラシやコーム、短毛種の場合はラバー製ブラシを活用するのがおすすめです。

病的な抜け毛の場合のお手入れは、原因によって対処方法が異なります。
感染の可能性のない抜け毛の場合、皮膚、被毛に刺激を与えすぎないように丁寧にブラッシングを済ませましょう。脱毛部位が多く皮膚が乾燥している場合や湿疹や出血などを伴う場合はあえてブラッシングをせずにトリマーや動物病院にケアを依頼しましょう。

感染の可能性がある抜け毛の場合、抜け落ちた被毛が原因で感染が広がる可能性もあります。ブラッシング後の抜け毛の処理やシャンプー後の浴室の掃除などはしっかりと行いましょう。
症状によっては専用のシャンプーを使い、数日おきのケアが必要になることもあります。動物病院の指示をしっかりと守りましょう。
海外製品の薬剤をインターネットで購入することもできますが、安易に購入はせず、原因を究明し、その原因に合った適切な物を獣医師の指示の元使用しましょう。

抜け毛のお掃除のコツ

愛犬の抜け毛は掃除機やカーペット専用清掃用品などでは思う様に取りきることが出来ず、手を焼くものです。洋服や寝具に付着することも多く、飼い主の最大の課題と言えます。

抜け毛の効果的な掃除方法は、以下となります。

  • カーペットの場合は、カーペット表面をゴム製のスポンジなどでこすった後、掃除を掛ける
    (静電気で抜け毛を浮き上がらせておいてから掃除機を掛けます)
  • 粘着ローラーで被毛をまず取り除いてから掃除機を掛ける
  • ほうきを活用する
    (抜け毛を取り除くには、掃除機よりもほおうきの方が効果的です)

短毛種の抜け毛はローラーや掃除機で巻き取り除去することが出来にくく、掃除の手間がかかります。日ごろから愛犬が利用可能な室内エリアを決めて衛生的に管理をしましょう。

寝室に愛犬を入れる場合、寝具に付着した抜け毛はなかなか取り除くことが難しいものです。寝室に入れる際は、愛犬に洋服を着せておくと抜け毛の飛散を予防することが出来るのでおすすめです。人間がパジャマを着る感覚と同じイメージです。
車に同乗させる時や来客時、通院の為に抱っこが必要な時など、抜け毛の飛散を予防したい時も同様に洋服を活用するとよいでしょう。

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