コラム

犬の認知症の原因とは?予防・対策と治療方法

この記事は2017年6月30日の記事を再編集しました。

犬の寿命は30年前と比べると長くなりました。医療技術や食事環境が向上し、飼い主さんの飼育に対しての意識も高まっています。高齢になっても命を全うできる環境は整っていますが、それと同時に加齢によって認知症になる犬も増えているのが実情です。

今回は犬の認知症に関する情報、もし愛犬が寝たきりになってしまった際のケア方法、家族の対応方法についてまとめました。

犬の認知症の原因とは?予防・対策と治療方法

認知症の初期症状

犬も人間と同じように、高齢になると認知機能の低下がみられるようになってきます。

研究の結果、犬の認知症症状は人間と同様で「良く知っている相手を認識できない」「見慣れた場所で迷子になる」「トイレの場所が分からず、粗相をしてしまう」といった状態が見られるようになります。不安を訴えるために夜通し遠吠えをしてしまったり、同じ場所を意味もなく旋回するような異常行動が表れ始めるのもこの頃です。さらに、食事を済ませたばかりなのに、食事をねだってきたり、ドアが分からずに頭をぶつけるような行動も見られます。

認知症の症状は、「これが初期症状」と言い切ることができません。しかし、これまでできていたことが突然できなくなったり、病的に吠える、唸る、食欲がおさまらないという行動が続く場合は、認知症を疑いましょう。
飼い主へ付きまとってしまったり、攻撃的になるような精神的異常が認められることもあります。

原因と予防方法

犬の認知症は、加齢が原因と言われています。加齢によって運動能力が低下し、体が動きにくくなることから意欲をなくし、脳へ影響が出ると考えられています。また、内臓疾患等が影響し、体が動かなくなる状態に陥ることも考えられます。

加齢によって脳細胞が徐々に変化することが認知能力の衰えにつながる原因と考えられています。これを食い止めるためには、抗酸化物質を積極的に摂取することが良いとされています。
また、認知症の診断を万一受けたとしても、体を動かし規則正しい生活を送ることや、健康的な食生活を維持することで症状の進行を抑えることができると考えられています。

日々の生活で飼い主が呼び掛け、おもちゃで遊んであげることが刺激となり、症状を和らげることができると言われています。

有効な治療方法・おすすめの食べ物

犬の認知症に対して有効な治療方法は現状確立されていません。人間は認知症の治療薬を服用することがありますが、進行を遅らせたりするような動物用の医薬品は現在ありません。
ただし、吠える・旋回行動・噛みつき行為等の精神的な異常行動に対しては、鎮静剤を投与し、対処療法を取ります。この時、介護環境を整え、愛犬が自分の足で歩けるように工夫することも一案です。

積極的な治療はできないが、なるべく今の状態を少しでも長く保ちたいという場合には、DHAやEPAが含まれている食事を与えましょう。もちろん全体的な栄養バランスを考えた食事にすることも大切です。

そしてこれからの介護についても意識していく必要があります。
昼夜の区別をつけ、体内時計が狂わないように昼寝はなるべく避け、日光浴をさせて脳内物質の分泌を促しましょう。また、運動のためにも毎日散歩へ連れていくことを意識しましょう。自然のニオイや土の温かさ等は、認知機能低下を抑えてくれます。

動物保険の中には、老犬と言われる年齢になってからでも加入できる保険商品があります。予め加入しておくことで、認知量診断を受けた際のケアにかかる治療費をカバーしてくれるものもあります。健康なうちにペット保険への加入を検討することをおすすめします。

もし寝たきりになったら…

認知症は加齢による症状なので、脳の萎縮等が進行した場合や体の機能が衰えてしまった場合には、最悪寝たきりになってしまいます。

愛犬には命を最期まで全うしてもらいたいと考えますし、それが飼い主としての責任と考えるでしょう。寝たきりとなってしまった場合には、食事の介護だけでなく、排泄ケアや床ずれしてしまわないよう体勢を変えてあげる必要もあります。
しかし、付きっきりで介護をすることは飼い主にも負担がかかります。

もし、寝たきり介護が難しい環境である場合には、老犬ホームへ預けることを検討するのも一案です。ペットシッターにお世話を依頼することや、動物病院で提供しているショートステイやホテル機能もうまく利用すると良いでしょう。

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