コラム

犬の風邪、その症状と対処方法

この記事は2017年6月30日の記事を再編集しました。

犬も人間と同じように季節の変わり目やストレスを感じている時に免疫力が低下し、それが原因となって風邪をひいてしまうことがあります。
「ただの風邪」と思いがちですが、犬は治療をすることや食事で栄養を摂ることが自身でできないため、風邪のケアには家族のフォローが必要となります。

犬の風邪、その症状と対象方法

犬の風邪、症状は?

不調の犬犬が風邪をひいた時、以下のような症状が見られます。生後間もない子犬や、老犬、生活環境が変わった直後は、症状の進行が早いため数日で重篤な状態に陥ることもあるので注意が必要です。

風邪の初期症状として多くみられるのが「咳」です。咳はケンネルコフとも呼ばれ、子犬に多くみられます。軽く、乾いたような咳を繰り返します。

咳の症状が悪化してくると痰が絡んだような湿った咳をし始めます。子犬の場合、咳をすることで相当量の体力を消耗し、放置すると食欲不振や発熱等の症状も出てきます。
子犬だけではなく、犬に咳をする症状がみられたら早期に病院を受診しましょう。

鼻水

人間と同じように、犬も鼻水を出すことがあります。風邪の引き始めは鼻の周りが湿ったり、小さなしずくが出る程度、そしてくしゃみの回数が多くなる症状が見られます。
しかし、ただの風邪ではない可能性もあります。鼻水が大量に出てしまったり、緑色の鼻水が出る、鼻の周りが乾燥して黄色くなってしまっているような症状がみられた際には、早期に病院を受診するようにしましょう。

発熱

犬の平熱は37℃前後と人間よりもやや高めです。そのため、風邪によって発熱した場合は、39~40℃と高熱になり、体への負担が相当なものとなります。しかし、犬は不調を隠す傾向にあるため、熱があった場合も自力で普段と同じように生活をしようとします。

咳や鼻水が出ていたり、他の症状もみられる場合は熱があるかを確認し、発熱している時は病院を受診しましょう。
※犬の体温は肛門で測ります。安全設計がされているペット専用の体温計を使用しましょう。

食欲不振、下痢

食欲不振や下痢の症状が見られる場合、発熱していないかを確認しましょう。その上で、動物病院を受診し、医師の指示通り適切な処置をするようにしましょう。

風邪の対処方法

犬が風邪をひいた際、初期症状の状態であれば十分に保温した環境で安静に過ごさせましょう。以下のような環境作りが好ましいです。

  • エアコンの風が直接体に当たらない場所
  • タオルや毛布を多めに用意し、寝心地の良い寝床を作る
  • 食べやすく、消化に良い食べ物を与える
  • ※食欲がない場合、ドッグフードをふやかしたり、手作り食を与える方法がおすすめです。ただし、牛乳は消化の際に負担がかかるので控えましょう。

なかなか安静にできない場合は、サークルの中に入れ、四方を布で覆って目隠しをしてあげるのが良いでしょう。冬ならペットヒーターをサークル内に入れ、保温するのが効果的です。

また、風邪症状の一つとして下痢があります。下痢症状が見られた時は、犬の負担にならない程度で屋外トイレや散歩へ連れ出し、こまめに排泄ができるよう工夫をしてあげましょう。

脱水症状に注意!

下痢、嘔吐、食欲不振がみられた場合、脱水症状の心配が出てきます。普段よりも十分に水分摂取ができるよう、飲み水や食べ物に工夫が必要です。

工夫例は以下です。

  • ドッグフードをふやかす
  • パンに水を十分含ませて食べさせる
  • 飲み水に犬用牛乳や粉ミルクを少量混ぜ、進んで飲むよう工夫する
  • ※野菜やくだものは消化に負担がかかるので、体調が戻るまでは控えると安心です。

気を付けたい部屋の温度管理

犬が風邪をひく一番の原因は温度管理です。人間には快適な室温であっても、犬にはそうでないこともあることを理解しておきましょう。

夏にありがちな室温管理の失敗

暑い夏の時期はエアコンが終日稼働していることが多いと思います。この時、ついつい人間の体感温度に合わせて温度設定を下げすぎてしまうことがあります。飼い主は家事をしたり、子どもは遊び動き回ることが多いため、エアコンの温度設定が低いことが快適に感じます。

しかし、犬は室内では部屋の一角で眠り過ごすことが多いため、人間以上に寒さを感じてしまうのです。特に生後間もない子犬は注意が必要です。
離乳前の子犬は、母犬や兄弟犬同士で寄り添って眠ります。お互いの体温で適度に保温され、寒さを感じることもありませんが、一匹だけでサークルの中で過ごす場合は途端に肌寒さを感じ、風邪をひいてしまいます。
体温計
生後間もない子犬がいる場合は、夏であってもペット用ヒーターを用意してあげましょう。サークルやベッドの半分くらいのサイズを目安に、犬が快適な寝場所を求めて移動できるように工夫をしてあげましょう。
ヒーターは愛犬が使用しなくなったタイミングを見計らって片付けの時期を見極めましょう。

ペット用ヒーターの使用は老犬も同じです。高齢になると体力が低下してくるため、エアコンを肌寒く感じることも増えます。子犬と同じように、ヒーターを設置してある場所と涼しい場所のそれぞれが犬の生活スペースに用意されている環境を作ってあげましょう。

冬もエアコンで室内温度を管理することがありますが、暖かい空気は上に上にいくため、犬が過ごす床付近は意外にも冷えています。冬もペット用ヒーターを用意してあげましょう。

また、冬の散歩は暖かい部屋から寒い屋外へ連れ出すことになります。急な温度の変化によって体調を崩してしまう犬もいます。屋外散歩へ連れ出す場合は、犬の体調に応じて衣服を着用させると安心です。

犬の風邪はうつる?

犬の風邪は人間の風邪と同じようにうつります。咳やくしゃみによって飛沫感染しますし、病気によっては空気感染をすることもあります。そのため、多頭飼いはもちろん、風邪気味の犬と同じ部屋で過ごすだけでも感染する可能性があります。

生後間もない子犬や風邪や伝染病が多発する冬は、不特定多数の犬が集まる場所への出入りは控えるのが安心です。愛犬に風邪症状がみられる時は、他の犬とは隔離して過ごすようにしましょう。

また、下痢症状がある場合は便はすぐに片付け、ビニール袋に入れ、密閉して状態で破棄するようにしましょう。

尚、犬の風邪が人間にうつることはありません。

風邪をひいているときの散歩について

愛犬が風邪をひき不調な時は、運動や散歩、外出は最低限に控えましょう。トイレが完全屋外の場合は、短時間でトイレのみ済ませるようにし、すぐに自宅へ戻るようにしましょう。無理な運動は体力を消耗させ、回復を遅れさせてしまうこともあります。

トイレは室内ででき、散歩は気分転換程度であれば、暖かい時間帯に短時間でゆっくりと歩く散歩にしましょう。

おしっこする犬雨や雪の場合は極力外出を控えましょう。完全屋外トイレとなっている場合、どうしても屋外へ行く必要が出てきます。こういった場合は、トイレのみを済ませ短時間で帰宅し、帰宅後はタオルで全身、特に腹部はしっかりと拭き、乾かしてあげましょう。

風邪をひいているときの食事

風邪によって食欲が低下しているときは、無理に食欲を刺激して食べさせる必要はありません。食べ残しをしても体調の回復とともに食欲も改善していきます。

風邪を治すために、無理に食べさせようと普段は与えない嗜好性の強い食べ物を与えるのは禁物です。風邪によって胃腸が弱っている時に、嗜好性の強い食べ物で食欲を刺激させ食べさせると、体力をより消耗させてしまう恐れがあります。

愛犬の症状や状態を見ながら無理のないことを第一に考えたケアをしましょう。大抵、風邪症状は2~3日で自然と改善していきます。症状が長引く場合には動物病院を受診しましょう。

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