コラム

犬の行動から犬の気持ちを理解しよう!

犬は人間の日常的な会話をほぼ理解出来ていると言われています。とても知能が高く、人間への共感性の高い動物です。犬は人間と意思疎通を図る手段として鳴くこと、尻尾や耳を動かすことで意思表示をし、感情を表現しています。

共に暮らす中でこれらの行動の意味は自然と飼い主にも伝わるものですが、中には読み違えてしまう例もあるようです。

犬の行動から犬の気持ちを理解しよう!

鳴き声で分かる犬の気持ち

犬は鳴き声で自分の感情や意思を伝えています。鳴き声を聞き分けることで犬の心理状態を理解してあげると、しつけやコントロールがスムーズになります。

犬が鳴くタイミングは、以下のようなシーンがあります。

  • 甘えている時
  • 怒っている時
  • 興奮している時
  • 恐怖を感じている時
  • 痛みがある時

犬の鳴き声の中で、怒り、興奮、恐怖は混同されやすく、感情を読み間違えてしまう方もいます。しかし、この状況はいずれも犬にとっての極限状態の表れであり、理解を誤ってしまうと思わぬトラブルが起こる可能性もあるので注意が必要です。

例えば、玄関チャイムに反応し吠えている場合、他人の侵入を察知し追い払おうと思い吠える犬と他人の侵入に恐怖を覚え吠えている場合があります。一見似ているようにも思えますが、片方はとても攻撃的です。
その為、無暗に飼い主が抱き上げたり、叱るとかえって反発し、無駄吠えが悪化してしまいます。来訪者が犬好きだからと言って突然犬に触れようともすれば噛みつきに出ることもあるでしょう。

もう片方の恐怖で吠えている場合、飼い主が無駄吠えを厳しく叱ることでますます恐怖心が増し、パニックを起こしてしまいます。完全に落ち着きを取り戻すまでは鳴きやまず、声も大きいです。
恐怖で鳴いている場合には、飼い主は落ち着いて、優しい声で犬を呼び寄せてあげましょう。小型犬の場合、抱っこをしてあげることでより素早く落ち着かせることも出来ます。中大型犬の場合は、ゆっくりと背中をさすってあげるとよいでしょう。

このように犬の心理を読み取ってあげることもしつけを効果的にするためには必須です。

尻尾や耳で分かる犬の気持ち

犬の感情や行動は全て尻尾や耳の動きにも同時に現れます。

尻尾

尻尾といえば嬉しい時に振るイメージですが、恐怖や興奮の状態にある時にもその感情がとてもよく現れます。犬が尻尾を振る時は、犬の感情が高ぶっているサインです。その高ぶりは嬉しい時もあれば、恐怖や警戒を表しているときもあります。

散歩中に他犬と遭遇した時に、犬が吠えながら尻尾を振る時があります。この時、仲のいい犬に会えて嬉しさのあまり興奮して尻尾を振ることもあれば、相手を警戒し、威嚇することで興奮状態になっていて尻尾を振っていることもあります。

つまり犬が尻尾を振っているからといって、必ずしも好意的な意味ではないということなのです。この行動を読み違えてしまい、尻尾を振っているから好意的だと勘違いし、相手の犬に近づけてしまうと瞬時に喧嘩になることもあるので大変危険です。

また、犬が自分の尻尾を丸めて後ろ脚の間に挟むような仕草を見せているときは、恐怖で極限状態にあるサインです。この時犬は背中を丸め、耳も垂れ下がっています。

例えば、見ず知らずの相手に触れられている時、動物病院で診察を受けている時、他犬がそばにいる時にこのような仕草が見える時は、出来る限り優しく犬を撫で、落ち着かせてあげましょう。その場から離れることが出来る状況であれば、すぐに立ち去ってあげましょう。
犬がおとなしくしているからといってそのままの状況を継続してしまうと、次第に犬は追い詰められた状態になり、最終的に攻撃的になってしまう危険性もあるので注意が必要です。

犬の耳もとてもよく犬の感情を表しています。飼い主に叱られた時、うなだれるような顔つきで耳が横になることがあります。この表情を犬が反省していると理解することもありますが、必ずしも叱られた意味を理解出来ているとは限りません。飼い主の剣幕に覚え、恐怖を感じ、降参の姿勢を表していることもあるからです。

その為、反省の仕草を見せていたにも関わらず、また同じいたずらをしたと飼い主は感じ、しつけがうまくいかない、犬が言うことを聞かないと悩むのです。

犬のしつけは犬を怯えさせるだけでは意味がありません。正しい行動を教えることがしつけのコツです。正しくできた時に多いに誉める、むやみに叱らないことを意識してしつけに取り組みましょう。

その他の行動で分かる犬の気持ち

犬は人間との共通の言語をもたない代わりに、行動や表情で意思や思いを伝えることが出来ます。例をピックアップしました。

  • 犬が仰向けになる時
  • 犬が仰向けになる行為は、相手への服従、攻撃の意思がないこと、友好的な関係を望んでいること、甘えていることのサインです。仰向けになるということは相手を心から信頼し、安心しているというサインです。その為、仰向けになっているときは、その想いに応えるように優しく接してあげましょう。

    小さな子どもや犬に不慣れな人の場合、仰向けの状態の犬を乱暴に扱ってしまうこともありますが、この行為は犬の信頼感を損ね、警戒心を煽り、良好な関係を阻む行為です。きちんと行動の意味を理解してあげることが大切です。

  • 犬が飼い主に背中を向けて座る時
  • 犬が飼い主に背中を向けて座ることがあります。体を飼い主に密着させたり、飼い主に寄りかかるように座ることもあります。この行為は、犬の甘えのサインです。

    動物が相手に背中を向けるということは、相手が背後から攻撃する危険性がないと完全に信頼を置いているサインです。つまり飼い主に向かって自分の信頼を表し、その上で甘えているのです。この時は犬の甘えに応えるように、飼い主が優しく撫でるなど対応をしてあげると、お互いの関係性がより良好になります。

  • 犬が飼い主の顔を舐めようとする時
  • 犬の中にはとにかく飼い主の顔を舐めることが好きなタイプがいます。中には飼い主以外の人や他犬にさえも顔や口元を舐めようとするタイプもいます。
    動物にとって相手の口元に近づくということは、場合によっては致命傷を負う可能性もある大変危険な行為です。しかし、その行為をあえて取るということはそれだけ相手を信用しているサインです。

    犬の場合、母犬は生まれたばかりの子犬の口元を軽くつつき愛情表現をする習性があります。つまり犬にとっては本能的に口元を舐める行為が最大限の愛情表現でもあるのです。飼い主に対して絶大な愛情を伝えたい時に、犬はこの行為をします。
    ですが、もちろん衛生的、生理的にこの行為を受け止めきれないという方も多いものです。その場合、むやみに叱るのではなく、立ち上がるなど上手に犬を交わし、言葉を掛けたり撫でることで愛情表現に応えてあげるとよいでしょう。

  • 犬が飼い主を噛む時
  • 犬が条件反射的に飼い主を噛むことがあります。苦手なことをされた時、叱られた時など咄嗟に行動に出る上に、力加減をせずに噛みつくこともあります。
    しかし、犬は本来人間にとても友好的な動物で、攻撃的な行為に出ることはごく稀です。

    犬が攻撃的な行動に出る背景には、過去に大変痛い、嫌な経験をした時のトラウマがよみがえり、防衛本能が働き突発的に行動を起こしてしまっているサインです。この時無理強いをするとますます行動がエスカレートしてしまうので、何が原因なのかを見極め、原因を繰り返さないように注意しつつ接するよう心掛けてあげましょう。

家族として共に暮らすうちに次第に犬の性格が理解出来、まるでお互いに共通の言語をもつかのように意思疎通ができることが犬と暮らすうえでの醍醐味と言えるでしょう。

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