コラム

危険!犬の誤飲に注意!

この記事は2017年6月30日の記事を再編集しました。

室内で犬に起こる最も多いトラブルは「誤飲」による事故です。特に、生後間もない好奇心旺盛な子犬は、飼い主が想像していないような物を飲み込んでしまうことがあります。

犬の誤飲は、上京によっては開腹手術を必要とする程大事になることもあるので、十分注意が必要です。

危険!犬の誤飲に注意!

犬が誤飲しやすいもの

犬の年齢や性格によって、誤飲してしまう対象物は異なります。「もう子犬の時期を過ぎたから大丈夫」と安心することはなく、家庭内の安全対策に努めましょう。

子犬の時期に誤飲しやすいもの

犬のお医者さん生後半年頃までの子犬は、目の前にある物全てに興味・関心があります。そして興味のある対象を「食べられるもの」かどうかで判断しようとします。
人間や成犬とは違い、ニオイや形状だけでは判断することができないため、まず一旦口の中に入れようと考えます。
また、乳歯の生え変わり時期には、あらゆる物を噛んで、何とか歯のむずがゆさを解消しようとすることも誤飲を引き起こす原因の一つです。

子犬の時期は、ボタンや硬貨、ネジ、クリップ、画鋲などの誤飲が目立ちます。どれも家族が気づかぬうちに床に落としてしまいがちな小さい物ばかりです。特にボタンは、家族の洋服や家具、ぬいぐるみ等でじゃれ遊ぶうちに外れてしまうこともあるので非常に危険です。

小型犬の場合、犬用のぬいぐるみを購入せず、同じくらいのサイズの人間用ぬいぐるみを与えてしまうこともあります。しかし、実はこの行為は危険です。

一見似ているようにも見えるぬいぐるみですが、犬用は人間用に比べると縫製の強度が格段に強くできています。繊維も強度のあるものを使用し、ボタン等の誤飲に繋がる装飾はありません。犬が噛む力を考え、安全対策が講じられています。

安易に人間用のぬいぐるみを与えてしまうことは、装飾を誤飲してしまったり、中身の綿を誤飲してしまう可能性があるので十分注意しましょう。

硬貨やクリップ、ネジや画鋲といったキラキラ光る物も子犬の関心を引きます。部屋の中にこれらの見落としがないかは重々確認するようにしましょう。

子犬の時期はまだ体も小さいため、家族が想像しないような狭い隙間やソファやベッドの下の隙間にも簡単に潜り込んでしまいます。日常的に子犬の行動範囲内に危険な箇所や、掃除をし忘れている箇所がないか確認をしましょう。

成犬の時期に誤飲しやすいもの

成犬になってからの誤飲で多いのがビニールです。これは床にビニールが落ちているから誤飲しているのではなく、家族が見ていない間にビニール袋に入った食べ物を食べようとして、愛犬がビニール袋を破くことで誤飲してしまうのです。
たとえ誤飲してしまったビニール袋が少量であったとしても、体内に入れば胃腸の不調を引き起こすので大変危険です。

また、ごみ箱にも注意が必要です。食べ物を包装していたビニール袋には、食べ物が残っていなくても強いニオイや汁、破片が付いています。そのため、愛犬がごみ箱から持ち出し、家族に気づかれないようにと焦って丸飲みしてしまうこともあるのです。

ビニール袋は小さくまとまり、簡単に飲み込むことができます。開腹手術にて取り出した時に、驚くほど大量に飲み込んでしまっていたという事例もあり、とても危険です。

他にも、食品トレーごと誤飲してしまうケースや、コンビニのおにぎりを包装されたままの状態で飲み込んでしまうケースもあります。

誤飲だけではなく、ネギ等の中毒性がある食べ物を同時に飲み込んでしまうこともあるので、ごみ箱の管理は徹底する必要があるでしょう。

誤飲後にみられる症状

犬は誤飲してしまった時、胃に不快さを感じ自力で嘔吐しようとします。離乳期に母犬が嘔吐をすることもあるため、犬にとって嘔吐は比較的簡単にできる生理現象です。
嘔吐すること自体には身体的負担はあまりありませんが、何度も繰り返し胃液を吐き戻すことで、脱水症状を起こすことがあります。

ビニール袋は、一度胃の中に入ると広がってしまい、簡単に吐き出すことができなくなります。胃壁に密着し、相当な不快感があるでしょう。そして、不快感が増す程に、犬は焦って吐き出そうとするので悪循環に陥ってしまいます。

画鋲や硬貨、クリップ等は、不快感から吐き出そうとすると、食道や胃壁を傷つけてしまい出血を伴うこともあり大変危険です。
また、吐き出すことをせずに胃腸に異物が留まってしまった場合は、下痢を起こします。下痢の状態が軟便から水状にまで悪化することもありますが、過度な下痢も脱水症状を引き起こす要因なので危険です。

誤飲をした時、犬は後日便で排出するという意見もありますが、全てではありません。異物の形状や犬の体質によっては、体内に残留してしまう可能性もあるため、楽観視しないよう考えておきましょう。

犬の誤飲は死亡することもある?

犬の誤飲は、ただのいたずらと考えてはいけないこともあります。誤飲したけれど、直後に目立った不調や嘔吐がない場合、いつもと変わらぬ様子だからとそのまま見過ごしてしまうこともあるでしょう。

不調の犬家族に誤飲を見つかり、叱られた後、ハウスに戻る姿を反省していると捉えることも危険です。ハウスの中で静かに過ごしているのは、反省しているのではなく、不調が原因の可能性もあります。

犬の誤飲はただのいたずらではなく、時間経過によって症状が悪化したり、脱水症状を起こしたり、胃腸を傷つけてしまうこともあるのです。中には、喉に異物を詰まらせており、窒息や呼吸困難状態に陥ることもあります。

誤飲をした時は、すぐに動物病院へ連絡し、どのような処置が必要であるかを確認しましょう。そのためには、以下のことを調べておく必要があります。

  • かかりつけ動物病院の営業時間、休診日
  • 夜間対応の有無
  • 緊急対応の可否
  • 往診の可否

動物病院の休診日は、同じ地域内であれば他の病院も同じ曜日に休診していることが多いです。かかりつけの病院が休診の場合、その曜日に診察してもらうことができる動物病院を他に数件把握しておくと安心です。

誤飲後の症状によっては、緊急手術が必要になることもあります。飲み込んだ異物が入ってしまった場所によっては難しい手術となり、費用が数十万円になることもあり得ます。予め、万一の時の医療費についても考えておく必要があるでしょう。

誤飲する対象物はとても幅広く、小さな子どもがいる場合には子ども用のおもちゃが対象になることもあります。日頃から誤飲を起こすことがないように管理をすることが大切ですが、全てを完璧に管理することも難しいことです。

誤飲はとても多い事故であり、時として手術等による高額費用が必要になることがあるので、もしもの備えとしてペット保険への加入を検討しておくことがおすすめです。

犬の誤飲は吐かせる必要がある?

犬が誤飲した際、異物を目視できる場合には強制的に嘔吐させる方法もあります。犬の口を無理やりこじ開け、喉の奥に飼い主が指を押し入れて喉を刺激することで犬の嘔吐を促す方法です。

こうすることでスムーズに吐き出すこともありますが、犬が激しく抵抗し、噛みついたり、無理やり口を開けたことで怪我をさせてしまう危険性もあることを理解しておく必要があります。

電池また、吐き出させることでかえって症状を悪化させてしまうこともあります。画鋲やクリップのような先端が尖っているものや、加熱後の鶏の骨も危険です。電池や中毒性のある物を吐き出させることも症状を悪化させる危険があります。

強制的に吐き出させるべきかどうかは、獣医師の指示を仰ぎましょう。

犬の誤飲、正しい対処方法

犬の誤飲を発見した時は、まず動物病院へ連絡をし医師の指示を仰ぎましょう。その際、以下のことを的確に伝えましょう。

  • いつ誤飲したのか
  • 誤飲したものは何か
  • 現時点での健康状態はどうか
  • 病院へ搬送する場合の到着時間

誤飲をしてしまった際には、焦らず、そして犬を叱らずに、適格な対処をすることが何より大切なことを覚えておきましょう。

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