コラム

危険!犬の誤飲に注意!

室内で暮らす犬に最も多いトラブルは「誤飲」による事故です。特に、生後間もなく好奇心旺盛な時期の子犬は、飼い主が想像していないような物を飲み込んでしまうことがあります。

犬の誤飲は場合によっては開腹手術を伴う程の大事になることもあるので、十分注意する必要があります。

危険!犬の誤飲に注意!

犬が誤飲しやすいもの

犬の誤飲は、犬の年齢、性格によっても対象物が異なります。子犬の時期を過ぎたからと安心することなく、家庭内の安全対策に努めていきましょう。

子犬の時期に誤飲しやすいもの

生後半年程までの子犬は、目の前にある物すべてに興味関心があり、興味のある物をまず「食べられるものかどうか」で判断しようとします。人間や成犬と違い、臭いや形状だけでは判断が出来ないので、まずは一旦口の中に入れようと考えます。
また、乳歯の生え変わり時期の場合、あらゆる物を噛み何とか歯のむずがゆさを解消しようとすることも誤飲を引き起す原因になります。

この時期の子犬は「ボタン」や「硬貨」「ネジやクリップ、画鋲」などの誤飲が目立ちます。どれも家族が気がつかぬ間に床に落としてしまいがちな小さな物ばかりです。
特にボタンは、家族の洋服や寝具、ぬいぐるみなどでじゃれ遊ぶ中で外れてしまうこともあり、非常に危険です。

小型犬の場合、あえて犬用ぬいぐるみを購入せずに、同じ位のサイズの人間用のぬいぐるみを与えてしまうこともあります。飼い主が愛着のあるぬいぐるみを与えてあげたいという気持ちからですが、実はこの行為は危険です。

一見、似ている様に見えるぬいぐるみですが、犬用の製品は、人間用に比べ縫製の強度が格段に強くできています。繊維も強度の強い物を使用し、ボタンや誤飲につながる装飾もありません。犬の噛む力を考え、安全対策が講じられているのです。
安易に人間用のぬいぐるみを与えてしまうことで、装飾を誤飲してしまったり、中身の綿を誤飲してしまうことがあるので十分注意をしましょう。

硬貨やクリップ、ネジや画鋲など、キラキラと光る物も子犬の関心を引きます。子犬を家族に迎えた以上は、これらの見落としがないか重々確認をしましょう。

子犬は家族が想像もしないような狭い隙間やソファーやベッドの下の隙間にも簡単に潜り込んでしまいます。日頃から子犬の行動範囲内に危険な箇所、掃除をし忘れている箇所がないか確認をしましょう。

成犬の時期に誤飲しやすいもの

成犬になってからの誤飲で多いものは「ビニール」です。ビニールの誤飲は、床に落ちているからではありません。愛犬が家族の見ていぬ間に、ビニール袋に入った食べものを食べようとして、ビニール袋を破くことで誤飲してしまうのです。
たとえ少量であってもビニール袋は体内に入れば胃腸の不調を引き起すので大変危険です。

また、ゴミ箱にも注意が必要です。食べ物を包装していたビニール袋には、食べ物が中に残っていなくても強い臭いや汁、破片がついています。ゴミ箱から愛犬が持ち出し、家族に気付かれないようにと焦りながら丸飲みしてしまうこともあります。
ビニール袋は小さく丸まり、簡単に飲み込むことができるので、手術をし取り出してみると驚くほどに大量に飲み込んでいることがあったという事例もあり、大変危険です。

他にも成犬の場合、肉などの食品トレーを誤飲してしまうケースや、コンビニなどのおにぎりを包装されたままの状態で飲み込んでしまうというケースもあります。

異物誤飲と合わせて、ネギなど中毒性のある食べ物も同時に飲み込んでしまうこともあるので、ゴミ箱の管理は徹底する必要があるでしょう。

誤飲後にみられる症状

犬が誤飲をして胃に不快さを感じた時、まず自力で嘔吐しようとします。犬の嘔吐は離乳期に母犬が行うこともあり、比較的簡単に出来る生理現象です。
嘔吐自体に身体的な負担はさほどありませんが、何度も繰り返す、胃液を吐き戻すことを繰り返すと脱水症状が起こることもあります。

ビニール袋などは一旦胃の中に取り込むと、広がってしまい簡単には吐き出すことが出来ません。時には胃壁に密着し、相当な不快感があります。犬は不快になればなるほど焦って吐き出そうとするので悪循環に陥ってしまいます。

画鋲や硬貨、クリップなどの場合は、不快感に気がつき吐き出そうとすると、今度は食道や胃壁を傷つけてしまい出血を伴うこともあり大変危険です。
また、吐き出すことをせずに胃腸に異物が留まってしまった時は、下痢を起こします。下痢の症状が軟便から水状の便にまで悪化することもありますが、過度な下痢も脱水症状を引き起す原因になりので危険です。

誤飲をした場合でも、犬は後日便で排出されるという意見もありますが、もちろん全てではありません。異物の形状や犬の体質によって体内に残留してしまうこともあるので楽観視はしないように考えておきましょう。

犬の誤飲は死亡することもある?

愛犬が誤飲をした時に、単なるいたずらと考えてはいけないこともあります。誤飲をしたものの、直後に目立った不調も嘔吐もなく、いつもと変わらぬ様子であればついそのまま見過してしまうこともあるでしょう。

誤飲をしたことで家族に叱られ、ハウスに戻っていく姿を反省していると捉えてもいけません。ハウスの中で静かに過ごしているのは、反省ではなく不調が原因の可能性もあるからです。
犬の誤飲は単なるいたずらではなく、時間が経過することで症状が悪化したり、脱水症状を起こしたり、胃腸を傷つけてしまうこともあります。中には、喉に異物を詰まらせ、窒息や呼吸困難の状態に陥ることもあります。

誤飲をした時は、すぐに動物病院に連絡をし、どのような処置が必要かを確認しましょう。日頃から以下のことを調べておく必要があります。

  • かかりつけ動物病院の営業時間、休診日
  • 夜間対応の有無
  • 緊急対応の可否
  • 往診の可否

動物病院の休診日は同じ地域内の場合、他病院も同一曜日が休診になりがちです。万が一、かかりつけ医が休診の場合、その曜日に診察を依頼できる動物病院を他にも数件把握しておくと安心です。

中型犬や大型犬の場合、症状によっては家族による搬送が出来ないこともあります。往診が可能な動物病院を調べておくと安心です。

誤飲後の症状によっては、緊急手術が必要になることもあります。異物がある箇所によっては難しい手術になり、費用が数十万円になることもあります。予め万一の時の医療費についても考えておく必要があるでしょう。

もしご家庭に小さな子どもがいる場合、子供のおもちゃも誤飲の対象になります。おもちゃを完全に管理することは難しいでしょうから、万が一の備えとしてペット保険の加入を検討しておくことがおすすめです。

犬の誤飲は吐かせる必要がある?

犬が誤飲をした場合、異物を目視で確認できる場合には、強制的に嘔吐させるという方法もあります。
犬の口を無理やりこじ開け、喉の奥に飼い主が指を押し入れ、喉を刺激することで犬に嘔吐を促すという方法です。

この方法でスムーズに吐き出せることもありますが、場合によっては犬が激しく抵抗をする、噛みつく、無理やりに口を開けさせることでケガをさせてしまう危険性があることを理解しておく必要があります。
電池
また、吐き出させることでかえって症状を悪化させてしまうこともあります。画鋲やクリップなどの先端が尖っているものや、加熱後の鶏の骨も危険です。電池や中毒性のある物も吐き出させることで症状が悪化することもあり危険です。

強制的に嘔吐させるべきかどうかは、獣医師の指示を仰ぎましょう。

犬の誤飲、正しい対処方法

犬の誤飲を発見した時は、まず動物病院に連絡をし、医師の指示を仰ぎましょう。
その際、以下のことを的確に伝えましょう。

  • いつ誤飲したのか
  • 誤飲したものは何か
  • 現時点での健康状態はどうか
  • 病院へ搬送する場合の到着時間

万が一の時は、焦らず、愛犬を叱らずに対処することが何より大切だと覚えておきましょう。

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