コラム

犬と猫の災害時に必要なグッズ

東日本大震災から6年、熊本地震から1年が経ちます。今や大規模災害に備えて、緊急持ち出し袋を常備している、緊急用食料を常備しているという家庭が増えています。

各自治体では、災害時のペット同伴避難、ペットの緊急受け入れ体制の構築に尽力し、極力スムーズに受け入れが進むように対処しています。

今回は、いざ愛犬や愛猫を同伴して避難となった時に、スムーズに行動ができるように、日頃から準備しておくべき用品を紹介します。

犬と猫の災害時に必要なグッズ

ペットの災害対策を考える

ペットの災害対策には、しつけ面での備えと、用品面での備えの両方が必要です。
特にしつけに関しては、自治体が受け入れ体制を整えてくれている避難場所へ同伴ができるかどうかの大きな分かれ目になります。

身に付けておきたいしつけ

日頃から基本的なしつけができていれば、どのような場面でも安心して滞在させることができます。日頃から身に付けておきたいしつけは以下です。

  • ハウス(犬・猫)
  • キャリーバッグサイズのハウスの中で、静かに待機できることを身に付けさせます。犬の場合は、他犬・他人へむやみに吠えない、暴れないことを身に付けさせることが大切です。

    避難時はキャリーケースに入れ移動し、避難先ではトイレなどの最低限の時間以外は、キャリーケースの中で長時間を過ごすことになります。

    日頃から、飼い主さんが掃除機をかける間や食事の間などを活用して、ハウス内での待機の練習をしておくとよいでしょう。

  • 無駄吠え(犬)
  • 恐怖や警戒から吠えている場合、飼い主がどんなに叱ってもなかなか吠え止まないものです。しかし緊急の場では、このような行為は大変迷惑な行為となります。

    無駄吠えが習慣化している場合は、しつけ教室に通うなどの方法を検討し、早期の改善を目指しましょう。

  • 歩行の際、飼い主の指示に従う(犬)
  • 日頃から、散歩中の引っ張り癖を解消しておく必要があります。

    避難移動時は、飼い主自身も手に荷物を持っていたり、幼い子どもの手を引いていることもあります。そのような時に、愛犬が強い力でリードを引っ張る行為は大変危険です。

    どのような状況でも飼い主の指示を聞き、行動できるように訓練を重ねておきましょう。

家族の防災用品と共に用意するもの(犬)

家族の防災用品と共に用意しておくべき愛犬の用品は以下となります。

  • リード
  • 首輪(ハーネス)
  • 迷子札
  • ゴミ袋

日頃からリードは玄関付近や愛犬のハウス付近に置くのが多いと思います。しかし、緊急時には玄関へ近づけないこともあるので、飼い主さんの非常持ち出し袋と共にリードを用意しておくと、すぐに愛犬を係留し、連れ出すことができます。
また、この時用意するリードは日頃使用するものよりも、丈夫な素材でできているものを用意するのが望ましいでしょう。

リードには大き目のカラビナを付けておくと大変重宝します。愛犬が歩くたびに鈴が鳴り、存在をアピールすることができます。カラビナは、一時的な係留や両手が荷物でふさがってしまい、リードを握れないときにリュックやズボンのベルトにリードを結ぶときに重宝します。

迷子札、ゴミ袋も用意しておくと、愛犬のトイレの片付けがスムーズになります。また
ゴミ袋は愛犬の食器としても代用でき、水を飲ませたい時にも活用できます。

犬の防災グッズ

愛犬用の防災グッズはセットで市販されているものもあれば、飼い主さんが独自に取り揃え用意をすることもあります。

飼い主さんが避難を要するほどの緊急時であれば、人間への支援も十分には行き届かない状況が起こります。このような状況下では、犬のための用品の入手はさらに難しいということを承知しておきましょう。

先述のことも踏まえて、愛犬用防災グッズとして用意しておくものは以下です。

  • ドッグフード
  • 飲み水
  • タオル
  • ゴミ袋
  • リード
  • 首輪(ハーネス)
  • 迷子札
  • 飼い主の名前の分かるもの
  • 伸縮性、粘着性のある包帯
  • 持病がある場合の薬
  • カラビナ

なるべく持参した防災用品で一週間程度過ごせるくらいの量が理想的ですが、中型犬や大型犬の場合、数日分だけでも用意があると安心です。

また、飼い主さん自身も愛犬の顔写真、全身写真、実際のサイズが分かる写真、首輪(ハーネス)などの特徴がはっきりとわかる写真を携帯しておく必要があります。万が一、愛犬が迷子になってしまった場合にも、すぐに捜索ができるように、愛犬の写真は飼い主用避難用品と共に保管しておくことが必要です。

吠え癖や噛み癖がある犬の場合、しつけを予めしておくことが大切ですが、念のためを考えて口輪を常備しておくと安心です。

日頃とは異なる状況、飼い主さんが近くにいることができない場合には、不安から咄嗟に攻撃的な行動に出ることもあります。場合によっては飼い主さん以外の人にお世話を依頼しなければならないことも起こりえます。

できる限り周りに迷惑をかけないこと、スムーズに避難が進むように必要な用品は常に揃えておくようにしましょう。

猫の防災グッズ

近年、犬よりも猫のほうが飼育頭数が多くなり、猫も災害避難という場面ではしっかりと考えてあげなければならない存在です。

猫の場合、日頃から完全室内飼育が推奨されていることもあり、避難の場面に直面し、初めて屋外へ連れ出すということも少なくありません。慣れない環境で取り乱してしまうこともありますが、一旦逃げてしまった猫を捕まえることはほぼ不可能です。

そのため、日頃から備えをしっかりと考え、万全な準備が必要です。

猫の災害用準備は以下です。

  • 日頃から常に首輪をつけておく
  • 避難用品と共に、猫用リードを常備しておく
  • 避難時に猫を入れることができるキャリーバッグを常備し、避難用品と共に保管しておく
  • 迷子札などを常に着用させておく

万が一、避難までに時間的な余裕がある場合は、猫用の洋服を着せるという方法もおすすめです。猫に洋服を着せる機会はありませんが、明るい色の洋服を着せておくとすぐに目に付き、万が一迷子になった時にも発見がスムーズになります。

猫が迷子になったとき、大抵の飼い主さんは身体の模様で表現しますが、飼い主さん以外の人間から見ると、猫の模様の識別は非常に困難です。そのためにも確実な目印が必要なのです。

避難時、猫を連れ出すときはキャリーバッグに入れる前に必ずリードを着用させましょう。またこの時、簡単に抜けてしまわないようにハーネス型を利用しましょう。

猫を伴う避難で一番の課題はトイレです。
慣れない環境では、なかなかトイレを済ませることが難しいものですが、リードを付けてこまめに屋外へ連れ出しましょう。

また、食事や飲み水や常備薬なども飼い主さんの避難用品と共に用意し、すぐに持ち出せるようにすることが必要です。

マイクロチップの装填で万が一に備える

どんなに飼い主が注意を払っていても、日頃と違う状況に犬も猫も取り乱すものです。
ほんの一瞬のタイミングで逃げてしまうこともあれば、付けていたはずの迷子札が外れてしまうこともあります。

このような時の備えとして、「マイクロチップ」の装填を検討してみるのもよいと思います。

マイクロチップとは、わずか数mmサイズのデータ内臓チップです。動物病院で装填ができ、専用の機器を使用して皮下に注射し、埋め込みます。健康上の弊害や副作用の心配はありません。(取り除く際には切開手術が必要となります。)

マイクロチップは専用のリーダーを皮膚の上からチップにあてると、登録番号を読み取ることができ、保健所などではその登録番号を元に、飼い主さんが事前に登録した個人情報に辿りつき、連絡をすることができます。

保健所では、飼い主さんが不明の犬や猫は殺処分対象となるか、里親探しの対象となります。そのため、皮下に装填するマイクロチップは愛犬や愛猫が飼い主さんの元へ無事にたどり着くための最後の砦となるのです。

装填に伴う痛みはなく、簡単な注射で済みます。マイクロチップの装填を前向きに検討してあげるとより安心感が増すことでしょう。

  • Facebookでシェア
  • Twitterでシェア
  • Google+でシェア
  • LINEで送る
  • このエントリーをはてなブックマークに追加