コラム

犬と猫の災害時に必要なグッズ・用品

この記事は2017年4月11日の記事を再編集しました。

様々な震災を経て、今や大規模災害に備えて緊急持ち出し袋を常備している、緊急用食料を常備しているという家庭が増えています。

各自治体では、災害時にペット同伴避難やペットの緊急受け入れ体制の構築に尽力し、極力スムーズに受け入れができるよう、対処しているところと言われています。

今回は愛犬や愛猫を同伴して避難する際、スムーズな行動ができるように日頃から準備しておくグッズ・用品を紹介します。

犬と猫の災害時に必要なグッズ・用品

ペットの災害対策を考える

ペットの災害対策は、しつけ面での備えと、グッズ・用品面での備え、両方が必要です。特にしつけに関しては、自治体が受け入れ体制を整えてくれている避難場所への同伴ができるかどうか、大きな分かれ目になります。

身に付けておきたいしつけ

基本的なしつけが日頃からできていれば、どのような場面でも安心して滞在させることができます。身に付けておきたいしつけは以下です。

  • ハウス(犬・猫)
  • 避難時はキャリーケースに入れ移動し、避難先ではトイレ等の最低限の時間以外はキャリーケースの中で長時間を過ごすことになってしまいますので、キャリーバッグ等の小さいサイズのハウス内でも静かに待機できることを身に付けさせましょう。

    日頃から飼い主さんが掃除機をかける時間や、食事の間等を活用して、ハウス内で待機する練習をしておくとよいでしょう。

    犬の場合は、他犬や他人にむやみに吠えない、暴れないことを身に付けさせることが大切です。

  • 無駄吠え(犬)
  • 恐怖や警戒心から吠えている場合、飼い主がどんなに叱ってもなかなか吠え止むことはありません。しかし、緊急の場ではこのような行為は大変迷惑な行為となってしまいます。

    無駄吠えが習慣化してしまっている場合は、しつけ教室に通う等の方法も検討し、早期改善を目指しましょう。

  • 歩行の際、飼い主の指示に従う(犬)
  • 散歩中に引っ張る癖がある場合には、解消しておく必要があります。

    避難移動時は、飼い主自身も手に荷物を持っていたり、場合によっては押さない子どもの手を引いていることもあるでしょう。このような時、愛犬が強い力でリードを引っ張る行為は大変危険です。

    どのような状況でも飼い主の指示を聞き、行動ができるように訓練を重ねておきましょう。

防災用品として用意しておくもの(犬)

家族の防災用品と一緒に用意しておきたい犬用グッズ・用品は以下となります。

  • リード
  • 首輪(ハーネス)
  • 迷子札
  • ゴミ袋

普段からリードは玄関先や愛犬のハウス付近に置いているかと思います。しかし、緊急時には玄関に近づくことができないこともあります。そのため、リードは飼い主さんの非常持ち出し袋と一緒に用意しておくと、万一の際、愛犬を係留し連れ出すことができます。また、非常時に使用するリードは、普段使用するものよりも丈夫な素材でできているものを用意するのが望ましいです。

そしてリードには大き目の鈴カラビナを付けておくと重宝します。愛犬が歩くたびに鈴が鳴り、存在をアピールすることができます。カラビナは、一時的な係留や両手が荷物で塞がってしまい、リードを握れないときに、リュックやズボンのベルトにリードを結ぶことができます。

迷子札は逸れてしまった際に必要となります。できれば、予めマイクロチップを装填しておくのが好ましいです。
参考記事:マイクロチップを使うメリットとデメリット

ゴミ袋は用意しておくと、愛犬のトイレ片付けがスムーズになります。また、ゴミ袋は愛犬の食器としても代用ができ、水を飲ませるときにも活用ができます。

犬の防災グッズ・用品

犬用の防災グッズは、セットで市販されているものもあれば、飼い主さんが独自に取り揃えて用意することもあります。
飼い主自身が避難を要する程の緊急時であれば、人間への支援も十分に行き届かない状況が起こります。そうなると、犬のための用品を入手することは、さらに難しい状況となります

先述のことも踏まえて、犬用防災グッズとして用意しておくものは以下です。

  • ドッグフード
  • 飲み水
  • タオル
  • ゴミ袋
  • リード
  • 首輪(ハーネス)
  • 迷子札
  • 飼い主の名前が分かるもの
  • 伸縮性、粘着性のある包帯
  • 持病がある場合は薬
  • カラビナ

非常袋
避難場所では、なるべく持参した防災用品で一週間程度過ごせるくらいの量があるのが理想的ですが、中型犬や大型犬の場合は量が多くなってしまうので、数日分だけでも用意があると安心です。

また、飼い主さん自身も愛犬の顔写真、全身写真、実際のサイズ感が分かる写真、首輪(ハーネス)の特徴がはっきりと分かる写真を携帯しておくことが必要です。万一、愛犬と逸れてしまった場合にも、すぐ捜索ができるように、愛犬の写真は飼い主用の避難用品と共に保管しておくようにしましょう。

普段とは違う状況、飼い主さんが近くにいることができない場合、不安から咄嗟に攻撃的な行動に出てしまうこともあります。場合によっては、飼い主さん以外の人にお世話を依頼しなければならないことも起こり得ます。
できる限り周りに迷惑をかけないこと、そしてスムーズに避難ができるように、必要なグッズ・用品は常に揃えておくようにしましょう。

猫の防災グッズ・用品

現在、犬よりも猫のほうが飼育頭数が多くなり、災害避難という場面では、猫の避難についてもきちんと考えてあげなければなりません。

猫は完全室内飼育が推奨されていることもあり、避難が必要な場面に直面し、初めて屋外へ連れ出すということも少なくありません。慣れない環境のため、取り乱してしまうこともありますが、一旦逃げてしまった猫を捕まえることはほぼ不可能と言えます。

そのため、日頃から備えについて考え、万全な準備をしておくことが必要です。

猫の災害準備は以下です。

  • 日頃から首輪をつけておく
  • 避難用品と共に、猫用リードを用意しておく
  • 避難時に猫を入れることができるキャリーバッグを常備し、避難用品と共に保管しておく
  • 迷子札などを常に着用させておく

万一、避難までに時間的な余裕がある場合には、猫用の衣服を着せるという方法もおすすめです。猫に衣服を着せる機会はあまりありませんが、明るい色の衣服を着せておくと、目に付きやすく、迷子になってしまった際にも発見がスムーズになります。

猫が迷子になった際、大抵の飼い主さんは身体の模様で表現をします。しかし、飼い主さん以外の人間から見ると、猫の模様を識別するのは非常に困難です。そのためにも確実な目印が必要なのです。

避難時、猫を連れ出す時にはキャリーバッグに入れる前に、必ずリードを着用させるようにしましょう。簡単に抜けてしまわないようにハーネス型を利用するのが好ましいです。

猫同伴の避難で一番の課題はトイレです。
慣れない環境では、猫自身もトイレを済ませることが難しいものです。リードを付けてこまめに屋外で連れ出してあげましょう。

また、食事や飲み水、常備薬等も飼い主さんの避難用品と共に用意し、すぐに持ち出すことができるようにすることが必要です。

マイクロチップの装填でもしもの時に備える

どんなに飼い主が注意を払っていても、災害時というのは普段とは異なった状況であり、犬や猫も取り乱すものです。そのため、一瞬の間に逃げてしまうこともあれば、付けていたはずの迷子札が外れてしまうこともあります。

このような時の備えとして、「マイクロチップ」の装填があります。

マイクロチップとは、わずか数mmサイズのデータ内臓チップです。動物病院で専用機器を使用して皮下に注射し、埋め込みます。健康上の弊害や副作用の心配はありません。(取り除く際には、切開手術が必要です。)

専用リーダーを皮膚の上からマイクロチップにあてると、登録番号を読み取り、保健所などではその登録番号を元に、飼い主さんが事前に登録した個人情報へたどり着き、連絡することができます。

飼い主不明の犬や猫は、保健所では殺処分対象となるか、里親探しの対象となります。そのため、皮下に装填するマイクロチップは、愛犬や愛猫が飼い主の元へ無事にたどり着くための最後の砦となるのです。

装填の際、痛みを伴うことはなく、簡単な注射で済みます。
マイクロチップの装填を前向きに検討してあげると、より安心感が増すと思います。

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