コラム

知っておきたい!コーギーがなりやすい病気

コーギーは人気犬種ランキングでは常に上位にランクインしますが、実はまだ日本で飼育がされるようになって20年程のとても新しい犬種です。独特な体形と大きな耳、とても高い知能というアンバランスさが人気になり、TVCMで登場したことで一躍スターになりました。

しかし、実はコーギーの特性はまだまだ十分に知られていない部分も多く、中でも病気に関する知識が不足しがちな傾向が目立ちます。人気犬種であるコーギーだからこそ、しっかりと病気に関する知識を身に付け、日々の健康管理を続けてあげましょう。

知っておきたい!コーギーがなりやすい病気

変性性脊髄症(dm)

コーギー変性性脊髄症(dm)という病気は、近年コーギーにおける発症率が非常に高いという研究データが発表されたことで注目を集めています。
変性性脊髄症(dm)は、現在の医療では明確な発症原因が特定されておらず、発症の時期はもちろん治療方法の確立や予防策も見つけられていません

変性性脊髄症(dm)を発症すると、脊髄に異常が起こり後肢の機能が失われ、次第に前肢まで症状が広がり、最終的には呼吸器の機能が低下し死に至ります。症状の進行は数年単位と遅いものの、治療方法が確立されていないので家庭では日々の生活の補助を行う対処策を講じてあげることしか方法がありません。

これまで海外では変性性脊髄症(dm)は、ジャーマンシェパード特有の病気を考えられていました。日本でジャーマンシェパードといえば警察犬など特殊使役の為に飼育される他、一般家庭ではほぼ飼育がないことから変性性脊髄症(dm)への関心も低かったと言えます。
しかし海外の研究では、あらゆる犬種の発症が見られる中でコーギーの発症率がシェパードに次いで多いことが発見され、日本でも見方が変ってきています。

日本ではコーギーが高齢になり足腰が不自由になったり、寝たきり生活になった場合、ヘルニアが要因であると考えることが一般的でした。運動不足、肥満、特異な体形とコーギーにはその発症原因が多々思い当り、飼い主もヘルニアであると疑うこともなく、さらなる精密検査や原因の究明を求めてはこなかったのです。

しかし変性性脊髄症(dm)が注目されたことで、これまでヘルニアと考えられていたうちの何割かが実はこの病気であったのではないかとも言われています。

変性性脊髄症(dm)のケア方法

変性性脊髄症(dm)を発症した場合に家庭で出来るケアの方法は以下が考えられます。

  • 歩行介助
  • 排泄介助
  • 姿勢の転換(寝返りの介助)
  • 食事の介助
  • 衛生管理

歩行介助は高齢犬用のハーネスやバスタオルなどを活用し、腰の辺りを持ち上げてあげることで歩行の手伝いができます。自ら歩行し、トイレや散歩に出ることが出来れば愛犬のストレス軽減にもつながります。

食事や寝返りは症状の進行とともに体の自由がきかなくなり、姿勢の転換にも補助が必要となります。長時間同じ姿勢でいると体の一部に負荷がかかり、床ずれなどのトラブルも起こります。
人手がある時は、2~3人で入浴をさせ、衛生面も常に心がけてあげましょう。

変性性脊髄症(dm)という病気は完治させることが出来ませんが、症状の進行が遅いので、共に生活をする間の環境を少しでも整えてあげることが出来るように心掛けてあげるとよいでしょう。

てんかん

犬にも「てんかん」という人間と同じ病気があることを知って驚く方もいるでしょう。
症状は人間と同様で突然の痙攣発作や嘔吐など様々です。

てんかんの発症は症状が起こって初めて気がつくので、なかなか生後間もない子犬の時期やペットショップで販売されている時点では判断することができません。
症状の発症時期も個体差があり、まだ若く健康な時期に突然起こることもあれば、高齢になってから起こることもあります。

てんかんの発作は主に朝方、深夜に起こることが多く、軽度の症状は数十秒ほどの短い発作で収まりますが、重篤な場合は数分おきに激しい発作を繰り返すこともあります。また、口から泡をふく、白目を剥くなどの症状が見られることもあり、つい焦って対処をしようと考えがちですが、症状が起こっている最中に無暗に愛犬を刺激したり、抱き上げたりすることはかえって危険なので注意が必要です。
てんかんには現在、完治の為の治療法がなく定期的な投薬で症状をコントロールするに限ります。

あまりに頻繁に症状が起こる、症状が起こると激しく動き周るなど、夜間や早朝、留守中などの安全を確保できない場合は、サークルなどを用いて行動範囲を制限しておくと安心です。
「サークルの利用はかわいそう」という意見もありますが、飼い主の目が届かない時間帯は生活の中で必ず生じます。目が届かないことで愛犬を危険にさらしてしまうこと、危険な思いをするのではないかと心配をし続けることを考えればサークルの活用も決してかわいそうなだけではないと言えます。

海外ではてんかんの症状を持つ犬を安楽死させることがごく当たり前の日常とされています。日本では安楽死という選択肢を薦める獣医師は少なく、度重なる発作に耐えかねた飼い主が飼育を諦めてしまうケースが目立ちます。

てんかんの発作は日時を問わず突発的に起こり、場合によっては興奮状態になった犬が危険を及ぼすこともあるため、なかなか犬連れの外出やトリミングショップ、ペットホテルの利用などをためらってしまうものです。
まずは信頼出来る主治医を見つけ、先の方策を見出していきましょう。

嘔吐を伴う病気

犬は人間が考えている以上に簡単に嘔吐が出来る特性を持っています。これは犬の食性に関係しており、犬は食べ物を基本的にすべて丸飲みすることが理由の一つでもあります。犬は食べ物を丸飲みした後、時間をかけてゆっくりと消化します。
これは野生の環境下では目の前の獲物をゆっくりと味わい、歯で噛み砕き食べていては横取りされたり、敵に襲われたりする危険があるためです。

この食性は人間と共に暮らすペットになってからも変わらず、ドライフードのように硬い物でも気にすることなく丸飲みします。特にコーギーは、数ある犬種の中でもトップクラスに食欲が旺盛で、猛スピードで食事を完食することでも有名です。

また、子犬の離乳の時期、母犬は一旦自分で飲み込んだ食べ物を子犬の目の前で嘔吐し食べさせることもあります。これは消化器官がまだ未発達な子犬に、自らがある程度消化した物を与えることで離乳食の役目を果たしているのです。

このように、犬にとって嘔吐は決して病的な意味だけではないのです。
しかし、その反面病的な理由を考えるべき嘔吐もあります。それは、犬は嘔吐した物から遠ざかる、口を付けなかった場合です。

犬が健康的に嘔吐した場合、一旦嘔吐した物を直後にもう一度食べます。この行動は人間が食べ物を喉に詰まらせたり、ゲップをする行動に似ているものです。しかし、病的な嘔吐の場合は一旦吐き出した後、決して食べることも無ければ、場合によっては嘔吐後にぐったりと座り込むこともあります。

このような嘔吐の原因には以下のようなことが考えられます。

  • 異物の誤飲
  • 胃の不快感
  • 病的な食欲不振

病的な嘔吐は繰り返すことで脱水症状も併発し、危険な状態に陥る可能性があります。度々嘔吐を繰り返す時は動物病院を受診し、原因を突き止めてあげましょう。

動物病院病的な嘔吐をした後は数時間、飲み水、食べ物を与えてはいけません。与えることで再度嘔吐を繰り返し、脱水症状を進行させてしまうためです。
症状の判断が難しい場合は、動物病院に連絡をし、応急処置の指示を仰ぎましょう。

その他、注意すべき健康管理

コーギーの健康管理には肥満対策が絶対的に欠かせません。適性体重は個々の骨格により異なりますから、生後一年を過ぎ、身体的な成長が止まった時点で動物病院で適性体重を確認し現状維持を常に心掛けましょう。

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