コラム

知っておきたい!コーギーがなりやすい病気

この記事は2017年10月6日の記事を再編集しました。

人気犬種ランキングでは常に上位にランクインしているコーギーは、実は日本で飼育されるようになってまだ20年ほどのとても新しい犬種です。独特な体型と大きな耳、とても高い知能から人気になり、TVCMで登場したことで一躍スターに躍り出ました。

しかし、コーギーの特性は実はまだまだ十分に知られていない部分も多く、中でも病気に関する知識が不足しがちな傾向にあります。人気の犬種であるコーギーだからこそ、しっかりと病気に関する知識を身に付け、日々の健康管理につなげていきましょう。

知っておきたい!コーギーがなりやすい病気

変性性脊髄症(dm)

コーギー変性性脊髄症(dm)という病気は、近年コーギーにおいての発症率が非常に高いという研究データが発表されたことで注目を集めています。
変性性脊髄症(dm)は、症状は10歳を過ぎたから現れることが典型ではありますが、現在の医療では発症原因が明確に特定されておらず、治療方法は予防策もみつかっていません

変性性脊髄症(dm)を発症すると、脊髄の異常により後肢の機能が失われ、次第に前肢にもその症状が広がり、最終的には呼吸器の機能が低下していき、死に至ります。症状の進行は数年単位とゆっくり進行していき、治療方法が確立していないため、家庭では日々の生活の補助を行ってあげることしか方法がありません。

海外では変性性脊髄症(dm)は、これまでジャーマンシェパード特有の病気と考えられていました。ジャーマンシェパードといえば、日本では警察犬などの特殊使役の為に飼育されることが多く、一般家庭では飼育頭数が多くないことから変性性脊髄症(dm)への関心も低かったのではないかと考えられます。
しかし、海外の研究では、あらゆる犬種の発症がみられる中でコーギーの発症率がシェパードに次いで多いことが発見され、見方が変わりました。

日本では、コーギーが高齢になり足腰が不自由になったり、寝たきり生活になった時には、ヘルニアが要因であると考えることが一般的でした。このヘルニアの原因で思い当たる運動不足や肥満、特異体型であることから、飼い主もヘルニアであるとお思い、精密検査や原因究明を求めてきませんでした。

しかし、変性性脊髄症(dm)が注目されたことにより、これまでヘルニアと考えられていたうちの何割かは、実はこの病気であったのではないかと言われるようになりました。

変性性脊髄症(dm)のケア方法

変性性脊髄症(dm)を発症した場合、家庭で出来るケアの方法は以下があげられます。

  • 歩行介助
  • 排泄介助
  • 姿勢の転換(寝返りの介助)
  • 食事の介助
  • 衛生管理

歩行介助は高齢犬用のハーネスやバスタオルなどを活用し、腰の辺りを持ち上げてあげることにより、歩行の手伝いを行うことが出来ます。自ら歩行し、トイレや散歩に行くことが出来れば、愛犬のストレス軽減にもつながります。

食事や寝返りは症状の進行と共に、体の自由が利かなくなり、姿勢の転換にも補助が必要になってきます。人間同様、長時間同じ姿勢でいると体の一部に負担がかかり、床ずれなどのトラブルにつながります。
人手がある時は、2~3人で入浴をさせ、衛生面も常に心掛けていきましょう。

てんかん

犬にも人間と同様「てんかん」という病気があることを知って、驚く方もいることでしょう。
症状は人間と一緒で、突然の痙攣発作や嘔吐など様々です。

てんかんの発症は、症状が起こって初めて気がつくので、なかなか生後間もない子犬の時期やペットショップで販売されている時点では判断することは難しいです。
発症の時期にも個体差があり、まだ若く健康な時期に突然発症することもあれば、高齢になってから発症することもあります。

てんかんの発作は朝方や深夜に起きることが多く、軽度なものであれば数秒程度で治まりますが、重篤な場合は、数秒おきに激しい発作を繰り返すこともあります。
白目を剥いたり、泡を吹いたりする症状がみられることから、飼い主も焦ると思えますが、症状が起きている最中にむやみに愛犬を刺激したり、抱き上げることは、帰って危険ですので注意が必要です。
てんかんには現在も完治に向けての治療法がなく、定期的な投薬で症状をコントロールしていくしかありません。

激しく動き回るようなひどい症状や、発作の頻度が多い場合には、夜間や早朝、留守中の安全を確保できず怪我を負う心配があるので、サークル等を用いて行動範囲を制限しておくと安心できます。
「サークルを利用するのはかわいそう」という意見もありますが、生活の中では必ず飼い主の目が届かない時間が生じ、目が届かなったことで愛犬を危険にさらしてしまうこと、飼い主自身が危険な思いをするのではないかと心配し続けることを考えれば、サークルを活用することも消してかわいそうなことではないと、ご理解頂けることでしょう。

てんかんは海外では症状が見受けられた時点で安楽死させることがごく当たり前の日常となっています。日本では安楽死という選択を進める獣医師は少なく、どちらかといえば、度重なる発作に耐えかねた飼い主が飼育を諦めてしまうケースが目立ちます。

昼夜問わず、突発的にてんかん発作が起こります。時に興奮状態となった犬が飼い主や第三者に危険を及ぼすこともあるため、犬連れでの外出やトリミングショップや、ペットホテルの利用等をためらってしまいがちです。
まず、信頼できる主治医を見つけ、これからの策を見出していきましょう。

嘔吐を伴う病気

犬は人間が考えている以上に簡単に嘔吐が出来る特質を持っています。これは犬の食性に関係しており、基本的に居ぬは食べ物をすべて丸飲みすることが理由の一つでもあります。犬は食べ物を丸飲みした後、時間をかけてゆっくりと消化する性質です。
これば、野生の環境下では目の前の獲物をゆっくりと味わい、歯で噛み砕き食べていては横取りされたり、敵に襲われたりする危険があるためです。

この食性は人間と共に生活するようになってからも変わらず、ドライフードのように硬い物でも気にすることなく丸飲みします。特にコーギーは数ある犬種の中でも食欲旺盛はトップクラスで、猛スピードで食事を完食することでも有名です。

また、子犬の離乳時期には、母犬は一旦自分で飲み込んだ食べ物を子犬の目の前で嘔吐し食べさせることもあります。これはまだ消化器官が未発達な子犬に、自らある程度消化した物を与えることで離乳食の役目を果たしているのです。

このように、犬にとって嘔吐は決して病的な意味だけではないことが分かります。
しかし、その反面病的理由から考えられる嘔吐もあります。それは、犬が嘔吐した物から遠ざかったり、口をつけなかった場合です。

犬が健康的に嘔吐した場合、一旦嘔吐した物を直後にもう一度食べます。この行動は人間が食べ物を喉に詰まらせたり、ゲップをする行動に似ています。しかし、病的な嘔吐の場合、吐き出した後、食べることも決して無ければ、場合によっては嘔吐後にぐったりと座り込むこともあります。

このような病的な嘔吐の場合、原因として以下のことが考えられます。

  • 異物の誤飲
  • 胃の不快感
  • 病的な食欲不振

このような病的な嘔吐を繰り返すと脱水症状も併発し、危険な状態に陥る可能性があります。嘔吐を度々繰り返す時は動物病院を受診して原因究明に努めましょう。

動物病院病的な嘔吐をした後は、数時間、食べ物も飲み水も与えてはいけません。与えることにより、再度嘔吐を繰り返し、脱水症状を進行させてしまう危険があります。
症状の判断が難しい場合は、動物病院に連絡をし、応急処置の指示を仰ぐと良いでしょう。

その他、注意すべき健康管理

コーギーの健康管理を行う上で、肥満対策は絶対に欠かす事ができません。適正体重は個々の骨格により異なってきますので、生後一年が過ぎ、身体的な成長が止まった時点で、動物病院で適正体重を確認し、その体重を維持できるように常に心掛けていきましょう。

ペット保険を探そう!
  • Facebookでシェア
  • Twitterでシェア
  • Google+でシェア
  • LINEで送る
  • このエントリーをはてなブックマークに追加