コラム

チワワがかかりやすい病気3選

この記事は2016年8月16日の記事を再編集しました。

犬の仲間はそれぞれで、犬種ごとに異なる魅力が存在します。犬種によって基本的な性格や能力・骨格などが異なるため、かかりやすい病気も異なります。

その中で、今回は愛玩犬として最もポピュラーなチワワに照準を絞り、チワワがかかりやすい病気を3つご紹介いたします。初期症状や予防策に対する情報等もまとめていますので、これからチワワを家族に迎え入れようと考えている方はもちろん、愛犬の様子が気になる時に参考になさってください。

こちらに紹介する病気は、ペット保険の適用を受けることができます。知識として持ち合わせることで楽しいペットライフを送ることができますよ。

チワワがかかりやすい病気3選

チワワがかかりやすい病気とは?

CMに起用されてから、愛玩動物の中でも一番人気が高まったのがチワワです。しかし昨今では、高齢の母犬から生まれたチワワの先天性疾患や、遺伝性疾患等が目立つようになりました。
パピーミルという言葉にあるよう、悪徳ブリーダーが健康状態も考えずにたくさんの子犬を産ませているということも要因の一つです。

チワワは体が小さいために、内臓が未発達の場合も考えられます。そのため、突然虚脱状態や、てんかんのような発作を起こすことが多く見られます。
また、チワワ自体骨格が華奢ですので、路上を散歩させることでヘルニアなどの障害が出るほか、ソファから飛び降りただけでも脱臼するといった後天性の病気・ケガも多いのが特徴です。

チワワのような小型の愛玩動物が病気にかかった場合、薬によるコントロールなど適切な治療体勢がそろわなければ、寿命を全うさせることは難しいと言えます。もちろん、飼い主の病気に対する知識も求められます。

ここでは、チワワがかかりやすい病気3つに的を絞り、症状や原因、予防方法に関してご紹介いたします。

膝蓋骨脱臼とは?

犬の膝関節は大腿骨・脛骨(けいこつ)・膝蓋骨で形成されています。膝蓋骨は二つの骨のちょうつがいのような役割を保っています。
膝蓋骨は大腿骨にある「滑車溝(かっしゃこう)」にうまくはまってその役割を果たしていますが、膝蓋骨が滑車溝からずれてしまった場合に「膝蓋骨脱臼」と診断されます。

骨が内外いずれかの方向へずれている状態であれば、「外方脱臼」「内方脱臼」と診断されますが、詳しい病状を伝えるために、4段階のグレードで診断することがあります。

無症状~自然治癒が見込める場合をグレード1とし、常に脱臼している状態で整復(手術などで状態を元に戻すこと)ができず、歩行異常となるケースがグレード4と考えています。ケガという位置付けではなく、病気として捉える事が大切です。

膝蓋骨脱臼の原因

チワワ等に代表される小型犬の場合、生まれつき膝関節にかかわる骨や筋肉、じん帯の形成異常といった先天性疾患の場合が多いとされています。オスと比較してメスに多く見られ、発症率の差は1.5倍ほどの開きが出ているという報告もされています。

先天性疾患だけではなく、交通事故や飼い主がペットの足を踏んだ・ぶつかったという偶発的ハプニングなども考えられます。特に興奮するあまり壁に激突し、足を打撲してしまったという事案や、高さ10センチほどの段差から飛び降りた、ソファから転落した、というだけでも脱臼に至ることが膝蓋骨脱臼の原因として考えられます。

膝蓋骨脱臼の症状

膝蓋骨脱臼の初期は全く無症状で、自然治癒や獣医師の手技によって症状が治まるケースがほとんどです。
ただし、状態が好転せず内方脱臼等の状態のままが続くことで、骨の変形やじん帯損傷といった病気の進行が見られます。

時折、脱臼した足をかばい、浮かせて歩くような歩き方の変化から飼い主が異常に気付くことが多いようです。症状が進行すると、脱臼した足を全く使わずに3本足で歩く・膝を曲げたままの状態で歩くというように明らかな歩行異常が認められます。

痛みがあることで散歩に出たがらない場合や、他3本の足に負担をかけてしまうことから、立ち上がれずに失禁するというようなケースも考えられます。

膝蓋骨脱臼の治療法と予防法

一般的には、脱臼の進行度合いや年齢、体重等を考慮し治療方針を検討します。
また、関節の変形といった合併症の有無も考慮し、負担がかからないよう治療を進めていきます。手術の検討が第一優先とされ、膝蓋骨を正常な位置に戻す手術が行われます。
グレード1~2の段階で手術を行うことが大切です。

仔犬で先天性膝蓋骨脱臼の場合は、骨が成長する前のできる限り早い段階での手術が推奨されます。病状が進行している場合や高齢の場合、骨や関節が変形している場合には、手術は積極的に行わず内科療法による痛みを和らげるほか、病気の進行を抑える治療を選択します。

予防としては、室内ではわずかな段差も避け、転ばないよう毛足が長いじゅうたんの上でチワワを遊ばせないようにします。フローリングの上は避け、マットを敷いてあげるとよいですね。
もちろん、信頼できるブリーダーを頼り、親犬や兄弟犬に先天性疾患を持たない血筋の仔犬をもらい受けることも大切です。

水頭症とは?

水頭症とは、脳脊髄液と呼ばれる脳内の液体成分が頭部に過剰に貯留している状態を指します。脳のむくみが見られるほか、脳脊髄液が溜まりすぎて脳そのものを圧迫してしまう状態に陥るのが特徴です。

水頭症の原因

チワワなど小型犬に一番多い原因として考えられるのが、遺伝性の先天性水頭症です。遺伝情報の欠損に起因する発育不全・循環不全などが挙げられます。
また、母体を通じて生まれる前に何らかのウイルスに感染している場合も考えられます。

後天的な水頭症の場合、頭部外傷による髄液の貯留や脳腫瘍によるもの、ウイルス感染による脳炎などが考えられます。もちろん、脳に関与しない水頭症とは無縁の病気にかかっても、治癒したのちに水頭症の症状が出始めるというケースもあるとされています。

水頭症の症状

水頭症には、脳脊髄液が滞留し、脳内で過剰に貯留される「閉塞性」タイプと、脳細胞が破壊された部位に脳脊髄液が貯留される「代謝性」タイプが挙げられます。

いずれも分かりやすい目立った症状が見られなく、日々の生活の中で感じる異変によって病気が判明することが多いです。立ち上がらずにじっと眠ってばかりいたり、病的な程な食欲があったり、歩き方がおかしく何もないところで転ぶといった、いつもとは違うという異変が見られることがほとんどです。
状況によっては、吠える・咬む・同じところをぐるぐる回るというような精神症状や、痙攣発作、目が見えていない白内障や斜視の症状が見られることもあります。

また、頭頂部の骨が接合されずに隙間が空いている状態の「モレラ」であると子犬のころに診断されていたり、こぶがあり頭の形がおかしいという、見た目で分かる異変によって水頭症が判断されることもあります。

水頭症の治療法と予防法

水頭症の治療は、内科治療と外科治療の2つの方法があります。

内科治療の場合は、薬剤を用いて脳脊髄液の量を減らし、脳圧を下げる対処療法となります。外科治療の場合は、脳と腹部にチューブをつなげ、脳脊髄液をお腹に流し、循環を図る方法があります。手術による治療も根治に至るものではなく、チューブを外せば症状が出始めますので、獣医師と相談の上、決断しましょう。

生後の予防法はなく、後天的な水頭症を防ぐため、頭をぶつけないようにするというような手立てしかないのが現状です。家系で「遺伝性と見られる水頭症」が出たチワワの繁殖を断つなど、根本的な対策が予防に繋がると言えます。
ショップで購入する際も、血統を確認することが大切です。

角膜炎とは?

角膜炎は、黒目を覆っている透明な膜に炎症を起こす病気です。チワワは黒目の部分が多く、目の表面積も大きいため角膜炎にかかりやすいとされています。角膜の表面「角膜上皮」や中間層である「角膜実質」に炎症がおこりやすいのが特徴です。進行度合いによっては視力を失う事もあります。

角膜炎の原因

犬の角膜炎は、草木によるトゲや、衝突によって起こる角膜裂傷による外因性の炎症がポピュラーです。傷や炎症の深さにより「表層性角膜炎」や「深層性角膜炎」と診断されることがあります。

また、紫外線や直射日光による目の炎症である「慢性表層性角膜炎」や「色素性角膜炎」も多いのが特徴です。もちろん、細菌やウイルス、カビによる角膜炎も考えられます。

その他、食生活の偏りにおけるビタミン不足や、シャンプー・トリートメント剤が目に入り、刺激を受けたことによる角膜炎も小型犬に目立ちます。

角膜炎の症状

人間がかかる角膜炎と同様、痛みを訴えるのが特徴的です。目を前足で掻く、顔を地面や床にこすりつけようとするといった行動の異変で目の病気が判明するのがほとんどです。

また、目の奥が青白く見える、目やにや涙が目立つ、しきりにまばたきをする症状からも角膜炎を疑うことができます。白目が充血していることが多く、チワワは全体的に黒目がちであるため、白目の充血に飼い主が気付かず、症状が進行してしまうというケースもあります。

角膜炎の治療法と予防法

角膜炎は軽度の場合、安静を保つことを指示されます。これに併せて消炎剤・抗生剤等が配合された点眼薬による治療を行います。重度の場合、注射による治療やペット用のコンタクトレンズの装着で患部の保護を行います。1~2週間ほどの治療で快方に向かいます。

外科手術は失明の可能性が生じる場合にのみ選択されることがほとんどです。角膜の切除や移植が考えられます。

予防法としてはシャンプーを行う時は薬剤が目に入らないようにすることが一番です。また散歩の際には、直射日光が厳しい時間帯を避け、水たまりや川に犬を入れないよう注意しましょう。
もちろん、草むらの中に犬を放さない事も大事です。チワワの場合、毛が伸びすぎて目に入ってしまうことで角膜炎にかかることも考えられます。定期的にトリミングを行い、目の周りをスッキリとさせておきましょう。

ストレスにも敏感。普段から健康管理を!

人間同様、犬もストレスを受けることが病気の引き金となります。チワワがかかりやすい病気を予防するために遊びを制限してしまうことはせず、安全な場所を作り、専用のおもちゃなどを用いてストレスを解消させるように心がけましょう。

もちろん、チワワのような小型犬にとって衛生環境の維持はとても重要です。トイレは常に掃除をすることを心がけましょう。ウンチは都度取り除き、お気に入りのタオル・毛布の洗濯はこまめに行います。

グルーミングでは飼い主との信頼関係を深めることに努め、定期的にトリミングや爪きり・耳掃除などを行える環境を整えます。獣医師による予防接種や、トリマーによるシャンプーやトリミングは重要で、第三者の客観的な視点による愛犬の異常を知るきっかけにも繋がります。

ペットは家族の一員です。万一の時を避けるため、毎日の健康観察やスキンシップの中で小さな変化や異変を見逃さないようにしましょう。
病気の治療をサポートするために、チワワの保険比較ページを参照の上、ペット保険に加入することも大切です。
毎日を楽しく過ごすことができれば、その分愛犬の寿命を延ばすことができるのです。

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