コラム

話題!気になる!猫専門の動物病院のメリットを知ろう

猫にとって、動物病院で最初の難関は待合室です。大きな犬の姿やワンちゃんの鳴き声など、猫にとって「恐怖の対象」がそこにはあります。

そして実際の診察でも、元々動物病院に来る動物のメインは犬だったこともあり、猫よりも犬が得意という病院も中にはあるでしょう。
もちろん、通常の動物病院でも猫の診療や治療の技術に長けた病院は多数存在します。しかし、それを見極めることは難しいのが現状です。

そうした不満を解消するべく、昨今増えてきているのが猫に特化した病院です。今回は、猫専門の動物病院とはどのようなところなのかを、紐解いていきたいと思います。

話題!気になる!猫専門の動物病院のメリットを知ろう

なぜ、猫専門なの?

人間の病院には様々な部位を専門的に診療する病院があるのに対し、動物は犬・猫・うさぎ・フェレット・ハムスターといた哺乳類を始め、インコや猛禽類などの鳥類、カメレオンや亀などの爬虫類までもが、1つの病院を受診する環境にあるのが今までの姿でした。

そのため、動物病院により得意分野が分かれたり、診療方針やレベルが違ったりといったことが起こり、それが飼い主さんに見えにくいという構図がありました。

獣医師にしても、多岐に渡る知識と技術の習得が必要で、診療を続けながら新たな技術等を習得するための時間も確保しなければならず、取り扱う動物の種類が多ければ多いほど、そのジレンマは大きくなっているのが現状です。

昨今、猫専門の病院が増えている背景には、そうしたジレンマから脱却し、一つの動物に特化することで、よりきめ細やかな医療を提供したいという思いと、猫のストレスなどを念頭に置いた設備と環境を用意したいという思いが垣間見えます。

猫専門となることで、より細やかな医療を受けられるのだとしたら、飼い主さんにとっても猫にとっても喜ばしいことですよね。

猫の専門病院の特徴とは?

猫好きな獣医師やスタッフ揃い

一般的な動物病院で診察を受けた時に、「この獣医さんは犬派っぽいな」と思ったことはないでしょうか?獣医師の中には実際に犬派の方も多いため、医療の知識は持っていても、猫の取り扱いに関しては不慣れと感じることもあるでしょう。

一方、猫専門病院のスタッフの多くは、プライベートでも猫を飼っていることが多いため、猫の特徴を身を持って学んでいます。そのことが、病院内での様々な面でも猫のストレス軽減に役立っているのです。

他の動物と接することがないという安心感

猫が動物病院を嫌う理由のひとつに、他の動物と接してしまうということがあります。犬の鳴き声やニオイ等によって、「怖い対象がすぐ側にいる」と感じ取ってしまうのです。

待合室では長い時間待たなければならないこともあるため、飼い主さんも時間が来るまで病院の駐車場で待ったり、キャリーケースに布などをかけて外が見えないようにしたりと工夫をしますが、それにも限界があるのが現状です。

けれど、猫専門病院にはそれがありません。他の猫の鳴き声や気配を感じることはありますが、他の動物がいる場合に比べたら、そのストレスは大幅に軽減されるのです。

また、猫同士が待合室などで同室になるストレスを考慮して、完全予約制を採用している病院もあります。

猫に配慮した環境整備

猫専門病院の多くは、待合室や診察室等も猫に配慮した作りとなっています。

例えば、キャリーケースを置けるスペースがあったり、猫同士が顔を合わせないような席の配置や仕切りがあったり、狭いところに安心する猫のために、診察室も不必要に広い空間にすることがないといった具合です。

猫に特化した医療の提供

猫専門のため、獣医師も猫に特化した医療技術の習得と治療に専念することができます。そのため、今までは難しかった分野にも踏み込む事が出来るため、様々な専門治療を行える病院が増えています。

猫専門の動物病院にはどんな科目があるのか

猫専門の動物病院といっても、その特徴は様々です。中には先端医療機器を備え、大学病院並みの医療を提供できる病院もあります。

一般的な診療はもちろんですが、眼科・歯科・腫瘍科診療に力を入れている猫専門病院もあり、これは今までの動物病院での治療に疑問を持っていた飼い主さんには朗報ではないかと思います。

また、科目には分かれていなくても、猫に特化することでよりきめ細やかなケアが可能になる病気は多々あります。

  • 皮膚病 … 
    ノミやダニ、アレルギー各種、皮膚腫瘍などの見極めとケア
  • 糖尿病 … 
    適正な体重管理、栄養相談なども視野に入れたケア
  • 甲状腺機能亢進症 … 
    症状の見極めと進行させないためのケア
  • 腎臓病 … 
    健康診断等で尿検査も行うことによる早期発見やケア
  • 心筋症 … 
    最初のサインの見極めとケア
  • 口内炎 … 
    口内洗浄や消毒、レーザー治療、抜歯などの見極めとケア
  • 猫下部尿路疾患 … 
    重篤な症状に移行させないための食事療法も含めたケア

例えば、猫の診断時に頭を悩ませる病気の一つに、糖尿病があります。他の動物でも糖尿病にはなりますが、猫の糖尿病には猫独自の特徴があるため、早期発見にも独自の検査が必要です。

また、治療に関しても、猫ならではの難しさがあるのです。糖尿病や肥満といった病気は、病院内だけの治療で完治するものではありません。そのことから、猫の習性や性質に熟知した獣医師からのきめ細やかな指示やアドバイスが重要となるのです。

他の病気でも、同じことが言えます。一般の動物病院でも猫好きという獣医師も大勢いますし、同様の治療やケアを行っているところも多いはずですが、やはり専門医のほうが臨床例(診察・治療をすること)も多くなることから、見える部分が多くなることも確かなのではないでしょうか。

猫のセカンドオピニオン

セカンドオピニオンは、「第二の意見」という意味で、掛かり付けの動物病院の意見に疑問を持った時や、より良い治療に関して意見を聞きたい時などに利用すると良いシステムです。

近年、動物病院界でもセカンドオピニオンが盛んに行われるようになってきました。

これは「誤診が防げる場合がある」「より良い治療を選択できる場合がある」などのメリットはもとより、「病気に関しての理解が深まる」「疑問をそのままにしないことで後悔しないで済む」という精神的なメリットもあります。

かかりつけ医に失礼ではない?

ここで気になるのが、今まで通っていた獣医師に対しての後ろめたさではないでしょうか。しかし、それは心配するに及びません。

自身の診断等に自信のある獣医師さんなら、セカンドオピニオンを快諾してくれるからです。逆に、不機嫌になってしまうような獣医師さんは問題です。診断に自信がないなど、不都合な面があるのかもしれません。それこそ、セカンドオピニオンがより必要になってくる例でしょう。

セカンドオピニオンをするとかかりつけ医に告げるか否かは、飼い主さん次第ですが、告げることで、今までの検査データを提出してもらうことが出来ます。そのことは、費用面だけでなく、猫自身も嫌な検査をまた受けなければならないというストレスから開放されるということになりますので考慮したいところです。

セカンドオピニオンを決める前に

セカンドオピニオンを受けても、飼い主さんにその病気に対して理解する気持ちがなくては、意味がありません。

まずは、かかりつけ医に以下のことを十分に聞いた上で判断するようにしましょう。

  • 病名や症状について
  • どの程度の病状であるか
  • どのような治療方法があるのか、選択の余地はあるのか
  • 治療を受けた場合の回復程度や期間に関すること
  • 費用のこと

こうしたことを聞いたときに、答えが不明瞭だったりインフォームドコンセント(十分な説明を受けて同意すること)してもらえなかったりといったことがあるかもしれませんが、それも判断材料のひとつとなるでしょう。

なお、「話があるなら向こうから言ってくれるはず」「あまり時間が掛かってしまうのは先生がかわいそう」などという気持ちは捨てましょう。

優先順位は「猫にとって一番良い方法は何か」です。時間をかけないようにという配慮をするのなら、聞きたいことを予めメモして行くなども良い方法です。

セカンドオピニオンでのタブー

いざ、セカンドオピニオンをしてもらった際、以下のような言動は避けるようにしましょう。

  • かかりつけ医や病院に対する悪口にあたる言葉
  • 費用の比較に関する言葉

悪口を言われた獣医師は、返答に困るだけでなく『この飼い主さんは自分に都合が悪くなると悪口を言い兼ねない』と思われてしまい、セカンドオピニオンの結果、転院したいと思った時にも気まずい思いをすることになってしまいます。

また、元の病院では費用がいくらだったなどと費用の比較をしようとする発言も快く思われません。動物病院は自由診療ですし、設備や使用する器具などにより費用に差が出ることは当たり前だからです。「この飼い主さんは費用面だけで決めるのか」と思われてしまっては、本来のセカンドオピニオンの意味がありません。

おわりに

猫の専門病院には、従来の動物病院にはない猫に対する配慮がなされていることが多いと分かりました。また、専門での診療を行えることによる獣医師自身のメリットもあり、それがよりきめ細やかな診療やケアに繋がることも分かりました。

とはいえ、従来の動物病院同様、その猫専門病院がどの病気に対しても特化しているかと言えばそうでないこともあります。そのことから、やはりセカンドオピニオンを視野に入れる必要が出てくるかもしれません。

セカンドオピニオンでは、主治医の診断結果とは異なる結果を告知される場合もあるでしょう。その場合、第3・第4の動物病院でオピニオンを受けようとする飼い主さんもいますが、多くの病院の意見を聞けば解決するかというと、必ずしもそうとは限りません。

最終的には飼い主さんが判断することとなりますので、納得のいくまで聞いてみたい気持ちも分かりますが、重篤な症状が出ていれば出ているほど、長引かせることが猫にとってどういう結果になるかも考えなればなりません。

行き詰ったと感じたら、「猫にとって一番良い方法は何か」を自分なりに考えてみると良いでしょう。また、それを考えたとき、猫が健康なうちから評判のよい動物病院や診療科目に特化して定評のある病院などを探しておくことは、ぜひ「しておきたいことのひとつ」です。

健康な愛猫と楽しい生活を送るために、「飼い主さんができること」を日頃から考える習慣を身につけていきたいものですね。

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