コラム

猫の医療費、相場はどれくらい?

ここ数年、犬よりも猫の飼育頭数の方が多くなっていると話題になります。猫はしつけの手間を要らず、無駄吠えの心配もなく、ペットとして飼いやすいと評判です。でも猫と暮らすうえで考えておかなければならないのは、医療費の問題です。ペットの医療費の相場をまずは把握し、どのように工面をするのかを計画的に考えておきましょう。

猫の医療費、相場はどれくらい?

猫に多い泌尿器系の病気(尿石症・膀胱炎・腎不全)

実は猫の多くは泌尿器系の病気を発症することがたびたびあります。病気の多くは、早期発見をすることでより適切に治療が出来、進行を予防することもできますが、泌尿器系の病気はつい発見がくれがちです。
その理由は猫のトイレにあります。

猫はトイレを済ませた後、砂をかけてしまうので軟便や下痢の発見がむずかし上に、オシッコに血液が混ざっていたり、オシッコの色に異変があっても気が付くことが出来ません。このため初期の発見がむずかしいのです。
猫の泌尿器系の病気の中でも、尿石症という病気は、日々の排尿にも支障を起こすほどつらい症状です。この病気は尿道内に結石が出来てしまいます。
早期発見で結石がまだ小さい状態であれば点滴や服薬で結石を解かし、尿と一緒に排泄させることが出来ます。でも発見が遅れ結石が大きくなってしまうと、排尿の度に結石は尿道内部を傷つけ、出血とひどい痛みを伴います。この状態になった時は手術をし結石を取り出す必要があり、回復までに時間もかかります。

結石が出来る原因は、体質、食生活、ストレス、内臓疾患など様々ですが、一旦結石が出来た後は再発をすることが多いので、発見を期に食生活や生活全般の見直しをしましょう。
特に食事は影響が大きいので獣医師と相談の上ベストな方法を選んであげましょう。
結石の治療を投薬、点滴で済ませる場合の治療費は数万円程度ですが、その後に療法食を購入する場合は市販の製品より1,2割程度食費が割高になります。
手術で取り出す場合は、5~10万円ほどかかることもあります。

排尿障害、ストレス、体質から膀胱炎を発症することがあります。膀胱炎を起こす原因は

  • 長時間トイレを我慢する
  • トイレからの雑菌の感染
  • 不衛生な環境での生活
  • 体質

踏ん張る猫など様々です。実は尿道結石を発症し、排尿痛が辛く排尿を過剰に我慢してしまう事で膀胱に負担がかかり膀胱炎を発症するとうサイクルもあります。
またトイレの砂が不衛生で、トイレを使用した時に雑菌が尿道から体内に侵入してしまい発症することもあれば、屋外へ自由に出入りをする生活を送る中で不衛生な環境に接し発症をすることもあります。

膀胱炎の治療は初期であれば服薬で完治出来ますが、症状が進行している場合は点滴などの処置も必要になります。治療は一度きりで完了しないこともあり、場合によっては数回の通院、検査が必要になることもあります。
治療費用の相場は数万円程度です。

腎不全を発症した場合は、手術による治療が出来ず、服薬、点滴、食事療法で対処をします。この病気は慢性的に症状が継続するので、本来の機能を維持できるよう手助けすることが治療の目的です。都度の治療費は薬剤の費用となり数千円~一万円程度ですが、この費用が毎月継続して生じるので経済的な負担も少なくありません。

猫も発症するガンについて

猫も高齢になるにつれて癌の発症率が高くなっていきます。癌の種類は

      ・胃
      ・大腸
      ・皮膚
      ・骨
      ・乳腺
      ・子宮
      ・神経系

と多用で発症部位は人間のガンとほぼ同じです。
治療法は主要部分の切除手術から放射線、抗がん剤と選択肢があります。一般的には手術が可能な部位の発症であれば手術を行いますが、費用は30~100万円ほどかかります。猫の腫瘍摘出手術には高度な技術と設備が必要となるので、治療費も高額になりがちです。
ただこのところの猫の飼育頭数の増加を受け、猫専門の動物病院が増加傾向にあるので、癌の部位や進行度合いによっては専門医への相談をお勧めします。
癌の治療に抗がん剤や放射線という選択肢もありますが、施術が可能な病院が限られている上に、費用も100万円以上と高額になることもあり十分な検討が必要です。
またこのような特殊な高度医療はペット保険の適用外となることもあるので、治療の内容、方針について不安や疑問を感じる点は事前に解消しておく必要があります。

猫の骨折は要注意

まるで軟体動物のように体が柔らかく、高い所からも軽々と飛び移ることが出来、生涯骨折とは無縁と思える猫ですが、実は骨折をし、緊急手術を受けることもあります。
猫が骨折をする原因は

      ・交通事故
      ・高い場所からの落下
      ・他の猫とのケンカ
      ・室内で家族の不注意によってドアにはさまれる
      ・家族に踏まれる
      ・加齢、栄養不良や疾病による骨密度の低下
      ・骨の腫瘍
      ・肥満

などが挙げられます。
一番多い原因は突発的な事故によるものです。もちろん猫自身体が柔らかく、咄嗟に受け身の体勢をとるのですが、骨折が複数個所に及ぶことが多く場合によっては即死となることもあります。
中でも注意すべきは、屋内、屋外を自由に行き来し生活をしている猫達です。交通事故は自動車だけでなく、自転車が相手となることも少なくありません。自転車の運転者が猫に気が付かないこともあれば、負傷した猫が咄嗟に物陰に隠れてしまい保護が出来ず、そのまま立ち去ってしまう事もあります。そのため帰宅した時にはすでに瀕死状態ということもあります。
怒った猫中には発情期に屋外に出てしまい、他猫とのケンカが原因で大怪我を負う事もあります。
このような状況での手術、治療は20~50万円ほどが相場です。猫はストレスや環境の変化に弱いこともあり、入院中に食欲が低下し特別食が必要になることも多く、治療費の総額が上がりがちです。
このような突発的な事故や怪我による治療費の支払いは、家計へもおおきな負担となります。場合によってはペットショップから猫を購入した直後に怪我をしてしまい、高額な支払いが複数重なるという事もあります。
愛猫のためにベストな治療をほどこしてあげたいとはだれもが思いますが、あまりに高額な治療費の負担に困り果ててしまうことや治療を諦めざるを得ないこともあります。このような悲しい決断をしないためにも、万が一の時への備えはどの家庭にも、どの猫にも必要なことです。
猫は突発的な行動を起こすことがあるので、いつもは室内から出て行かない、物音や来客にも動じないという思い込みはいけません。万が一の場合に備え、十分な貯金を確保しておくか、その準備がまだ整っていない場合はペット保険の加入を前向きに検討しましょう。

猫は常にマイペースに生活をし、顔や態度に不調を表さないものです。一見ただ昼寝をしているだけに見えていても実は体に不調を感じ、自由に行動が出来ないという事もあります。飼い主が一見で気がつくほどの異変があるときはすでに病状がかなり進行しているという事もあります。日ごろから食欲の変化、トイレの変化を早期に発見できるように心がけてあげましょう。高齢になってからはトイレ砂は着色されていないもの、香料が使用されていない物を選び、猫の異変を発見しやすいよう工夫をしておくと安心です。

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