コラム

毎日しよう!猫の健康チェック

弱肉強食の世界で生きている野生の動物は、弱みを見せると命の危険に晒されることから、病気やケガをしてもなかなか弱った姿を見せません。そのため、ペットに「おかしいな?」と異変を感じた時には重篤な状態になっていることもあります。

これを防ぐためには、日頃からの観察が何より重要です。では、どのような所に気をつけると良いのでしょうか?
今回は、毎日の習慣にしたい、猫の健康チェック方法についてお話します。

毎日しよう!猫の健康チェック

毎日のチェックは必要?

毎日チェックしないといけないと思うと、面倒に感じてしまうかもしれません。しかし、猫は急に状態が悪くなることがあります。

あの時、「気付いてあげられたら…」ということのないように、日頃からチェックする習慣を作ってしまうことが大切です。一度習慣になると、楽に続けられるものです。

猫と女の子義務的に考えずに、日々の遊びの延長線上でスキンシップを通じてチェックすることが長続きをさせるためのコツになるので、気軽に始めてみましょう。

チェックの仕方

まずは、健康体の猫の観察からはじめて『健康な状態』を記憶しましょう。その状態から少しでもおかしな所がないかをチェックします。

それでは、どのような健康チェックがあるのか、見ていきましょう。

猫の健康状態を見てチェック!

目をチェック

  • 目ヤニや涙が出ている
  • 左右の目の大きさが異なる(片方の目の空き具合がおかしい)
  • 目が充血している
  • 痒そう、もしくは痛そうにしている
  • 瞬き、目の動きなどがおかしい
  • 角膜に傷があるように見える

考えられる病気は?

猫に多い病気としては、角膜炎や結膜炎が考えられます。その他、様々な感染症等にかかった時にも同様の症状の出ることがあります。

耳をチェック

  • 耳に汚れがある
  • 痒そう、もしくは痛そうにしている
  • 色のついた耳垢が出る(黒や黄色等)
  • 耳が腫れている

考えられる病気は?

耳ダニなどの寄生虫による疥癬(かいせん)等の皮膚病が考えられます。放置すると、鼓膜が破れたり、聴力に障害が出たりする危険性もあります。上記の症状の他にも、耳から臭いニオイがしたり、音に反応しなかったりといった症状が出る場合もあります。

口をチェック

  • 歯垢がついて茶色に変色している
  • 歯茎が赤かったり、白くなって腫れていたりする
  • あくび等をする時に痛がっている
  • よだれが出ている

考えられる病気は?

口内炎や歯周病が考えられます。猫にはよくある病気で自然治癒することはありませんので、そのままにしてしまうと進行して痛みによって食事を取ることができなくなってしまったり、重篤になると顎の骨にまで影響が出ることがあります。この場合、口臭もきつくなることがほとんどです。

鼻をチェック

  • 鼻水を垂らしている(血が混じる、黄・黄緑などの色がついている場合も含む)
  • 鼻にシワが寄ったままになる等、変形している

考えられる病気は?

猫カゼとも呼ばれる、猫伝染性鼻気管炎や猫カリシウイルス感染症などが挙げられます。上記の症状の他にも、くしゃみをしたり、熱が出たり、食欲がなかったり等の症状が伴うこともあります。

被毛や皮膚をチェック

  • 黒く細かいゴミのようなものが被毛にたくさん付いている
  • 湿疹や脱毛が見られる
  • 同じところを何度もグルーミングしたり、掻いたりしている
  • 皮膚の色がおかしい

考えられる病気は?

ノミやマダニなどの寄生虫による皮膚炎の可能性があります。人にも感染するので、早急な対策が必要です。また、皮膚が赤紫や青紫色になっている場合、打撲等によって内出血していることもあります。黄色になってる場合には脂肪肝(肝リピドーシス)等による黄疸の可能性もあります。

猫の健康状態を触ってチェック!

乳房をチェック

  • しこりを感じる
  • 乳房が腫れている
  • 触ると痛がる、触らせてくれない

考えられる病気は?

妊娠や出産後でない場合は、腫瘍ができている可能性があります。腫瘍には、良性・悪性(ガン)の場合があります。

おなかをチェック

  • 全体的に膨らんでいる(ぶよぶよしている・パンパンになっている等)
  • 膨らんだ部分に硬さが伝わってくる

考えられる病気は?

伝染性腹膜炎などで腹水が溜まっている、また、被毛や便などが結腸等に溜まり排泄できなくなっている(巨大結腸症など)可能性もあります。その他、避妊処理していないメス猫の場合、子宮蓄膿症の可能性、肥満による脂肪の蓄積の場合もあります。

体全体をチェック

  • 決まった場所を触らせてくれない(普段は触らせてくれる)
  • 触ると鳴いて嫌がる

考えられる病気は?

なんらかの病気で痛みが出ている可能性もありますが、一番に考えられるのはケガです。怪我をした部分が化膿していたり、骨折していたりする可能性が考えられます。

猫の健康状態を飲食でチェック!

フードでチェック

  • 全く食べない
  • 食欲はありそうなのに食べない

考えられる病気は?

口内炎や歯肉炎で口に痛みがあり食べられない、胃や腸に被毛やその他のものが詰まり、排泄出来ずにいることなどが考えられます。後者の場合、開腹手術が必要になる場合もあります。

また、フードを変えた時にも同様に食べないことがあります。その場合は、今まで与えていたフードに新しいフードを混ぜて、少しずつその割合を新たしいものに変えていくと良いでしょう。いずれにしても、3日以上の絶食は猫にとっては危険ですので、1日食べないようなら動物病院を受診してください。

お水でチェック

  • 水を飲む量が多い

考えられる病気は?

多飲は猫に多い、様々な病気に見られる症状の一つです。糖尿病にはじまり、腎・肝不全や、甲状腺機能亢進症などにも同様の症状が見られます。多飲で毛艶が悪い、嘔吐する、食欲がないなどの症状もある場合には、その可能性が一層強まります。

猫の健康状態を排泄でチェック!

うんちでチェック

  • 下痢や軟便が続く
  • 便秘が続く
  • 虫が混じっていた
  • 血便や、一部に血が混じっている

考えられる病気は?

寄生虫や細菌などによる感染症や食中毒が考えられます。中には猫汎白血球減少症(ねこはんはっけっきゅうげんしょうしょう)など、感染力が高く死亡例の多い病気も含まれます。

また、便秘の場合には巨大結腸症になっている可能性もあります。これにかかると栄養をきちんと吸収することができなくなり、毛艶が悪くなります。また、排泄が難しくなることから、内科的・外科的処置(手術等)が必要になります。

おしっこ(尿)でチェック

  • ベタつく
  • 量が多い
  • 量が少ない
  • 血が混じる
  • 色がおかしい

考えられる病気は?

おしっこがベタつく場合には、糖尿病の可能性、濃い黄色の場合には、黄疸症状が出ている場合があります。また、赤褐色の場合には血尿の可能性もあり、膀胱炎や臓器の異常、腰周りのケガが心配されます。

一緒に遊びながらチェック!

  • すぐに疲れる、あまり動かない
  • ある部位を庇う仕草を見せる
  • 歩行や姿勢が不自然
  • 頭が傾いている
  • 変な声を出す

考えられる病気は?

咳を伴う場合、呼吸器や循環器系の病気の可能性があります。また、肥満やケガ、腫瘍があり、動きが鈍くなっていることも考えられます。

頭が傾いていたり、ぐるぐると同じ場所を回る行動を見せる場合は、中耳炎や内耳炎、内耳の腫瘍、髄膜脳炎、甲状腺機能低下症等の可能性もあります。

なお、発情期以外で変な声を出す場合、口内炎などで口が痛い場合、また、猫ウイルス性鼻気管炎で声がかすれる場合などがあります。

おわりに

いかがでしたか?チェックの項目は多くても、それほど大変なことはないと思われたのではないでしょうか?

女医チェックに慣れてくれば、愛猫は構って貰えていると思い、ゴロゴロ喉を鳴らすようになるかもしれません。毎日のスキンシップと一緒に、ぜひ健康チェックを取り入れて頂ければと思います。

そして、チェックで異常を感じたときには自己判断せず、ぜひ、獣医師の診断を受けるようにしてくださいね。

ペット保険を探そう!
  • Facebookでシェア
  • Twitterでシェア
  • Google+でシェア
  • LINEで送る
  • このエントリーをはてなブックマークに追加