コラム

猫のノミ・ダニもこれで安心!しっかり対策!

この記事は2016年6月22日の記事を再編集しました。

暖かい季節になってくると、心配になるのが猫に集まるノミやダニです。外にお散歩に出る猫はもちろんのこと、完全室内飼いだとしても安心はできません。
ノミやダニの特徴を知り、正しい対策をすることで、梅雨の季節や夏を快適に乗り切りましょう。

猫のノミ・ダニもこれで安心!しっかり対策!

ノミ・ダニは人間にも影響がある?

猫を飼っている家庭の大きな不安の一つがノミやダニです。ノミやダニは予期せぬ病気を運んでくるため、嫌われている存在です。

不衛生であることはもちろん、人間が被害に遭うこともあり、しつこい痒みに苦しめられた経験のある方は、二度と味わいたくない苦しみだと思います。

人間の目ではなかなか姿を捕らえることができないため、駆除をするにも頭を痛めている方もいるのではないでしょうか。そして「我が家の猫は大丈夫」と考えるのは危険です。

ノミ・ダニの発生する原因

ノミやダニが発生する原因の多くは、猫のライフスタイルにあります。

ノミやダニ(マダニ)のような虫は、屋外の草むらや空き地のような猫が好むような場所に存在しており、外で飼われている猫や、散歩に出掛ける猫は、圧倒的にノミやダニに遭遇し、寄生される確率が高いです。

しかし、室内飼いだからと言って必ずしも安全ではありません。

たとえば、猫をどこかへ預ける場合など、他の動物たちと至近距離で一定時間を過ごすことになるため、同席した他のペットがノミやダニに寄生されていると、そのノミやダニが自身の猫に飛び移ってくることも考えられるのです。もちろん、人の身体に付いて持ち込まれるようなこともあります。

家が自然の中に建っていなくとも、玄関先やベランダの鉢植えなどからノミやダニが増える可能性もあります。

注意が必要なノミやダニの特徴と症状

皆さんはノミやダニに刺された・咬まれたと思ったときに、それがノミのものであるか、ダニによるものなのか、判断がつきますか?

ノミやダニにはそれぞれに特徴があります。これを把握することで、万が一ノミやダニを疑う症状が愛猫に出たときにも、慌てずに冷静な対応をすることができるようになるでしょう。

以下では、猫に寄生する可能性の高い「ネコノミ」と、危険性の高い「マダニ」の特徴と症状についてピックアップしました。

ネコノミ

猫にノミが付いているとしたら、ほとんどの場合はこのネコノミが付いているといってもよいでしょう。体長2~3mmの大きさで、ピョンピョン跳ねるように移動します。肉眼でも注意してみれば動いている姿を確認することが可能です。

分布は日本全国にしており、成虫になってからの寿命はおよそ2~4ヵ月ほどです。その間に約400~1000個もの卵を産むと言われています。

Q:ネコノミはいつ頃活動が活発になる?

ネコノミは、気温が18~27℃・湿度が75~85%くらいになると活発になります。季節としては、春~秋にかけてとなりますが、冬でも暖房などで室内を一定に保っている環境下では、一年中活動が可能なので注意が必要です。

Q:寄生されているかはどのようにチェックすれば良い?

ネコノミを確認する方法は簡単です。ノミが帰省している場合には、猫をブラッシングした際に、黒いフケのような細かい黒い粉のようなものが見られるはずだからです。

この黒い粒の正体は、ネコノミの糞です。本当に糞かどうかを確かめたい場合にはあ、その黒い物体を湿らせたティッシュペーパーなどの上に置いてみれば分かります。しばらくして赤っぽい色がにじみ出てくれば糞です。これは、ノミの糞の成分のほとんどは吸血した際の血であることを利用した判別方法です。

Q:ネコノミに寄生されるとどのような症状が出る?

ネコノミの成虫は吸血をします。その際に唾液の中に含まれている成分により、強い痒みが生じます。痒みの程度は猫により様々ですが、過剰にグルーミングをして脱毛したり、?きむしることで傷を負ったりすることもあります。

また、この唾液に含まれる成分により、アレルギー性皮膚炎になることもあります。その他にも、ネコノミが瓜実条虫(うりざねじょうちゅう)に寄生されていた場合、グルーミング等により猫の口から入って体内に寄生し、下痢や嘔吐の症状といった原因になることもあります。

マダニ

マダニは家の中で発見されることの多い、ヒョウダニ(チリダニ)やイエダニとは異なり、とても厄介です。

体長は2~3mmほどで、肉眼でも簡単に認めることができます。しかも、これは吸血前の状態で、吸血すると体内に血液を溜めこんで1cm以上の大きさになります。

この吸血の方法が、吸血をする他の多くの虫と異なります。マダニは刺すのではなく、皮膚を咬み切ります。そのため痛みを伴います。
その後、吸血のためにノコギリ状の器官を体内に差し込むと、セメント状の唾液を出して固定し、簡単に離れられないようにしてから一週間以上をかけて吸血し続けるのです。

吸血を終えたマダニは、一旦体から離れて休眠期に入り、また吸血するという行為を3度繰り返します。体から離れた際にもあまり移動しないため、ほとんどの場合、また同じ宿主に寄生することになります。

そして、3度目の吸血を終えるとメスは一度に数百~数千個の卵を産み、産卵を終えると息絶えます。

Q:マダニはいつ頃活動が活発になる?

初夏から秋にかけて活動が活発になります。冬に入るとほとんどのマダニは活動を控えますが、中には年間を通して活動を続ける種もあります。

Q:寄生されているかはどのようにチェックすれば良い?

皮膚に張り付くように固定されているはずですので、被毛をかき分けることで簡単に発見することができます。

Q:マダニに寄生されるとどのような症状が出る?

マダニは一度の吸血で1ml~多くて5mlほどの吸血を行いますので、複数のマダニに寄生されると貧血を起こすことがあります。
また、マダニの唾液には周囲の細胞を溶かしたり、壊死させたりする作用があるため、皮膚炎が発症する確率も高くなります。

それ以上にマダニが怖い要因は、様々な感染症を引き起こす病原体を持っている可能性が高いことです。

猫ヘモバルトネラ症、ライム病、日本紅斑熱、その他に感染する可能性があり、発熱、嘔吐、黄疸、体重減少、食欲不振、歩行異常、全身の発疹など、様々な症状が出て、重篤な場合には命を落とすこともあるのです。

ノミやダニによる人間への被害、症状と対処方法

ノミやダニに猫が感染することで、一緒に暮らしている人間にも被害が及びます。
どのような症状が出るのかと、その対処方法をまとめました。

ノミの場合

刺されると、その部分が赤く腫れて水ぶくれができることもあります。一匹が複数箇所を刺すことがほとんどで、かなり痒みが強く、それが一週間以上持続します。個人差もありますが、中には一ヶ月以上痒みが残ることもあります。

痒みは刺されてから数時間経過してから分かることが多いので、痒くなってきてからその部分を探しても、ノミはすでに離れた後であることが多いのも特徴の一つです。

ノミに刺された場合には、そのままにせず、病院(皮膚科)に行くことをおすすめします。程度により、塗薬、貼り薬、痒み止めの内服薬などを処方してもらうことができます。

マダニの場合

咬まれるとその場でチクッとした痛みがあり、その後痒みが出てきます。吸血中は皮膚に食い込むような形で固定されているため、無理に引っ張って取ろうとすることは厳禁です。
感染症などの危険性もありますので、病院へ行き、除去してもらうのが一番です。

しかしすぐに病院へ行けない場合には、応急処置として、殺虫剤を綿棒などに吹きかけたものをマダニに塗る、虫よけスプレーを染み込ませた化粧用コットンパフなどをマダニに被せて、しばらくしてからマダニをツンツンと刺激してみる等の措置で、マダニが自分から離れてくれることを待つ方法もあります。

マダニで恐ろしいのは、皮膚炎などがひどくなる場合があること以上に、感染症にかかる危険があることです。

咬まれた後に紅斑が現れ、悪寒や筋肉痛、関節痛などの症状が出るライム病や、2週間程の潜伏期間を経て39℃以上の高熱、リンパ節の腫れ、全身の倦怠感などが現れるツツガムシ病などが心配されます。

また、咬まれてから1~2週間ほどの潜伏期間を経て発症する、重症熱性血小板減少症候群(SFTS)は重篤化すると命の危険もあります。38℃以上の高熱や嘔吐・下痢などの症状が出た場合には注意が必要です。

ノミやダニの駆除と予防方法

ノミの場合

駆除方法

ノミを発見したら、ノミ取り用の専用クシで丁寧に取っていくのが一番確実です。ノミ取りシャンプー等もありますが、全てを死滅させることは困難ですので、シャンプーをした後にも、必ず専用クシで確認するようにしましょう。

取ったノミを潰すことは厳禁です。潰すことによってノミが体内に卵を抱えていた場合には、それが飛散します。処理方法としては、水につけるのが効果的です。クシで取り除いたノミを一旦ガムテープなどに付着させ、まとめて水に浸けるなどの方法もおすすめです。

また、同時に室内の清掃も重要になります。せっかく駆除をしても、室内にノミが居ればまたすぐに寄生してしまうからです。

室内からの駆除は、まずは掃除機などで室内のゴミやチリを徹底的に取り除くことが大切です。その後、ノミ取り機器(ノミが好きな発光で機器内に誘い込み、粘着シートに付着させるもの)の使用も有効です。

室内からノミが完全に駆除できるまでには、約1ヵ月ほど必要となりますので、根気強く、徹底清掃を心掛けましょう。

予防方法

予防方法として駆除剤を使用する方法があります。猫がグルーミングできない首の後ろ側につける滴下剤で、一度つけると1ヵ月ほど効果が持続するものが動物病院で処方してもらえます。

しかし、これは成虫に対してのみ効果を発揮するものなので、完全な予防方法としてはやはり室内を清潔に保つことが大切です。

また、防ダニスプレー(ダニ用ですが、ノミにも効きます)を、布団や枕、カーペットなどのノミが潜みそうなところに塗布しておくことも予防になります。

マダニの場合

駆除方法

マダニが体についていることを確認したら、必ず動物病院で除去してもらうようにしましょう。

ピンセットなどでつまんで引き抜こうとする行為はとても危険です。これは、体内にマダニの器官の一部が残ってしまう場合が多いこと、マダニの体液が猫の体内に逆流し、感染症などにかかるリスクが高まるためです。

また、吸血を終えて体から一旦離れた休眠期のマダニが室内に潜伏している可能性もあります。この場合、こまめな清掃をすることで駆除が可能ですので、マダニが潜む可能性のある猫のお気に入りの場所や、行動範囲内は特に念入りに清掃することを心掛けましょう。

予防方法

マダニの感染源のほとんどは、アウトドアでの草むらですので、駆除剤がとても有効です。ノミの駆除剤と兼用になっていることが多く、同様の効果があります。

また、猫を草むらに近付けないようにする、アウトドアを行った際にマダニを連れて帰らないようにする(目視できるので、服などに付着していないかチェックする)などの予防策も重要です。

おわりに

ノミもマダニも、一度吸血されると様々な問題を引き起こすことが分かります。
万が一感染してしまった場合には、自宅でできる対処方法もありますが、何より動物病院を受診するのが一番安心できることは間違いありません。

最愛の猫のためにも、駆除方法、予防方法を知り、慌てずに正しい処置ができるようにしましょう。

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