コラム

猫にもしつけは出来る♪困った猫にしないためのしつけ方法

「猫にしつけは難しい…」そう言われがちですが、猫は賢い動物なので、一度習得さえしてしまえば、その後は手のかからない動物でもあります。
けれど、間違ったしつけ方法では、逆効果になることもあるのです。

今回は、猫の気持ちを考えた正しいしつけ方法から、愛猫と良い関係を築く方法を探ります。

猫にもしつけは出来る♪困った猫にしないためのしつけ方法

猫のしつけは難しい?

猫のしつけは、生後2~3週齡から始め、7週齡頃までに終わらせると比較的スムーズに行きます。この時期は猫の「社会化期」と呼ばれており、社会で生きていく上で必要な様々なことを、素直に吸収することのできる期間です。

しかし「野良の成猫を保護した」「すでにその週齡を過ぎている」「可愛いから甘やかしてしまった」等、その時期にきちんとしつけが出来なかったということもあるでしょう。

社会化期が終わっても、まだ子猫の内はしつけがし易いのですが、成猫になって数年もすると、確かにもう無理なのではないかと思ってしまうこともあると思います。

けれど、子猫の社会化期を逃してしまったとしても、しつけは可能です。

その際、やってはいけないこと、それは「結果を急ぐこと」です。
コミュニケーションを取りながら、根気よくしつけを行い「来年の今頃には苦労は報われているはず…」くらいの気持ちでしつけていくと、いつの間にかちゃんと出来るようになっていることでしょう。

飼い主本位の強制はしつけではないことを自覚する

しつけの前に…
少しドキッとするタイトルになってしまいましたが、猫と良い関係を築くためには、「人間が楽をしたいために猫に負担を強いる」のと、「人間と猫が共存するために必要なしつけをする」のとでは、同じようでいて全く違うということを、まずは認識することが大切です。

実際、猫たちはしつけをする前も「猫として当たり前な行動」をしていたに過ぎません。人間がNGとしている猫の行動は、人間側に不都合があるだけなのです。

しかし、そのままにしてしまうと共存が難しくなってしまうため、賢い猫に「何がダメか、何が人間にとって嫌なことか」を理解してもらうのがしつけです。

ですから、猫にして欲しくないことをしつけるときには、猫が快適に過ごせるような工夫がきちんと出来ているかも同時に確認する必要があるのです。

例)トイレのしつけ → トイレは清潔か、快適な場所に設置してあるか等

では、実際にはどのようなことに気をつけながら、しつけをするとよいのでしょうか?

しつけの基本

しつけをする際には、「ダメなことをしたら叱る」「良いことをしたら褒める」、この2つをセットにするのが基本です。
その際「いい子」「ダメ」など、短い言葉を家族で決めて、全員が同じ言葉でしつけることが有効です。

叱る場合は「短い言葉」で、「その場」で叱りましょう。

そしてもう一つ重要なことは、一貫して叱る姿勢です。同じ行為をしても叱る時と叱らない時があると、猫は何がダメなのか分かりません。また、家族のうちで、叱る人と叱らない人がいると、叱らない人にはして良いと覚えてしまいます。そうなると、来客などで家族以外の人がきた場合にも「しても良い」と勘違いしてしまい嫌なことをしてしまいます。

しつけをする時には、家族全員で取り組む姿勢も大切です。

猫の3大しつけとは?

猫にまずは覚えて欲しいことは、「トイレ」「爪とぎ」「噛み癖」についてですよね。これを猫の3大しつけと呼びます。このしつけさえクリア出来れば、猫との生活は見違えるように快適になるはずです。

トイレのしつけ

これは3つのしつけの中では、簡単です。元々猫は、野生でもトイレの場所をいくつか決めて排泄する習性があるため、色々なところで排泄をしてしまい困っているようでしたら、以下を試してみてください。

該当猫の排泄物をトイレに入れて、ニオイ付けをする

排泄物のニオイを付けることで、そこをトイレだと認識させます。

トイレ以外で排泄した時、汚れたところはニオイが残らないように徹底掃除する

ニオイが残っていると、そこをトイレだと認識してまたやってしまいます。

猫が排泄の素振りを見せたらトイレに連れて行く

繰り返すことで、トイレの場所を覚えてもらいます。

猫砂を変えてみる

猫砂が猫に合っていない場合があります。変えることで、すんなりトイレしてくれることもあります。

トイレの場所を移動する

終日大きな音がしたり人通りが激しかったりと、落ち着かない場所にトイレがあると、そこでしないことがあります。

猫が指定の場所でトイレしたら、褒めてあげることもプラスになります。ほとんどの猫は以上のしつけや環境改善でトイレを覚えてくれるでしょう。それでもダメな場合には、何らかの病気等が潜んでいることもありますので、獣医師に相談してみてください。

爪とぎと引っ掻く行為のしつけ

爪を研ぐ猫所かまわず爪を研いだり、引っ掻かれたりすると困ったことになりますよね?そこで、しつけと室内改善を同時に行うことで、不要な場所での爪とぎを防止しましょう。

爪とぎの置き場所と形を変える

爪とぎは、大きく分けると床に並行に置くタイプと、床に垂直・斜め等に置くタイプがあります。また、素材にもダンボール・麻ロープ・木など、様々な素材がありますので、好みのものを探してあげましょう。

爪とぎできないようにする

柱や壁など、爪とぎされては困る場所に観葉植物や家具を置くなど、猫が近づけないようにするのも一案です。また、障害物を置けない場所には、壁保護シート(市販品あり)などで保護することもおすすめです。

猫の嫌いなニオイを付ける

市販されている猫が嫌いなニオイのスプレーをすることで、ここは爪をとぐ場所ではないと教えます。

褒める・叱る

基本ですが、爪とぎ場所で爪とぎしたら褒める、ダメな場所でしたら、叱ってその場所から移動させる等の徹底が重要です。

噛み癖のしつけ

その場を離れる

遊んでいる時に嫌なこと(手を噛む、引っ掻く等)をしてくる場合には、「ダメ!」等と短く叱ったあと、猫が落ち着くまでその場を離れて相手をしないようにすると、「噛んだり引っ掻いたりすると遊んで貰えない」と覚えてくれます。

市販品を利用する

「噛みぐせ防止スプレー」などで検索をするとヒットする、噛まれて嫌な手足などに使用するスプレーがあります。効果のほどは猫によって異なりますが、人間にとって嫌なニオイのするスプレーではなく、保湿成分の含まれたものなどもあります。

口に押し込む

指や手を噛まれたら、そのままその部分を口中に押し込むようにするのも、一部の猫には有効です。その際、奥まで入れすぎて喉等を傷つけることの無いように注意してください。

噛まれたら噛み返すというしつけ方法も目にすることがありますが、これはあまりおすすめ出来ません。加減が分からずに猫にケガをさせてしまうことや、逆に猫が怒って顔を引っかかれることなどもあります。

その他のしつけ

その他、困ることといえば、テーブルやキッチン台の上に乗ってくることが多いようです。この場合のしつけと飼い主家族が出来ることには、どのようなことがあるのでしょうか。

食べ物を乗せておかない

そこに食べ物があることを知っている可能性があります。食事等の時以外は食べ物を置かない、食べこぼしや切りくずなども処分する、食べ物のニオイを残さない等の対策が必要です。

すぐに降ろす

見つけたら、すぐに降ろすようにします。その際、優しく降ろしてあげると遊びと認識してしまう猫もいますので、大人の猫なら「肘でどかす」など、ケガをしない程度の速さで、払うようにします。子猫の場合は、無言で抱えて降ろしましょう。また、その後しばらくは無視して、嫌なことだと認識させましょう。

揺らす

乗ったらそのテーブルを揺らして擬似地震状態にします。足元が安定しないことに不安を覚えてすぐに降りるはずです。これを繰り返すことで、そのテーブルに乗らなくなります。

嫌な音を出す

乗ったらすかさず、猫の嫌がる大きな音を出すのも有効です。続けることで「乗ると嫌な音がする」と学習します。

霧吹きで濡らす

乗ったら水の入ったスプレーを猫の足の近くにスプレーします。(直接掛かるようにはスプレーしません)
濡れるのを嫌がる猫は、毎回されると「乗るとスプレーされる」と学習します。

見張り台を置く

テーブルが見える位置に、猫が寛げるキャットタワーや空の棚など、猫の居場所を作ります。テーブルの上が見えないことで、テーブルの上に興味を惹かれてしまっている場合に効果があります。

やってはダメなしつけ方法

頭痛の猫ところで、ついやってしまいがちな間違った方法とはどんなものでしょうか?主な間違ったしつけ方法を書いてみたいと思います。

長々と叱る

叱る場合には注意が必要です。長々と説教したり、しばらくしてから叱ったりしても、全く効果がないばかりか、嫌われる原因にもなりかねません。

体罰をする

叩いたり、つねったりといった「痛い」ことをして体に覚えさせる方法は、反感や恐怖心を植え付ける可能性があり、心身的に良くありません。

閉じ込める

狭い場所や、いつもと違う一室、バスルーム等に一定時間閉じ込めると、開放時にしおらしくなって見えることもあるでしょう。しかし、これも間違ったしつけです。
猫は長い時間、自分のしたことを覚えていません。なぜ閉じ込められたかを覚えていないので、しつけにはなりません。

また、閉じ込めるしつけは猫にストレスを与え、凶暴化したり臆病になったり、病気を誘発したり、場所によっては脱水症状、熱中症など重篤な症状になることもある等、良いことはひとつもありません。もしこのようなしつけをしている場合には、すぐに中止しましょう。

おわりに

猫をしつけるには、「ジャスト」が大切だということをお話ししました。

今したことは「今褒める」「今叱る」等をしないと、何に対して飼い主が言っているのか理解出来ないのが猫なのです。しかし、何度もしつけることで、「嫌なこと」「嬉しいこと」などを学習する能力も持っています。

少し根気はいるかもしれませんが、家族一丸となって、ぜひしつけに取り組んでみて欲しいと思います。

それでも難しい場合には、「猫のしつけ教室」などが全国で開催されていますので、相談してみるのも一つの方法です。一人で悩まずに取り組むことが長続きするコツでもあります。

長い猫生の中で考えれば、しつけをする時間は短いものです。頑張っていきましょう。

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