コラム

セキセイインコを飼う時の3つのポイント

セキセイインコは、おしゃべりが出来る小型のインコとして人気があります。飼いやすい鳥のベスト5にも入っているので、何か飼ってみたいなぁと思った時に、気軽にトライしてみたくなるかもしれません。

しかし、命あるものを迎え入れるということを考えたときに、最期までお世話する覚悟はできているか考えることや、どのような環境やケアが必要なのか等といったことを予め知っておくことはとても大切なことです。

今回は、セキセイインコを飼いたいと思ったときに知っておきたい「3つのポイント」を深堀りしてみました。

セキセイインコを飼う時の3つのポイント

3つのポイントとは?

セキセイインコを飼う前に、以下のことはぜひ知っていただき、家族として迎え入れて頂ければと思います。そのポイントは大きく分けて3つあります。

ポイント1:セキセイインコの生態を知る
ポイント2:お世話方法を知る
ポイント3:病気を知る

飼ってから、思い描いていた鳥と違う…とガックリしてしまわないためにも、次章からは、上記3つのポイントについて、詳しく見ていくことにします。

ポイント1:セキセイインコの生態を知る

      分類:オウム目インコ科セキセイインコ属セキセイインコ種
      分布地:オーストラリア
      品種(羽の色&模様):5000品種以上
      体長:約18~23cm
      適温:約20~30度・湿度50~60%
      平均寿命:8~12年(飼われている場合)
      食性:草食性(主に穀物などの種子)
      繁殖:一年中

野生での暮らし

セキセイインコは、オーストラリアの内陸、乾燥した地域ならどこにでも見られる鳥で、群れを作って生活しています。

昼間は40度近くに気温が上がり、逆に夜は氷点下近くまで気温が下がることもある場所が生活圏のため、夜は羽を膨らませて空気の層を作り、体を寄せ合って過ごします。

活動時間は規則正しく、気温がまだそれほど上がっていない朝と夕方に植物の種や水などを食し、日没には“ねぐら(鳥の寝る場所)”に帰ります。※ねぐらは、樹木に自然にできた洞(ほら穴)や、木の節などが利用されています。

繁殖は一年中ですが、特に雨の後の樹木が芽吹く時期には食べ物も豊富になるため、ピークを迎えます。群れは大小様々ですが、数千羽を超えることも珍しくありません。

日本でも、野生のセキセイインコを見たという報告がありますが、これは飼われていたセキセイインコが野生化したものです。

おしゃべりインコの条件

言葉を話せるようにするには、単体での飼育が良く、雌よりも雄のほうが確率は高くなります。※くちばしの根元の鼻腔を包むように存在する“ろう膜の色が青は雄、雌は褐色。

「おはよ」などのテンポの良い短い言葉を繰り返し飼い主さんが話すことで覚えていくのですが、興味がなさそうなのに無理やり言葉を聞かせても覚えてくれません。じっと見てくるようなら、興味を持ってくれているサインですので、話しかけましょう。

個体差があり、数時間で覚える子も居れば、数週間以上かかり忘れた頃に喋り出すこともあります。

また、教えた言葉ではなく、留守番電話などの音声を繰り返し聞くことで覚えることもあります。

ただし、全てのセキセイインコがおしゃべりするようになるとは限りません。おしゃべりしてくれたらラッキー程度の気持ちで飼うことをおすすめします。

ポイント2:お世話(ケア)の方法を知る

飼育に必要な用品

・ケージ
・止まり木(複数)
・フード&飲み水入れ
・ペットヒーター(サーモスタット付き)
・温湿度計
・遮光できるケージカバー
・キャリーケース
・鳥用おもちゃ
・巣箱(繁殖する場合)
・ますかご、ふご(雛から育てる場合)

まずは、上記の品とフード(ペレットや種子)が必要になります。

ケージと中の管理

ケージは、出来ればステンレス製のものが掃除もしやすく、金属アレルギーなどの心配も少なく済みますのでおすすめです。また、小さいケージはストレスでの異常行動の原因になることが多いので、許す限り大きなものが良いでしょう。

設置場所は、外気の影響を受けにくい場所にし、寂しい思いをしないように、家族が見える所にすると良いでしょう。ただし、うるさい場所は良くありません。

なお、日中、外を眺められる場所に移動してあげることは、セキセイインコの好奇心を満たし、日光浴ができるというメリットもあります。ただし、気温には注意し、長時間も逆にストレスになりますので、様子をみながら時間などを調整すると良いでしょう。

止まり木は複数・数種類を用意して、設置する前には必ず消毒(煮沸など)してから設置するようにしましょう。

また、健康を保つためにも、昼と夜の差をしっかり体感させる必要があります。夜は遮光の効くカバーでケージを覆う(通気性の良い布地以外の場合は、空気の流れを確保できる隙間を作る)か、室内の電気を消すなどの管理が必要です。

なお、フード・水・おやつ(青菜など)は腐敗し易いので、こまめに交換し、器などもその都度洗浄するようにしましょう。ケージ内の掃除(排泄物などの処理含む)も、一日1回はするようにします。特に湿気の多い季節には、ケージ内の衛生面を保つことが、病気予防にも繋がります。

気温管理

室温20~30度・湿度50~60%が適温で、雛や成体でも病気の場合には、約30度を保つことが必要になります。

野生では、40度~氷点下近くまで下がる過酷な場所が生活圏なので、日本の気候なら飼いやすいと思われるかもしれませんが、日本の場合は湿度が高いので、締め切ったままの真夏日の室内は、セキセイインコにとって過酷な場所になる危険性があります。

また、群れで飼うことはないと思われますので、やはり寒い季節の温度管理も必要です。

暑すぎる時にはエアコン、湿度の高い季節には、除湿器かエアコンの除湿モード、寒い時にはペット用ヒーター等を入れて(ヤケドに注意)、気温・湿度を保つようにしましょう。

食事

食べ物は、「主食(ペレット)」「副食(種子混合食/アワ・ヒエ・キビなど)」「おやつ/青菜など」の3つのカテゴリーに分けられます。※主食と副食は入れ替わることがあります。

ペレットは総合栄養食ですので、これが主食の場合には、種子は与えなくても大丈夫ですが、出来ればペレットは70~80%ほどに抑え、種子も与えるようにすると、バランスが良いでしょう。

ペレットの食いつきが悪い場合には、メーカーや粒の大きさを変えてみたり、種子混合食のパーセンテージを上げてみたりすることで、調整することもできます。

遊び

おもちゃは、数種類用意したら、中の1つだけをケージなどに設置し、ローテーションで使用すると長く飽きずに遊んでもらえます。

また、1日の内に1回は、外に逃げないように窓などを閉めてから放鳥してあげましょう。ケージの中だけでの飼育は、運動不足とストレスの原因になってしまいます。

ポイント3:病気を知ろう

セキセイインコなどの鳥は、具合が悪いということが目に見えて分かってからは、悪化がとても早いです。普段から、羽の色艶は良いか・脱毛はないか・食事はちゃんとしているか・目を瞬いていないか・なんとなく元気がないように見えることはないかなどを観察し、食事の量や排泄物の量・色・状態なども把握しておくことが大切です。

そして、異常を見つけたら、少しでも早く動物病院に連れていくことが大前提ですが、万が一すぐに連れていけない場合(祝日や夜中のために開いていない等)も含めて、なるべく体の負担にならない環境を作って上げることが大切です。

病気の時に最適な環境とは?

気温30度位の暖かい環境をヒーターで作り(サーモスタットで調整)、ケージカバー等で薄暗い環境を作ります。
※空気交換のため、必ず一部開けて置くなど隙間を作りましょう。
※ヤケドを防ぐために、ヒーターの設置場所には注意しましょう。
※加湿器等での加湿は、雑菌の繁殖も招きますので必要ありません。

止まり木に止まっていられない場合も想定し、床にもタオルなどを敷いて冷気が当たらないようにします。また、なるべく静かな環境に置くようにしましょう。

どんな病気があるの?

セキセイインコで多い病気は、以下の通りです。

風邪(鼻炎)

くしゃみや鼻水が出る、鼻から膿が出ている、涙目、目の腫れなど様々な症状が出ます。特に気温が低くなると、ウイルスや細菌感染から風邪をひくことが多くなるので注意が必要です。

そのう炎(そ嚢炎)

口が臭い、あくびばかりしている、食べたものを吐き出してしまうなどの症状があったら注意です。“そのう”は、鳥特有の消化器官で袋状になっており、食べたものを蓄えたり柔らかくしたりするところです。そこに炎症が出る病気がそのう炎です。衛生的でないフードを食べたことによりそのう内で雑菌が繁殖して炎症になる、感染、ビタミンAの欠乏などが原因に挙げられます。

皮膚病

脱毛してしまったり、皮膚に湿疹が現れたり、痒がったりします。主な原因は、不衛生なケージにヒゼンダニが発生することによるもので、「疥癬(かいせん)」と呼ばれています。

病気を予防するためには

セキセイインコがかかりやすい病気には、ウイルスや細菌、炎症などによるものが多いです。そうした病気の多くは、衛生的な環境を作ってあげることで防止が出来ます。

日々、床やフード&水入れなどの清潔を保つことはもちろん、ケージ全体の清掃も一ヶ月に1~2回は行い、日光消毒やアルコール消毒などをすることが肝心です。また、空気清浄機の使用、室内にダニ等を発生させないために、部屋をこまめに清掃する、空気の入れ替えも毎日する等も有効です。

おわりに

セキセイインコは、とても利口で可愛らしい相棒になってくれます。しかし、動物ですので、おしゃべりして欲しいのに、一言も話してくれない等、思い通りにならないこともあるでしょう。

また、セキセイインコは仲良くなった人にも噛むことがあります。

そうした時に、闇雲に叱ることは、せっかくの信頼関係を壊してしまうことにも成りかねません。セキセイインコとはそういうものだと思って育てると、可愛らしさも見えてくることでしょう。

日々のコミュニケーションの中で、少しずつ絆を深めていく楽しさを感じつつ、病気やケガも早期発見できるように注意して見ていくことが、長く一緒にいられる秘訣です。

セキセイインコとの楽しい生活に、ぜひ、この記事を活かしていただけましたら幸いです。

ペット保険を探そう!
  • Facebookでシェア
  • Twitterでシェア
  • Google+でシェア
  • LINEで送る
  • このエントリーをはてなブックマークに追加